あまり政治的な事はここでは語りたくなかったのですが、こうも連日のようにロシアのウクライナ侵略の情勢をテレビだのネットだので持ち上げられますと、やはり色々と考えさせられる事が多くなってしまいます。そんな毎日を送っていた私ですが、今日ふと特に日本人に対して問うてみたくなった事柄が頭に浮かんだので、この日記に記して見ようと思った次第です。
ロシアと言う国は誰もが知っての通り、第二次世界大戦の戦勝国の筆頭5カ国に在しており、国際連合(UN)の安保理常任理事国となっているばかりでなく、核兵器保有国として認知されている国であります。現在はロシアですが第二次大戦当時はソ連でありましたが、その後のソ連が崩壊した後、その全国土の70%がロシア共和国でありロシアの首都モスクワがソ連の事実上の首都であった事から、その立場を引き継いでいます。
国連の安保理(安全保障理事会)の議案決議には法的拘束力(政治的従属性)と実行力(軍事的強制性)があり、ここで決められた事に背く事は、国連に加盟する190カ国以上、つまり世界中を敵に回す事になります。が、アメリカ、ロシア、フランス、イギリス、中国の常任理事国には拒否権があり、このうちの一国でも反対に回れば、安保理決議は採択されません。つまり今回のウクライナ侵略に置き換えますと、常任理事国であるロシアが一方的な理屈を付けてウクライナを侵略している訳ですから、国連安保理で「即時停戦」を議決しようとしても拒否権を持つロシアが反対に回れば実現しません。そんな理由で今もロシアは好き勝手に侵略、略奪、虐殺をウクライナに対して行っているのが現状です。
テレビやネットのコメントには、ウクライナにも攻められる理由がどうこうと言った内容の物が散見されますが、全くの不見識な意見であり、こういった考えこそ時代錯誤の非人とも言うべき思考と言えると思います。その理由はただ一つ。ウクライナは自国の国境線を越えた所には1mmも侵攻していませんし、ミサイルや砲弾、銃弾でさえ一発も撃っていません。ロシアが悪。これ以上の理由はないのです。ロシアの侵略戦争を肯定したい部分があるのなら、日本国内で言論せず、大手で肯定している中国か北朝鮮、果てはロシアへ行くなり亡命するなりしてやってください。侵略戦争を行うロシアに肯定する事は、いくら日本でも言論の自由の範疇を超えており、その意味すら理解できていない人間のする事です。即刻日本から出て行き、侵略、略奪、虐殺を是とする国で散々己の言論をぶちまけてきてください。くどいようですが日本国にはそのような言論の自由など存在しません。
と、これまた日本に点在する勘違いな左巻きモンスターの人間を口撃したところで本題に入ります。
ロシアは上記の国際的な立場を利用するばかりでなく、実際に「核兵器の使用」をチラつかせながらウクライナを侵略しています。詰まりはNATOの中心となっている米英仏の三国がウクライナの戦争に国連軍として干渉を渋るのは、(第三次)世界大戦に発展してしまい、最終的に核戦争へのキックオフを追い詰められたプーチン・ロシアがやってしまうのではないか・・・という恐れがあるのも遠因となっています。だからウクライナはNATO加盟国ではない等、あれこれと理屈を付けては直接対決を避け、ウクライナ支援、ロシアには経済制裁という回りくどい方法で戦争に参加しているのです。
さて、ここでキーとなるのがロシアがチラつかせている史上最悪の最終兵器である「核兵器」という物です。
私は今日、日課のウォーキングをしながらふと思いました。
ウクライナのゼレンスキー大統領が下述のような覚悟を決めたとしたら日本人はどう考えるのだろうか・・・と。「核兵器」というロシアの脅迫材料を主体に、すごく具体的に考えてみました。
仮にゼレンスキー大統領が・・・
ウクライナの戦闘員を含む民衆で、避難希望者をポーランドなり難民受け入れ国にできうる限り避難させた上で、本当に死を覚悟して戦うと決めた人達だけを国内に残し、プーチン・ロシアに対して
「我々はロシアの核による脅しには決して屈しない。我々は徹底的にロシアに抗戦する。祖国ウクライナの地は、お前達ロシア人には1平方ミリも絶対にやらない!」
と、徹底抗戦を宣言したとします。
ウクライナ国内に残ったのは士気の高い兵士ばかりです。いくらロシアが最新兵器を用いたとしても、西側の援助があるウクライナ軍との戦闘情勢は混迷するでしょう。
さてこの先です。
実際に政治的にも金銭的にも追い詰められたプーチンがトチ狂って核のボタンをウクライナに対してポチってしまったとしましょう(可能性大です)。
この瞬間、プーチンは太平洋戦争後で、核のボタンを押した唯一の人間として、ロシアは核を使った国として歴史に刻まれる事になります。
一方のウクライナは、大統領をはじめ戦闘員の殆どが殲滅され、ウクライナは放射能まみれの焦土と化し、事実上戦争は終結してしまうでしょう。
さあ、この状況にまで行き着いた時、私達日本人は・・・
1)核のボタンを押し、無差別殺戮を行ったプーチン・ロシアを非難するのか。
2)百万人単位の自国民を、自己の判断で死に追いやったゼレンスキー大統領を非難するのか。
どちらの意見が優となるのでしょうか。私は今もウクライナ情勢を見続ける日本人が、どちらの考えを持つのか、もの凄く興味が湧きました。
ちなみに、ここからは全くの私見であります。
かつて、この日本という国には、たった3000人で25000人の敵を前に臆する事無く戦って勝利した織田信長という武将がいました。
かつて、この日本と言う国には、たった500人で天下の豊臣20000人の軍勢を相手に籠城戦を繰り広げて、決して負けなかった城代(城主ではない)成田長親という武将がいました。
現代の日本人には、彼らのDNAは果たして受け継がれているのかどうなのか、本当にもの凄く興味が湧きました。
もし仮に2)が優勢であったならば、私は現代の日本人には、もはや明治維新をやった時のような改革心など微塵もない、もはや日露戦争を戦った時のような武士道の微塵もない、ただの東洋の端に住む、捻くれた負け犬根性と遠吠えの声だけが立派な国民の塊であると理解する事になると同時に、こんな国民にこの先「憲法改正」だのと言った「改革」など到底無理で、ひたすらに存在自体が無駄な民族だと理解するでしょう。言い換えると、そんな日本などどこの国も恐れませんし、いつでも領土など奪えるし、外交でもまともに相手もしません(そういう国、すでにありますよね)。
真に日本人が世界に誇れる物とは一体何なのか、日本人であるなら日本人の歴史が紡ぐDNAを呼び起こすように胸に手を当てて、今こそ深く考えてもらいたい物です。
本日は以上です。