記事一覧

あなたは、何の為に写真を撮るのですか?

タイトルの通り。
ものすげーテーマな風なタイトルなんですが、とりあえず本題は置いといて、その前にお聞きしたいです。特に一眼レフでガチ写真を撮り続けている方、撮りたい方にお聞きしたい。
 
「あなたは何人の写真家さんを知っていますか?」
 
私は、実際にお会いしてお話を交わしたのは、お名前は出せませんが誰もが知る写真家さんでは2~3人ですかね。
名前だけ知っているのは、若い頃に憧れた浅井愼平氏で、その他には宮沢りえのセミヌードを撮った事で一躍有名になった篠山紀信氏、モデルさんの露出度が過ぎてしまい、犯罪になってしまった加納典明氏は有名なので知っている感じです。基本的に有名な写真家さんと言われても私はほぼ知りません。
今度は今風に言いますと、例えばインスタ等のSNSで何万人ものフォロワーがいて有名だとか、要はネットでは特に有名カメラマンですって言われても、正直全然ピンときません(笑)。
もしかしたら若い頃からデジカメになった今も、割かしあちこちにカメラ持って出掛けている私なので、もしかしたらそのスジでは超有名な写真家さんに隣り合って、話も交わしているのかも知れませんね(笑)。

さて、本題です。
「あなたは、何の為に写真を撮るのですか?」
これって、改めて考えると人によったら我に返ってしまうと言うか、ちょっと立ち止まって考えてしまう質問ですよね。飯のタネにしている方は答えは簡単だとは思いますが、趣味の延長線上で撮っている方は、案外答えに困ってしまう質問ではないでしょうか。
写真家って、別の言い方で言うとフォトグラファーとかカメラマンとか言ったりしますけど結局どれも同じです。それぞれの立場や、ちょっとした考慮で自己の肩書きを付けているのだと思いますが、要は何の為に撮っているのか・・・。
実はこの答えを明確に持っているかいないかで、写真を撮るという事を長く続けることが出来るか出来ないかが別れると私は思っています。なぜなら・・・
  
「あなたの撮っている写真も名前も、結局は何も残らないから」
 
です。
そう、素晴らしい瞬間を写真に収めようと、どんな大きな賞を獲得しようと、どれだけそのスジで有名になろうと、SNSで何人のフォロワーを集めようと、最終的には何も残らないのです。最新の機材を用いて、アイデアを生かして、最新のパソコンとアプリで今をときめく写真を練り起こしてネットなりに公表して、それなりに評価を得たとしても、1ヶ月もすれば皆忘れて、その写真は1日数十億枚とも言われる投稿写真の中に埋もれてしまいます。1年ほどしてから再発掘してみると、その頃にはアイデアも技術も古くなっていて「よくもまぁこんな写真を・・・」なんて思うことになるんですね。
大きな賞を取ると、本に掲載されたり、例えば二科展などに入選すると書籍に掲載されたりしますよね。つまり記録として残る訳です。しかし、今いる写真家さん達の何割の方がその写真集を手にして開いて、あなたの写真に目を留めるでしょうか・・・。結局は書籍になっても埋もれてしまうのは同じ事なのです。とても悲しいことですがしょうが無いですね。
今、SNS等の投稿される写真を見ていて思う事は、要はこの方達はエンターティナーを目指しているのかなという気がしています。皆が一目見た瞬間にあっと驚くような、心和むような、ホッコリするような・・・そんな刹那の時間をフォロワーさんなど、自己の写真を見てくれている方達に提供せんが為に、お金と時間を掛けてわざわざその地へ赴いてカメラのシャッターを押しに行っているのかなと。
もちろん、自己啓発というか「写真を撮る」という技術を磨きたいという面もあるのかも知れませんが、私が見る限りでは承認欲求の方が勝っているのかなという風に見えてなりません。しかし、それはそれで別に悪いことでも何でもないのは言うまでもありませんね。ただ、良くも悪くも「何も残りませんよ」という事実は変わらないんですね。
 
では、そこまで言う土岐は、一体何の為に写真を撮り続けているのか?と言う問いに答えておかなければ、この日記は無責任で批判だけの内容になってしまいますね。
実は私の写歴は40年を超えています。自慢する意味ではなく、実はお会いする写真家さんの、まぁ大体の方よりも写歴は長いです。暗室経験もありますので、写真という写真の全工程を経験して知っています。でも写歴20年という方のお話やご教示もちゃんと耳を傾けます。大体の事は知っていることなのですが、老爺心からか一生懸命私に教えてくださるのは有り難いことです。
私はここまで長く写真を撮り続ける事が出来ているのは、別に有名になろうとか、素晴らしい景色を撮ろうとか、そういう事を目指している訳でもありませんし、後世に名前を残そうとか、せめてWikipediaには載りたいなんて事も考えたこともございません。ただただ写真を通して自己の感性と言うよりも人間性を高める為であります。茶道をされる方は、単に家でおいしいお茶を沸かす事が目的でしょうか。違いますよね。お茶を入れるという所作を通じて自己の人間性を高めたり、精神を鍛えたり、人に対する作法を学んだりという事が目的のはず。私も道半ばですが、写真を通じてそれを行っているつもりです。撮影地で地域の方と話したり、風習を聞いたり、もちろん撮影に出掛けていますのでカメラを持ってはいるのですが、人や場所によっては撮ってはいけない、撮ると失礼になる、撮られたくないという場合もありますので、撮りたくても撮らない場合もありますし。特にプロのモデルさんなんかの場合は、ポージングされている時以外のプライベートタイムには絶対にファインダーを向けません。しかし、私が思うにはそこで得た物は写真よりももっと大きい物だったといつも実感します。これが私の言う写の道、詰まりは写真道です。そして、自分の中で撮影に対する大きなテーマを持っていることが大前提になります。これは経験則なのですが、決して大テーマは他言してはいけません。人に言った瞬間に、そのテーマに対するモチベーションは崩れてしまうからです。
私は別に立派で凄い写真を撮りたい訳ではないのです。
撮れたとしたら、それはその場面を知る方のご協力があったり、偶然だったり、たまたま撮れた物で、それはそれです。それよりも、その風景に相対してきた方や、その土地で守ってきた方、見つけた方、拘っている方の気持ちを知ることで、自己の啓発の一環とする事の方が私にとっては大きな収穫なのです。
 
いくら写真を撮ろうと結局、何も残らない。
 
しかし、撮り続ける。
それは写真を撮ること以上に、自己にとって大切な物を持つ事で得られる道ではないでしょうかね。私は相変わらず私自身の写の道を歩き続けたいと思っています。胸の中に自分だけのテーマを持って・・・。

良い時代になったもんだ。レジェンド&バタフライの件ね

岐阜で派手な宣伝祭りをきっかけにして、キムタクと綾瀬はるかが織田信長の生涯の映画をやるんだって・・・。
位にしか知らなかった映画「レジェンド&バタフライ」ですが、なんともうAmazonプライムで先行配信という事で、早速見てみましたので少しだけネタバレ含みで独自感想なんぞをしてみたいと思います。
映画の尺は168分だっけか。結構長・・・あ、いや大作。(^_^;)
さすがに一気見の時間が取れなかったので3回に分けて拝見しました。正直全然予備知識無しで見ましたので、トンチンカンな感想になるかも知れないですが、いつも通りややナナメ切りで述べたいと思います。
お話は、戦国時代初期(後に言う安土時代)を夢幻の如く駆け抜けた織田信長の生涯が本筋なのだと思うのですが、その信長の正室(今で言う本妻ですね)として嫁いできた斎藤道三の娘・濃姫(帰蝶)から見た感じの信長像というのか何というのか、とにかく物語は二人の関係を中心に描かれてゆきます。
む、木村拓哉の織田信長は良くも悪くも新鮮味があったけど、綾瀬はるかの帰蝶には何か記憶があるぞ・・・と、記憶を辿ったら、思い出しましたよ、綾瀬はるかさんは戦国自衛隊1549で帰蝶役をされていましたね。実に18年振りに見る綾瀬はるかさんの帰蝶。違う意味でかなり胸アツでした(^^)。その他、本能寺ホテルではタイムスリップして信長に絡みますよね。あれも見ようによっては帰蝶と解釈できる役だったりしますので、何となく綾瀬はるか=帰蝶というイメージが私の中で出来上がっていたのかも知れません。
というワケで、事実上3回目の綾瀬はるか・帰蝶なワケですが、本人のオーラも手伝って、本映画でも当然の如く存在感アリアリでございます。嫁入り間もなく信長相手に信長協奏曲の帰蝶(これは柴咲コウ)を思い出させる言いたい放題の挙げ句、体術でいなしてしまうと言う強嫁振り。更に京のスラム街で、男共を相手に守り刀を女持ちしての大立ち回り。これには信長も参加しますが、私は一瞬「ICHIのリスペクト場面なのか?」と目を擦った記憶があります(本当)。と、オトナの事情で、あまり内容を詳しく書けないのですが、どっちかって言うと木村拓哉さんというよりも綾瀬はるかさんの主演映画かなという感じがしました。それ位帰蝶の存在感が浮いています。
物語はフィクションという事らしく、多少の脚色や新解釈を交えながらも概ね一般的に語られている歴史通りに進んで本能寺の変で終了します。が、その途中の桶狭間の戦、金ケ崎、姉川の戦、長篠合戦など血生臭い所はほぼ描かれていません。ここら辺はバッサリと外して、お二人の関係を描いております。
さて、ここからが私の私見なのですが、この物語ってフィクションなんですよねぇ。私は今まで結構な信長の新解釈物語を見てきているのですが、一番つまらない話だと思いました。
私に記憶が残っているのは・・・

1)信長の遺体が見つかっていない事から、本能寺の抜け穴を探すが、秀吉が予め塞いでいてそこで信長が蘭丸と自害していた。(ドラマ・信長の棺)
2)信長をその立場から救い出す為、光秀が謀反を起こして本能寺で討った事にし、自分も秀吉に討たれる・・・が、実は全てを知る秀吉は天下をもらう代わりに光秀を山崎で討った事にして逃がす。その後二人は南蛮へ・・・。(ドラマ・おんな信長)

他にもたくさんありますが、この二つが私の特に心に残っている信長の最後だ。さすがに「おんな信長」は無理があると思ったが、このレジェンド&バタフライ・・・あ、いや、何でも無いです(^_^;)。
とにかく、フィクションの話で、しかも帰蝶は歴史上あまり多くは記録されていない、最近になって本能寺の変の後も生きていたのではないかと言う話も出てくるような人物なので、好きなように描ける人物だと思うのです。信長に関しては、桶狭間に始まって本能寺で終わるという史実があるとしても、本能寺では実際に信長も蘭丸も遺体が見つかっていない事、幼少期は変わった恰好をして仲間と遊び人をやっていた事、父の死でいきなり窮屈で大責を担う大名になったという事、信頼していた浅井長政の裏切りに遇い、多くの古参家臣を無くした事、浅井朝倉征伐で妹・市との関係が崩壊した事、実は神経質で繊細で心弱い所があった事。等を踏まえれば、もう少し捻ったラストがあったのではないかと思えてならないのだ。
そう言う点では、中村勘九郎の真田十勇士くらいに、伝説に従いつつもぶっ飛んでくれた方が面白い物語になったのではないかと思えてならないのだ。実際に真田十勇士は私も好きで既に何度か見ています。
多くのネット上の感想では、信長と帰蝶の時代劇ラブストーリーだったという意見が多いが、実はそのネタも既にドラマ・信長協奏曲(原作は漫画)で小栗旬と柴咲コウが好演しているので、その点を汲んだとしても真新しさを感じる事もなかった・・・と言えば言いすぎかな。
つまり、一応の史実はある。しかし、こういう風にも解釈できるよね、そうするとこういうラストも考えられるよね。っていう令和の新解釈による信長公記のような物を帰蝶を絡めることによって創作して欲しかったなって思うんですよね。木村拓哉さんってすごくひょうきんだっていうのはバラエティ見てても皆知っているし、綾瀬はるかさんもNGないの?って言うくらい色々と好演してくれる女優さんなので、そこら辺を期待した面があったのですが、監督と脚本家がキムタクに気を遣いすぎたような内容って感じでしたね。とにかく話が長く感じたし、もう一度見るのは何年も先かな・・・。
キャストは超豪華なので、三谷幸喜監督に作ってもらったらどうなるんだろうって思う自分がおりました。
 
というワケで、この映画、オススメ度は星2つかな。

500pxと言うのに投稿を始めて見ました

今は昔の事。もう記憶にはないのですが、500pxという超硬派な写真投稿サイトに、なぜかアカウントだけ作って放置していたらしい事がこの程判明しました。写友との会話がきっかけだったのですが、実際に500pxにログインできたので見直してみると、思い出しましたよ。ナショナルジオグラフィックもそうだったんだけど、内容が英語ばっかりで大阪弁しか使えない私には全く以てさっぱプーな内容で、どこの項目に何をしたら良いのかよく分からず、もっと言うとサイトの存在理由すらいまいち分からないまま、面倒臭くなって放置したという経緯がありました。(^_^;)
相も変わらず英語ばっかりで、PhotoshopだのLuminarだのでガッツリとレタッチングされた輪郭くっきりな外国人さんっぽい写真が山のように並ぶ写真サイトですが、ネットでの噂は、評価を得るには一番硬派で腕前がいる写真投稿サイトなのだとの事。カメラマンとしての腕前なのかなぁ・・・私にはレタッチ、フィルム時代で言うラボマンの腕前を競うサイトのようにも思えるんですけど、とりあえず適当な写真を1枚投稿してみる事にしました。
UPLOADのマークからSelect Photosのアイコンをクリックすると写真選択が出来るようになりますので、自分のアップしたい写真を選んで「開く」をクリックすると、写真がアップロードされ、以下の項目を書き込むことになります。
1)Photo privacy Publicにしないと世界に公開されません。
2)Title 写真の表題を書き込む。
3)Description 写真のうんちくを書き込む。
4)Location 写真を撮った場所を書き込む。一部を書き込むと候補が出て選択出来るのが便利。
5)Category 写真の分別を選ぶ。それっぽいのを選ぶとよい。
6)Keywords これはタグに相当する物。写真から判定して予め自動でやってくれるのがとても便利ですね。私は出てきたのをそのまんまにしました。(適当)
最後にUPLOADをクリックすると自分の写真が500pxを通じて全世界に公開されます。

で、500pxはここからがミソのようです。
公開された写真には24時間の評価タイムが与えられます。この評価値を500pxでは「Pulse」という単位で現すようです。最高点は100のようですが、まぁほぼ無いそうです。90を超えたら殊勲賞物のようです。24時間を超えるとPulseの数字は止まり、後は普通に公開され続けられます。アツい皆さんは限りなく100に近い数字を目指して頑張るのでしょうね。それにしても一体何を指標にPulseの値が決まるのか私にはさっぱり分かりません。
あと、アップロードした写真にはもう一つ特別な要素を与えることが出来ます。それがライセンス審査という物です。
これは公開後にも設定が可能です。
Licensing this photo
という項目にチェックを入れると、500pxはその写真に500pxとしてのライセンスを付与するかどうかの審査を行うようです。めでたく審査に通ると写真を売りだしてくれたりするそうです。で、もう一つのチェック項目である「Exclusicivery ・・・」とか言うのにもチェックしておくと、売れた場合は500pxの課金ユーザーには100%、無課金ユーザーには60%のリターンをしますという事らしい。
ライセンスを与えてくれる事と、実際に写真が売れる事は別の事なのですが、このライセンスを貰える事に情熱をあげる方もいらっしゃるのでしょうね。ちなみにこのライセンス申請機能、アップロードすると常に申請しろという表示が出てきます。鬱陶しいので申請していますが、まぁノーレタッチの地味な私の写真なんぞは通りませんね(笑)。

さて、
面倒臭がりの私がなぜ500pxに投稿を始めたかと申しますと、それは・・・インスタでどうしても面倒臭くて堪らない「タグ付け」の作業を500pxは自動でやってくれるという一点に尽きます。マジでそれだけです。それ以上の物は求めていません(本当)。
正直500pxのこれには感動しました。もう500pxに、いいね!を100万位あげたいです。
しかも、無課金ユーザーは1週間に7枚までしかアップロードできないという謎ルールがまた良いですね。要は1日1枚アップしてれば良い訳です。硬派な写真なんてそうそう無いですし、しかし一方で自分記録もしたい今の私には充分な機能です。
Facebookは写真と共に旅紀行的な感じで綴っていこうと今は続けています。
インスタグラムは、資源の有効活用という事で、割とゆるっとした自分的に3~4番手位の写真をインスタ比率に縦トリミングして3枚の組み写真にしてアップしています。だからこれには私のマークは入っていません。
500pxは、自分的に硬派な写真をぼちぼちとアップしてゆこうと思います。
当面はこの3本立てでいいかな。

そう言えば、Tumblrと言うのもあったなぁ・・・。あれはもう放置という事で・・・(^◇^;)。

スタッドレスタイヤとタイヤチェーンの関係

明日だか明後日だかに十年に一度と言うほどの強烈な寒波が来る・・・と、数日前からテレビの向こうが騒いでおります。十年に一度と言われても、ここ十年以内に、そんなビックリドッキリな寒波があったのかどうか大阪在住の私には記憶に無い。強いて挙げれば2015年の正月早々に積雪20cmの雪を降らせた寒波くらいだ。元々大阪や京都市周辺は温暖な所で、大寒波が来ると行っても大抵は寒いだけで、なかなか雪が積もるという所まではいかないんですよね。私の住む高槻市出身の歌手・槇原敬之さんの歌「北風」の歌詞も、よく聴くと深い降雪地帯の歌では無い事が分かります。要は積もると良いね・・・程度で、積もってもその日の昼過ぎには大方雪は消えています。そんな季節柄の土地なので、冬になったからと言ってせっせとスタッドレスタイヤに履き替える人は私も含めてほぼいません。ちなみに私は過去4年間に渡ってオールシーズンタイヤを2セット履き潰しましたが、あまりの需要の無さと、あまりの寿命の短さに辟易して、今はノーマルタイヤを履いています。
さて、
冬になるとスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)に履き替えるのは当然と言った風潮が世間様には流れているようですが、以前は無かったスタッドレスタイヤ、いつの間にこんな事をドヤ顔で言う輩が湧いてきたんでしょうかね。
知ってか知らいでか、その根拠は「タイヤの滑り止め規制」という各都道府県で決められている規制にあるようです。この「タイヤの滑り止め規制」が「冬になったら滑らないタイヤに換える」になって「冬になったらスタッドレスタイヤを履け」と言う論調に発展してしまったようです。しかし「タイヤの滑り止め規制」と言うのは確かに存在しますが「冬季はスタッドレスタイヤを履け」という規制は日本中どこの地域にも実は存在しません。法や条例など規則的な事を申しますと以下のようになります。

1)冬用タイヤ規制
・スタッドレスタイヤを履いている。
・ノーマルタイヤだけどタイヤチェーンを携行して直ちに装着できる。
上記のいづれかの条件を満たしている場合は大丈夫です。

2)タイヤチェーン規制
・タイヤチェーンを装着しないとノーマルもスタッドレスも通行不可。

という事になっています。
つまり、キーパーツとなるのは「タイヤチェーン」を携行していて、直ちに装着ができるか否か…という事なのです。スタッドレスタイヤだから無敵というのは間違えていますので、特にスタッドレス信仰の強い方は、知るは一時の恥という事でここで知っておきましょう。特に申し上げておきたいのは「ノーマルタイヤだけどタイヤチェーンを携行しており、直ちに装着できる」クルマはOKと言う点です。

では、
法や規則はとりあえず置いといて、次に目的到達力という点から考察したらどうなるか考えてみましょう。私の経験上から申しますと以下の順位になります。

1位)スタッドレスタイヤ装着+タイヤチェーン携行
2位)ノーマルタイヤ装着+タイヤチェーン携行
3位)スタッドレスタイヤ装着のみ
4位)ノーマルタイヤ装着のみ

スタッドレス信仰の強い方は2位に納得がいかないかも知れませんが、残念ながらこれが現実です。スタッドレスタイヤも近年では性能の向上が目覚ましい物がありますが、やはりタイヤチェーンを装着した車にはアイスバーンの走破性や凍結道路での登坂能力などでは及ばないのです。これは実際にノーマルタイヤ+タイヤチェーンの私が、夜中の山道で立ち往生していたスタッドレスのみのクルマを幾度となく救助している事からも実感がありますし、運送業を営んでおられる方も口を揃えて「タイヤチェーンの方が確実」と申されております。ただし1位のスタッドレスにタイヤチェーンの装着は一番安全性も高くなります。が、スタッドレスは柔らかいので、それに対応したタイヤチェーンを装着する必要があります。非対応の物だと著しくタイヤの寿命を縮めてしまいますので注意が必要です。

さて、
スタッドレスタイヤは結局何なのか?
という疑問を持ってしまう方もいると思いますので触れておきましょう。これはスタッドレスタイヤがなぜ生まれたかを考えればすぐに頷けると思います。
スタッドレスタイヤが無かった時代は、日本中のクルマは季節を問わずにノーマルタイヤを履いていたわけです。で、チェーン規制が出た所でタイヤチェーンを装着して対応していたんです。名神高速では関ヶ原辺りから浜名湖の手前辺りまでがよく規制されており、冬の風物詩のようでもありました。つまりノーマルタイヤを履き、規制がかかった時点でタイヤチェーンを装着するというのは、実は今も当たり前の事なのです。しかし、北海道や本州の豪雪地帯では常にチェーンがないと走れないという状況です。しかしチェーンは走破性は高くても走行速度が30~40km/hと制限されてしまいます。これを解決するために使用されていたのが、タイヤに鋲が打たれたスパイクタイヤと言う物でした。ラリー等レース畑ではスノータイヤとか言ったりしますね。鋲が打ってありますので、ガリガリと雪を掻いて走る事が可能で、しかも60km/h前後で安定して走る事ができました。私の田舎は青森の下北方面ですので、当時はタクシーなどが当たり前のようにスパイクタイヤを履いていたのを覚えています。しかし、スパイクタイヤはある程度の積雪があれば問題ないのですが、春先など雪が薄くなってくるとアスファルトをガリガリと掻いて走る機会が増えてくるんですね。これが道路上に完全に雪のない季節になってくると、大量の粉塵となって舞い上がり、とんでもない公害となってしまう訳です。という訳で国はスパイクタイヤを一部を除いてほとんどの降雪地帯で禁止にしました。
そうなるとタイヤ業界も知恵を出すもので、すぐさま降雪地域のニーズに応える為に、タイヤのコンパウンド等を調整し、鋲のない雪道対応のタイヤを挙って開発、発売しました。これがスタッドレスタイヤという訳です。当時はおっかなびっくりで、タイヤメーカーも発売したものの試行錯誤を続けるという事を繰り返し、今に至っています。スタッドレスタイヤは、単に粉塵を出してしまうスパイクタイヤに代わる物として生み出された物なのです。日本語に訳すと「鋲(スタッド)の無いタイヤ」となりますね。
しかしながら、スタッドレスタイヤが発売されてもしばらくは業者の間では浸透しませんでした。どちらかと言うと新開発された簡単装着の非金属チェーンの方が浸透した記憶があります。これは、ノーマルタイヤよりも柔らかい素材のスタッドレスタイヤにチェーンを装着すると、タイヤを著しく痛めてしまい、経済的に不利だったからです。最近になって要約スタッドレスタイヤ対応のタイヤチェーンも多数見るようになってきましたが、当時はスタッドレスにはチェーンが装着できないという事もあって、結局目的地への到達能力ではノーマルタイヤにチェーンの方が上だったという訳です。これは当時の国土省(現・国土交通省)の現場担当者もそう言ってスタッドレスタイヤの注意点を喚起していましたので紛れもない事実です。
つまり、
スタッドレスタイヤの歴史に「タイヤチェーンが不要になる」等と言う文言などは存在しないのです。スタッドレスを履いているので立ち往生はしない、事故なんて絶対に無いなどと嘯いている輩は、本当の過酷な環境を走った事のないド素人の戯言です。私ならそんな輩の運転するクルマになど同乗したくないです。スタッドレスを履いていても、凍結路の下り道で信号待ちすると、突然ズルズルと交差点に向かって滑りだす恐怖も知らない奴が偉そうに冬用タイヤだスタッドレスだ等と一席吹いているのを見ると、本当に辟易します。ノーマルタイヤでも何でも、とにかくタイヤチェーンを携行し、直ちに装着できる事が大切なのです。
ちなみに私は昔からレスキュー用のタイヤチェーンを携行しており、これは今では当たり前ですが、スタックしてからでも装着が可能な非金属チェーンです。これを私は実際の現場で左右5分で装着できます。動画サイトを見ると、練習では簡単だったが、現場ではチェーンが届かず装着に苦労している方が多く見受けられますね。現場での装着でチェーンの長さが足りなくなるのは、寒いから縮んでいるのではなくて、タイヤがスタックした時の摩擦熱で雪に沈み込んでいるからです。つまり、タイヤの接地面周辺の雪を木の枝とか細い物を使ってどかしてやれば練習同様に簡単に装着できます。これは私の過去記事に詳細がありますので検索してみてください。ちなみにジャッキアップでのチェーン装着はクルマが浮いた瞬間、不意にクルマが動き出したり、寒さと焦りでジャッキの掛け具合が悪かったりで、思わぬ事故に発展する危険がありますので絶対に止めましょう。タイヤとフェンダーの間に腕が挟まれたら即遭難状態ですよ。
 
今回は、ネットニュースを見ていて、余りにスタッドレス信仰に毒された輩が多い事に辟易して、日記に記してみた次第であります。

NHKをスクランブル放送にしてしまう方法。

立花孝志という元NHKの職員が、金銭的な不正を内部告発して退職し、その後彼はたった一人でNHKという巨大組織の持つ「受信料」という利権と戦い続けてきており、令和年間となった現在、その一人から始まったうねりが段々大きくなってきて、現在はその一点のみを公約とする国政政党をして2名の国会議員と2%を超える支持を得て法的にも立派な公党の党首となって今もって戦い続けている。
その公党の名前が「NHKから国民を守る党」、俗に言われる「NHK党」である。このNHK党の最大の公約が「NHK放送のスクランブル化」である。
私は写真家の道を歩く者ですので、政治的な要素に関してはここでは発言しない事にしています。なので、ややこしいNHKのそもそも論はここでは論じるつもりはありません。私も単一論点政党であるNHK党のように、表題の「NHKをスクランブル放送にしてしまう方法。」という一点に絞って、私なりの方法論を書き綴ってみたいと思います。
その前に、NHK放送のスクランブル化というのは一体どういう事なのか・・・という事に触れておきます。
これは、放送局が放送する映像の電波を暗号化した状態で放送し、その放送を見たいと思う人は、その放送局と契約を交わす事(多くは有料です)でその暗号化を解いてもらい、見られるようにするという放送方法です。文字で書くとややこしいのでもう少し差っ引いて言いますと、例えばパラボラアンテナを設置してBS/CSチューナー付きのテレビを設置しても、WOWOWとかスターチャンネルと言った放送は「有料の契約が必要ですよ」という字幕が出て見る事ができませんよね。これがスクランブル放送と言う物です。
NHKは現在はこのスクランブル化を「公共放送である」という事のみを起点にして行っておりません。その上で「受像機(あらゆるテレビの事)を手にしたらNHKと契約する事」という法律を錦の御旗にして国民全員に契約を迫り受信料を徴収するという事をしている訳です。言い換えると、放送を垂れ流しにしておいて「国民は全員その放送を見ている」事を前提に契約→受信料を徴収しているという事になります。これだと、BS/CSはもちろん、最後にはインターネットにも同時に放送内容を垂れ流せばネットしか見ない人からも遍く受信料が徴収できる・・・という状況が、法体系として出来てしまっている訳ですね。実際にNHKはインターネットへの同時放送を実施する事でネットユーザーからも受信料の徴収を行おうと画策しましたが、国会で「それはやり過ぎ」と突っぱねられて、今は矛を収めているという状況ですが、政権の風向きが変わればこの矛は必ずまた出してくると想像できます。
 
では、そんな横暴を許すまじとするにはどうすれば良いか?
 
それが冒頭に述べた「NHK放送のスクランブル化」なんですね。この実現に立花孝志氏率いるNHK党の方々は日夜東奔西走されているという訳ですが、NHKの受信料というのは黙っていても年間7000億円ものお金が集まってくる、言い換えれば巨大な利権構造となっています。このお金はオリンピックや先のワールドカップのような世界規模の大会の放送権料に使われたり、8K等の次世代放送技術の開発に使われていたり、質の高い番組製作の為に使われたり・・・もしていますけど、平均給与1500万円とか、総務省職員の接待とか、ダークな噂もかなり出てきます。また、700人以上いる国会議員もなぜ立花氏のようにNHKを問題とした議案を出さないのかというと、NHKは放送局であり、選挙前になると政見放送など民放ではできない放送権を有しており、詰まりはNHKのご機嫌を損なうと当選できなくなったり、所属政党に迷惑をかけるという理由で「NHKには触れない」という事を暗黙の了解としているような気がします(違うというなら国会議員が実名で私に直接反論してください)。

そんな巨大な利権団体で、しかも放送局です。立花氏は公党の党首となって戦ってくれてはいますが、国会でNHKのスクランブル化の是非を問う議題を提出するという正攻法だとまだまだ時間がかかると思います。って言うか、それまでに現在55歳の立花氏が病などで倒れてしまうと、そこで頓挫しかねない状況でもあるのが現状です。
 
というわけで・・・
 
NHKを強制的にスクランブル化してしまう別角度からの攻略法をここに書き記してみたいと思います。
 
現在、テレビを買ったとしても、そのままではBS/CSはもちろん地上波放送も見られないですよね。放送を受信して映像としてみるにはB-CASカードを差したり、A-CASを起動する必要がある訳です。それらを行う事でとりあえず地上波放送が受信、視聴する事ができるようになっているはずです。
 
という事は・・・
 
地上波放送も既にBS/CSと同じく、もう既にスクランブル化されているという事ですから、これを利用すれば良いのです。具体的にどうするかと言いますと、NHKに「スクランブル化をしろ!」と言うのではなく、民放各局に「地上波放送はB-CASをスルーして見られるようにしてください」と言えば良いのです。仮にこれが実現するとテレビを買ったら、B-CAS、A-CASの有無に関わらず、とりあえず民放局の放送は受信して見られる訳ですね。
 
「これでいいやん。」
 
と思える方は、B-CASを配達記録付きでB-CAS社へ送り返し、A-CASも起動させなければ良いのです。そうすれば自動的にNHKにはスクランブル化されたと同等の状況になるという訳です。
受像機はあるがNHKは一切映りませんから、NHKに用がなければ契約の義務も必要もありませんし、もちろん受信料を支払う必要もありません。
 
「いや、受像機を買った時点で・・・」
 
と食い下がってくるNHKファンの方もいると思いますので、一応申し上げておきますが、放送法の言うNHKとの契約の絡む「受像機」というのは、法的に解釈すれば当然に「NHK放送を受信して映る受像機である」事が前提となります。分かりやすく言うと映らない壊れたテレビを差して契約しろとまでは放送法は言っていません。それと同じ事です。B-CASがない時点で「テレビとしては不完全な物」なのです。これが法律的な解釈という物です。
 
NHKを突いても答えは堂々巡りで出ませんので、NHK党は民放各社と話し合って、CASスルーを実現する方向でも攻めてみると言うのも一興ではないかと思うのですが、いかがな物でしょうか。
 
ちなみに私はNHKを否定する者ではありません。
国民の為にと一所懸命に戦っている方に、少しでも力になれたら・・・とはいつも考えている者でございます。同時に、利権に胡座をかいて巨利を貪るような輩には天罰を下してやりたいと思う者でもあります。

お後がよろしいようで・・・。

終わってる中古PCの購入にご注意を

パソコンの価格が高騰しているのをご存じだろうか。
今回は、世界シェアで9割を占めるWindowsが搭載されているパソコンについて語ってみたいと思います。
 
(Windows)パソコンという機械は、一定の規格(IBM規格と言います)に基づいて製作されたパーツが集積されて成り立っている機械です。主要なパーツを挙げますと
 
1)マザーボード(メイン基板)
2)CPU(中央演算処理装置/GPU内蔵)
3)メインメモリ基板(一時記憶装置)
4)ハードドライブ(SSDやハードディスク)
 
この4つがパソコンを構成している主要パーツです。そして、副次的なパーツとして以下の物があります。

5)電源ユニット(PCに電気を供給する装置)
6)キーボード/マウス
7)PCケース(パソコンの外枠)

 
上記のパーツでPCとしての体裁が整います。で、オプションパーツとして

8)光学ドライブ(DVD、Blu-rayドライブ)
9)GPU/グラフィックボード(3D演算処理加速装置)
10)テレビチューナー(PCでテレビを見る為の物)
 
等があります。
絶対に必要なのは1)~6)実はこれだけあれば中身むき出しでもパソコンとして使えます。各パーツを取っ替え引っ替えして使っているような方は、実際に剥き出し状態で使っている方もいます。これに7)を加えるとお店で売っているパソコンの形になります。普通の方はこの状態で使っていると言うわけです。
少し昔のパソコンだと8)の光学ドライブが付いていたりしますが、最近ではすっかりニーズが無くなり、ほとんど付いていません。9)のGPUは一般的なPCにはCPUにその機能が内蔵されており、通常のPCには付いていません。3Dの演算加速装置(3Dアクセラレータと言います)ですので、3Dグルグルのゲームをされる方や、CAD等のソフトウェアを使う方が付けておられますが、これを付けると値段が跳ね上がります。自慢ではありませんが私のメインPCにはGPUだけで一般の方のPC1台が買えるような物を付けております(自慢しとるやん:笑)。

さて、上記で何故3つの区分に分けて書いたかと言いますと、パソコンの価格に大きく関わってくるからです。
1)~4)の主要パーツはパソコンには必ず必要な構成パーツです。パソコンの価格はこの4パーツで8割位を占めてきます(これ大事)。なので、この4パーツのうちのどれか、或いは全部の性能を抑えると、パソコンの価格は大幅に安くあげる事ができます。安いパソコンにはこの4パーツのうちのどれか、或いは全部が古い物だったり、性能が低い物だったり、安い素材で作られた物が使われています。
 
或いは・・・
 
CPUにCore i7 とか書かれていても、モニターと本体が一体型の場合は、パソコンの中身はノートパソコンの物が使われています。ノートパソコンを見ると分かると思いますが、モニターを外して本体の前面に貼り付けて脚を付け、キーボードとマウスを繋げれば一体型パソコンになりますよね。有名メーカーなどがよく販売しているお洒落な一体型パソコンは実はノートパソコンをその形にした物だったりします。正規のデスクトップPCと何が違うのかと言いますと、ノートパソコンの場合はバッテリー駆動を考慮する必要がある為、1)~4)の主要パーツに低電圧駆動の物が使われているのが普通です。どうやって低電圧駆動を実現しているのかというと、要するに性能を抑えて実現しています。理屈で考えれば分かるはずです。電源の許す限り無尽蔵に電気が使える物と、10Wまでという制限のある物では、出せる性能も当然違ってくるのは道理です。私の感覚ではノートPCのCore i7は正規のデスクトップPCで言うとPentiumかよく行ってCore i3位の性能に思えます。いくら処理スレッドが多くても全体的な処理速度に限界がありますから当然です。
しかし、ゲーミングノートPCとかクリエイティブノートPCとか言う名前で売られている物は、Core i7搭載は当然としても目玉が飛び出るほど高額ですよね。これは何が違うのかと言いますと、バッテリー駆動時間には多少の目をつぶって、9)のGPUを内蔵しているのがその理由と思われ勝ちですが、まぁそれも有ると言えばそうですが正確には違います。高額になるのは144Hzとか240Hzと言った高リフレッシュレートで2Kや4K等の高解像度のモニターパネルが使われており、それを駆動させる為のGPUが採用されているのが高額になっている理由です。要はモニターが高価なのです。
 
さて、ここからが本題なのですが、
 
パソコンのパーツという物は、現在は日本国内で開発、生産されている物は殆どありません。って言うかほぼ全て輸入品と言っても良いでしょう。輸入に頼っているという事は、その価格はその時の為替レートによって常に変動するという事を意味します。「パソコンが安い」「某社は3万円台で売っている!」等と騒げた時代は、実はもう10年前に終わっています。某D社やG社等が挙って安価なパソコンを売り出していた全盛の時代は為替レートが1ドル80円前後だった時代の話です。その後自民党政権になり、110円前後の時代が長く続いたわけですが、単純に30円円安に振れていますので、それなりに高くなっていたわけです。が、大メーカーは大量生産する事によってその差額分を吸収してなんとかやっていました。しかし、今般のコロナによる人的な不足、部材の不足、そして急激な円安が重なった事により、安価なパーツが安定的に供給されなくなってしまった為、現在は底値当時の約2.5倍のパーツ価格となっています。
2020年12月現在の状況を鑑みますと、私が見る限りでは半導体不足というのはパソコンパーツに於いては既に解消している物と思われます。何よりも一番大きいのが円安による価格の高騰だと思われます。
実際に以前3万円台で販売されていたグレードのパソコン本体が、現在は7万円前後で販売されているという感じがしております。パソコンの安売りをあまり大々的に宣伝しなくなったのは、そういう時代が終わった事を意味しているのです。それでも「パソコンは安い」という夢を見続けている方はいるもので、今度は安い時代に作られた中古PCに走ってしまう事があるんですね・・・。
それはそれで個人の自由ですので構わない事なのですが、WindowsのPCに関しては現行のWindows10のサポート終了が2025年10月14日に終了とマイクロソフトが公表しておりまして、絶対的な寿命が存在しております。
ではその時にWindows11を購入してインストールし直せば良いではないかと、ちょっと知ってる方は思うかも知れませんが、Windows11のPCになるにはハード的な制約が課せられておりまして、ちょっと古いPCだとその制約に引っかかってWindows11にはなれないという事になります。
Windows11は現在既に供給されておりまして、Windows10のPCを使っていてWindows11になれるPCの場合は、日々のアップデートを素直に行っておれば、無償でWindows11になってくれます。しかし、Windows11になれないPCの場合は「要件を満たしていません」という表示がされてサポートは2025年10月14日までという事になってしまいます。
 
もうお分かりですね。
 
中古PCでやたら安く売られている物は、私が見る限りではWindows11にはなれないPCです。
Windows11になれるPCは、中古でも結構新しいPCになりますので、新品を買った方が・・・って考えてしまうような、それなりのお値段がしています。安もんにはそれなりの理由があるというわけですね。
では安く中古PCを買ってきて、自前でWindows11になれるPCにパーツを更新すれば良いのではないかと考える猛者もいるかも知れませんが、本当の猛者はそんな事しません。だって更新するパーツが始めに述べた主要4パーツだからです。この4パーツでパソコンの8割の値段を占めると私は言いました。つまり、中古PCを買って自炊しても安くは上がらないというわけです。
ショップによってはこのWindows11になれない、つまり「事実上終わっているパソコン」を、投げ売りしている場面もたまに見かけますが、生兵法は大けがの元と言いますので、店員ではなく、それなりにPCの事を知っている方に相談するのがよろしいと思います。ちなみに、官公庁のリースアップ品の安物を集団販売で買った人は救いようがないです。自力でがんばってください。
 
あと、Windows11になれないPCでも裏技を使うとWindows11をインストールする事ができるようになります。つまり10年前のPCでもWindows11になれてしまうのです。この方法はマイクロソフト自身が公表した方法で、違法でも何でもありません。
しかし、マイクロソフトがこの方法を公表したのは「Windows11の素晴らしさを、より多くの方に経験してもらいたいから」と言っています。それと同時に「要件を満たしていない事実は変わりませんから、将来的なアップデートがされなかったり、起動しなくなったりと言った不具合が出ても知りません」とも仰っています。
つまり、Windows11にしてやったぜと、ほくそ笑むのも束の間、その後の容赦の無いWindows11のアップデートによって、ある日突然動いていたアプリが動かなくなったり、銀行取引が出来なくなったりといった不具合が出てくる可能性があるわけです。近所のちょっと知ってる知人に裏技でWinodws11にしてもらった方は要注意ですね。また知識ある方も無責任に「Windows11にできるよ」等と言って手を下さない事です。パソコンは簡単に動いているようで、実は非常に複雑な機械だという事を忘れてはいけません。パソコンは作成する事よりも修復する事の方が千倍のスキルが必要なのです。

ドローンの資格制度で勘違いしないように・・・。

2022年12月よりドローンの飛行に資格制度が設けられ、施行されることになっています。これは今までのように国土交通省が認定した団体に付与した認定制度ではなく、国土交通省が直に発給する免許制度という事になっています。
 
と、ここまで書きますと、とかく真面目で杓子定規な向きの多い日本の方は、「ドローンを飛ばすには車の運転と同じように免許が必要になるんだな」とドローンと縁の無い人まで認識してしまう方が多い気がした事と、実際に紛らわしくそれっぽい言い回しで説明している「ドローンスクール」のサイトが多々ありましたので、要するにどういう事なのかという正解をここに書いておきたいと思った次第です。
 
まず、100g以上の機体に関する正解は以下の通り。
1)ドローンの飛行そのものには資格(ライセンス)や免許は必要ない。
2)ドローンの機体を誰が所持して、誰が飛行しているかの登録・機体番号の表記が必要。
3)実飛行には、管轄航空局の包括許可が必要。
4)包括許可以外の飛行を行う場合は、別途飛行許可が必要。
5)包括許可範囲内であっても、その地域の管理者がいる場合は、個別に許可を取る事が望ましい。
 
以上です。
大事なのは1)のドローンの飛行そのものには資格や免許などの制度は無い。という点です。これは2022年12月以降も同じです。ここを薄ら暈かして説明する事で、何となく「ドローンの飛行には免許が必要」と思わせている悪意を感じる説明をしているように見えるのが、各ドローンスクールと呼ばれる民間団体のホームページでの説明内容です。
繰り返しますよ。
 
2022年12月以降も、ドローンの飛行そのものに資格や免許は必要ありません。
 
個人的に趣味で飛行するのなら、今まで通り上記の2)~5)を遵守しておれば良いわけです。
では、ドローンスクール等の団体が、やたら宣伝している2022年12月の「免許制度」というのはどういった物なのでしょうか。これは、現在の日本のドローン飛行に関する環境を一歩進める為に国交省が行う物です。具体的には、

●現在の日本では、飛行場付近、人口過密地域といった場所での「無人目視外飛行」、いわゆるレベル4の飛行については法令上、どんなに技術を持っていても一切出来ないことになっています。これは言い換えると、スマホで注文した物がドローンで届く・・・という事がこの先も一切出来ないと言うことを意味します。これではイカンと言うことで、レベル4飛行を出来るようにしようという主旨で国交省が考え至った制度がドローンの免許制度です。なので、趣味で野山の空撮を今まで通り行っていても、別に法令違反にも何もなりません。ドローンを使って運送の仕事をしたいとか、東京都心や大阪市内を専門に空撮して回る仕事をワンオペでもしたいとかいう方は必然的に必要になります。しかし、本筋としてはレベル4=無人目視外飛行を可能にする為の免許と言うことになります。なので、これを取得したからと言って別に自慢にもなりませんし、無許可で私有地で飛ばせば叱られます。この主旨と解釈が非常に重要なのに、ドローンスクールは免許制度になると儲かる利権団体でもあるので、「ドローンには免許が必要ですよ~」みたいな言い回しをしているフシを感じるんですね。
ちなみに、本当にドローンの飛行に免許制度が敷かれて、今のように飛行学校に通わなければならなくなった場合、ドローンとは別に20~30万円の費用がかかる為、ドローンを飛ばそうという人は大幅に減ると思います。ドローンの民間機は内燃機の自動車と違って日本は技術的に数年遅れているのが現状です。そこへ持ってきてドローン飛行のハードルを大幅に上げる施策を行うと、もはや国内でのドローン産業は衰退の一途を辿ると予想できます。利権団体は既得権者ですから、綺麗事は言ってもそのような未来など実は腹の底では考えていません。要は今儲かればいいわけです。
 
最後にもう一度言っておきますが、ドローンの飛行そのものに免許は必要ありません。
 
それと、もう一つ言いたい事があります。
現在のドローンの機体登録制度ですが、これは当該のドローンが誰の物で誰が飛行しているのかを紐付ける制度なのですが、これは仮にその機体を飛ばす許可と考えた場合、基本的にはその機体に紐付いている者しか扱えないと言うことになるのかなと言うのが私の当面の疑問です。
クルマの場合は包括の免許証ですから交付されておれば、親や友人所有のクルマを運転することができます。しかし例えば猟銃や鉄砲の場合は個別免許で、その銃器を扱う者として免許が交付されますので、例えば狩猟中に銃が不調になったからと言って、同行している者の銃を借りて撃つ事はできません。
現行のドローンの飛行許可制度は、どうも後者の方に近いと私は見ているのですが、どんなもんなんでしょうかね。私的にはドローンの飛行は、今までのように使用目的に対して許可申請を出して国交省が「包括免許」を交付し、機体に関しては所有者との紐付けだけにしておけば、自動車免許に近い形になるのではないかと考えるんですがね~。どうも国交省自体が将来的にはドローンに利権構造を築き上げたいと言う風なフシを感じてしまうのは私だけでしょうか。

越前大野城の雲海が奇跡の光景と呼ばれる所以は・・・。

山上にある古城が雲海に囲まれ、あたかも雲上に建っているかの如く見える、いわゆる「天空の城」の光景って、本当に目にした時は現実かと疑うほどに美しく、浮世離れした物ですよね。
そんな「天空の城」状態になるお城は、実は日本中の至る所に点在しています。私が始めて見たのはカメラを始めて間もない今から40年以上も昔の話で、霧に包まれた津和野城跡の姿でした。当時は今ほど情報が氾濫しておらず、Googleマップのような物もありませんでしたので、こういった写真は正に、知る人ぞ知る人が撮ってくる写真という感じでした。しかし雲海に浮かぶ・・・という感じの物ではなく、城跡が霧に巻かれているという感じの写真であったと記憶しています。しかし、その姿は脳内で美化されつつもその後も忘れる事なくずっと引きずっていました。

「いつか霧に巻かれる津和野城跡を撮りに行ってみたい・・・」

そう心のどこかに秘めながら、デジタル一眼レフを手にした数十年後に私はインターネットの片隅で雲上に浮かぶ城跡の写真を見る事になります。それが日本のマチュピチュという名で売り出していた竹田城跡の天空の城となった姿の写真でした。地元の写真家がコツコツと撮り集めては、展示会や写真集を出版されていたようですが、当時はそれほど有名にはなっていませんでした。私は津和野城跡への思いがこの時に弾けたんだと思います。朝来にこんな風景が見られる城跡があったのか・・・。そこから私の雲海と城を撮り集める日々が始まります。
まず目標に立てたのが、四季の竹田城跡を同じ場所、同じ機材で撮影して組み写真にすること。これは冬の風景の撮影が非常に過酷で撮影に至るまでに4年の歳月を費やしました。当時は今のように立雲峡の撮影地までの山道が整備されておらず、踏み分け道を迷いながら登るという感じで、冬は道が雪で無くなる為、熟知していないと遭難するような山でした。その後ですね、とある映画を切っ掛けに竹田城跡が一気に全国区になったのは・・・。

次に目標に立てたのが、これは自分定義かも知れないのですが、以前から特に雲海風景で有名であった竹田城跡、備中松山城、郡上八幡城、越前大野城の雲海四名城の組み写真を撮る事にしました。比較的簡単に撮れたのが郡上八幡城と備中松山城でした。前者は雨上がりに行くととりあえずガスっていると言う事を知っていたのと、後者は竹田城跡と条件がほぼ同じだったからです。実際にそうでしたので、竹田城跡である程度ノウハウを積んでいた私には、割と簡単に好条件で撮る事ができました。
さて、一番の難題は雲海発生条件が不明で、年間平均16回しか天空の城にならないと言われてた越前大野城でした。今もたまに発生確率を聞かれることがある竹田城跡でも年間70~80回と言われていますので、年間16回という数字がいかに少ないかがお分かり戴けると思います。しかし、桜の撮影に一旦の終焉を付けた三年ほどの間を置いた頃、私は雪景色を絡めた撮影をあちこちでしていたわけですが、たまたま雪の無い春の大野市へ訪れた際に、地元のお寺の方に「皆さん雲海を撮りに来られますけど、雪景色となった真っ白の越前大野城も綺麗ですよ」という情報をくださいました。雪景色は当時の私のライフワークのような感じでしたので、次の冬にその姿を撮りに来てみようと予定を組みました。で、年が明けて春も間もない3月初旬でしたでしょうか、豪雪地帯ですので大野市はまだ雪の残る時期でしたが、越前大野城へと向かいました。
ところが、天気予報が外れて雪ではなく雨が降ってくると言う・・・(~_~;)
これでは雪がなくなってしまうでは有りませんか。等と思いつつ大野市に着いたら雨は上がってたものの薄い夜霧が張った状態。しょうが無いので撮影地への出発予定時刻までの2時間ほどを仮眠しましたら、なんと目が覚めると周囲は見えないほどの濃霧に・・・。(^◇^;)
少し慌てましたが、経路は春に下見済みですので写友と撮影地までのまだ暗がりの山道を登りました。大体30分ほどで到着する道程です。撮影地には地元の方が既に15人ほど来ており、カメラを構えたりしながら夜明けを待っていました。
夜景を撮る方もいましたが、全員の狙いは越前大野城の奇跡の天空の城の風景です。
その時は、ホワイトアウト状態となった夜明けと共に訪れました。
めまぐるしく変わり移ろぐ雲海が、時に撮影地を霧に巻いたり、城を隠したりします。その様は竹田城跡のそれとは明らかに違っていました。激しく動く雲海が、越前大野城を浮かび上がらせた瞬間を撮影するという状況で、のんびり眺めている時間なんて無いことを知りました。そう、雪景色を撮りに来た私は、気が付くと勝手に不可能と思っていた天空の城の撮影をしていたのです。その日、目まぐるしく動く雲海が越前大野城を天空の城に仕立てた回数は、間30分を置いての5分程度の時間が二回でした。同撮していた十数人の地元カメラマンさんの話では、「今日は破格の待遇だった。こんな日は滅多にないよ」と口を揃えて仰っていましたので、見られた時でも数分が一度きりというのが普通なのだろうと容易に想像できました。特に声を上げて喜んでいたのが福井市内から通い続けて2年目でやっと見られたという5、6人の女性グループでした。私は春の下見を入れて二度目の来訪で、写友は初来訪でしたので、目を丸くしましたが、ほど近い所に住まわれる地元の方達でさえそれほどまでに見る事が難しい雲海風景なのだと、その時実感した覚えが今も新鮮に残っています。

ところで、
インスタで越前大野城を検索すると、夜景や雲海風景など、今や色々な光景の写真が出てくる昨今となっていますが、バリエーションが増えた分、実際に見た事が無い方にとっては、「越前大野城の奇跡の雲海風景」の何が奇跡で、何が正解の雲海風景なのかが分からない状況となっているのではないでしょうか。中には「私も越前大野城の雲海風景ならもう見た」と思っている方も、実際には「奇跡」と呼ばれるに至っていない可能性もありますし、その逆に「奇跡の風景」を見ているのに、「夜景の方が綺麗だし、こっちの方が奇跡だよね」と思っている方もいるかも知れませんので、越前大野城の奇跡の雲海風景の正解を書き留めておきたいと思います。
越前大野城の周りには、雲海を発生させる大きな河川や湖沼と言った物がなく、城山の周辺の盆地は住宅地と田畑が入り交じって混在しているという土地柄で、つまりはこの周囲の田畑が前夜までに「蒸発できる水」になった状態で、土地が多分に湿っているという状況が広範囲に渡って出来ていると、夜間から朝方の温度差によって徐々に水蒸気となって地面より湧きだし、一気に気温差が生じる朝方に雲海となって盆地を覆い尽くすのがメカニズムだと思われます。気温は大体午前4時頃に最低になり、そこから徐々に上がり出しますので、霧もその頃から顕著に湧き出すのは竹田城跡でも同じと言えるでしょう。ただし安定して霧を作り出せる河川や湖沼がありませんので、越前大野城の雲海は常に安定せず、四方八方から吹いてくる風に影響を受けやすい為、目まぐるしく雲海が動き、時にはホワイトアウトをしたり、城山を隠してしまったりと、猫の目のように落ち着かない訳ですね。しかし、そんな大野市も豪雪地帯ですので、春の近い冬場に行きますと「雪」という水分が街中に大量にあるわけですから、実は秋よりも冬の方が薄かれ濃かれ霧が発生しやすい状況にあるという事は言えるかと思います。要は普通の霧なら雪の残る春先や、翌日が晴れる冬場に行けばそれなりに見られる可能性が高い訳です。では梅雨時はどうなのかと言いますと、朝方に気温差がそれほど生じないので、雲海と呼べる濃い霧に発展する可能性がない訳ではないが、可能性は薄いと思います。秋の方が可能性を感じますが、雨次第という事になるのでしょうか。

結論を言いますと「こういった霧に巻かれただけの越前大野城は「奇跡の雲海風景」とは言いません。

次に、「見た!撮った!」と勘違いしてしまいがちなのが、城山が雲海には浮いているのだけれども、手前の下町が透けて見えてしまっている状態です。これを地元カメラマンさん達は「よくある残念賞」と呼んでました。

確率は365日にたった16日しかない風景です。そう簡単には見られる風景ではない事をもう一度思い出しましょう。
では奇跡の天空の城とは、どういう状況になった時なのか。
正解は・・・
「雲海が越前大野城の城山全体を含む大野市の盆地全てを覆い尽くした後、天守閣の上から見えるように徐々に雲海の高さが下がってゆき、城だけが雲上に浮かぶ状態を作りだした時」
です。
これこそが365分の16の奇跡と呼ばれる越前大野城の天空の城の光景です。
これは実際に私と写友が目の当たりにしましたし、地元のカメラマンさんや足繁く通ってやっと見られたという方々が実際に言っておられた事ですので間違いはありません。なので、ホワイトアウトが晴れて眼前に雲海が全てを覆い尽くした風景が現れた時、その場は静まりかえって、地元の方達は祈るような眼で雲海の動きを見守る瞬間がありました。「上から晴れてくれ・・・」という小声も聞こえてきました。
ファイル 186-1.jpg

私が見たのは次の瞬間、雲海が下がり天守閣の屋根から徐々に姿を現す越前大野城の姿でした。「きたーー!!」と誰かが声を上げたような気がしましたが、その瞬間カメラマンは歓喜の声を堪えてシャッターを打ちまくり、観客は歓声を上げ、抱き合って喜ぶようなお祭り騒ぎのような状態になった記憶が残っています。
ファイル 186-2.jpgファイル 186-3.jpg

私はほぼ初手でその光景を見られた為、やや感動は薄かったのかも知れませんが、その分だけ落ち着いて感動の風景を目の当たりにする事ができた気がします。と同時に「奇跡」と言われる所以もその場の雰囲気で知る事ができたと思える部分もあります。
ちなみに下から晴れて天守よりも先に城下の街が透けて見えてしまうのは、とてもよくある事だそうで、地元のカメラマンさん達が「残念賞」と呼ぶ理由はそこにあるようです。
ところで、この奇跡の光景を見る場所は、越前大野城の向かいの山からのみです。ここから少し遠い位置からも俯瞰する場所がありますが、離れると雲海は濃く見えますし、位置が高い為、撮影場所が霧に巻かれる事もほぼ無くなるので、理論的にも実感的にも実は難易度が下がります。これに文句を言う写真家や観賞家の方もいるかも知れませんが、竹田城跡の天空の城を、別山の金梨山や大倉部山からの写真を持ってしてもさして話題にならないのと同様、もっと言うと三保の松原と一緒に見る富士山が世界遺産であるのと同じく、越前大野城の雲海風景は、先人が初めて見た向かいの山からの雲海風景それこそが奇跡なのです。私は奇跡の光景を語っているのであって、写真や作品としての完成度は始めから語っていませんので悪しからずです。
 
いかがでしょうか。
これが正解の越前大野城の雲海風景です。
SNS等でも今はたくさんの写真が上がっていますが、この「正解の風景」となるとその数はぐっと減ります。
是非一度、この越前大野城の雲海風景を見てみたいと思っていらっしゃる方は、この正解を参考にしてぜひ出掛けてみて欲しいと思います。
また、過去に現地へ赴き「見た!撮った!」
と思っていた方も、ここを読んで実は奇跡には出会っていないかも知れないと思えたならば、諦めずにこの冬、越前大野城の奇跡に継続チャレンジされてみてはいかがでしょうか。本当の奇跡に出会った時、人はどう感動するのか、自分はどう感じるのかを知る事が出来るのも貴重な体験になると思いますが、いかがでしょうか。

ちなみに私は、贅沢な話かも知れませんが、雲海風景しか撮っていませんので、やはり真っ白な雪に覆われた越前大野城を撮りたいと今でも思っています。
自然は気まぐれで、幾重にも重なった偶然が創り出す光景を偶に見せてくれるのですから本当に面白いものです。
ファイル 186-4.jpg

たまにはカメラ談義をしませうか。

ドラクエウォークも最後のイベントとなった究極進化エビルの覚醒も終わり、なぜか突然始まったメタルキャンペーンもメタルキング装備のお陰でちゃっちゃと終わってしまったので、久しぶりのカメラ談義です。ちなみに、ドラクエウォークをマイカー使って本気でまくってやったら大抵のユーチューバー解説者を追い抜いてしまいました。本気でやったらあかんね。ちょっと遅れ気味が色々な情報があってよろしいと思います。
 
と言う訳で、今回は単焦点レンズについての私見です。
例えば50mmの単焦点レンズを購入しようかと考えた時、必ず選択で引っかかるのが開放F値、つまりF1.4が良いのかF1.8が良いのか・・・という所ではないでしょうか。この二つ、どういう特性の違いがあって最終的に「写り」に影響してくるのでしょうか。
予算はともかく、どちらかを買おうと思ってはいるんだけど「写り」を考えると夜も寝られずにネット検索をしまくって自分を納得させる情報を得ようとしてしまう病になってしまいますよね。
と言う訳で、私があっさりと答えを出してあげます。
 
「同メーカー、同世代なら、どちらも写りは変わりません。」
 
以上です。
さー、答えも出たしラーメンでも食いに行こうか。なーんてね。

本気でも冗談でも無く、これは本当です。
同メーカー、同世代(=類似技術盛り)という条件付きですよ。
同メーカーでも、例えばシグマのレンズで50mm/F1.4の旧型と、現行型では現行型の方が新しい技術で収差補正が綺麗にされており、特に周辺の歪みや流れが劇的に改善されています。これは中古か現行型かで考えている方には参考になるのではないでしょうか。
しかし、同世代となるとF1.4もF1.8も写りは変わらないと思います。って言うか私には分かりません。
という事を踏まえた上で、ざっくりと両者の違いを書き並べてみます。
 
1)F1.4の方がF1.8よりも価格がトンデモに高い。
2)F1.4の方がレンズ径が大きいので、ざっと倍ほど重くなる。
3)F1.4の方が室内や朝夕など薄暗い場所での手持ち撮影時に有利。
 
まぁ、こんな所じゃないですかね。何やらよく分からない専門用語を持ち出して厳密に語っておられるサイトもありますが、レンズマニアになりたい方はそちらをご覧戴くとして、最終的に「写真」を撮る事を目指す方は、そんな事に詳しくならなくても良いと思います。要は自分の撮りたい光画が作出できるかどうか・・・という一点だけに拘れば良いのです。
私個人は、50mm単は中古で買ったシグマの旧型F1.4を使っております。はっきり言ってヒメボタルとか夜景には全く向きません。フルサイズで使うと周辺の歪みが出まくりです。しかし、昼間の普通の撮影では化けます。更に言うとDXのD500に付けると75mmとなって周辺が切り落とされてくれるので、ポートレート撮影にハマります。実際にこれでモデルさんを撮影した事もございます。
モデルさんで思い出した。ここでちょっと余談なんだけどさぁ。
特に日本人のアマチュアカメラマン(一部のプロも)に言える事なんだけど、はっきり言って短いレンズでモデルさんに近寄りすぎだよね。目ん玉にピントが合ってるのは分かるんだけど、それ以外の所がボケまくりで何を見せたいのかよく分かんねぇポートレートが多いんだよな。きちんと衣装まで着てそれなりのポージングもしてくれているんだから、顔だけ写して衣装がボケて・・・なんて写し方なんてせずに余す事無く写し取ってあげてくださいな。それに比べると外国人カメラマンのポートレートはアマチュアでもお見事ですね。100mm前後の長めのレンズで、基本的にパンフォーカスで撮影しているので、くっきりとモデルさんの全容が分かる写真が多いです。モデルさんに近付いて撮りたい気分も分からなくもないんだけど、目ん玉や指先を撮りたいといった特に狙いもないのなら、もう少し離れて100mm前後でパンフォーカスを基本に撮影する事を基本にした方が良いと思いますよ。ライティングはもう言わずもがなですね。
 
閑話休題。
 
と、話を元に戻しても、先に答えを出しちゃったので何を言えば良いのやら・・・(笑)。
とりあえず、予算というハードルがクリア出来る方には、使用目的でしょうね。多少薄暗くてもそれなりにシャッター速度を稼ぎたいという撮影が多いならF1.4ですね。山行のお供などで荷物を軽くする事が優先で、薄暗ければISO上げるか三脚を使いますよって方はF1.8の方が自分環境に優しいはずです。「写り」に関しては厳密にはレンズ径が違うので特性は出ますが、それは開放辺りでの撮影時の事です。F1.4の方がレンズ径が大きいので被写界深度は浅くなります。つまりピント合わせがシビアになります。もっと言うと扱いが面倒になります。更に言うとプロっぽい仕様という事になります(笑)。こう言うとF1.4に傾く方はプロの機材に憧れる方なんでしょうね。一方のF1.8はF1.4に比べて被写界深度も深くなりますから扱いは楽になりますね。言い方を変えると素人ウケしやすいレンズという事でしょうか(笑)。
こう言うと反感を買うのですいません。冗談と思ってください。
まぁ、プロというのはお金をもらって撮影していますから結果を出さないといけないという使命がありますので、価格もバカ高くて、目方もクソ重いF1.4を持っておかないと対応できない撮影現場かも知れないという理由で購入する事になる事が多いと思います。
アマチュアで趣味で撮影するのなら結果を示す必要は無い訳ですから、安くて軽いF1.8でよろしいのではないか。と個人的には思います。私自身がF1.4を選ぶ理由は、そのレンズの開放値で撮影する事がほぼ無いからです。F1.4のレンズだとF1.8位から使います。F1.8レンズだとF2.2位から使うからです。つまりF1.4のレンズでもF1.8扱いしてるんですね。開放で使うと大抵は結像が甘くて私好みではないからです。こう言う方は結構多いのではないですかね。ただ、わざと甘く撮る時は開放で撮ってみたりしますね。お花とかかな。

あと、レンズの新旧やメーカーの特性に付いては、これはもう好みになりますので、ご自分の胸に手を宛ててじっくりと考えてくださいませ。私は何でもかんでも最新というよりも、オールドレンズの写りも確認してから自分好みの方を買っています。
そんな目を三角にしてレンズを選ばなくてもいいですよ。早く買って撮影に行きなはれ。レンズ選びで悩んでるより、撮影しに行く方が楽しいですよ。

と言う訳で、お後がよろしいようで・・・。

ドラクエウォークを少し続ける羽目に・・・。

ドラクエウォーク、ウォーキングのお供にする程度で相変わらず、あまり一生懸命にはやっていないのですが、結構タップする機会が多くてながらスマホになってしまい、ウォーキングのお供にならないと文句ブツブツの方が結構いるようです。それだけ一生懸命なんでしょうか。私の場合はiPhoneなのでそれを前提に私のやり方を書きますが、手順は以下の通りでウォーキングのお供にしております。

1)キャラを周回用のメンツにする。
2)ウォークモードにする。
3)電源ボタンを3回押してアクセスガイドモードにしておく。
4)強敵をレベル5~7位にしておき、ロックをする。
5)電池残量が少なかったらモバイルバッテリーを接続しておく。
6)ポーチに入れて、後は知らんぷりでお出かけ・・・。

ってな感じです。
大事なのは3)のアクセスガイドモードにしておく事ですね。これによりiPhoneの「バッテリーが減ってきています」とかいうおせっかい表示によるゲーム中断が皆無になります。Androidでも同じような機能があるのではないでしょうか。
ただ、アクセスガイドモードを解除するには予め設定したパスワードが必要で、間違えると段々エラい事になってしまいますので、解除時のパスワード入力は慎重にやりましょう。それと、画面が勝手にズレて中断していたという憂き目にも遭わなくなります。よかったですね。

後は帰ってきてからのお楽しみです。
レアなモンスターのこころSが手に入っていた事も2度ほどありましたし、帰ってきてからが結構楽しみなんですよね。周回用キャラが弱かったり、強い敵の出るクエストにすると全滅の繰り返して無意味になりますから、キャラの強さに合わせて狩り場もちゃんと設定してくださいね。

ところで・・・
 
あれから私のドラクエウォーク環境も色々と変わっておりまして、とりあえず、クリフトとゴッドハンドのくじ引きは、何一つ貰えていません。まぁこれは常な事なので何とも思いません。
しかし、大魔道士用(?)の赤い水あめが数本飛び出す手鏡武器は、何と配布チケットで初ゲットしました。今まで一切出なかったのに配布チケット一発で出るなんて天変地異が起こるかと警戒しましたよ運営さん。でも装備は全くありませんでしたけどね。でもこの赤い水あめ攻撃のアイテムのお陰でおどる宝石の覚醒千里行が2週目で淡々と終わりました。さすが接待アイテムですね。課金して手に入れた方はこんな楽をされておられるんですね。そりゃ徹底してやったら1日で終わりますわ。でも、使えるのはそれだけだった。覚醒千里行をクリアしたら、後はやっぱりドラゴンの杖が強いです。私は12章8話を狩り場にしてますが、大魔道士+ドラゴンの杖で複数回じゅもんもあったりでほぼワンパンです。メタル攻撃も出来るのもいいですね。

ところがよ・・・。
 
とんでもない事が起こったんですね。
当初から何気なく引いていたメタルキング装備が出てくるという「三周年記念ガチャ」なのですが、配布チケットやジェムで10連をやっていると気が付けば、盾×2、兜×3、胴体×1、脚体×2、という武器だけが無い状態になっておりました。
ちなみに私は完全無課金という事もあって、今まで色んなピックアップはもらいましたが、全装備が揃った事は一度も無いんですね。とりあえず何か一つ足りない・・・というのが多いです。あと合間に出てくる龍神王の剣とかくさなぎの剣とかももらえていなかったりします。が、ドラゴンの杖、きせきのつるぎ、ドラゴンキラー、ミリオンダガー、冥王の大鎌などの何かの記念にリリースされる武器はもらえてるんですけどね。装備がなんせコンプリートしない。そんな3年間をすごしとりました。今回も例に漏れずメタルキング装備で肝心の武器だけが入手できないという事になっておりました。一応マイレージを貯めて週に一回10連で引くようにしていたのですが、最後の10連も玉砕しまして残念賞でした。ふくびきの残りは2日です。どうにかならないものかと1回ふくびきで神引きを狙いましたが4回分のチケットも玉砕です。諦めかかったんですが、ジェムが2500個程あったんですね。これは後に必要になるんだろうなぁ・・・と思いつつも1回300ジェムを消費して「えーい、ままよ!」とばかりに単発で引き始めてみました。すると残り600ジェムになった所で・・・
ファイル 184-1.png

なんと、出ましたよ!
神引きしましたよ!
0.2%の確率に、ギリギリの所で勝利しましたよ!!
昔、適当に座った一般台で、予定終了まで玉を出し切った時の感覚を思い出しましたよ(分からない人は良いです・・・(*^▽^*))。
完全無課金でメタルキング装備、完全コンプリートです。ドラゴンの杖を2つ持ってる私には猫に小判かも知れませんが、初のコンプリートというのが嬉しい。運営さんには悪いが、策略に勝ったような気分になりましたぜ。しかもメタルキング装備はタイトルバックのキャラが付けている看板装備でもあります。いやぁ、これはやりましたね。これの為に3年間続けてきた自分にも気付かされました。
これがフルコンプしたメラルキング装備です。
ファイル 184-2.png
現在訳あってゴッドハンド育成をしている女の子キャラに着せています。
ちなみに自分のアバターとなる主人公キャラにはこんな恰好をさせているのがその訳です。
ファイル 184-3.png

何とキンキラキンです。(笑)
ギガモンスターの全国イベントで、殆どの人がカジノで貰えるこの衣装を着けていなかったので、必死で16万枚のコインをカジノで貯めてコンプリーとさせました。こちらはこちらで感慨深いんですよね。もちろんカジノで16万枚もコインがあれば、もっとゲーム進行に実用的な物もたくさん貰えるんですが、私はゲームの実用性よりもこれが欲しかった。もう、カジノが始まって商品を見た瞬間から狙ってました。何の意味も無いですけど、なんか成金趣味で笑えるんですよね。

とまぁ、相変わらずユルい感じで進めておりますドラクエウォーク。結局は自分なりに遊んでればそれでいいんじゃないですかね。
何だかそんな気分になりました。
どうせメタルキング装備も、あっという間に陳腐化するんでしょうしね・・・。やっぱ課金したら負けの精神で行こうと思います。