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私はフルサイズミラーレス機は買う気はありません。

タイトルの通りの日記。
だって、撮れる写真に「おーミラーレスならではだねぇ・・・。」と思えるような写真が私には撮れるとも思えないし、趣味で撮る分にはD610とD500の今のまんまで十二分です。
逆にミラーレスがもっともっと普及してスタンダードになってくれると良いなぁなんて事も思っております。そうすると今の一眼レフ機がレトロなカメラになるから・・・。私こう見えて結構なレトロ好きなんですよね。さすがにフィルム機は面倒臭さが先だってしまって続きませんでしたが、デジタル一眼レフ機がレトロになったらこれは良いですねぇ。問題は、ニコン様がいつまで修理に応じてくれるかですけどね。私にとってはカメラ本体って手段であって目的ではないと言うか、別に何だっていいんですよ。要は何をどう撮るかが問題なんです。それなりに撮れる機材は揃っているので、後は己の心意気と技術を研鑽して被写体に臨むだけです。撮影機材は使い方が分かる物なら本当に何でもいいです。たまたまニコンのD610とD500を使い回しているだけ。近接や風景、静標が多いかなーと思ったらフルサイズのD610を持ち出すし、動標や高感度撮影、超望遠が必要と思ったらD500を持ち出してます。この先どんな機種が出てももうフルサイズミラーレスを買うことはないでしょう。
フルサイズミラーレス等を今から買い揃える位なら、ドローンを買い足しますかね。今既にMavic Air 2という私には贅沢すぎるドローンをお借り(包括許可も取得済み)しているのですが、カメラは1/2インチセンサーながらも4800万画素でのRAW撮影ができるなど、性能的には言うこと無しで、D610やD500では逆立ちしたって撮れない写真や動画を中途な高さや位置から撮ってきてくれます。それが有り難いんですね。ぶっちゃけドローンもきちんと私の思う写真や動画を撮ってきてくれる機材なら何でもいいんです。とりわけDJIのドローンが一番良かっただけの事で、そのうち自分のドローンを手にできたら良いなぁ・・・なんて思ったりしています。今の所は飛ばせる場所が限られていますので、大枚叩いて・・・という気持ちまで行かないだけなんですけどね。来年春にはもっと規制が厳しくなるみたいだし~。
D610とD500と数多のレンズ、DJIのドローン。
この三つがあれば今の所不満はゼロです。カメラの収集家の方を除いて、フルサイズミラーレスにわざわざ乗り換えた人って、何を目的に乗り換えたんだろう?って正直思います。私は色々と考えてD500でなければ撮れない野鳥や被写体があったのでD7000から買い換えたのですが、ミラーレスでなければ撮れない物があったという事なのでしょうか。大きなお世話だとかそういう話では無く、ミラーレスでなければ撮れない被写体って何だろうかと、私もカメラマンの端くれなので気になるんだよね~。そんな被写体があって、私も撮りたいって思えたら検討するかも知れないけど、まぁないかな。時代がミラーレスだからとか、レンズがどうだとか、無音シャッターがあるからとか、そういうのはどうでも良いです。ニコワン持ってますしスマホもそうだから・・・。

ドラクエウォークをしばらく復活プレイしています。

ドラゴンクエストのナンバリングタイトルなら、レベルが上がるのと、それに伴って貯まってくるゴールドでのお買い物で、自身のキャラを強くかっこよくできるが、スマホの位置ゲーに属するドラクエウォークは強くなるためには、レベル、ココロ、装備の3つが必要になるが、その全てが運任せの仕様となっている。
なので、廃課金者(数百万円注ぎ込む人)を除いて、大多数を占めるであろう微課金~無課金者の間では不随意要素となるココロと装備に格差が出来る上に、確率もかなり低いため批判のコメントが連日評価スレッドを埋め尽くしているという状況だ。
で、毎回ちょっとナナメの視点から私はドラクエウォークというゲームをプレイしながら観察しているのであるが、先日メーカーは同じだが別のゲームで装備の配布に「テーブル」という要素を用いて問題になったというニュースが流れた。テーブルとは何かというと、本来は全ての装備(武器とか防具とか)のくじ引きに対して、宣言された確率で出てこないといけないはずなのだが、テーブル制では数種類の装備を一塊としてくじ引きに配置するため、テーブルに含まれない装備は、いくら課金してガチャを引いても絶対に出てこないワケだ。当然詐欺紛いの行為であり、私は犯罪行為だと思う。なぜこのような事を運営側がするかというと、単純にゲームの製作(プログラミング)が楽になるからだ。
この事件が出てから当然ドラクエウォークにも疑いがかかるわけで、今もって課金しまくっても目的の装備が引けない人からは、テーブル制の疑念が拭い去れないでモヤモヤしているようだが、ドラクエウォークでその事件以前から真しやかに言われて囁かれているのが、アカウントによるガチャで出る装備の偏りである。
あるアカウントでは、ゴミ装備しかでないとか、またあるアカウントでは星5装備がよく出るという都市伝説めいた話である。
ドラクエは、初期の自キャラの名前とか性別の設定によって、初期能力に多少の差が出るというリアル?な面があるので、そういった事も囁かれるのかも知れない。が、私はさすがにそれは無いと思う。アカウントによってガチャで出てくるランクの違いがあるとなると、それこそ公取委に取り調べを受けるレベルの犯罪行為だと思われるからだ。
しかし・・・、少し角度は違うが私的に以前から少し気になっている事がある。それは、アカウントによって攻撃アイテムが出やすかったり、回復アイテムが出やすかったりってな事があるのだろうか・・・?という疑問である。また、それが本当であると仮定したとしたら、ゲームを進めていく上ではどちらが有利なのだろうか・・・?
ちなみに私はリリースから1ヶ月後に始めた者であるが、今もずーっと無課金でやっております。これはこれで検証がし易いかもしれませんね。
閑話休題、仮にそういう区分があるとした場合、私のアカウントは間違いなく「攻撃型」である。回復型のアイテムはガチャが登場する度にそれなりに引いてはいるが、持っているのはひかりのタクトと気まぐれで出てくれたトワイライトブルームだけである。
それ以外の装備となると、自分で言うのも何だが無課金とは思えないほど結構な充実ぶりである。以下に星5武器を書き並べてみよう(配布武器と防具は除く)。
 
ドラゴンの杖 1本
ドラゴンの杖(1凸)
世界樹の天槍(紅)1本
オチェアーノの剣
クレセントムーン
インフェルノワンド
スーパーノヴァ
霊獣のつえ
世界樹のつるぎ
蒼竜のやり
オーシャンウィップ
聖盾騎士のオノ
黒嵐のツメ
王者の剣 2本
ボルケーノウィップ
デスピサロの牙(改4)
天空のつるぎ(改5)
メタルウィング 2本
プラチナウィング(4凸+2)
クリスタルクロー
クリスタルクロー(3凸)
冥獣のツメ
メタスラのやり(改4)
メタスラのやり(改3)
らいじんのやり(4凸+2)
やしゃのこん
やしゃのこん(4凸+1)
ゴシックパラソル(4凸+2)
キラーピアス(1凸)
グレートアックス(4凸+6)
名刀斬鉄丸
王家のレイピア(4凸)
王家のレイピア(1凸)

最近の強い武器がなかなか出なかったが、ドラゴンの杖が配布ジェム3000個で2個、マイレージで1個出た時はさすがに笑ったが、ロトのつるぎは無いものの、メタスラのやり、デスピサロの牙、天空のつるぎと言った錬成ができる武器は以前から引き当てていたりして、今になって重宝しています。バギ系は弱いですがメラ系、イオ系、ヒャド系となると鬼神の如く強いパーティが組めます。
回復武器は先述の通りなので、もしアカウントによる区分があるとすると、見ての通り完全に「攻撃型」と言うわけです。

で、
先述の通り、ゲームを進める上で「攻撃型」と「回復型」ではどちらが有利なのだろうかと、ご一緒したプレイヤーには気の毒だったのですが、メガモン討伐で私なりに試す機会がありましたので、やってみました。
メガモンは今を時めくゲマとミルドラースで、のこり30分の所で参加して行いました。
どうやったかと言いますと、当然私はドラゴンの杖や天空のつるぎ改を用いた完全攻撃型で回復アイテムはトワイライトブルームとパラディンに持たせたザオラルが使えるエデンの戦士達2のココロで参加したところ、たまたま参加してきた他プレイヤーさん2人は、戦いが始まって見ていると、余り攻撃力がなく1ターンで1500~2000程しか削れない様子で、中盤以降はベホマラーを連続で使ってしのいでいました。つまり強力な武器は持っていない代わりに回復最強の聖風の杖は持っているようだったのです。一方の私は1ターンで6000~8000程削り、会心や怒りが重なると10000を超えます。
しかし私は、中盤でしばらく防御をしたりしてモタモタとやってみました(悪気はないのです、プレイヤーさんごめんなさい)。2人のプレイヤーはベホマラーで回復や復活は出来るようなのですが、如何せんワンターンのダメージが小さくて、ほとんどゲージが減りません。ミルドラースになるとほぼ絶望的な戦いになったと思います。そのうち1名のプレイヤーが魔力が尽きて全滅したのか、逃げちゃったのか消えてしまいました。もう一人のプレイヤーはベホマラーで粘っています。私の見たい物は見られたので、戦いに参加しました。物の数分でケリが付きました。見ると削ったのはほとんどが私ですやん・・・(^◇^;)。もうひと方は、やはり表彰台にはいませんでした・・・。ごめんね・・・。
 
こうしてみると、聖風の杖のような強力な回復アイテムがあると全滅の確率は下がるものの、やはり魔力は無限ではありませんのでそのうちジリ貧で全滅となるようですが、圧倒的な攻撃アイテムを持っている場合は、被ダメを回復できるだけのアイテムさえあれば、確実に敵を打ち負かしてソロ勝利も視野に入ってくる結果となりました。ゲームを進めるという視点で見れば、どちらかというと今の所は、強力な回復アイテムよりも強力な攻撃アイテムを持っている方が有利のようです。
アカウントによって、回復型、攻撃型のプレイヤーに分かれてゆく仕組みがあるのだとすれば、レイド戦となるメガモンでも、プレイヤー同士の助け合い要素はありませんから、面白さとしては攻撃型の方が派手で面白い気がします。でも、ドラクエウォークにそういう区分って本当にあるのかないのかは、やはり都市伝説レベルの話ですね・・・。

iPhoneのappストアでたまたま見たら・・・w

私はiPhone(10smaxです)使いなのですが、金銭関係のアプリをインストールしなくてはいけなくなり、久しぶりにApp Storeを覗くことになりました。それはそれで丸く終わったんだけど、ちょっと気になってドラクエウォークを検索してみると、いやぁ・・・相変わらず最新は辛辣なコメントで荒れまくっていますねぇ・・・。(^_^;)
実は私のiPhoneにもまだドラクエウォーク入ったまんまです。全然やってないけど・・・。で、久しぶりに起動してみたら、色々とダウンロードされて、最終的に起動すると2周年記念だかでジェムをくれるクエストがあったり、モンスターを仲間にするコンテンツが増えていたり、ドラクエVのイベントで例の結婚する選択イベントがあったり・・・。面倒なので一通り見たらスルーです。もう飽きたしな。
で、そのApp Storeの方の不満コメントを一通り見ると、やはり一種の集金システムと化しているガチャに対する不満が多いようだ。
 
そこで・・・。
なぜ、こんな辛辣なコメントが並ぶのか、その根っこを考えてみた。すると、一つの答えが出てきました。
 
「ドラクエウォークは、やはりベホマラーの実装がまずかった。」
 
これに尽きると思います。要は「聖風のつえ」の配布ですね。これが早過ぎたというか、失敗だったように思います。

呪文や攻撃のアイテムは、いくら強力に設定しても登場するモンスターに耐性を持たせたりするだけでイベントが終了したらある程度ゴミ化して、ゲームというか持つプレイヤーと持たざるプレーヤー達のバランスを多少でも保つことが出来ます。ロトのつるぎや天空のつるぎ等がその良い例ですね。

しかし、全体回復・復活アイテムとなると話は違ってきます。

「聖風のつえ」が登場するまでは、多くはSPの「ひかりのタクト」や星4武器等に実装された「いやしのかぜ」で凌ぎ、ボーナス的な「トワイライトブルーム」や「さとりのつえ」で少し楽ができるような感じで戦っていました。特に「さとりのつえ」が優れているとされたのは唯一ザオラルが使えるキャップ650アイテムだったからです。トワイライトブルームもキャップ650で同等の回復能力ですが復活がザオで実用にやや難点がある・・・と言う辺りが駆け引きをする効果を呼び、それはそれでゲーム性があったと言えます。ちなみにキャップ650アイテムのHP回復量は230前後となります。
しかし「聖風のつえ」はキャップ1200と異常に高く、HP回復量も優に300を超える。これだけならまだ良かった。単純に回復させるだけのアイテムであったなら、HP350の回復量を誇ったとしても、最近流行らしいメガモンや強敵が繰り出してくる連続の「つうこんの一撃」を食らってしまう以上は、他の回復アイテムとゲーム性はほぼ変わらないからです。
しかし、運営は何を思ったのか、50%のHPで復活させる「天使のうたごえ」というザオラルと同等の機能を持たせてしまいました。つまり全体HP350を回復し、50%のHP復活ができるアイテムというわけです。これが特技ではなく魔法として発動しますから、賢者が持つと「やまびこ特性」で1ターンで2度発動する事もあります。この突出したアイテムの登場によって、ガチャで「持った者」と「持てなかった者」との間には圧倒的な戦力差が生じてしまい、持った者は単独でも星3メガモンや強敵Lv30でも容易に相手に出来る一方で、持てなかった者は他力本願で戦いに挑む事しか出来ず、単独を強いられる強敵Lv30クラスやLv65級のほこらの敵になると、ほぼ単独で倒す事はできません。ここにゲームを進める上での「効率の差」が大きく出来てしまう事になるのですね。
結果的に運営は「持った者」の為に難敵を用意する事になり、同時に「持てなかった者」の為にそこそこの敵を用意するというゲームとしては非常にアンバランスな事をしなければならない結果になっているわけです。
難敵が現れる以上「持っていない者」であっても、何らかの代替策を講じて相手をしなければ強くなれないしゲームに先も見えてきません。その代替策が特攻のピックアップアイテムと言うことになるのですが、その特攻アイテムもガチャで渋い運任せとなると、ゲームは詰んでしまい、やがては飽きてプレイヤーも離れてしまうと言うわけです。つまりこれが、辛辣なコメントが並ぶ根本的な原因であり、ゲームバランスを著しく欠いている要因になっていると私には見えます。
イベントのピックアップアイテムの現出確率の調整は、収益性にも直接関わってくるので非常に難しい面があるのも確かですが、もう止めようかと思っているプレイヤーでもピックアップアイテムが出ると「もう少しやってみよう」と思わせる要素でもあります。しかしそれが「聖風のつえ」の代替手段または圧倒的な攻撃のアイテムでなかったら、やはりプレイヤーは離れてしまうでしょう。
 
私が以前から「聖風のつえ」をやり玉に挙げているのは、ゲームバランスの崩壊をもたらしているからです。回復・復活アイテムを特攻アイテムのようにゴミ化させる手段は運営が頭を下げてやや弱体化させるか、無効化させるような難敵を多く出現させるしかありません。実際に運営は強敵の中にマホトーンを多用するモンスターを多く出現させたりしていますが、残念ながら今のアンバランスを解消するほどの効果は出ていないのが現実です。灼熱なぎはらいを使って魔法を弱体化させてくるモンスターとかをフィールドに放ったりする必要もありそうです。しかしせめて聖風のつえの復活機能が20%のHPでの復活であったなら、まだ何とかなったかも知れませんが・・・。
って言うか錬成なんてメニューを作るのなら、わざわざゲームバランスを崩してしまうアイテムなんぞを設えるよりも、ひかりのタクトやトワイライトブルームを錬成してちょいと機能を盛る方がよかったんじゃないですかね。
しかし、そんな「聖風のつえ」も二周年記念ガチャで復刻させていたようで、しかも仲間モンスターとか、私にはもはやこのゲームの意味が分かりませんでした(笑)。
 
しかし・・・。
 
回復アイテムをフル機能で使おうと思ったら「賢者」に持たせる必要があります。特にベホマラーの聖風のつえはそうなるでしょう。
一方で、ドラゴンのつえや霊獣のつえ等の強力な全体攻撃アイテムをフルに発揮しようと思うと、これまた「賢者」に持たせる必要がありますね。そうすると、両方をフルに使いたいと思ったら、4人パーティのうち2人が賢者となってしまうため、ほこらで制限が生じたり、レベリングなどの面でゲームが単調化したり、パーティが弱体化してしまう嫌いもあります。他に魔法が得意な職業には魔法戦士がありますが、やまびこ特性が無かったり、あまり攻撃魔力が盛れなかったり、攻略上フォースブレイクの関係で特定のアイテムを選ばなくてはならなかったりします。つまり「魔法」の特化キャラに関しては上級職では賢者しかいないと言うのが現実で、「持った者」は強力な特攻魔法アイテムがあるのに、聖風のつえを持たせなくてはならないというジレンマも生じるのでしょうね。なんせ賢者に特攻魔法アイテムを使わせると、やはり魔法戦士のそれよりも高い攻撃力を発揮しますので爽快そのものですから。って言うか賢者を回復専門キャラとしてしか使えないって、何だかこれもバランスに欠いていますよね。スーパースターか海賊は要らないので、別の攻撃魔法の専門職業を一つ作ってあげると、面白くなるんじゃないですかね。
魔法戦士の機能を上げたように、パラディン(本当は僧侶と武闘家のMIX)の機能を上げて、ザオの特技付加や回復特技(魔法のベホマラーは除外ですね)にプラスアルファが付く職業にしてあげると、他の回復系アイテムも甦って生きてくるんじゃないですかね。そうすると賢者を魔法攻撃に回せるので戦略に幅が出来て面白くなると思うのですが・・・。
 
ちなみに私、完全無課金の上にドラクエウォークの引退をしていますが、先日二周年のふくびきをやりまして、10連をやったらドラゴンのつえが2本でて、更に単発で1本追加で出ました。凸らずに3本をLv50にして、賢者を3人並べて助っ人も含めてドラゴラム4連発を「ゆきのじょおう」に食らわせたら爽快そのものでした(笑)。
ゲームの楽しみ方も色々という事で。
回復アイテムは大事ですが、1ターンで終わると関係なかったりしますね。
でもホント、ゲームバランスって大事ですね。

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宇治川で、初めて鵜飼いの実演を見てきました

数年前に岐阜へヒメボタルの撮影に行った際に、岐阜城から長良川を挟んで見下ろすような場所に「鵜飼いミュージアム」というのがあり、昼間で暇だった事もあって入ってみた事があった。
入園料500円と駐車場代200円が高いか安いかは別にして、鵜飼いミュージアムでは案内人がその伝統漁法である鵜飼いに関する事を一から十まで教えてくれたり、映像で説明をしてくれたりするので、鵜飼いに関してはちょっとした博学になれる程の知識が付く。

少しその知識を披露すると鵜飼い漁とは知っている方も多いと思うが、鵜匠と呼ばれる鵜の使い手さんが、紐で括った5~6羽の鵜を操って、鵜に魚を捕らせる。鵜の首は程よく紐で絞められており、鵜は魚を捕っても飲み込む事が出来ない。その鵜を鵜匠は手繰り寄せて喉に留まった魚を吐き出させて魚を捕獲するという日本の伝統漁法だ。
鵜は基本的に何でも食べる野鳥なので漁ではアユ、マス、ナマズ、大きさによってはブラックバスやブルーギルも捕まえてくる。一方の魚は、突然来た舟の陰に驚いて岩間から篝火の下に飛び出してくるので、鵜はその魚をすかさず捕まえるという、正に生き物の習性を利用した伝統的と言うに相応しい漁法と言えるだろう。しかし、鵜はウナギだけは苦手なのだそうで、鵜が難儀する→ウナンギ→ウナギ・・・となったとか、ならなかったとか・・・(^_^;)。
実はヒメボタルのその時期、長良川では既に鵜飼い漁が始まっていたのだが、その時は見る事もなく結局本命のヒメボタルを撮影して帰阪した為、その後鵜飼いを見るという事は無かったわけですが、最近になって興味が湧いてきた事もあって色々と調べてみると、以下の事が分かった。
 
1)長良川の鵜飼い
世襲制の鵜匠が9人いて、全員が国家公務員という身分。一番伝統を重んじている地域集団なのかも。5~6舟で「総構え」と呼ばれる追い込み漁のような勇壮な鵜飼い漁を見る事ができるのはここだけだ。

2)木曽川の鵜飼い
女性の鵜匠が彗星のようにデビューした事で一躍有名になった。日中に鵜飼いをやる事もあって犬山城と一緒に撮ったり、色々な鵜飼いの姿を撮る事が出来るようだ。

3)宇治川の鵜飼い
女性の鵜匠と言うと実はこちらの方が大先輩のようです。現在三人いるうちの二人が女性鵜匠です。ちなみにうちから一番近い所にある鵜飼いの現場です。

4)嵐山の鵜飼い
まさか嵐山にもあったとは知らなかった。昼間は貸しボートが浮かんでいる辺りで夕刻から鵜飼いをやるようだ。そのうち行ってみたい。
 
他にもあるんだろうけど、私の足の伸ばそうと思える範囲だとこの4カ所だった。で、今回行ってきたのはやはり一番近場となる3)の宇治川の鵜飼い。勇壮さがウリで女っ気など微塵もない長良川の鵜飼いでお勉強してきた私にとっては、ベテランと言えども女性鵜匠って体力的にどうなんだろうって勝手に心配していましたが、宇治川の鵜飼いは勇壮というよりも京都らしく漢字一文字で表すとやはり「雅」という事になろうか。貸切舟は既に二舟が川面に出ていたが、乗合舟は18時半頃から乗船が始まり19時に鵜飼いの現場に行く感じになる。今回は私は舟には乗らず川土手から撮影する道を選んだ。
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こんな感じで鵜舟が乗合船を追う形で静かに出航する。いつもアオサギとカモが一羽づつついてくるそうな・・・(笑)。乗っているのは四人だが船頭を除く三人が鵜匠だ。指導役の老爺は主に篝火を担当する。コロナの時期と東京五輪の開会式直前時刻という事もあってか、乗合船はある程度満員だったが土手からの見物人はまばらだった。

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鵜籠から鵜を一羽出して鵜匠が鵜飼いの説明を一通り行い、いよいよ鵜飼いの始まりである。見物舟三舟をロープで繋いで鵜舟が漁をしながらその周囲を回るような感じで披露される。普段は普通にいる鵜で、私的にはカラスのような存在だが、鵜匠に飼われた鵜は従順で可愛らしさを感じ来てしまうから不思議だ(笑)。

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篝火に薪が足され火の粉が舞う。その後ろでは鵜匠が鵜籠から6羽の鵜を川面に放っていよいよ宇治川の鵜飼い漁の始まりである。

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この時期の19時過ぎは、まだ陽光が僅かに残る時間帯で、その分撮影はし易い。鵜も魚を見つけやすいのか、早速魚を咥えている鵜がいたりする。それよりも、6羽もの鵜を紐が絡まないように手繰って漁を行う鵜匠の腕前はさすがにお見事で、写真を撮るのを忘れて見入ってしまうほどだ。時折鵜を高揚させるのか「ほー」という声を上げたり、川面に手を入れたりして、とにかく忙しくも動きに無駄がない。で、鵜が見事に魚を捕らえると鵜匠はすかさずその鵜を手繰り寄せて鵜から魚を吐き出させる・・・。ちなみに魚を餌にする鳥類は必ず頭から飲み込む。これは魚がエラなどで喉に引っかかったりしない為なのだが、魚を吐き出させるという事は、鵜からすると喉に骨が引っかかる方向に魚を出す事になる。この吐き出させ方も鵜匠の腕の見せ所だったりするのだ。鵜匠も慣れないうちは吐き出せる事が出来なかったり、鵜の喉を傷つけてしまったりするようで、やはり普段からの研鑽が必要なのだろう。

この女性鵜匠さんはキャリア10年以上のベテランの域にある方のようで、実は前日にもテレビニュースに出ておられました。鵜の手綱捌きは見事なもので、鵜が魚を飲み込むとすかさず手繰って「吐かせまーす」と言いつつスムーズに鵜から魚を捕りだしていました。いや本当にお見事。京都の宇治という場所柄も相まって、時間は穏やかに、見事な鵜飼いと共に過ぎてゆきました。

最後になりましたが、宇治川ではこの鵜を日本で初めて人工ふ化に成功させており、既に若鳥と言うまでに成長した鵜達が飼育されています。この宇治川生まれの鵜達を総称して「ウッティー」と言うそうです。鵜と宇治の「う」にお茶のティーを掛けてウッティーとなったのでしょうか。ウッティー達は漁に出る野生由来の鵜達よりもまだ一回り小さいですが、鵜匠を親と思っている利を生かして、現在なんと鵜の放漁、つまり手綱無しでの鵜飼い漁の練習をしているそうです。これが成功したら本当に凄い事です。

ちなみに・・・
鵜は魚へのアタックが強くて捕らえた魚は殆どが即死状態らしく、現在ではその魚を料理して客に出す事はないそうです。これは他所の鵜飼いでも同じです。と言う事は鵜飼いの披露が終わったあとで鵜達のご褒美になるのかな・・・。

初めて見る宇治川での鵜飼い、しばしの時間ではありましたが、贅沢な時間を戴いた、そんな気持ちにさせて頂いたひと時でした。
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私はドラクエウォークをやめたが、Youtuberさんは盛り上げている件

ドラクエウォーク、私はもうやめてしまいましたが、Youtuberさんは数百万円単位で課金をしているからか、とにかく盛り上げようと必死のパッチで実況したり動画作ったりしている感じですね。Youtuberさんって大変だなぁ・・・と、私には逆に悲哀しか感じないのですが。
 
やめたのでもうどうでも良いんだけど、Youtuberさん達のピックアップ武器狙いのガチャを引く動画を見ていて、ドラクエウォークのピックアップ武器の確率について少し違う角度で考えてみました。
飽くまで運営が言っている事を信じての話なのですが、レアリティが星5の武器や防具が出る確率は7%と謳われています。その中で、特定の武器または防具を狙いに行くと、その確率は0.2%になります。多くのサイトではこれを課金した場合に換算している事が多いのですが、そうではなくて特定の武器、要するにピックアップ武器を手にする人数を考えるとどうなるかを考えてみたのです。
0.2%の確率という事は、1000人に2人。要するに500人に1人がピックアップ武器を手にするという確率になります。簡単な計算なのでバリバリ文系な私にも分かります(笑)。つまり各イベントで出てくるピックアップ武器を手にする事が出来る人は、500人に1人という割合と言うわけです。2021年3月の時点でのドラクエウォークのユーザー数は130万人とされていますので、それをこの確率で当てはめると2600人と言う事になります。助っ人欄を見て、その時旬のピックアップ武器を手にした人がいたとしたら、その方は2600人の中の一人と言う事になります。めでたくアナタが手にしたとしたら、2600人の中に入れたと言う事です。130万人の中の2600人ってなかなか凄い確率ですよね。ちなみに、さいたま市の人口が約130万人です。
つまり、言い換えるとピックアップ武器(防具)は各々2600個排出したらお終いという事を基本的に運営側は繰り返しているという訳です。この渋い武器を少しでも自分の手の中にたぐり寄せる確率を上げようと思ったら、やはり課金しかありません。一方で、一度課金し出したら、マーライオンが水を吐き出すが如く際限なく課金してしまう人がいたりしますよね。私からすると、たかがデータにそこまでやるか・・・?って引いて見てしまうのですが、実はこの500人に1人という確率。何かと共通しているのです。こう言うともうピンと来た方がいるかも知れませんね。そうです。「パチスロ」の初当りの確率に近いのです。実際に10年前は1/500を中心に初当りが出るように設定されていたようですし、とにかく射幸心を煽るプロ集団であるパチンコ業界が、その先駆者として規制を掻い潜りつつも長年にわたって導き出した確率こそが1/500=0.2%という確率なのです。ドラクエウォークの運営会社(ここでは伏せます:笑)がこれを参考にしないワケがありません。
 
「もう少し注ぎ込んだらアタリが出るはず」
 
そう思いつつ、妙に執着してしまってドツボにハマる。
しかし、パチスロやパチンコにはリスクの向こうにはリターンがあります。ではドラクエウォークはどうでしょうか。1イベントで2600人だけが手にする事ができる「データ」がスマホに刻まれるだけで実際の果実はありません。
坂道を転げ落ちてしまう前に、ゲームに金をかける事のバカバカしさは、常に心のどこかに持っていた方がよいと思います。
以上、お節介な者からのお印書きでございました。<(_ _)>

インターネットの10Gbps、5Gbpsのサービスって・・・。

最近、巷で盛んに宣伝されだした家庭向けへの超高速のインターネット接続サービス。その速度は従来の最速であった1Gbpsを上回る10Gbpsと5Gbpsという、まさに新幹線が開通したときのようなセンセーショナルな話である。今日は、この超高速インターネットについて土岐流に語ってみたいと思う次第です。
 
まず、この10Gbpsとか1Gbpsとかって、実際どれくらいの速度になるのかと言うのを知っておきましょう。案外知らない人が多かったりしますからね~(笑)。って言うか、ほとんどの人が知らないんじゃないかななんて思ったりもしますけど・・・。
1Gbpsというのは、「イチギガボー」と読みます。で、このうち1G(イチギガ)というのはデータ量の事ですね。で、データを転送する速度の単位としてbps「ボー」というのが表記されています。
 
「おー!だったら1秒間に1GBのデータをやりとりできるのか!」
 
と、早合点している方が結構多いんじゃないかなって思うので、ここら辺だけ「知るは一時の恥」と言う事で、印象に残るような表現で書き綴っています(笑)。
bpsというのは「Bit Per Second」の頭文字を取った単位です。直訳すると「1秒間に~ビット」という意味になります。と言う事は1Gbpsというのは「1Gビット/秒の転送速度」と言う事になり、1秒で1Gバイト・・・ではないのです。
ここでコンピュータの世界のビット換算式が出てくるのですが、一般の方には面倒でややこしいのでサパッと数字で申し上げますとこうなります。
 
100Mbps=12.5MB/秒
1Gbps=1024Mbps=125MB/秒
10Gbps=10240Mbps=1250MB/秒
※MB=メガバイトです。
 
1Gbpsのサービスを受けている場合は、スピードテストサイトで1024Mbpsに近い転送速度が出ている程、実力が発揮されているという事になります。私はいつもBNRスピードテストというサイトで計測しています。ちょっと渋めの速度が出るサイトですが、昔からあるサイトで信用できるかなと思っています。
https://www.musen-lan.com/speed/
 
私の環境では以下のような値が出ました。
ファイル 148-1.jpg ファイル 148-2.jpg
下りはダウンロード、上りはアップロードの転送速度を指します。
私は1Gbpsのサービスですので、1/10位の値が出ている事になります。もうちょっと頑張って欲しいですが、別のサイトだと500とか800とか出ますし、普段使う分には問題は無いので良しとしています。何だか遅いなと思ったときは、計測してみると良いでしょう。
 
さて、基本的な知識が付いたところで今日の話題の10Gbpsサービスの話です。
裁判所の判決文ではありませんが、主文から申しますと
「一般の方には5Gbpsや10Gbpsサービスは入らない方が良い」
です。
正直言って1Gbpsサービスからわざわざ切り替える必要なんて皆無です。特に新規で入る方や、スマホの割引契約の関係でプロバイダを替えられる方は注意してください。5Gbpsや10Gbps(以下まとめて10Gbpsと書きます)に切り替えたからと言って、それだけで通信環境が爆発的に改善されるわけではないからです。
 
例えば10Gbpsサービスに切り替えると、何が必要になるかというと、宅内工事が必要になります。ルーターも専用のレンタル品に置き換える必要があります。ここまでは普通ですね。問題はここからです。
宅内に張り巡らされたLANケーブルは大抵はCAT5e、よく行ってCAT6だと思いますので、全てCAT6a、CAT7のいずれかの規格の物に取り替える必要があります。また途中で分岐させているHUBも1Gbps対応品までだと思いますので10Gbps対応品に取り替えてください。最後にパソコンのLAN端子も1Gbpsまでの対応となっているはずですので、別売りの10Gbps対応のLANカードを増設して対応させてください。これで晴れて「有線LAN」に付いては10Gbps対応という事になります。2021年7月現在で、HUBとLANボードだけで恐らく5~6万円位になると思います。
スマホやノートPC等のWi-Fi勢はどうしたらよいかと言いますと、どうしょうもありません(笑)。巷ではWi-Fi6等と新しい言葉が飛び交うのを見る事になるかも知れませんが、Wi-Fi6とは従来の言い方で言うと11axという規格になります。これは某社からは誇らしげにWi-Fiルーターが販売されてはいますが、この11ax規格をフルスケールで送受信できるWi-Fiのアダプタが2021年7月現在では、一般販売はされていません。つまり大枚叩いてWi-Fiルーターを買っても無駄なわけです。11axの前の11acでさえ、その大きさからフルスケールのアダプタは一般向けでは無かった事を考えると、11axは対応品は出てもフルスケールの速度が出る物は、ノートパソコン用やスマホ内蔵ではまず出てこないと思います。11axはIoTや空中線の許容量を増やす為の規格と考えた方が良いのであって、10Gbpsサービスに切り替えたからと言って、わざわざWi-Fi6のルーターに買い換える必要も無いわけです。普通のユーザーさんなら実は100Mbpsも出ていれば充分だったりするんですね・・・。
 
そんな通信速度のサービスよりも、皆が目を向けた方が良いのはIPv6への対応です。
ここでテストしてみてください。
https://test-ipv6.com/index.html.ja_JP

最後に10/10と出てくればIPv6を使用したネット環境になっていますので問題ありませんが、1/10とかだとIPv4しか使っていませんので速攻でプロバイダさんに相談してみましょう。
ちなみに、IPv4とIPv6の何が違うのかと言いますと、通信する信号が通過する国や道路が違うと思ってください。
わかりやすく言うと、人だらけの商店街を通過して目的地へ行くのがIPv4で、一本横の新しく空いている道路を通って目的地へ行くのがIPv6という感じです。
IPv4しか使っていない方はIPv6の通りに出しているお店(ホームページ)には行く事が出来ません。しかし両方使っている方は、両方のお店に行く事が出来ます。そう言うとお得な感じがしますよね。通信も空いていますので、結果的に速度の向上にも繋がりますからこれは早速プロバイダさんにIPv6を使いたいと相談してみると良いと思います。
 
と言うわけで、10Gbpsサービスへの手出しは、要注意という事で。やっちゃった方は、AU光の場合は28800円の機材撤去費用がかかりますから突っ走るしかありませんが、それ以外の方は今なら違約金だけで解約できるかも・・・。AU光、エグいな・・・。

HS175というお得感のあるドローンを使ってみた。

ドローンのメーカーの一つでHoly Stoneという特に200g以下のトイドローンと呼ばれる日本では航空法の規制対象外となるジャンルの商品を数多くリリースしているメーカーがあります。

で、
最近になって私も本命のDJI Mavic Air2の練習機として、このHoly Stone(以下:ホーリーストーン)が最近出したHS175というトイドローンを購入してみたので、そのレビューめいた事を書いてみたい。

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最近流行の私的に「カエル型」と呼んでいるタイプのドローンだ。
重量は200g以下を謳ってはいるが、実際は個体差によって198gだったり202gだったりと微妙な所でばらつきがある。ちなみに私のは203gだったので若干のダイエットを行って199gにしてある。が、付属のプロペラガードを付けると当然200gは余裕で超える(笑)。
足を折りたたむと掌に乗るコンパクトさで、この筐体にGPS、ビジョンセンサー、上下リモコン可動式4Kカメラが詰め込まれている(ジンバルはありません)。更にパッケージを見渡すと、20分飛行できるバッテリー3個、専用USB充電器2個、予備プロペラ1セット、専用コントローラー、これらが一手に入る専用ケースと至れり尽くせりの充実内容となっている。これが2021年5月現在で1.8万円台で購入できるというのだから中華ドローン恐るべしである。
 
とまぁ、ここまで見ると「買い」となるかも知れないが、まぁそう急がずに・・・綺麗なバラにはトゲがある物ですよ(笑)。
この「全部入りの決定版」とまで評されているHS175ですが、取りあえず結論から書きますと「練習用」としても買うのは見送った方が良いと思うドローンだと思います。その理由は以下の通り。
 
1)ウリの可動カメラは、100%動かなくなる。と言うか二度と動かないようにできる。
2)GPSの受信状況がアヤシいので飛行やホバリングが安定しない。
3)Wi-Fiで5GHzが出る事がある。当然野外では電波法違反です。
4)RTHはまともに帰ってこないので基本はマニュアルでの帰還を推奨・・・。
 
とまぁ、ザッと挙げただけでこれだけの理由が出てきます。
と言うか、日本ならリコール物の商品だと思いますがいかがでしょうか。私的にはこの4つの理由だけで充分な決定的な欠陥商品ではないかと思います。
では、実際に起こった事を書いていきますね。
ちなみに、私は責任は取りませんので、「やってみる方」は自己責任でやってくださいね。

1)の可動カメラが動いて嬉しい人も多いかも知れませんが、コントローラーで下方向に目一杯動かして、って言うのを数回繰り返してください。それでカメラが動かなくなるはずです。「そんな事ないよ?」という方は回数が足りません。何回もやってみてください。真下に行ったら更に数秒下方向にコントロールします。すると真下の位置で全く動かなくなります。動かなくなったら以後、マイナスドライバーでこじらないとカメラは動かないマニュアルカメラと化します。おめでとうございます(笑)。私のはすでにマニュアル仕様となっております。
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2)HS175はGPS機能が入っている贅沢なトイドローンなのですが、残念ながら離陸後のホバリングは安定しません。って言うか、安定していると見せかけていきなり暴れ出します。これにパニクってコントローラーで元の位置に戻そうとレバーを倒すと、思った以上にクイックに反応しますので、更に暴れます。最後はどこに飛んでいくか分からない状態になったりしますから、必ず周囲に人がいない状況で離陸させましょう。万一プロペラが子供の眼に当たったりしたら、とんでもない事になりますよ・・・。慣れてくるとある程度コントロール出来るようになると思いますが、TelloやDJIドローンの離陸を知っている人が端から見てたら指さして笑うレベルです。
 
3)Wi-Fiの周波数が野外では使用が禁止されている5GHz帯の電波を出す事があります。メーカーは日本仕様はアプリで2.4GHzしか出ないようにしたとしていますが、私の物は5GHzが出ています。実は私は一度メーカーにクレームを出して交換しており、現在の物は2.4GHzのみ出るようになっていますが、交換前の物は5GHzしか出ませんでした。これは簡単な方法ではWi-FiのSSIDで確認する事が出来ます。もし5GHzの文字がSSIDに混じっていたら電波法違反でとても高く付くドローンになっていますから要注意です。
 
4)RTHいわゆるリターントゥホーム機能です。ドローンがコントロール不能とか視界外とかに行っても、このボタンを押せばドローンは離陸時に記憶したGPSの座標上に自動で戻って来るという非常時にも使う実は重要な機能なのですが、HS175のRTH機能は私の場合70%の確率でその場所に戻る事なく生け垣に突き刺さったり、全く別の場所へ行こうとして木に当たって墜落して戻ってきたりと散々な結果となっています。つまりRTHは逆に危険で使えず、マニュアル操作で戻し来るのが王道となっています。
 
ちなみに、これらは2台のHS175で実体験している事ですので、そこんとこシクヨロです。
あと、追加情報としてはカメラの機能ですが4K画質というのは「静止画」つまり写真撮影の時です。4096×3072ドットのこんな感じのJPG画像で撮ってくれます。カメラだと4Kと言っても800万画素ですね。
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ダイナミックレンジがどうとか魚眼ぽいとか言ってはいけません。お得なトイドローンなのですから(笑)。

動画は2048×1080という微妙なFHDっぽいサイズで撮ってくれます。ここにはアップできないのですが、まぁ写真から想像してください。ジンバルが付いていないのと、暴れん坊なのとで動画は揺れまくります。Mavicのようなしっとり落ち着いた動画はほぼ撮れませんでした。アプリには手ぶれ補正機能が付いていますが、これは揺れに合わせて動画を回転させて揺れを誤魔化すスマホ方式ですので、画角が拡大されるのと揺れまくると揺りかご状態の動画ができあがります(笑)。あと、レンズをまっすぐ前に向けると静止画も動画もプロペラが映り込みますから要注意です。
 
とまぁ、こんな感じですけど、1.8万円台の全部入りの決定版ドローンHS175、それでもお得感満載だ!と謳える人は買ってもいいんじゃないですかね。私ならもう少し頑張ってDJI MIniを買いますけど・・・。
ちなみにHS175の当方での今の立場は、専らお遊び用のズッコケドローン扱いです。Mavicの偵察用に使ったりもします。実用性は皆無ですが一応役には立っています。でも、Mavicの動画を見たら、HS175で撮影した動画は、おいそれとは人目に出せないですね~。
最後にMavic Air2の静止画です。
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ミラーレスカメラのローリングシャッター歪みとコンニャク歪み。

フルサイズミラーレスのカメラを手にしたら、今までのようなコンパクトデジカメのように電子シャッターで無音無振動の30連写とか60連写とかが好きなように出来て、野鳥とかを一眼レフクォリティで撮りまくれるやんけ…とか想像して勇み足でフルサイズミラーレスを手にした人もいたりなんかするとしたら、世の中そうそう甘くは無かったなんて事をモヤモヤと思いながら毎回フルサイズミラーレスを手にして野鳥だの風景だのを相手にしているんだろうな…なんて事を考えてしまう今日この頃です。

今日は、ミラーレスカメラ特有の「ローリングシャッター歪み」と「コンニャク歪み」についてのお話。
この二つは、呼び名は違うが同じ理屈で起こる物で、前者がスチル写真で、後者は動画で起こる。

私はフルサイズミラーレスを持っていないし、iPhoneやNikon1でガチに野鳥を撮った事などないので、実はローリングシャッター歪みのサンプルがない(笑)。コンニャク歪みは安物のドローン映像では見た事はあるが、私の持っている機材ではほぼ出ないって言うか出さない撮影をしますのでこれもサンプルがない…(汗)。
と言うわけで、どういう歪みなのかはそれぞれの語句でググってみてください。山ほど画像や映像が出てきます。それを見た事を前提に書いておこうと思います。
 
ググって見ての通り、動きの速い被写体で近い物ほど斜めに歪んで写真になっていると思います。動く電車の先頭を横から1/1000秒とかで撮影すると、電車がデコッパチになって写ってしまいます。これがローリングシャッター歪みという電子シャッター特有の事象です(現象ではないと思う)。
先述の通り、この歪みは動きの速い、そして近い被写体ほど顕著に出ます。遠いと動きがあまり目立たないと言うのがその理屈です。この遠近の歪みの差というのもまた顕著で、電車を横から撮影した場合、手前の窓枠は平行四辺形に写ってしまうのに、その2~3mの奥にある向こう側の窓は普通に写っていたりします。だからRAW現像での歪みの補正も複雑になります。
要は現在のミラーレスカメラに採用されている電子シャッターというのは素早い動きの被写体に弱いという致命的な欠点があるのです。その歪みが起こる原因はローリングシャッターという電子シャッターの仕組みにあります。

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絵心がないので簡単すぎる図で申し訳ないですが、簡単に言いますとデジカメのセンサーはこんな風になっています。実際はセンサーには被写体である「あ」は逆さまに映り込んでいるのですが、話がややこしくなるので正面に描いています。
で、赤い横線が電気の流れるラインだと思ってください。
カメラマンが、「あ」を被写体にシャッターを切ると、電気は左の矢印のように上から順番に流れてゆきます。すると、当然ながら1番目と2番目のラインでは僅かですが時間差が生じてしまいます。で2番目と3番目も同じように時間差が生じてしまいます。これを順々に繰り返すと、「あ」が左から右に動いている被写体の場合、カメラのメモリにはこんな風に記録されてしまうのです。
ファイル 146-2.jpg
ググって見たサンプル画像(笑)と同じ感じですね。
要は一番上のセンサーはシャッターを切った瞬間の像を捉えますが、一番下のセンサーはその少し先の未来を捉えてしまうんです。ゴルフのスイングをする人を、横から撮影すると、クラブが弓のように曲がった、ある意味躍動感あふれる面白い写真が撮れてしまいます。そして推して知るべし、この歪みはセンサーが大きくなればなるほど電気を流すラインが増えますので収束させるのは難しくなってゆきます。
一方、センサーのサイズは小さいですが、動画も電子シャッターと同じで連写をし続けるという仕組みで動画を記録しますので、被写体が速く動いたり、カメラを動かすとぐにゃぐにゃと風景が歪んだ動画になってしまいます。これがコンニャク歪みというわけです。
 
では、これを防ぐにはどうしたらよいか…?
 
それは、シャッターを切った瞬間にセンサー全面にいっぺんに電気を流す「グローバルシャッター」という仕組みを採用する事になります。上記の図を見たら誰もが考える事ですよね。そのグローバルシャッターという仕組みは画期的なのですが、実はもう何年も前からカメラやセンサーのメーカーは研究開発をしていますが、未だに実用化は難しい状況です。
「言うは易し、行うは難し。」
とはよく言った物で、グローバルシャッターは正にそういう話で、センサー全面にいっぺんに電気を流し、撮像を受光したデータをいっぺんにメモリに取り込んで、いっぺんに記録メディアに流し込む機構を造らないといけません。出来ない事はありませんが、今の所ノイズが多く、処理速度も遅いので1/1000秒以上の写真をバシバシ撮るカメラを造るのは夢のまた夢のようです。
 
ではグローバルシャッターが出来ないとなったらどうするか?
 
それは、従来の一眼レフで長らく使われている「シャッター幕」を使う事です。
一眼レフカメラのレンズを外すと見えるミラーの向こうには、じつはシャッター幕という遮断機のような装置があるのです。はっきり見たい方はレンズを外して遅延シャッターをONにしてシャッターを切ってみると見えます。
シャッター幕というのは、センサーにどれだけの時間光を当てるかを決定する装置で、シャッター速度と関係します。カメラマンがシャッターを押すと幕がパッと開いてセンサーに光を当てて、パッと幕が閉じて撮影が終了するという訳です。一瞬
「それってグローバルシャッターじゃん!」
って思うかも知れませんが違います。速いからそう思うだけで、ちゃんと上から順番に幕が下りて幕が上がりますからグローバルではありません。更に言うとシャッター幕は2枚で構成されています。1枚が幕を開けてセンサーに光を当ててゆき、もう1枚が追うように幕を閉じて遮光してゆきます。かなり緻密な動きをしているんですね。また、この仕組みでないとSS1/8000秒とかは無理です。
ファイル 146-3.gif

シャッター幕は電子シャッターの電気の流れよりも遙かに速い動きをしますので、ローリングシャッター歪みのような事はまず起こりません。起こったとすれば余程速い被写体を偶然近くで捉えたか、引くに引けないミラーレス信望者がレフ機でも起こる!と意地になって撮った写真位でしょう。
と言う事は、このシャッター幕の機構をフルサイズミラーレスにも採用してやれば、ローリングシャッター歪みは解消できるわけです。
ガチで撮影するぜ!というユーザーが大半のフルサイズミラーレスには「機械式シャッター」と言う名前で、この機構が入っており、今も尚そちらを使って撮影されているのが実情と言う事になりますが、それでもミラーは無くせた訳ですから、ミラーレス一眼というわけですね(笑)。
 
しかし…。
 
このまま話を終えるとソニーファンに烈火の如く怒られてしまいますのでご紹介しておきます。
ソニーのα9に採用されているセンサーは、メモリー内蔵(裏面照射)型センサーと言って、センサーが受像したデータをすぐにメモリーに記録する事で電気の流れによる時間差を(極力)解消し、電子シャッターによるローリングシャッター歪みを収束させる事に成功しています。つまり世界でただ一台、電子シャッターでウィークポイントであったローリングシャッター歪みが出ないフルサイズミラーレス一眼カメラは、ソニーのα9だけなのどぅわーーー!!
 
とまぁ、ソニーファンの皆さん、こんな感じでよろしいでしょうか(笑)。

実際にその通りなのですが、正直私は笑った。
一眼レフからミラーレスへ…という流れで、半ば棚からぼた餅のような形でフルサイズミラーレスの先進を走る事になったソニー。このローリングシャッター歪みが解消できたカメラを、何としてでもニコンやキヤノン(オリンパスやパナソニックも含めて)よりも先に創って世に送り出さないと、その先進性が失われる…という意地というか悲哀というか、私的には何とも言えないド根性を感じたのがこのα9でした。また、一眼レフなら3万円のカメラでもそんな歪みなど出ないのに、たったそれだけの為に60万近くもするα9に手をかけた人もいたのだとしたら、ソニーと心中しても良いと思えるほどのファンなんだなって思わされたのもまたこのα9というカメラでした(笑)。
 
さて、そんな(α9以外)致命的とも言える欠点を抱えたミラーレス一眼カメラですが世の中にはシャッター幕すらないミラーレスの方が多い昨今です、他にこのローリングシャッター歪みを解消する方法は無いのか…という事を考えましょう。
それは、実はとても簡単な事です。
「ローリングシャッター歪みを受け入れて面白い撮影をする。」
または、
「速く動く被写体を撮らない事」です(笑)。
流し撮りをしてもダメです。流し撮りをすると被写体は動きが論理的に止まるので歪みませんが、残念ながら背景が歪みます。しっとりと風景やお花などを撮るのがよろしいと思います。動き物はやはりまだまだ一眼レフの方に分があります。α9を含めてもね(あー言っちゃった:笑)。
一方の動画のコンニャク歪みはどうしたら良いかと言いますと、減光フィルターをかけて低速シャッターで撮影する事でかなり低減できます。DJIのドローンでも減光フィルターが売られているのはその為です。フレームレートの1~2倍のシャッター速度にするのが理想とも言われていますので、30fpsなら1/30~1/60、60fpsなら1/60~1/120になるように減光するとよいです。動画の方はUVやPLよりもまずNDを揃えましょう。
 
と言うわけで、今回はローリングシャッター歪みとこんにゃく歪みでした。

スマホゲームのドラゴンクエストウォークというのをやってみたが…。

何年か前に大流行した任天堂が世に放った「ポケモンGO」というゲーム。ゲームの中の世界と現実がクロスオーバーする形で物語が進められ、このゲームを皮切りにGPSの位置情報システムを用いたスマホ用のゲームが多数世に送り出されるきっかけになった。今で言う「位置ゲー」という奴である。

で、
今から一年半程前にこの位置ゲーの業界に鳴り物入りで参加してきたゲームがあった、それが今回話題に取り上げた「ドラゴンクエストウォーク」というスマホゲームである。
ドラゴンクエスト(以下:ドラクエ)と言うタイトルは、言うに及ばず30年前から日本…いや世界的(アメリカではドラゴンウォリアー)にも有名なゲームのビッグネームである。それがスマホの中で繰り広げられるドラクエの世界と現実の世界がクロスオーバーしてあの夢のような「冒険」が出来るとなると、ファミコンでリアルタイムにドラクエを楽しんだ世代の方はもちろん、ファンなら誰もがスマホにインストールしてしまうのは想像に難くない訳で、私もリアルタイム世代の一人として例に漏れず、この「ドラゴンクエストウォーク」(以下:ドラクエウォーク)を手持ちのiPhoneにインストールして実際にやってみた次第です。
 
ドラクエウォークがどういう位置ゲーかをざっくりと申しますと、基本的に無料で遊ぶ事が出来ます。で、ゲームの中の世界と実際の地理がクロスオーバーしており、ゲームの世界では「お城」があり、実際は三丁目の源さんの家の前か…みたいな感じで地図上に表示され「実際にその場所まで歩く事」でゲーム内の「お城」にたどり着けて、物語が進んでゆく…という感じです。もちろん現実にはそんな「お城」はありませんが、その目的地となる「お城」「塔」「街」等は、大体が150m~200m位歩いた先に自分である程度場を設定する事が出来ます。ゲームを進めていて気が付くと1kmほど歩いていたって感じですかね。
その途中にはもちろん魔物が現れて戦わなければゴールド(お金)も貯まらないしレベルも上がりません。まさにドラクエの世界に自身の身体ごと入り込める…と言った感じに作られています。
 
そうなると、やはりドラクエなので大事なのはレベルを上げる為と、強い武器や防具を手に入れる為のゴールド稼ぎの為に、どんどん魔物と戦って物語を進めて、エスタークのような超強いラスボスを倒しにいく事に…
 
ならねーんだよな、このドラクエウォークってヤツぁ。
 
そんなタダでゲームをプレイさせてくれて、今までのようなドラクエの世界を満喫させてくれる程、世の中は甘くないんですよ。
とりあえず結論から言いますと、これは私達の楽しんだ「ドラクエ」の世界ではありません。もう一度言います、このゲーム(?)の世界は「ドラクエの世界」ではありません。中にはそう思いたがってプレイしているユーチューバーやプレイヤーもいるようですが、制作者にどこかで歯車を飛ばされてしまったのでしょう、数百万ものお金をつぎ込んで、攻略だ何だとやっている方も多々いるようですが、冷静になると分かります。これはドラクエの世界観とは違う「位置ゲー」です。
 
<ドラクエウォークという名の世界では…>
久しぶりのサブタイトル…笑
それは置いといて、ではドラクエウォークの世界ではどうなっているかと言いますと、

1)どの職業も共通してレベルを上げても大して強くはなりませんし、実用的な技や魔法も覚えてゆきません。

2)一生懸命魔物を倒し続けてゴールドを幾ら貯め込んでも、強い武器や防具は一切買えません。
 
という具合になっております。
その代わり、以下のこういうシステムが導入されています。

1)モンスターを倒すと偶に「こころ」を入手できます。「こころ」にはモンスター毎に下からD、C、B、A、Sとランクがあって、ランダムで出る事になっています。Dが2つでCに出来たり、Cが3つでBにできたりと言ったランクアップも出来ますがSにしようと思ったら半年位かかるほど同じモンスターと戦わないといけません。レアなモンスターほど強くなれる「こころ」となっており、職業やレベルによって装備できるこころの数や特性があり、それによってHPやMP、呪文や耐性などが決まります。つまりはこの「こころシステム」がドラクエウォークの一つの特徴と言えます。「こころ」は魔物と戦っていれば手に入ります。極希にいきなり「S」のこころが出る事があります。よかったですね。

2)武器や防具にはその強さレア度から★3から★5までの3段階あって、一番派手で強い★5の入手方法は専ら「くじびき」となっております。★5の武器防具が出る確率は7%となっているそうですが、特定の★5アイテムとなると0.2%の確率になります。このくじ引きを引くには戦ったり、回復スポットに触れたり、歩いたりする事で得られる「マイレージ」を1000P貯めると1枚(1回分)貰えるふくびき券を使うか、偶に配布されるふくびき券、または「ジェム」というアイテム300個で1回、3000個で10個いっぺんに引くことが出来ます。この「ジェム」は何か設定された目的を果たすと入手できますが、300個、或いは3000個貯めようと思ったら1ヶ月位かかります。しかしこの「ジェム」は、課金する事によって「買う」事ができます。多少の割引もありますが相場はジェム1個=1円です。さて、先ほどのくじ引きの★5確率と重ねてみましょう。目的の物を手に入れるには、幾ら必要かもう分かりますね…。

3)ドラクエウォークの本筋の物語は一応あるが、2021年4月21日現在で第9章で止まっています。しかし、それとは関係の無い「イベント」が大体1ヶ月半のサイクルで間断なく催されます。このイベント期間が2)のくじ引きで引ける★5の特攻アイテム(ピックアップアイテムと言います)と密接に絡んでいて、このイベント期間が終わると、その★5アイテムのくじ引きも終了するので、入手は出来なくなります。だから、ユーチューバーや必死のパッチプレイヤーは「ジェム」を大枚叩いてでも購入して入手しようとします。ちなみにピックアップ武器と防具は一揃えすると、武器、兜、上鎧、下鎧、盾の5種類です。現実的に一揃えするには12~15万円かかると言われています。これがイベント毎に来る「課金の波」ですね。
 
とまぁ、こんな感じです。
上記の3)まで読んだ方は、とりあえず現実に戻ってきてください。「コレは一体何のゲームだったっけ?」と我に返りましょう。
そうです。
位置ゲーの「ドラクエウォーク」であって、課金しまくってアイテムをかき集めるゲームではありません。しかし現実には課金しまくってアイテムをかき集める…いや、現在のドラクエ7イベントの「聖風装備」のくじ引きから、何としてでもアイテムをかき集めなければならないゲームになってしまったと言って良いでしょう。
いくら「こころ」があろうとも、レベルが最高であろうとも、「武器」が無ければ強敵とは戦えません。そういうシステムですからしょうがありません。このくじ引きに設定されている「聖風の杖」というアイテムは強力な全体回復ができるアイテムで、これがないとこの先は一定以上の敵とはまともに戦う事はできません。すでにそういう魔物が設定されてもいます。と言う事は、その魔物の強力な「こころ」も手に入らないという事になります。つまりドラクエウォークのゲームシステムその物が崩壊してしまう事になります。
 
「ここから先は、課金してやってください」
 
という入り口が、このドラクエ7のイベントだと私は解していますがいかがでしょうか。結果、無課金の私はここでリタイヤする事にしました。半年先にはインフレと言って、敵の強さも武器の強さも桁が一つ上がるほどに数字が上がっている土俵になっている事でしょう。実際に私が始めた頃の敵ダメージは、たまたま引き当てたピックアップの天空のつるぎを使っても、せいぜい1000迄で歓声を上げていた物でしたが、それが今では4000~5000が普通です。
 
そもそもの話、
現在の最高レベルは70ですが、そこまで行ったプレイヤーと、今日から始める素っ裸のレベル1のプレイヤーが、同じ土俵の上で、同じように「ドラクエウォーク」を楽しめるはずがありません。って言うかイベントの魔物など一方は一撃で、一方は全滅をくりかえすのは推して知るべしです。しかし、ゲームを運営する側としては、プレイヤーの射幸心を煽ってアイテム集めに奔走させて課金させる事で利益を上げるのは当たり前の話ですから、これもまたゲームの世界の現実と言えば現実ですね。ちなみに私は昨年の秋頃からでしょうか、★5のピックアップアイテムは一切引き当てていません。最後に引いたのはスーパーノヴァでしたでしょうか。無課金ですので、ピックアップアイテムを一揃え出来た事もありません。気が付くと、ナンバリングタイトルでは聞いた事もないような魔法や技、アイテムが次々にイベントと共にリリースされてきます。
 
これって「ドラゴンクエストの世界」なんですか?
 
と、思わずツッコミを入れたくなるほど乖離しています。
ドラクエはやっぱり冒険をして、物語に巻き込まれて、魔物と戦って行くうちに強くなってゆく…と言うのがメインストリームだと思います。その基本はこのドラクエウォークにはもはや見当たらなくなってしまいました。寄付のつもりで1000円程課金しようかと昨年辺りは思えましたが、まさかゲーム自体をもう止めにしようと思うに至るとは思いませんでした。
やっぱ、セガの麻雀ゲームが私には一番息が長くて面白いかな。

Telloの「中継器」による操作。っていうか・・・。

最近、色々な事情も手伝って、色んなドローンを操縦させていただいておりますが、とにかく気軽で楽しいのがTelloですねって、そんな事を前回も言いましたので置いといて・・・。
Telloを実際にWi-Fi中継器を使って飛ばすとどうなるかって言うのを先日やってきたのですが、本当に距離も高度も伸びます。高度に関してはTelloの場合30mが限界になるようになっていますので、それ以上の検証は出来ませんが、やや送られてくる映像に飛びが発生しますが確実に上がります。でも、垂直の上げ下げだけにしていた方が良いです。Mavic感覚で操縦すると、どこへ飛んでいくか分からない危うさが満開ですので・・・(笑)。

今回はそのWi-Fi中継器に特化したお話。
今はモバイルバッテリーで給電できる小型のWi-Fi中継器がエレコムとかからも販売されているようで、Telloの飛距離を伸ばして遊んだり、どこまで飛ばせるかを検証したりしている動画がアップされていたりと、なかなか中継器もTelloユーザーには花盛りのようです(知らんけど)。
で、中継器を使わなかった場合はどんな感じかというと、
ファイル 144-1.jpg
こんな感じになります。Telloとコントローラとの直接接続だと、安定した飛行はせいぜい10m位。状況が良くても20mが限度です。スマホだとTelloとのWi-Fiの電波状況が見えるので分かりやすいです。
で、中継器を使うとこんな感じになります。
ファイル 144-2.jpg
これが「本来の中継器」の使い方。アマチュア無線で433MHz帯とかを使っている方なら誰でも知っている「本来の使い方」です。
Telloとコントローラはそれぞれが中継器にアクセスして通信を行う為、送受信できる範囲が広がるわけですね。
 
ところが・・・
 
アップされている動画を見ていると、上記のような使い方ではなく、こんな感じで使っている方ばかりでした。
ファイル 144-3.jpg
アマチュア無線の経験者が見ると瞬間的に「それ中継器の使い方じゃないし・・・」って思ってしまう事請け合いです(笑)。
そうです。これでも「距離が伸びた」と言う事は、コントローラよりも中継器の方が電波が強く、利得(受信効率)も高いからです。しかし、この配置(使い方)は、前回も言いましたが電波を増幅させる「トランスミッター」の使い方です。例えばコントローラのWi-Fi出力が0.2Wしかないとしたら、それをトランスミッターを通すことで100Wとかに空中線出力を上げて電波範囲を広めるというのがそれです。ね、この配置だと正にそんな使い方ですよね。ちなみに2.4GHzの野外仕様では1Wまでと電波法で定められていますので、基本的には(免許や許可なく)増幅してはいけません。
 
よって中継器の正しい使い方は、
ファイル 144-2.jpg
この図の使い方です。
コントローラ(スマホ)と中継器のWi-Fi電波が安定している場所に中継器を配置して、Telloを中継器を中心とした同心円内で飛ばすのが正しい。その範囲内で操縦者からもっとも離れた操縦可能距離がその中継器を使った場合の最延長距離という事になります。手持ちで検証と称して動画をアップされている方は、検証やり直してほしいです。小型の中継器でどこまで伸びるか実に興味がありますので・・・。
 
ところで・・・。
 
例えば夢のお話としておきますが、
ファイル 144-4.jpg
強力な中継器をこんな風に配置すれば、もはや数十kmレベルの遠隔操作ができるようになります。更に複数のレピーターを用いれば、理論的には地球の裏側にあるドローンを遠隔操作する事も可能になります。
これは驚く事でも何でもありません。
この仕組みは、もうかなり昔から衛星通信などを使って無人機から某国を爆撃すると言った軍事用に使われています。今までは軍事用としての、それなりの設備や人的資源が必要でしたので、簡単にはできませんでしたが、Wi-Fiを用いての遠隔操作なら、それほどお金を掛けなくとも可能になります。某国が軍事用にと注目するのは当然の事として、恐ろしいのはテロリストによる爆弾運搬手段等に使用される事です。ある日突然、予め配置された爆弾を抱いたドローンが、あちこちの山や林の中から一斉に飛び出して、街中に特攻の形で突っ込んできたらと思うと、ちょっと背筋が寒くなりますね。色々と考えていると戦争の方法そのものも変えてしまう可能性を秘めているのもまたドローンの可能性でもありますが、そんなきな臭い話は置いておいて、一般庶民の皆さんは純粋にTelloというカジュアルなドローンを楽しみましょう。