日本には歴とした軍隊が存在する。憲法九条の制約から、専守防衛を掲げているので、軍隊と呼ぶと左の国民や近隣の一部諸外国から抵抗言弁が飛んでくるので「自衛隊」という呼称をつかって印象を和らげ、あくまで自衛軍としての組織であり、絶対に積極的戦闘には参加しないという足かせを自ら課している組織ではあるが、他国からみれば結構な最新装備を持った22万人規模の軍隊である事には変わりは無い。
ちなみに日本は南北に細長い山間部の多い島国でなので、実際に外から攻めるとなるとその難易度は、一般の人達が考えている以上に高いというのが現実だ。ここを理解しているか否かで近隣諸国が日本に攻めてくるという有事の際に出てくる意見がまるで違ってくる。では実際に日本を攻めるとなるとどうかだが、一般的な軍事理論として「攻めるよりも守る方が3倍有利」と言われている。これは守備側は地理の理解度が深い事、兵站を構成して攻めてくる敵を隠れた所から狙い撃てば良いという有利な条件が揃うからだ。実際に日露戦争では旧ロシア軍が要塞化した二百三高地を日本軍が攻め落とすのに乃木希典が率いる1個軍団(現代の方面総監に相当)の殆どを費やすほどの死者を出して要約占領しているし、歴史に名高いノルマンディー上陸作戦でも攻撃側となった連合軍は教科書通りに敵軍の3倍以上の兵力を一気に送り込んで要約勝ちを得ているという具合で、当時の肉弾戦の時代でさえ難易度は非常に高い物だったのだ。これがレーダー網が発達し、長射程ミサイルや空軍にネットワーク機能を有するの現代戦となると、その難易度は当時の比では無く、特に海を越えて着上陸侵攻を行う必要がある日本を攻め落とすとなると、現代の軍事理論では守備側(日本側)の6~8倍の兵力を一気に送り込む必要があると言われているのが現実だ。これは台湾にも言えることで、台湾は世界地図で見ると小さな点かも知れないが、実際に行くとわかるが地形は潮流の激しい海に囲まれており日本よりも複雑で富士山よりも高い山脈が聳える島だ。ここに台湾軍と米軍が待ち構えているとなると、着上陸侵攻の難易度は推して知るべしだろう。だから台湾を手中に収めたい中国共産党も、そう簡単には開戦の判断を下せないでいて、台湾を守ろうとする米国や日本、豪州などを様々な手段と舌鋒を駆使して牽制し、手出ししないような環境を作っているのが現状なのだ。恐らく今の中国人民解放軍が台湾侵攻を強引に行ったとしたら、あっという間に台湾海峡は米軍が海上封鎖を行い台湾軍も着上陸地点に展開して待ち構えられ、場合によっては上陸する前に人民解放軍は海上で壊滅してしまう可能性が高いです。こと、日本を侵攻となると国の度形状とその広さからして、難易度はさらに上がります。だから先の大戦でも米軍は本土への着上陸侵攻は行わずに、結果的に原爆を使うことで屈服させる方法を採ったんですね。しかし終戦間際に旧ソ連軍は不可侵条約を破って北から北方四島を攻めて占領してしまいました。これは北方四島にはほぼ日本軍が展開していなかったからですが、いち早く旧ソ連軍の侵攻を察知した日本軍は急遽北海道へ部隊を展開したため、旧ソ連軍の北海道への着上陸侵攻が難しい状況になり、そのまま膠着してしまったというのが今の現状を作っています。色々と書きましたが、海越しの侵攻がいかに難しいかを知ってもらいたくて、歴史を交えながら詳しく説明してみました。日本には自衛隊だけで22万人の精鋭の自衛軍がいます。それを相手に着上陸侵攻を成功させるには最大で約90万人の兵力を送り込む必要があります。その後ろには補給路確保も通信網も指揮司令部も必要になりますから、ざっと100万の兵が必要になります。加えて日本人の生真面目さからくる自衛隊の練度の高さも理解していますから、実はこれが近隣諸国の日本侵攻を躊躇わせる真の理由になっていると言って良いでしょう。近年では急速に発展しているドローンやロボット技術がゲームチェンジャーになると言う向きもありますが、ウクライナ戦争や米国のイランへの攻撃を見るとわかると思いますが、空からの攻撃だけではインフラや重要施設の破壊はできても、地域を制圧・占領する事はできません。最終的には占領・治安・政策を行う地上軍の投入が必要になります。また、敵国を破壊しすぎると、その後の占領政策に莫大なコストがかかる事になり、結局戦争には勝ったものの、政治では敗退するという事態を引き起こしかねません。実際の例はここでは挙げませんが、そういった事態になって投げ出して撤退した例はいくつもあります。
さて、前置きが非常に長くなってしまいましたが、そんな我が国の自衛隊が、ついにと言うかやっとというか、1等~という奇妙きてれつな階級呼称をやめて、諸外国で一般的に用いられている「大将、中将、少佐、大尉」といった階級呼称に改めることを決めたそうです。以下の通りです。
1)各幕僚長=大将
2)各「将」=中将
3)各「将補」=少将
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4)1等陸佐=大佐
5)2等陸佐=中佐
6)3等陸佐=少佐
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7)1等陸尉=大尉
8)2等陸尉=中尉
9)3等陸尉=少尉
10)准尉=変更無し ←ここまでが「幹部」
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曹長、1曹以下変更無し
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陸士長、1士以下変更無し
という感じに変わるそうです。要するに3尉以上が大中小に変わる・・・と言うことのようですが、一番曖昧感が強かった「将官」の階級名がはっきりするのは良い点だと思います。また、西側諸国軍隊と呼称が揃うことで、相手国幹部も対応がしやすくなるでしょう。しかし、自衛隊員の約8割を占める「曹」と「士」の階級呼称については変更無しで、相変わらず数字階級呼称を使うようです。これは「曹長」「軍曹」「伍長」等を使うと旧日本軍の負のイメージを与えてしまうというのが理由のようです。私はこれはこれで良いと思います。曹や士は諸外国の兵士達との交流や会話をする機会はほぼありませんし、言い換えれば自衛隊内で分かっておれば良い階級呼称だからです。それに日露戦争当時の日本軍も現場兵士は兵卒と呼ばれ「一等卒」「二等卒」という呼び方がされていましたし、先の大戦での旧日本軍も「一等兵」「二等兵」でした。幹部だけが大中小というのは別におかしいことではない・・・と言うことですね。
いづれにしてもこれで要約自衛隊の階級もスッキリはっきりと階級の上下関係が分かるようになるのは良い事です。軍隊は三権分立の外側にある組織であり、諸外国軍隊とも連携して作戦行動を取ることもある組織ですので、そのように整えておく事は実は非常に重要なことだからです。
さて、我が国で未だに過去を引きずっている警察の「警視庁」と「警視総監」の呼称は、前者は「東京都警察本部」、後者は廃止した方が良いと思いだけになりました。どっちも不可解なだけで意味ないしね。歴史は歴史。それにいつまでもしがみ付くのは良くないことですよ東京の官吏の皆さん?
