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宇治川で、初めて鵜飼いの実演を見てきました

数年前に岐阜へヒメボタルの撮影に行った際に、岐阜城から長良川を挟んで見下ろすような場所に「鵜飼いミュージアム」というのがあり、昼間で暇だった事もあって入ってみた事があった。
入園料500円と駐車場代200円が高いか安いかは別にして、鵜飼いミュージアムでは案内人がその伝統漁法である鵜飼いに関する事を一から十まで教えてくれたり、映像で説明をしてくれたりするので、鵜飼いに関してはちょっとした博学になれる程の知識が付く。

少しその知識を披露すると鵜飼い漁とは知っている方も多いと思うが、鵜匠と呼ばれる鵜の使い手さんが、紐で括った5~6羽の鵜を操って、鵜に魚を捕らせる。鵜の首は程よく紐で絞められており、鵜は魚を捕っても飲み込む事が出来ない。その鵜を鵜匠は手繰り寄せて喉に留まった魚を吐き出させて魚を捕獲するという日本の伝統漁法だ。
鵜は基本的に何でも食べる野鳥なので漁ではアユ、マス、ナマズ、大きさによってはブラックバスやブルーギルも捕まえてくる。一方の魚は、突然来た舟の陰に驚いて岩間から篝火の下に飛び出してくるので、鵜はその魚をすかさず捕まえるという、正に生き物の習性を利用した伝統的と言うに相応しい漁法と言えるだろう。しかし、鵜はウナギだけは苦手なのだそうで、鵜が難儀する→ウナンギ→ウナギ・・・となったとか、ならなかったとか・・・(^_^;)。
実はヒメボタルのその時期、長良川では既に鵜飼い漁が始まっていたのだが、その時は見る事もなく結局本命のヒメボタルを撮影して帰阪した為、その後鵜飼いを見るという事は無かったわけですが、最近になって興味が湧いてきた事もあって色々と調べてみると、以下の事が分かった。
 
1)長良川の鵜飼い
世襲制の鵜匠が9人いて、全員が国家公務員という身分。一番伝統を重んじている地域集団なのかも。5~6舟で「総構え」と呼ばれる追い込み漁のような勇壮な鵜飼い漁を見る事ができるのはここだけだ。

2)木曽川の鵜飼い
女性の鵜匠が彗星のようにデビューした事で一躍有名になった。日中に鵜飼いをやる事もあって犬山城と一緒に撮ったり、色々な鵜飼いの姿を撮る事が出来るようだ。

3)宇治川の鵜飼い
女性の鵜匠と言うと実はこちらの方が大先輩のようです。現在三人いるうちの二人が女性鵜匠です。ちなみにうちから一番近い所にある鵜飼いの現場です。

4)嵐山の鵜飼い
まさか嵐山にもあったとは知らなかった。昼間は貸しボートが浮かんでいる辺りで夕刻から鵜飼いをやるようだ。そのうち行ってみたい。
 
他にもあるんだろうけど、私の足の伸ばそうと思える範囲だとこの4カ所だった。で、今回行ってきたのはやはり一番近場となる3)の宇治川の鵜飼い。勇壮さがウリで女っ気など微塵もない長良川の鵜飼いでお勉強してきた私にとっては、ベテランと言えども女性鵜匠って体力的にどうなんだろうって勝手に心配していましたが、宇治川の鵜飼いは勇壮というよりも京都らしく漢字一文字で表すとやはり「雅」という事になろうか。貸切舟は既に二舟が川面に出ていたが、乗合舟は18時半頃から乗船が始まり19時に鵜飼いの現場に行く感じになる。今回は私は舟には乗らず川土手から撮影する道を選んだ。
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こんな感じで鵜舟が乗合船を追う形で静かに出航する。いつもアオサギとカモが一羽づつついてくるそうな・・・(笑)。乗っているのは四人だが船頭を除く三人が鵜匠だ。指導役の老爺は主に篝火を担当する。コロナの時期と東京五輪の開会式直前時刻という事もあってか、乗合船はある程度満員だったが土手からの見物人はまばらだった。

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鵜籠から鵜を一羽出して鵜匠が鵜飼いの説明を一通り行い、いよいよ鵜飼いの始まりである。見物舟三舟をロープで繋いで鵜舟が漁をしながらその周囲を回るような感じで披露される。普段は普通にいる鵜で、私的にはカラスのような存在だが、鵜匠に飼われた鵜は従順で可愛らしさを感じ来てしまうから不思議だ(笑)。

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篝火に薪が足され火の粉が舞う。その後ろでは鵜匠が鵜籠から6羽の鵜を川面に放っていよいよ宇治川の鵜飼い漁の始まりである。

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この時期の19時過ぎは、まだ陽光が僅かに残る時間帯で、その分撮影はし易い。鵜も魚を見つけやすいのか、早速魚を咥えている鵜がいたりする。それよりも、6羽もの鵜を紐が絡まないように手繰って漁を行う鵜匠の腕前はさすがにお見事で、写真を撮るのを忘れて見入ってしまうほどだ。時折鵜を高揚させるのか「ほー」という声を上げたり、川面に手を入れたりして、とにかく忙しくも動きに無駄がない。で、鵜が見事に魚を捕らえると鵜匠はすかさずその鵜を手繰り寄せて鵜から魚を吐き出させる・・・。ちなみに魚を餌にする鳥類は必ず頭から飲み込む。これは魚がエラなどで喉に引っかかったりしない為なのだが、魚を吐き出させるという事は、鵜からすると喉に骨が引っかかる方向に魚を出す事になる。この吐き出させ方も鵜匠の腕の見せ所だったりするのだ。鵜匠も慣れないうちは吐き出せる事が出来なかったり、鵜の喉を傷つけてしまったりするようで、やはり普段からの研鑽が必要なのだろう。

この女性鵜匠さんはキャリア10年以上のベテランの域にある方のようで、実は前日にもテレビニュースに出ておられました。鵜の手綱捌きは見事なもので、鵜が魚を飲み込むとすかさず手繰って「吐かせまーす」と言いつつスムーズに鵜から魚を捕りだしていました。いや本当にお見事。京都の宇治という場所柄も相まって、時間は穏やかに、見事な鵜飼いと共に過ぎてゆきました。

最後になりましたが、宇治川ではこの鵜を日本で初めて人工ふ化に成功させており、既に若鳥と言うまでに成長した鵜達が飼育されています。この宇治川生まれの鵜達を総称して「ウッティー」と言うそうです。鵜と宇治の「う」にお茶のティーを掛けてウッティーとなったのでしょうか。ウッティー達は漁に出る野生由来の鵜達よりもまだ一回り小さいですが、鵜匠を親と思っている利を生かして、現在なんと鵜の放漁、つまり手綱無しでの鵜飼い漁の練習をしているそうです。これが成功したら本当に凄い事です。

ちなみに・・・
鵜は魚へのアタックが強くて捕らえた魚は殆どが即死状態らしく、現在ではその魚を料理して客に出す事はないそうです。これは他所の鵜飼いでも同じです。と言う事は鵜飼いの披露が終わったあとで鵜達のご褒美になるのかな・・・。

初めて見る宇治川での鵜飼い、しばしの時間ではありましたが、贅沢な時間を戴いた、そんな気持ちにさせて頂いたひと時でした。
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私はドラクエウォークをやめたが、Youtuberさんは盛り上げている件

ドラクエウォーク、私はもうやめてしまいましたが、Youtuberさんは数百万円単位で課金をしているからか、とにかく盛り上げようと必死のパッチで実況したり動画作ったりしている感じですね。Youtuberさんって大変だなぁ・・・と、私には逆に悲哀しか感じないのですが。
 
やめたのでもうどうでも良いんだけど、Youtuberさん達のピックアップ武器狙いのガチャを引く動画を見ていて、ドラクエウォークのピックアップ武器の確率について少し違う角度で考えてみました。
飽くまで運営が言っている事を信じての話なのですが、レアリティが星5の武器や防具が出る確率は7%と謳われています。その中で、特定の武器または防具を狙いに行くと、その確率は0.2%になります。多くのサイトではこれを課金した場合に換算している事が多いのですが、そうではなくて特定の武器、要するにピックアップ武器を手にする人数を考えるとどうなるかを考えてみたのです。
0.2%の確率という事は、1000人に2人。要するに500人に1人がピックアップ武器を手にするという確率になります。簡単な計算なのでバリバリ文系な私にも分かります(笑)。つまり各イベントで出てくるピックアップ武器を手にする事が出来る人は、500人に1人という割合と言うわけです。2021年3月の時点でのドラクエウォークのユーザー数は130万人とされていますので、それをこの確率で当てはめると2600人と言う事になります。助っ人欄を見て、その時旬のピックアップ武器を手にした人がいたとしたら、その方は2600人の中の一人と言う事になります。めでたくアナタが手にしたとしたら、2600人の中に入れたと言う事です。130万人の中の2600人ってなかなか凄い確率ですよね。ちなみに、さいたま市の人口が約130万人です。
つまり、言い換えるとピックアップ武器(防具)は各々2600個排出したらお終いという事を基本的に運営側は繰り返しているという訳です。この渋い武器を少しでも自分の手の中にたぐり寄せる確率を上げようと思ったら、やはり課金しかありません。一方で、一度課金し出したら、マーライオンが水を吐き出すが如く際限なく課金してしまう人がいたりしますよね。私からすると、たかがデータにそこまでやるか・・・?って引いて見てしまうのですが、実はこの500人に1人という確率。何かと共通しているのです。こう言うともうピンと来た方がいるかも知れませんね。そうです。「パチスロ」の初当りの確率に近いのです。実際に10年前は1/500を中心に初当りが出るように設定されていたようですし、とにかく射幸心を煽るプロ集団であるパチンコ業界が、その先駆者として規制を掻い潜りつつも長年にわたって導き出した確率こそが1/500=0.2%という確率なのです。ドラクエウォークの運営会社(ここでは伏せます:笑)がこれを参考にしないワケがありません。
 
「もう少し注ぎ込んだらアタリが出るはず」
 
そう思いつつ、妙に執着してしまってドツボにハマる。
しかし、パチスロやパチンコにはリスクの向こうにはリターンがあります。ではドラクエウォークはどうでしょうか。1イベントで2600人だけが手にする事ができる「データ」がスマホに刻まれるだけで実際の果実はありません。
坂道を転げ落ちてしまう前に、ゲームに金をかける事のバカバカしさは、常に心のどこかに持っていた方がよいと思います。
以上、お節介な者からのお印書きでございました。<(_ _)>

インターネットの10Gbps、5Gbpsのサービスって・・・。

最近、巷で盛んに宣伝されだした家庭向けへの超高速のインターネット接続サービス。その速度は従来の最速であった1Gbpsを上回る10Gbpsと5Gbpsという、まさに新幹線が開通したときのようなセンセーショナルな話である。今日は、この超高速インターネットについて土岐流に語ってみたいと思う次第です。
 
まず、この10Gbpsとか1Gbpsとかって、実際どれくらいの速度になるのかと言うのを知っておきましょう。案外知らない人が多かったりしますからね~(笑)。って言うか、ほとんどの人が知らないんじゃないかななんて思ったりもしますけど・・・。
1Gbpsというのは、「イチギガボー」と読みます。で、このうち1G(イチギガ)というのはデータ量の事ですね。で、データを転送する速度の単位としてbps「ボー」というのが表記されています。
 
「おー!だったら1秒間に1GBのデータをやりとりできるのか!」
 
と、早合点している方が結構多いんじゃないかなって思うので、ここら辺だけ「知るは一時の恥」と言う事で、印象に残るような表現で書き綴っています(笑)。
bpsというのは「Bit Per Second」の頭文字を取った単位です。直訳すると「1秒間に~ビット」という意味になります。と言う事は1Gbpsというのは「1Gビット/秒の転送速度」と言う事になり、1秒で1Gバイト・・・ではないのです。
ここでコンピュータの世界のビット換算式が出てくるのですが、一般の方には面倒でややこしいのでサパッと数字で申し上げますとこうなります。
 
100Mbps=12.5MB/秒
1Gbps=1024Mbps=125MB/秒
10Gbps=10240Mbps=1250MB/秒
※MB=メガバイトです。
 
1Gbpsのサービスを受けている場合は、スピードテストサイトで1024Mbpsに近い転送速度が出ている程、実力が発揮されているという事になります。私はいつもBNRスピードテストというサイトで計測しています。ちょっと渋めの速度が出るサイトですが、昔からあるサイトで信用できるかなと思っています。
https://www.musen-lan.com/speed/
 
私の環境では以下のような値が出ました。
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下りはダウンロード、上りはアップロードの転送速度を指します。
私は1Gbpsのサービスですので、1/10位の値が出ている事になります。もうちょっと頑張って欲しいですが、別のサイトだと500とか800とか出ますし、普段使う分には問題は無いので良しとしています。何だか遅いなと思ったときは、計測してみると良いでしょう。
 
さて、基本的な知識が付いたところで今日の話題の10Gbpsサービスの話です。
裁判所の判決文ではありませんが、主文から申しますと
「一般の方には5Gbpsや10Gbpsサービスは入らない方が良い」
です。
正直言って1Gbpsサービスからわざわざ切り替える必要なんて皆無です。特に新規で入る方や、スマホの割引契約の関係でプロバイダを替えられる方は注意してください。5Gbpsや10Gbps(以下まとめて10Gbpsと書きます)に切り替えたからと言って、それだけで通信環境が爆発的に改善されるわけではないからです。
 
例えば10Gbpsサービスに切り替えると、何が必要になるかというと、宅内工事が必要になります。ルーターも専用のレンタル品に置き換える必要があります。ここまでは普通ですね。問題はここからです。
宅内に張り巡らされたLANケーブルは大抵はCAT5e、よく行ってCAT6だと思いますので、全てCAT6a、CAT7のいずれかの規格の物に取り替える必要があります。また途中で分岐させているHUBも1Gbps対応品までだと思いますので10Gbps対応品に取り替えてください。最後にパソコンのLAN端子も1Gbpsまでの対応となっているはずですので、別売りの10Gbps対応のLANカードを増設して対応させてください。これで晴れて「有線LAN」に付いては10Gbps対応という事になります。2021年7月現在で、HUBとLANボードだけで恐らく5~6万円位になると思います。
スマホやノートPC等のWi-Fi勢はどうしたらよいかと言いますと、どうしょうもありません(笑)。巷ではWi-Fi6等と新しい言葉が飛び交うのを見る事になるかも知れませんが、Wi-Fi6とは従来の言い方で言うと11axという規格になります。これは某社からは誇らしげにWi-Fiルーターが販売されてはいますが、この11ax規格をフルスケールで送受信できるWi-Fiのアダプタが2021年7月現在では、一般販売はされていません。つまり大枚叩いてWi-Fiルーターを買っても無駄なわけです。11axの前の11acでさえ、その大きさからフルスケールのアダプタは一般向けでは無かった事を考えると、11axは対応品は出てもフルスケールの速度が出る物は、ノートパソコン用やスマホ内蔵ではまず出てこないと思います。11axはIoTや空中線の許容量を増やす為の規格と考えた方が良いのであって、10Gbpsサービスに切り替えたからと言って、わざわざWi-Fi6のルーターに買い換える必要も無いわけです。普通のユーザーさんなら実は100Mbpsも出ていれば充分だったりするんですね・・・。
 
そんな通信速度のサービスよりも、皆が目を向けた方が良いのはIPv6への対応です。
ここでテストしてみてください。
https://test-ipv6.com/index.html.ja_JP

最後に10/10と出てくればIPv6を使用したネット環境になっていますので問題ありませんが、1/10とかだとIPv4しか使っていませんので速攻でプロバイダさんに相談してみましょう。
ちなみに、IPv4とIPv6の何が違うのかと言いますと、通信する信号が通過する国や道路が違うと思ってください。
わかりやすく言うと、人だらけの商店街を通過して目的地へ行くのがIPv4で、一本横の新しく空いている道路を通って目的地へ行くのがIPv6という感じです。
IPv4しか使っていない方はIPv6の通りに出しているお店(ホームページ)には行く事が出来ません。しかし両方使っている方は、両方のお店に行く事が出来ます。そう言うとお得な感じがしますよね。通信も空いていますので、結果的に速度の向上にも繋がりますからこれは早速プロバイダさんにIPv6を使いたいと相談してみると良いと思います。
 
と言うわけで、10Gbpsサービスへの手出しは、要注意という事で。やっちゃった方は、AU光の場合は28800円の機材撤去費用がかかりますから突っ走るしかありませんが、それ以外の方は今なら違約金だけで解約できるかも・・・。AU光、エグいな・・・。

HS175というお得感のあるドローンを使ってみた。

ドローンのメーカーの一つでHoly Stoneという特に200g以下のトイドローンと呼ばれる日本では航空法の規制対象外となるジャンルの商品を数多くリリースしているメーカーがあります。

で、
最近になって私も本命のDJI Mavic Air2の練習機として、このHoly Stone(以下:ホーリーストーン)が最近出したHS175というトイドローンを購入してみたので、そのレビューめいた事を書いてみたい。

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最近流行の私的に「カエル型」と呼んでいるタイプのドローンだ。
重量は200g以下を謳ってはいるが、実際は個体差によって198gだったり202gだったりと微妙な所でばらつきがある。ちなみに私のは203gだったので若干のダイエットを行って199gにしてある。が、付属のプロペラガードを付けると当然200gは余裕で超える(笑)。
足を折りたたむと掌に乗るコンパクトさで、この筐体にGPS、ビジョンセンサー、上下リモコン可動式4Kカメラが詰め込まれている(ジンバルはありません)。更にパッケージを見渡すと、20分飛行できるバッテリー3個、専用USB充電器2個、予備プロペラ1セット、専用コントローラー、これらが一手に入る専用ケースと至れり尽くせりの充実内容となっている。これが2021年5月現在で1.8万円台で購入できるというのだから中華ドローン恐るべしである。
 
とまぁ、ここまで見ると「買い」となるかも知れないが、まぁそう急がずに・・・綺麗なバラにはトゲがある物ですよ(笑)。
この「全部入りの決定版」とまで評されているHS175ですが、取りあえず結論から書きますと「練習用」としても買うのは見送った方が良いと思うドローンだと思います。その理由は以下の通り。
 
1)ウリの可動カメラは、100%動かなくなる。と言うか二度と動かないようにできる。
2)GPSの受信状況がアヤシいので飛行やホバリングが安定しない。
3)Wi-Fiで5GHzが出る事がある。当然野外では電波法違反です。
4)RTHはまともに帰ってこないので基本はマニュアルでの帰還を推奨・・・。
 
とまぁ、ザッと挙げただけでこれだけの理由が出てきます。
と言うか、日本ならリコール物の商品だと思いますがいかがでしょうか。私的にはこの4つの理由だけで充分な決定的な欠陥商品ではないかと思います。
では、実際に起こった事を書いていきますね。
ちなみに、私は責任は取りませんので、「やってみる方」は自己責任でやってくださいね。

1)の可動カメラが動いて嬉しい人も多いかも知れませんが、コントローラーで下方向に目一杯動かして、って言うのを数回繰り返してください。それでカメラが動かなくなるはずです。「そんな事ないよ?」という方は回数が足りません。何回もやってみてください。真下に行ったら更に数秒下方向にコントロールします。すると真下の位置で全く動かなくなります。動かなくなったら以後、マイナスドライバーでこじらないとカメラは動かないマニュアルカメラと化します。おめでとうございます(笑)。私のはすでにマニュアル仕様となっております。
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2)HS175はGPS機能が入っている贅沢なトイドローンなのですが、残念ながら離陸後のホバリングは安定しません。って言うか、安定していると見せかけていきなり暴れ出します。これにパニクってコントローラーで元の位置に戻そうとレバーを倒すと、思った以上にクイックに反応しますので、更に暴れます。最後はどこに飛んでいくか分からない状態になったりしますから、必ず周囲に人がいない状況で離陸させましょう。万一プロペラが子供の眼に当たったりしたら、とんでもない事になりますよ・・・。慣れてくるとある程度コントロール出来るようになると思いますが、TelloやDJIドローンの離陸を知っている人が端から見てたら指さして笑うレベルです。
 
3)Wi-Fiの周波数が野外では使用が禁止されている5GHz帯の電波を出す事があります。メーカーは日本仕様はアプリで2.4GHzしか出ないようにしたとしていますが、私の物は5GHzが出ています。実は私は一度メーカーにクレームを出して交換しており、現在の物は2.4GHzのみ出るようになっていますが、交換前の物は5GHzしか出ませんでした。これは簡単な方法ではWi-FiのSSIDで確認する事が出来ます。もし5GHzの文字がSSIDに混じっていたら電波法違反でとても高く付くドローンになっていますから要注意です。
 
4)RTHいわゆるリターントゥホーム機能です。ドローンがコントロール不能とか視界外とかに行っても、このボタンを押せばドローンは離陸時に記憶したGPSの座標上に自動で戻って来るという非常時にも使う実は重要な機能なのですが、HS175のRTH機能は私の場合70%の確率でその場所に戻る事なく生け垣に突き刺さったり、全く別の場所へ行こうとして木に当たって墜落して戻ってきたりと散々な結果となっています。つまりRTHは逆に危険で使えず、マニュアル操作で戻し来るのが王道となっています。
 
ちなみに、これらは2台のHS175で実体験している事ですので、そこんとこシクヨロです。
あと、追加情報としてはカメラの機能ですが4K画質というのは「静止画」つまり写真撮影の時です。4096×3072ドットのこんな感じのJPG画像で撮ってくれます。カメラだと4Kと言っても800万画素ですね。
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ダイナミックレンジがどうとか魚眼ぽいとか言ってはいけません。お得なトイドローンなのですから(笑)。

動画は2048×1080という微妙なFHDっぽいサイズで撮ってくれます。ここにはアップできないのですが、まぁ写真から想像してください。ジンバルが付いていないのと、暴れん坊なのとで動画は揺れまくります。Mavicのようなしっとり落ち着いた動画はほぼ撮れませんでした。アプリには手ぶれ補正機能が付いていますが、これは揺れに合わせて動画を回転させて揺れを誤魔化すスマホ方式ですので、画角が拡大されるのと揺れまくると揺りかご状態の動画ができあがります(笑)。あと、レンズをまっすぐ前に向けると静止画も動画もプロペラが映り込みますから要注意です。
 
とまぁ、こんな感じですけど、1.8万円台の全部入りの決定版ドローンHS175、それでもお得感満載だ!と謳える人は買ってもいいんじゃないですかね。私ならもう少し頑張ってDJI MIniを買いますけど・・・。
ちなみにHS175の当方での今の立場は、専らお遊び用のズッコケドローン扱いです。Mavicの偵察用に使ったりもします。実用性は皆無ですが一応役には立っています。でも、Mavicの動画を見たら、HS175で撮影した動画は、おいそれとは人目に出せないですね~。
最後にMavic Air2の静止画です。
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ミラーレスカメラのローリングシャッター歪みとコンニャク歪み。

フルサイズミラーレスのカメラを手にしたら、今までのようなコンパクトデジカメのように電子シャッターで無音無振動の30連写とか60連写とかが好きなように出来て、野鳥とかを一眼レフクォリティで撮りまくれるやんけ…とか想像して勇み足でフルサイズミラーレスを手にした人もいたりなんかするとしたら、世の中そうそう甘くは無かったなんて事をモヤモヤと思いながら毎回フルサイズミラーレスを手にして野鳥だの風景だのを相手にしているんだろうな…なんて事を考えてしまう今日この頃です。

今日は、ミラーレスカメラ特有の「ローリングシャッター歪み」と「コンニャク歪み」についてのお話。
この二つは、呼び名は違うが同じ理屈で起こる物で、前者がスチル写真で、後者は動画で起こる。

私はフルサイズミラーレスを持っていないし、iPhoneやNikon1でガチに野鳥を撮った事などないので、実はローリングシャッター歪みのサンプルがない(笑)。コンニャク歪みは安物のドローン映像では見た事はあるが、私の持っている機材ではほぼ出ないって言うか出さない撮影をしますのでこれもサンプルがない…(汗)。
と言うわけで、どういう歪みなのかはそれぞれの語句でググってみてください。山ほど画像や映像が出てきます。それを見た事を前提に書いておこうと思います。
 
ググって見ての通り、動きの速い被写体で近い物ほど斜めに歪んで写真になっていると思います。動く電車の先頭を横から1/1000秒とかで撮影すると、電車がデコッパチになって写ってしまいます。これがローリングシャッター歪みという電子シャッター特有の事象です(現象ではないと思う)。
先述の通り、この歪みは動きの速い、そして近い被写体ほど顕著に出ます。遠いと動きがあまり目立たないと言うのがその理屈です。この遠近の歪みの差というのもまた顕著で、電車を横から撮影した場合、手前の窓枠は平行四辺形に写ってしまうのに、その2~3mの奥にある向こう側の窓は普通に写っていたりします。だからRAW現像での歪みの補正も複雑になります。
要は現在のミラーレスカメラに採用されている電子シャッターというのは素早い動きの被写体に弱いという致命的な欠点があるのです。その歪みが起こる原因はローリングシャッターという電子シャッターの仕組みにあります。

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絵心がないので簡単すぎる図で申し訳ないですが、簡単に言いますとデジカメのセンサーはこんな風になっています。実際はセンサーには被写体である「あ」は逆さまに映り込んでいるのですが、話がややこしくなるので正面に描いています。
で、赤い横線が電気の流れるラインだと思ってください。
カメラマンが、「あ」を被写体にシャッターを切ると、電気は左の矢印のように上から順番に流れてゆきます。すると、当然ながら1番目と2番目のラインでは僅かですが時間差が生じてしまいます。で2番目と3番目も同じように時間差が生じてしまいます。これを順々に繰り返すと、「あ」が左から右に動いている被写体の場合、カメラのメモリにはこんな風に記録されてしまうのです。
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ググって見たサンプル画像(笑)と同じ感じですね。
要は一番上のセンサーはシャッターを切った瞬間の像を捉えますが、一番下のセンサーはその少し先の未来を捉えてしまうんです。ゴルフのスイングをする人を、横から撮影すると、クラブが弓のように曲がった、ある意味躍動感あふれる面白い写真が撮れてしまいます。そして推して知るべし、この歪みはセンサーが大きくなればなるほど電気を流すラインが増えますので収束させるのは難しくなってゆきます。
一方、センサーのサイズは小さいですが、動画も電子シャッターと同じで連写をし続けるという仕組みで動画を記録しますので、被写体が速く動いたり、カメラを動かすとぐにゃぐにゃと風景が歪んだ動画になってしまいます。これがコンニャク歪みというわけです。
 
では、これを防ぐにはどうしたらよいか…?
 
それは、シャッターを切った瞬間にセンサー全面にいっぺんに電気を流す「グローバルシャッター」という仕組みを採用する事になります。上記の図を見たら誰もが考える事ですよね。そのグローバルシャッターという仕組みは画期的なのですが、実はもう何年も前からカメラやセンサーのメーカーは研究開発をしていますが、未だに実用化は難しい状況です。
「言うは易し、行うは難し。」
とはよく言った物で、グローバルシャッターは正にそういう話で、センサー全面にいっぺんに電気を流し、撮像を受光したデータをいっぺんにメモリに取り込んで、いっぺんに記録メディアに流し込む機構を造らないといけません。出来ない事はありませんが、今の所ノイズが多く、処理速度も遅いので1/1000秒以上の写真をバシバシ撮るカメラを造るのは夢のまた夢のようです。
 
ではグローバルシャッターが出来ないとなったらどうするか?
 
それは、従来の一眼レフで長らく使われている「シャッター幕」を使う事です。
一眼レフカメラのレンズを外すと見えるミラーの向こうには、じつはシャッター幕という遮断機のような装置があるのです。はっきり見たい方はレンズを外して遅延シャッターをONにしてシャッターを切ってみると見えます。
シャッター幕というのは、センサーにどれだけの時間光を当てるかを決定する装置で、シャッター速度と関係します。カメラマンがシャッターを押すと幕がパッと開いてセンサーに光を当てて、パッと幕が閉じて撮影が終了するという訳です。一瞬
「それってグローバルシャッターじゃん!」
って思うかも知れませんが違います。速いからそう思うだけで、ちゃんと上から順番に幕が下りて幕が上がりますからグローバルではありません。更に言うとシャッター幕は2枚で構成されています。1枚が幕を開けてセンサーに光を当ててゆき、もう1枚が追うように幕を閉じて遮光してゆきます。かなり緻密な動きをしているんですね。また、この仕組みでないとSS1/8000秒とかは無理です。
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シャッター幕は電子シャッターの電気の流れよりも遙かに速い動きをしますので、ローリングシャッター歪みのような事はまず起こりません。起こったとすれば余程速い被写体を偶然近くで捉えたか、引くに引けないミラーレス信望者がレフ機でも起こる!と意地になって撮った写真位でしょう。
と言う事は、このシャッター幕の機構をフルサイズミラーレスにも採用してやれば、ローリングシャッター歪みは解消できるわけです。
ガチで撮影するぜ!というユーザーが大半のフルサイズミラーレスには「機械式シャッター」と言う名前で、この機構が入っており、今も尚そちらを使って撮影されているのが実情と言う事になりますが、それでもミラーは無くせた訳ですから、ミラーレス一眼というわけですね(笑)。
 
しかし…。
 
このまま話を終えるとソニーファンに烈火の如く怒られてしまいますのでご紹介しておきます。
ソニーのα9に採用されているセンサーは、メモリー内蔵(裏面照射)型センサーと言って、センサーが受像したデータをすぐにメモリーに記録する事で電気の流れによる時間差を(極力)解消し、電子シャッターによるローリングシャッター歪みを収束させる事に成功しています。つまり世界でただ一台、電子シャッターでウィークポイントであったローリングシャッター歪みが出ないフルサイズミラーレス一眼カメラは、ソニーのα9だけなのどぅわーーー!!
 
とまぁ、ソニーファンの皆さん、こんな感じでよろしいでしょうか(笑)。

実際にその通りなのですが、正直私は笑った。
一眼レフからミラーレスへ…という流れで、半ば棚からぼた餅のような形でフルサイズミラーレスの先進を走る事になったソニー。このローリングシャッター歪みが解消できたカメラを、何としてでもニコンやキヤノン(オリンパスやパナソニックも含めて)よりも先に創って世に送り出さないと、その先進性が失われる…という意地というか悲哀というか、私的には何とも言えないド根性を感じたのがこのα9でした。また、一眼レフなら3万円のカメラでもそんな歪みなど出ないのに、たったそれだけの為に60万近くもするα9に手をかけた人もいたのだとしたら、ソニーと心中しても良いと思えるほどのファンなんだなって思わされたのもまたこのα9というカメラでした(笑)。
 
さて、そんな(α9以外)致命的とも言える欠点を抱えたミラーレス一眼カメラですが世の中にはシャッター幕すらないミラーレスの方が多い昨今です、他にこのローリングシャッター歪みを解消する方法は無いのか…という事を考えましょう。
それは、実はとても簡単な事です。
「ローリングシャッター歪みを受け入れて面白い撮影をする。」
または、
「速く動く被写体を撮らない事」です(笑)。
流し撮りをしてもダメです。流し撮りをすると被写体は動きが論理的に止まるので歪みませんが、残念ながら背景が歪みます。しっとりと風景やお花などを撮るのがよろしいと思います。動き物はやはりまだまだ一眼レフの方に分があります。α9を含めてもね(あー言っちゃった:笑)。
一方の動画のコンニャク歪みはどうしたら良いかと言いますと、減光フィルターをかけて低速シャッターで撮影する事でかなり低減できます。DJIのドローンでも減光フィルターが売られているのはその為です。フレームレートの1~2倍のシャッター速度にするのが理想とも言われていますので、30fpsなら1/30~1/60、60fpsなら1/60~1/120になるように減光するとよいです。動画の方はUVやPLよりもまずNDを揃えましょう。
 
と言うわけで、今回はローリングシャッター歪みとこんにゃく歪みでした。

スマホゲームのドラゴンクエストウォークというのをやってみたが…。

何年か前に大流行した任天堂が世に放った「ポケモンGO」というゲーム。ゲームの中の世界と現実がクロスオーバーする形で物語が進められ、このゲームを皮切りにGPSの位置情報システムを用いたスマホ用のゲームが多数世に送り出されるきっかけになった。今で言う「位置ゲー」という奴である。

で、
今から一年半程前にこの位置ゲーの業界に鳴り物入りで参加してきたゲームがあった、それが今回話題に取り上げた「ドラゴンクエストウォーク」というスマホゲームである。
ドラゴンクエスト(以下:ドラクエ)と言うタイトルは、言うに及ばず30年前から日本…いや世界的(アメリカではドラゴンウォリアー)にも有名なゲームのビッグネームである。それがスマホの中で繰り広げられるドラクエの世界と現実の世界がクロスオーバーしてあの夢のような「冒険」が出来るとなると、ファミコンでリアルタイムにドラクエを楽しんだ世代の方はもちろん、ファンなら誰もがスマホにインストールしてしまうのは想像に難くない訳で、私もリアルタイム世代の一人として例に漏れず、この「ドラゴンクエストウォーク」(以下:ドラクエウォーク)を手持ちのiPhoneにインストールして実際にやってみた次第です。
 
ドラクエウォークがどういう位置ゲーかをざっくりと申しますと、基本的に無料で遊ぶ事が出来ます。で、ゲームの中の世界と実際の地理がクロスオーバーしており、ゲームの世界では「お城」があり、実際は三丁目の源さんの家の前か…みたいな感じで地図上に表示され「実際にその場所まで歩く事」でゲーム内の「お城」にたどり着けて、物語が進んでゆく…という感じです。もちろん現実にはそんな「お城」はありませんが、その目的地となる「お城」「塔」「街」等は、大体が150m~200m位歩いた先に自分である程度場を設定する事が出来ます。ゲームを進めていて気が付くと1kmほど歩いていたって感じですかね。
その途中にはもちろん魔物が現れて戦わなければゴールド(お金)も貯まらないしレベルも上がりません。まさにドラクエの世界に自身の身体ごと入り込める…と言った感じに作られています。
 
そうなると、やはりドラクエなので大事なのはレベルを上げる為と、強い武器や防具を手に入れる為のゴールド稼ぎの為に、どんどん魔物と戦って物語を進めて、エスタークのような超強いラスボスを倒しにいく事に…
 
ならねーんだよな、このドラクエウォークってヤツぁ。
 
そんなタダでゲームをプレイさせてくれて、今までのようなドラクエの世界を満喫させてくれる程、世の中は甘くないんですよ。
とりあえず結論から言いますと、これは私達の楽しんだ「ドラクエ」の世界ではありません。もう一度言います、このゲーム(?)の世界は「ドラクエの世界」ではありません。中にはそう思いたがってプレイしているユーチューバーやプレイヤーもいるようですが、制作者にどこかで歯車を飛ばされてしまったのでしょう、数百万ものお金をつぎ込んで、攻略だ何だとやっている方も多々いるようですが、冷静になると分かります。これはドラクエの世界観とは違う「位置ゲー」です。
 
<ドラクエウォークという名の世界では…>
久しぶりのサブタイトル…笑
それは置いといて、ではドラクエウォークの世界ではどうなっているかと言いますと、

1)どの職業も共通してレベルを上げても大して強くはなりませんし、実用的な技や魔法も覚えてゆきません。

2)一生懸命魔物を倒し続けてゴールドを幾ら貯め込んでも、強い武器や防具は一切買えません。
 
という具合になっております。
その代わり、以下のこういうシステムが導入されています。

1)モンスターを倒すと偶に「こころ」を入手できます。「こころ」にはモンスター毎に下からD、C、B、A、Sとランクがあって、ランダムで出る事になっています。Dが2つでCに出来たり、Cが3つでBにできたりと言ったランクアップも出来ますがSにしようと思ったら半年位かかるほど同じモンスターと戦わないといけません。レアなモンスターほど強くなれる「こころ」となっており、職業やレベルによって装備できるこころの数や特性があり、それによってHPやMP、呪文や耐性などが決まります。つまりはこの「こころシステム」がドラクエウォークの一つの特徴と言えます。「こころ」は魔物と戦っていれば手に入ります。極希にいきなり「S」のこころが出る事があります。よかったですね。

2)武器や防具にはその強さレア度から★3から★5までの3段階あって、一番派手で強い★5の入手方法は専ら「くじびき」となっております。★5の武器防具が出る確率は7%となっているそうですが、特定の★5アイテムとなると0.2%の確率になります。このくじ引きを引くには戦ったり、回復スポットに触れたり、歩いたりする事で得られる「マイレージ」を1000P貯めると1枚(1回分)貰えるふくびき券を使うか、偶に配布されるふくびき券、または「ジェム」というアイテム300個で1回、3000個で10個いっぺんに引くことが出来ます。この「ジェム」は何か設定された目的を果たすと入手できますが、300個、或いは3000個貯めようと思ったら1ヶ月位かかります。しかしこの「ジェム」は、課金する事によって「買う」事ができます。多少の割引もありますが相場はジェム1個=1円です。さて、先ほどのくじ引きの★5確率と重ねてみましょう。目的の物を手に入れるには、幾ら必要かもう分かりますね…。

3)ドラクエウォークの本筋の物語は一応あるが、2021年4月21日現在で第9章で止まっています。しかし、それとは関係の無い「イベント」が大体1ヶ月半のサイクルで間断なく催されます。このイベント期間が2)のくじ引きで引ける★5の特攻アイテム(ピックアップアイテムと言います)と密接に絡んでいて、このイベント期間が終わると、その★5アイテムのくじ引きも終了するので、入手は出来なくなります。だから、ユーチューバーや必死のパッチプレイヤーは「ジェム」を大枚叩いてでも購入して入手しようとします。ちなみにピックアップ武器と防具は一揃えすると、武器、兜、上鎧、下鎧、盾の5種類です。現実的に一揃えするには12~15万円かかると言われています。これがイベント毎に来る「課金の波」ですね。
 
とまぁ、こんな感じです。
上記の3)まで読んだ方は、とりあえず現実に戻ってきてください。「コレは一体何のゲームだったっけ?」と我に返りましょう。
そうです。
位置ゲーの「ドラクエウォーク」であって、課金しまくってアイテムをかき集めるゲームではありません。しかし現実には課金しまくってアイテムをかき集める…いや、現在のドラクエ7イベントの「聖風装備」のくじ引きから、何としてでもアイテムをかき集めなければならないゲームになってしまったと言って良いでしょう。
いくら「こころ」があろうとも、レベルが最高であろうとも、「武器」が無ければ強敵とは戦えません。そういうシステムですからしょうがありません。このくじ引きに設定されている「聖風の杖」というアイテムは強力な全体回復ができるアイテムで、これがないとこの先は一定以上の敵とはまともに戦う事はできません。すでにそういう魔物が設定されてもいます。と言う事は、その魔物の強力な「こころ」も手に入らないという事になります。つまりドラクエウォークのゲームシステムその物が崩壊してしまう事になります。
 
「ここから先は、課金してやってください」
 
という入り口が、このドラクエ7のイベントだと私は解していますがいかがでしょうか。結果、無課金の私はここでリタイヤする事にしました。半年先にはインフレと言って、敵の強さも武器の強さも桁が一つ上がるほどに数字が上がっている土俵になっている事でしょう。実際に私が始めた頃の敵ダメージは、たまたま引き当てたピックアップの天空のつるぎを使っても、せいぜい1000迄で歓声を上げていた物でしたが、それが今では4000~5000が普通です。
 
そもそもの話、
現在の最高レベルは70ですが、そこまで行ったプレイヤーと、今日から始める素っ裸のレベル1のプレイヤーが、同じ土俵の上で、同じように「ドラクエウォーク」を楽しめるはずがありません。って言うかイベントの魔物など一方は一撃で、一方は全滅をくりかえすのは推して知るべしです。しかし、ゲームを運営する側としては、プレイヤーの射幸心を煽ってアイテム集めに奔走させて課金させる事で利益を上げるのは当たり前の話ですから、これもまたゲームの世界の現実と言えば現実ですね。ちなみに私は昨年の秋頃からでしょうか、★5のピックアップアイテムは一切引き当てていません。最後に引いたのはスーパーノヴァでしたでしょうか。無課金ですので、ピックアップアイテムを一揃え出来た事もありません。気が付くと、ナンバリングタイトルでは聞いた事もないような魔法や技、アイテムが次々にイベントと共にリリースされてきます。
 
これって「ドラゴンクエストの世界」なんですか?
 
と、思わずツッコミを入れたくなるほど乖離しています。
ドラクエはやっぱり冒険をして、物語に巻き込まれて、魔物と戦って行くうちに強くなってゆく…と言うのがメインストリームだと思います。その基本はこのドラクエウォークにはもはや見当たらなくなってしまいました。寄付のつもりで1000円程課金しようかと昨年辺りは思えましたが、まさかゲーム自体をもう止めにしようと思うに至るとは思いませんでした。
やっぱ、セガの麻雀ゲームが私には一番息が長くて面白いかな。

Telloの「中継器」による操作。っていうか・・・。

最近、色々な事情も手伝って、色んなドローンを操縦させていただいておりますが、とにかく気軽で楽しいのがTelloですねって、そんな事を前回も言いましたので置いといて・・・。
Telloを実際にWi-Fi中継器を使って飛ばすとどうなるかって言うのを先日やってきたのですが、本当に距離も高度も伸びます。高度に関してはTelloの場合30mが限界になるようになっていますので、それ以上の検証は出来ませんが、やや送られてくる映像に飛びが発生しますが確実に上がります。でも、垂直の上げ下げだけにしていた方が良いです。Mavic感覚で操縦すると、どこへ飛んでいくか分からない危うさが満開ですので・・・(笑)。

今回はそのWi-Fi中継器に特化したお話。
今はモバイルバッテリーで給電できる小型のWi-Fi中継器がエレコムとかからも販売されているようで、Telloの飛距離を伸ばして遊んだり、どこまで飛ばせるかを検証したりしている動画がアップされていたりと、なかなか中継器もTelloユーザーには花盛りのようです(知らんけど)。
で、中継器を使わなかった場合はどんな感じかというと、
ファイル 144-1.jpg
こんな感じになります。Telloとコントローラとの直接接続だと、安定した飛行はせいぜい10m位。状況が良くても20mが限度です。スマホだとTelloとのWi-Fiの電波状況が見えるので分かりやすいです。
で、中継器を使うとこんな感じになります。
ファイル 144-2.jpg
これが「本来の中継器」の使い方。アマチュア無線で433MHz帯とかを使っている方なら誰でも知っている「本来の使い方」です。
Telloとコントローラはそれぞれが中継器にアクセスして通信を行う為、送受信できる範囲が広がるわけですね。
 
ところが・・・
 
アップされている動画を見ていると、上記のような使い方ではなく、こんな感じで使っている方ばかりでした。
ファイル 144-3.jpg
アマチュア無線の経験者が見ると瞬間的に「それ中継器の使い方じゃないし・・・」って思ってしまう事請け合いです(笑)。
そうです。これでも「距離が伸びた」と言う事は、コントローラよりも中継器の方が電波が強く、利得(受信効率)も高いからです。しかし、この配置(使い方)は、前回も言いましたが電波を増幅させる「トランスミッター」の使い方です。例えばコントローラのWi-Fi出力が0.2Wしかないとしたら、それをトランスミッターを通すことで100Wとかに空中線出力を上げて電波範囲を広めるというのがそれです。ね、この配置だと正にそんな使い方ですよね。ちなみに2.4GHzの野外仕様では1Wまでと電波法で定められていますので、基本的には(免許や許可なく)増幅してはいけません。
 
よって中継器の正しい使い方は、
ファイル 144-2.jpg
この図の使い方です。
コントローラ(スマホ)と中継器のWi-Fi電波が安定している場所に中継器を配置して、Telloを中継器を中心とした同心円内で飛ばすのが正しい。その範囲内で操縦者からもっとも離れた操縦可能距離がその中継器を使った場合の最延長距離という事になります。手持ちで検証と称して動画をアップされている方は、検証やり直してほしいです。小型の中継器でどこまで伸びるか実に興味がありますので・・・。
 
ところで・・・。
 
例えば夢のお話としておきますが、
ファイル 144-4.jpg
強力な中継器をこんな風に配置すれば、もはや数十kmレベルの遠隔操作ができるようになります。更に複数のレピーターを用いれば、理論的には地球の裏側にあるドローンを遠隔操作する事も可能になります。
これは驚く事でも何でもありません。
この仕組みは、もうかなり昔から衛星通信などを使って無人機から某国を爆撃すると言った軍事用に使われています。今までは軍事用としての、それなりの設備や人的資源が必要でしたので、簡単にはできませんでしたが、Wi-Fiを用いての遠隔操作なら、それほどお金を掛けなくとも可能になります。某国が軍事用にと注目するのは当然の事として、恐ろしいのはテロリストによる爆弾運搬手段等に使用される事です。ある日突然、予め配置された爆弾を抱いたドローンが、あちこちの山や林の中から一斉に飛び出して、街中に特攻の形で突っ込んできたらと思うと、ちょっと背筋が寒くなりますね。色々と考えていると戦争の方法そのものも変えてしまう可能性を秘めているのもまたドローンの可能性でもありますが、そんなきな臭い話は置いておいて、一般庶民の皆さんは純粋にTelloというカジュアルなドローンを楽しみましょう。

小型ドローンのWi-Fi中継

最近ドローンでの撮影にハマっている私です。
特に今面白いなと思っているのは、DJIが技術提供をしたというライズテック社から販売されている「Tello」という僅か89gのHDカメラ付きの小型軽量ドローン。航空法で言う200g未満の無人回転翼機ですので、航空法の適用外になる為、法令上の許可だのと言った面倒でややこしい面がなく、安全に配慮さえすれば気軽にどこでも飛ばせます(他法令で特段に禁止されている場所を除く)。200g未満のドローンは「無人回転翼機」等という仰々しい呼び方は世間ではされておらず、おもちゃという意味を込めて「トイドローン」と一般的には呼ばれています。
トイドローンは、専用のコントローラがある物もありますが、Telloなどカメラを搭載した機種の場合は、大抵その本体とスマホをWi-Fiで接続し、専用のコントロールアプリを使って目視とスマホに映るドローンからの映像を見ながら操作をします。最近では高性能なトイドローンも出てきており、2022年春には100g未満にするという法改正もほぼ決定されているようですが、89gのTelloに関しては、そんな話もどこ吹く風という話ですね。
今回は、そんなTelloをテーマに書いていきたいと思います。
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Telloは小型軽量ゆえの泣き所が多々あります。

1)とにかく風に弱い
野外で飛ばす場合、圧倒的に風に弱いです。Telloだと風速3m程の風だと、もう糸の切れた凧の如く、どこへ飛んで行くか分かりません。屋内でも扇風機の前は鬼門だと思います(笑)。

2)GPSを搭載していない
TelloにはGPSが内蔵されていませんので、位置情報を使って飛行するという概念がありません。つまりフルマニュアルです。しかしビジョンポジショニングという映像から立ち位置を自律で決めて飛行する機能がありますので、ホバリングは驚く程安定しています。

3)コントロール範囲が狭い
TelloがハブとなってスマホとWi-Fiで接続してワイヤレスでコントロールする為、Telloとスマホの電力の問題もあって、操作できる範囲が狭いです。概ね自分を中心に10mまでの範囲が安定区域といえます。Mavic Air2等は5km位まで届くので、かなり狭いですね。
 
その他にも上級機に比べると映像面だとか細かい機能が端折られていますが、そこはトイドローンです。パッと出してチャっと飛ばしてパッとしまう…そんなカジュアルな飛行が可能なのが利点と考えると、とても楽しいドローンです。
しかし、安定コントロール範囲が直線で10m以内というのは、トイドローンと言えど余りにも狭い…。泣く程狭い…。
 
そこで…
 
この範囲を伸ばしてくれる、つまりは3)の泣き所を少しでも克服してくれる「Wi-Fi中継機」という機械があったりします。
どういう物かというと、通常はTelloとスマホを直接Wi-Fiで繋ぐのですが、この間に「Wi-Fi中継機」を挟む事で、TelloはスマホのWi-Fi範囲を超えて、より遠く、より高く飛ぶ事が出来るようになります。この中継機の事を「レピーター」と呼ぶ事もあります。
間違えてはいけないのは、中継機はTelloとスマホのWi-Fi電波を飽くまで「中継ぎ」する事で電波範囲を広げる物であって、電波を増幅する物ではありません。増幅する=出力を上げる装置は「トランスミッター」と言って全く別の機械です(無許可無免許で一定以上増幅すると電波法違反です)。たまに間違えてブログに書いている人がいるので勘違いしないようにしてくださいね。
 
ではその中継機とは実際どこで売っているのかと言いますと、アマゾンなどの通販はもちろん、どこの電気屋さんでも売っています(笑)。とりわけトイドローンで使われているのは、小型の中継機でモバイルバッテリーからUSB給電で動作する物が多いようです。これをあたかもトイドローン専用の中継機のように語っているブログも散見しますが専用品なんて本当はありません。実は家庭用のWi-Fiルーターに中継機能があれば、そのルーターが中継機能を果たしてくれます。
私は車にACコンセントが挿せるバッテリーを積んでいますので、ソフトバンク光に加入してBBユニットを使う羽目になり、結果余っていたバッファロー製のWSR-2533DHPというルーターを使って、実際に設定、Telloを飛行させてみた所、難なく成功しました。って言うかAC電源のルータなので電波出力も小型の物に比べると断トツで強く安定します。お手持ちのルーターに中継機能があるかどうかは各メーカーのHP等で調べてください。
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実際の設定は、ルーターを中継機モードで起動し、パソコンに繋ぐかスマホで設定画面に入ります(ルーターのマニュアル読んでね)。その後Telloを起動すると、ルーターの設定画面に中継するTelloのSSIDが表示されますので、それを拾って接続設定を行います。一度行えば電源を抜いてもルーターは次回からTelloの電波が来たら自動で接続してくれるようになります。つまりルーターはTello専用の中継機と化します。
ちなみにこの時、ルーターの5GHzのWi-Fi機能は必ず切っておきましょう。5GHz帯の電波は野外では使用してはいけない決まりになっているからです。それができないルーターは残念ながら電波法違反になるので野外では使えません。どうしても使いたい場合はアマチュア無線の免許を取って、電管に申請して無線局の開局許可を取らなければいけません。Telloごときでここまでやる必要はありませんね…。
一方、スマホ側は何も考えず、いつも通りTelloのSSIDを拾って繋いでください。これでスマホはTelloかルーターのどちらか強い電波の方を自動的に切り替えつつ繋いだ状態を維持してくれます。

ちなみにWSR-2533DHPを用いた実際の飛行では、10mどころか30m先でも余裕でした。上空は風が強かったので止めましたが、多分30mなど余裕だと思います。ルーターをバッテリーもろとも広場の真ん中に置くと、もっと凄い事になりそうでしたが、目視外飛行になるのでやめました。家庭用ルーター、ヤバいっすね…。
ちなみに2階の部屋にルーターを置いてTelloを置き、1階の居間からFPVで飛行させるという芸当も可能です。
ところで、わざわざこれをやる利点は、コントロール範囲が広がる事はもちろんですが、Telloからの映像がグッと安定し、ノイズやコマ落ちの無い綺麗な映像が撮れる期待が出来る事です。Telloにはメモリカードが挿せず、専らWi-Fiで送られてくる映像が録画されますので、私の場合はその目的の方が大きかったですね。中継機を車窓からひょいとルーフラックに置けば、クルマを中心にTelloは広範な撮影に応じてくれるようになります。頑張ってみる価値はあったかなと思っています。
しかしTelloを別のコントローラーでさらわれないように、Wi-Fiにパスワードをかけておいた方が良いと初めて思った今日この頃でした。

山椒の木(鉢植え)の続報。

鉢植えでの栽培がやたら難しいとされている「山椒」を、どこが問題になりやすく難しいのか・・・というナゾに迫ってみようと、一昨年秋より山椒の木を買い集めて色々な条件で栽培をしてみたという以前の日記の続編です。
 
一昨年より栽培を行っていた山椒の木の鉢植えは全部で8鉢。
このうち、地植えにした山椒2本は途中まで順調であったが、強風にあおられた隣の月桂樹の10号鉢が倒れた折にモロに下敷きになってしまい、その後は地植えという好条件にも拘わらず持ち直す事も無く2本とも枯れてしまった。5号深鉢の朝倉山椒は冬を越す前に葉を落とし、今春に芽吹く事も無くそのまま枯れてしまった。かなりの強光が差し込む窓際という室内での栽培をしてみた朝倉山椒も、葉を落とすだけでその後枯死した。一番の大鉢だった朝倉山椒も冬を越す前に根が腐り枯死。と言うわけで・・・今春、元気よく芽吹いた山椒は3鉢だけとなった。
 
1)ぶどう山椒
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実家の片隅でやたら元気の良かったぶどう山椒が、そのまま生存。植え替えは昨年の初冬、葉を全部落とした所で大きめの8号深鉢に土を崩さぬように移植した。用土は赤玉5腐葉土4ピートモス1で元肥は腐葉土に任せて混ぜていない。同じ場所、条件で移植した朝倉山椒は枯死したが、こちらのぶどう山椒は全く問題なく、昨秋にはアゲハチョウの幼虫を一匹さなぎにまで育て上げて、現在一番元気に生育している。条件は北向きで夕刻に強烈な西日が2~3時間ほど差し込む場所である。ちなみにアゲハのさなぎは、今も蝶になる日を夢見て、さなぎで季節越しをしている。
 
2)自宅の朝倉山椒
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この株は一昨年の秋に購入しているので、唯一我が家で二度の冬を越している山椒である。昨年の初冬に一回り大きなだおん鉢に植え替えた後、葉を落とし始めて、その後は一切音沙汰なしになったが、今春一気に芽吹きを再開して樹勢を取り戻した感じだ。朝倉山椒は葉の香りがぶどう山椒に比べて爽やかで、見に行く度に指でこすって香りを楽しんでしまう。この香りが無くなると、葉を落とす兆候或いは木が弱っている事になるのだが、その判断は未だに私には難しい。樹勢が強いので、この夏を無事に乗り切ったら9号のだおん鉢に移植する予定であるが・・・。
 
3)自宅のぶどう山椒
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この株は昨年の夏前、つまり一番最後に購入したぶどう山椒の株である。樹勢は好調で昨夏は盛大に葉を吹いていたが、その後なぜかこの株だけハダニの大量発生に見舞われ、枯死寸前にまで追い込まれたが、オルトランやハダニ駆除剤等での対策が常となっていたが、葉を落とした後、枯死の判断が付かなかった為「生きている」という前提で冬も水をやり続けた結果、樹勢は弱いがたくさんの新芽を吹いてくれた苦労山椒である。昨秋の新枝が悉くダニ被害で枯死しているので、実家のぶどう山椒に比較して、葉は小さく弱々しいが、何が原因でハダニの被害に遭ったのか判然としない。ちなみにこの株も隣にある朝倉山椒と同じく昨年の冬に植え替えを行っている。この株だけ早めにハダニ対策を行う予定である。
 
1年で8分の3という生存率だったわけですが、正直言うと生育の正解は未だに見つかっていない。同条件で枯死と生育に分かれている点で訳が分からなくなりますね。ただ、残った3株に関して考察すると、以下のようになる。
 
・室内飼育は不可能。
・鉢を絶対に移動しない。回さない。
・水をやりすぎない。しかし土は乾燥させない。夏場は観葉植物のように毎日ドブドブにやる必要は無い。冬場は葉はないので雨だけでも良いが乾いたら湿らす感じで水やりする。要はほったらかし気味が良いようだ。
・直射光は1日2~3時間程度が望ましい。それ以上になると葉が乾燥して早めに香りが抜けて落としてしまうようである。
・基本的に剪定をしない。どうしてもしたい場合は、枯死した枝先部分だけを摘む程度が限界。生きている枝先を摘むと一気に崩れる可能性がある。
 
今の所、そんな感じかなって言う程度。あまり面倒見が良すぎると枯死の確率が増えるのかなって言う感覚だ。
また続報を書きたいと思う。
 
おまけ
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昨年買ったタラノキ。昨秋には葉は無くなるし、冬になると土は乾くし、ただの棒だし、絶対に死んでるんだろうな・・・などと思いつつタイムに囲まれた場所に移して冬場そっとしておいたら、なんと新芽をグングン吹き出した。タラノキって案外Mで強いんですね。地植えにしてあげようかと考えていますが、今はその時じゃないですね・・・。

リモートによるお仕事。

新型コロナが流行しだしてから少し経った頃、通勤ラッシュ時や社内での人的過密を避ける為の手段として、自宅に居ながらにして仕事を行う、いわゆる「リモート」によるお仕事スタイルの導入が、其処彼処に語られるようになったり、行政からも推奨されるようになったりしたわけだが、そのコロナ禍の入り口から1年半経とうかと言う昨今にあって、現在では特に企業関係において、そのリモート率というのが俄に下がってきているらしい。
これは、日本人の古来からの心情と、今持って会社を仕切っている役員連中の年代を考えると、私的には至極当たり前の事で、会社側としてはやはり、目の前に社員に机に座ってもらい、自分の監視下に於いてお仕事をしてもらいたいと考えるのが自然なのだろう。また、会社の部署や仕事内容によってリモートで会議までは出来ても仕事までは無理っていう場合も多々あるだろう。或いはリモートをしてみたけど、結局会社に出てきて仕事をした方が捗る・・・という事もあると思われる。
それはそれで、会社の労使共にそれぞれの立場や意見があると思うので、私のあずかり知る所ではありませんが、日記に書こうと思ったのは、そもそも「お仕事をリモートで・・・」とは言うものの、一体どんなリモートを言っているのだろう?と疑問になったからだ。
疑問が湧いたのは、何も世間一般を見渡したり、会社を訪問したりして湧いたわけでは無く、家電量販店やパソコンショップなどの広告の内容だった。
 
「リモート会議もお仕事も、これでスイスイ・・・」
 
みたいな文言と共に、そこそこのお値段のノートパソコンやデスクトップパソコンがセットになって販売されている。何も知らない方は「リモート」と聞くと、こういうパソコンが必要なのかと勘違いして、自宅のパソコンはおざなりにしておいて、新しいパソコンを購入したりしている方が一部にいるのかと思うと、ちょっとやり切れない思いがしてしまいますね。
 
そもそもに置いて、世間でいう「リモート」って一体何を指して言っているんでしょうかね?
一般ピーポーが考えてそうな事由をいかに書き並べてみた。
 
1)会社から持ち帰ってきたお仕事を、自宅でパソコンを立ち上げてこなす。
2)スマホやタブレットを使って、ネット会議のアプリ(ZOOMとか)を使って会議や商談をする。
3)自宅でパソコンを立ち上げて、会社にあるパソコンを遠隔操作して、自宅が会社の机の如くお仕事をする。
4)自宅でパソコンを立ち上げて、会社のシステムにログインしてデータを打込んだり共有フォルダに企画書を入れたりしてお仕事をする。
5)会社のシステム専用タブレットを使用して、データを入力、閲覧、指示を受けながらお仕事をする。
 
などなど・・・。
リモートと一言で言うが、結構その内容は多岐にわたる。
実は上記1)~5)で、下へ行くほど会社はお金と手間がかかる。
とりわけ1)は、単に仕事を家に持ち帰ってきてやっているだけで、こういうのは自宅残業と言ってもリモートとは言わない(笑)。
2)は企業だけで無く学校や学習塾でも導入されているので、これがリモートだと思い込んでいる人も多いかも知れませんね。しかし厳密に言うと、これも単にネットを通してテレビ電話で話しているだけで実はリモートワークとは言わないと私は思う。だって先生はリモート授業をする為に学校へ行ってるわけですから・・・。
3)の辺りからいよいよリモートワークの世界へと入ってくる。会社の自分が使うパソコンには遠隔操作ができるようにアプリが仕込んであって、ネットとパソコン(スマホやタブレット)があれば、いつでも会社のPCに入り込んで操作し、必要な仕事が出来るというものだ。ネットの回線速度にもよるが当然、電話やZOOMをしながらの操作も可能である。現在リモートワーキングを行うには、これが一番現実的な方法と言えるだろう。デメリットは会社が1人に対して2台のパソコンをあてがう必要がある事くらいだ。
4)はVPNというネットのトンネリングという仕込みがしてある場合に可能になるリモート操作だ。VPNとはVirtual Private Networkの略でざっくり言うと会社のネットワークと自宅のネットを接続して、ネット空間的にあたかも同じ部屋にいるかのようにするネットワーク技術の事だ。これを行うと、自宅のパソコンの「ネットワーク」のアイコンを開くと会社のパソコンのアイコンがズラリと並ぶ・・・。共有フォルダも直接自宅のパソコンから開く事が可能になる。これをやるにはセキュリティ関連や情報漏洩の防止策などを高度に施す必要があるので、恐らくやっている会社はほぼないだろう。
5)は身近な例では、もう保険の外交屋さんが10年以上前からやってます。VPNで、会社のシステムにしか繋げられないように仕込んだ端末装置と化したタブレットやノートパソコンを社員にあてがって営業活動をさせるという物を自宅でするというものだ。これは一見お手軽そうに見えるが、サーバーと端末を高度に繋ぐ基幹システムが必要になります。このシステムが大抵は数千万単位のイニシャルコストと年間数百万単位のランニングコストがかかるので、これを導入している中小企業などは、めっちゃ儲かっている会社を除いて、よほど新しい物好きか世間知らずの社長の会社に限られるだろう。
 
つまり、現実的な所に置いては3)の会社のパソコンを遠隔操作する方式だ。

いいですか?
これをやるのに、特別なパソコンなんて必要ありません。
ノートだろうとデスクトッだろうと、きちんと動くパソコンが1台あれば、それだけでOKです。遠隔操作をしますから、こちらサイドのパソコンの性能も大した物で無くて良いです。
ネット会議(リモート飲み会)をする場合は、パソコンにカメラ(100万画素あれば充分)、マイク、スピーカーの3つが付いていればOKです。付いていなければ、マイク内蔵のウェブカメラとUSB給電が出来るパソコン用のスピーカーを1組買えばそれで事足ります。3000円位でしょうか。
一番大事なのは、ネット回線の速度です。
4Gや5G回線を使うなんとかAir(テザリング含む)とかじゃなくて、1Gbpsのきちんとした光回線が引かれているのが理想です。回線速度が不安定だと画像が止まったり切れたりします。スマホのテザリングとかは緊急手段であって、常備手段とはなり得ません。
 
皆さん、おかしな宣伝に惑わされて、無駄遣いしませぬように・・・。