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コンポジット撮影→比較明合成という流れについて。

デジタルカメラでの夜景撮影とか花火撮影など、長秒露光を必要とする、あるいは長秒露光した方が綺麗な写真になる可能性がある撮影でのその方法として短秒撮影した写真を複数枚撮影して、それをPhotoshopやSiriuscompといったパソコンソフトで重ねて、比較明合成を行い、1枚の写真に仕上げるという方法がある。これを俗にコンポジット撮影とかインターバル撮影とか呼ばれており、最近のデジタル一眼ではこの機能が搭載されている機種も少なくない。
コンポジットやインターバル撮影とは、厳密にはその撮影方法を指すのだが、その方法で例えば花火を撮影すると、長秒撮影ではセンサーの捉えられる輝度がオーバー・・・つまり白飛びさせる事無く花火の光を複数枚のコマで撮影し、比較明合成することで綺麗で輝度の高い派手な花火を再現する事が可能になる。ところが最近ではこのコンポジット撮影は「邪道」とする向きが強くなってきており、花火も夜景も「一発撮り」と言われる無合成で撮影された写真を自慢する風潮がくすぶり始めた。私的にはデジタルカメラでの表現方法、撮影方法の幅を狭める風潮だと思えたので、改めてコンポジット撮影という手法の意味をここに記しておきたいと思い立った訳です。とりあえず、始めに言っておきますけど「一発撮り」って、それほど偉そうに自慢する事でもないと思いますよ。正直な話、1枚の処理で終わる分、コンポジット撮影よりも簡単だし・・・。
 
フィルム時代には無かったコンポジット撮影が、なぜデジタルカメラになった昨今になって言われるようになったのか・・・。これを語らずしてコンポジット撮影を理解する事はできないので記しておきますと、要するにデジタルカメラはイメージセンサーという電気仕掛けのフィルムに、光を当てて撮像をイメージ化し、演算によって色を付けて1枚の画像を起こしているという仕組みで、フィルムで言うと昔のコダクロームのような外式フィルム(後から色付けをするフィルム)のような処理をカメラ内部で次々に行っているわけだ。
レンズを通した光をフィルムに当てて撮像をする場合は、電気を使わないので、フィルムが露光オーバーにならない限りは事実上幾らでもシャッターを開けて長時間露光を行う事が可能だ。実際に夜景からより多くの光跡を得る為に、低感度フィルムで減光フィルターを用いて撮影すると言った場合、30~60分、もっと言えば90分の露光を行う事だって、フィルム時代は別に珍しい事では無かった。しかしこれと同じ事をデジタルカメラで行ったらどうなるだろうか。さてさて、興味のある方は百聞は一見にしかずと言いますから、実際にそのデジタルカメラで夜景を相手にやってみるとよい。
 
・・・・・・・・・。
 
する気しませんよね。
デジタルカメラで60分とかの露光なんて。
カメラ壊れちゃうんじゃないかとかも考えてしまったりして。笑
実際にそれだけの露光をデジタル一眼でやってみると、センサーが帯電してしまって熱を帯び、いわゆる長秒露光ノイズ(カラーノイズ)が発生します。また、撮像のあちこちに赤潮のようなムラが出る物もあります。その為に撮影後すぐにレンズカバーをして1枚撮影し、合成時にそのノイズを差し引くという手法を特に星景写真の処理で行うようですね。
要するに、カメラマンの本能が長時間露光をやりたくないと思わせる以前に、電気仕掛けで撮影を行うデジタルカメラとは相性が悪い訳です。その本能、信じて良かったですね。笑
 
しかし・・・、
 
長時間露光ができないと言う事になると、フィルムには撮れてデジカメには撮れないと言う写真ができてしまいます。例えば、その昔香港旅行に行くとバスガイドに必ずと言ってよいほど買わされてしまう香港の夜景のスライド写真とか、道路上に長く強く光跡が残るような写真などです。これらを撮るにはやはり数十分単位の長時間露光が必要になってきます。
そこでデジタルカメラ向けとして考え出されたのが、数秒単位の露光写真を連続で撮りつないで、それらをパソコンソフトで合成し、長時間露光を施したような1枚の写真に仕上げるというコンポジット撮影という撮影方法なのです。つまり、コンポジット撮影を否定するという事は、それに比肩する撮影方法がありませんので、そのカメラでは絶対に撮れない景色ができてしまうと言う事です。花火の撮影についても同じ事で、時間が極端に短いだけで、理屈はセンサーの受光容量を超えない光量に制限する撮影方法であり、何ら否定される撮影方法ではありません。むしろ、コンポジット撮影の方がカメラを絶対的に固定する必要があり、撮影条件を揃えるために全ての設定をマニュアルにしなければならないなど、一発撮り=単発撮りよりもむしろ高度な撮影技術と器具、そしてソフトウェア技術が必要になります。こう言うと「一発撮りにこだわっている」という特に花火カメラマンに「別にコンポジットを否定しているわけではない」などと事程左様な理屈を付けて怒られそうですが、残念ながらコンポジットの方が準備も多く、高い技術が必要なのは否定できないところでしょう。ましてや花火となるとBULBモードでの目押し撮影が定番ですので、カメラが一定間隔で撮影してゆくコンポジットだと名シーンも撮り逃す可能性だって出てくるわけです。私もメインカメラでは目押し撮影、サブカメラでコンポジットをしますが、しかし手間がかかるのは圧倒的にコンポジットの方です。
 
要はコンポジット撮影とは、長時間露光とは相性が悪いデジタルカメラ向けの撮影法として考え出された物であるという知識(認識ではない)があるかどうかです。コンポジットを否定するカメラマンは、単に後で合成写真を作る為の伏線技術だという認識しかないのではないでしょうか。
合成写真というのは・・・
そこにあるはずのない物がある。
その時間には見られない物がある。
と言った写るはずのない物が、複数の写真の一部から事後の加工によって画像内に移植されている写真の事を言うのです。一番分かり易い例は心霊写真ですね。デジカメでPhotoshop等の加工ソフトを知っている人なら簡単に作れる事は察しが付くでしょう。UFO写真もそうです。静止画で簡単にできるようになってしまったので、オカルトなスチル写真では説得力が無くなってしまったため、その業界?の人々は、更に高度な技術と機材と手間のかかる動画へとシフトしているのです。
花火にしても、東京タワーの横で上がっている物は言うまでも無いとして、例えば最初に上がった花火と最後に上がった花火をあたかも同時に上がったかのように加工するのは私は合成だと思っています。しかし、ほんの十数秒のうちに上がったワンシーケンスの花火をコンポジット撮影し合成して劇的な写真になったなら、それは合成では無く立派な写真だと思っています。なぜなら同条件で撮影し撮像全部を単純に比較明合成しているからです。それに同じ物をそこにいた万人の方も見ていた光景でもあります。ならば花火大会の最初から最後までをコンポジットして、全部を合成した物も写真じゃないかと屁理屈を捏ねてくる方に言っておきます。それがあなたにとって誇れる写真になるというのなら、それはそれで立派な写真です。どうぞ私なんぞに構わず最初から最後までコンポジットして、素晴らしい花火写真にしてください。
でも、これも言っておきます。
(香川照之の大和田常務の口調で)「やれるもんなら、あ、やってみな。ってか。笑」
 
憎まれ口はこの辺にしといて、今回は、最近デジカメを始めて、たまたま一発撮りにこだわるカメラマンと花火撮影でツルんでしまったが為に、コンポジット撮影に誤った解釈をしてしまっている初心者カメラマンが、ボチボチ出回りだしてきているような気がしましたので、コンポジット撮影の技法について、少々ウンチクを述べさせて頂きました。
デジタルカメラは、元々は撮影後にパソコン上で直接加工ができる事を利点にして生まれた撮影機材であります。スキャナーでは無くカメラでデジタル画像として直接パソコンに取り込めた時は、それはそれは画期的でした。Windows時代以前からパソコンとカメラを知っている人は、その画期的な瞬間を皆知っています。
これによりフィルム機では為し得なかった劇的な画像処理も簡単にできるようになりました。その発展型が今のデジタルカメラの世界として確立されたのです。タダそれだけの事。
一発撮りはフィルム時代では当たり前にやっていた事です。
デジタルカメラになって、その必要が無くなったわけです。
それをまたデジタルカメラで一発撮りでなければならないというのは、スタン・ハンセンがアメフトのハイタックル(現在は禁止技)をヒントにウエスタンラリアットを編み出したのに、後年になってプロレス技で「ハイタックル」を編み出した!と、騒いでいるような話で、「せっかく新しい技法を編み出したのに、なんでお前はまた元に戻すんじゃ」っていう、聞いている方が恥ずかしくなる程に本末転倒の理屈なのです。撮影方法にコダワリを持つのは良い事ですが、それを周囲の人間にもひけらかすのは、私のようにカメラ技術の経緯を知っている者が聞くと笑い話にしかなりません。
だって一発撮りの方が簡単だし。できればそうしたいよ。できないからコンポジットなんだよって・・・。
 
一発撮りです!なんてSNSで自慢げに書かない方がいいよ。サラッと撮影機材と条件を書いているだけの方がスマートです。
知るは一時の恥と言います。知らなかった人は、ここでこっそり知っておきましょう。あなたにとって豊かなカメラライフとなりますように・・・。

謎のレンズが意外に使えたと言う話。

自身初のフルサイズ一眼レフカメラNikon D610。
中古で買って、まもなくしてシャッターがバカになって1週間ほど入院し、無事に退院してきてからはすこぶる調子が良い。って言うか、今なお使える普段レンズが15mm魚眼、28mm、50mm、90mmマクロと単焦点4本なので、出番があまりないって言うのが正直なところ。色々と撮影には赴いているのだが、どうしても豊富なレンズ群を使う事ができるD500を持ち出してしまうんだよね。って言うか操作性も機動性もダントツD500の方が上だし。レンズ的に同じ品揃えになっても多分持ち出すのはD500だな。でもそれを言ってしまうと今日の日記の趣旨がなくなってしまうので、そこは一旦無かった事にしておきましょう・・・。(^_^;
 
と言うわけで、一応標準域のズームレンズがないという理由で不遇な毎日を過ごす我が家のD610君なのですが、やはりそこにあるからにはガシガシ使いたいと言うわけで私、色々と探しました。リーズナブルでお便利なフルサイズ対応ズームレンズを・・・。
で、AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-EDっていう長い名前の今はもう旧型になってしまったレンズを程なくして見つけました。中古で大体2~2.4万円で売られているようだ。ちなみに新しいのはナノクリが施されてF4通しとなった。これは10万円位するので私にはムリクリなレンズだ。
で、先日シグマの150-500mmをドナドナしたら、思った以上によろしいお値段が付きまして、一気に24-120mmを買える立場に躍り出ました。しかも某カメラの728で18000円というお買い得な玉も・・・。
 
しかし、
 
150-500mmを売ったら私は今度こそマンフロットの410というギア雲台を買うと決めていたので、若干後ろ髪を引かれながらも728を後にしてYodoで410をゲットしてしまいましたとさ。笑
で、D610を一躍バディ候補に押し上げるであろう標準域ズームの導入は見送られたわけです。
で、相変わらず不遇な毎日を過ごすD610でしたが、そう言えば我が家には謎のレンズが1本ある事を思い出した。
そのレンズはこれです。
 
AF NIKKOR 35-70mm F3.3-4.5 MACRO付

そう言えば、その昔フィルム機のF801を中古で買った際に、F801でも使えるレンズという事で一緒にオクで落として買った覚えがあった。F5でも数回使ったっけ・・・。あまりに昔の話なので全く記憶から消え去っていましたが、保管庫の隅に今もきちんといてはりましたよ。ありがとう。
ファイル 101-1.jpg ファイル 101-2.jpg
こんなレンズです。
このレンズ、ちょっと調べてみました所、1980年代に作られていたオールドレンズのようで、この頃のニコンのレンズにはカニ爪はさすがに無かった物の、距離計の小窓が付いていて、ちょっとナウい感じになっていましたが、このレンズにはその小窓もありません。なので更に古いのかと思いましたが、実はそれらよりも新しいようで35-70mm/F3.3-4.5の最終型と言う事が分かりました。要するに簡略化された物を新しい型として出し直したのね・・・。先代よりも小さく軽くなってるし・・・。(..;)
 
このレンズ、名前が示すとおりAFは付いていますがCPUは内蔵されていないらしい。ですからAE機能は働かないとか・・・。またAFモーターは内蔵されていませんのでD3000系やD5000系と言ったAFモーターがカメラ側に内蔵されていないデジカメだとAFは働きません。D601やD500には内蔵されていますのでAEは限定的ですがAFは動きます。って言うかだからいくら高性能化されてもD5000系以下には興味が無かったんだけどね・・・。あ、D90はAF動きまーす。
 
あれこれ考えるよりも実際に付けて撮ってみるのが一番というわけでD610に付けてみました。
ファイル 101-3.jpg
バツグリが厳ついですが、意外にしっとり落ち着いて見えます。
AEが効かないとの事ですが、私はこの辺になるとイマイチよく分かりません。とりあえず見たまんま書きますと、Aモードでちゃんと絞り値は勝手に動きます。補正もできます。撮るとちゃんと撮れます。シグマの28mmのように+1.7の補正をしないといけない・・・なんて事もありません。要するに普通に使えています。どういうことなんでしょうね。非CPUレンズの意味がわかんないです。すいません。
 
で、ボケも何とかボケとやらで好ましくないような事が書かれていましたが、私の見る限りではどう見ても綺麗な丸ボケの形です。ネット上に出回っているこのレンズの情報は一体何なのでしょうね。この先代レンズのことを言っているのかな?
とりあえず、写り具合はこんな感じです。
ファイル 101-4.jpg ファイル 101-5.jpg
Nikon D610 70mm f4.5 1/200秒 ISO6400 補正+0.7
 
何か言いたい事があればあればどうぞ・・・
みたいな。
どう見ても綺麗な丸ボケですよね? ね? ねーー?
 
いやいや、80年代という前世紀に作られたレンズの割には、かなり綺麗に写っていると思うのは私だけだろうか。背景のボケも買おうと思っていた24-120mm/F3.5-5.6VRよりも遙かに自然で綺麗です。ただ、オールドレンズらしく絞り開放だとパープルフリンジは盛大に出る予感満々です。いやいや絶対に出ますね。でもf8位まで絞ると無くなるというパターンだと思われます。
 
とりあえず、気に入った!!
 
買おうと思っていた旧24-120mmにも引けを取らない写りなので、D610にこのレンズを繁々と持ち出す事にしました。24-120mmに比べたら便利度は落ちるかもしれませんが、35-70mmはフィルム時代によく使っていましたから、全然苦になりません。って言うかD610にもようやく春が来るという気がします。
 
早速このセットで何かを撮りに行こうっと。

D500用の互換バッテリーグリップ

フィルム時代に使っていたキヤノンAE-1Pというカメラの末期に、中古でお安くなったモータードライブMAを取付けると、グリップがし易くなり、横位置のシャッターボタンの位置もエルゴノミックな位置に変わって使い易くなった。さらに一番センセーショナルだったのは縦位置に構えた時にも、横位置と同じ位置にシャッターボタンがあった事だった。当時は写真でメシを食っている身ではありましたが、プライベート機で36枚撮りのフィルム装填にて秒間4コマのモータードライブをガシガシ使うほどの被写体はそれ程相手にはしなかったが、とにかく縦位置が楽になるのは、重くなっても余りあるメリットに感じた物だった。
そんなわけで、デジカメになった昨今も、カメラを入手すると縦位置が楽になるバッテリーグリップに真っ先に物色の眼が走ってしまう自分がいる。
D90では使う事は無かったが、D7000では安い互換品がある事を知って購入し、その2年後に純正品を中古で購入して使っていました。D610では純正品のバルク品と称する商品が出回っていたので、少々お高い値段ではあったがそれでも正規品の1/4の価格と言う事に飛びついて、これは今も現役で調子よく使っています。本当に純正品のバルクなのかはアヤシい所ですが、とりあえずトラブルがないので今の所は結果オーライと言う事にしています。

さて今日の本題はD500の互換バッテリーグリップ(以下BG)です。
とにかくD500用BG、MB-D17は高額ですよね。定価は59800円、実売は2018年9月現在でも40000円前後を維持しています。純正品はマグネシウム合金製である事と、防滴シーリングがされているという特徴があるようですが、D500ユーザーの一番多い使用目的はやたらとバッテリーを食うD500の撮影時間を延ばしたいという物ではないかと思います。その一点を埋める為にこの価格はあまりにも高価だと思うのは、多くの純正品レビュアーが回答の中で言っている事でもあり、縦位置目的の私の意見とも重なるものであります。
正直言ってせめて25000円位でよくね?って感じです。
 
2年程前にD500を購入して間もなく発売されていたPIXEL社の互換BGを購入しました。D500用のBGの特徴であるファンクションボタンが無いというお粗末な商品でしたが、当時は他に選択肢が無かったので気にする事もなくそれなりに便利に使っていました。が、互換品のサダメか否か、たまにカメラをフリーズさせたり、連写撮影中にエラーを出すという致命的な不具合が発現しだしました。
でもかなり安かったし、ここは潔く使い捨て感覚で次のBGを購入しようと言う訳で、2代目のBGでは(純正品はまだ高いのでパスして)評価もそこそこ良かったNEEWERというメーカーの互換BGを選択しました。価格は当時のPIXEL製よりも更に安い3500円でした。このNEEWER製の物には、シャッターボタン横にちゃんとファンクションボタンが付いており、私は露出補正を割り当てて使う事にしました。
 
しかし・・・。
 
このNEEWER製のBGが酷かった・・・。(;´Д`)
大阪・岸和田のだんじり祭の撮影に初投入して、連写しまくりましたが、ある一定の枚数の所でシャッターが突然押せなくなりました。カメラの肩表示を見ると「Err」の表示・・・。そのままフリーズしているようでスイッチを切っても表示は消えず、BGの電池を抜いても同じ状態で、BGを外してカメラの電池を抜いても同じでしたが、そこまでしてシャッターを押すと戻りました。
が、BGを再び付けて連写をすると、今度はもっと少ない枚数で同じ現象が起こりました。一瞬XQDカードに不具合があるのかと焦りましたが、写真はきっちりと撮れていたのと、考えてみればPIXEL社製のBGの末期と同じような症状なので、急場と言う事もあって犯人はBGと断定してBGを外して撮影を再開しました。
 
すると・・・。
 
その後は全くのノートラブルでした。最高で120枚以上の10コマ/秒の連写(XQDを使ったD500は200枚までイケます)を行いましたが軽快にこなして無事にだんじり祭の試験曳きの撮影を終了出来ました。やっぱD500って、すげーぜ。
って、そんな事言ってる場合じゃないっスよ。
 
問題の互換BGです。
 
ここからは私の体験した事、感じた事をそのまま書きます。今もD500と互換BGを満足して使っている方や、ノートラブルで使っている方には、気分を害したらごめんなさい。でもこれから買おうと思っている方には参考になると幸いです。更に互換品を作っているチャイナ系企業の今後の参考になり、改善されたらもっとうれしいです。
 
PIXEL社製で起こった不具合は、スイッチが入ったままでレンズ交換を行うと、肩液晶のAF表示が細かく点滅(異常な点滅)して、誤動作をしてしまう不具合です。これは割と早い段階から出ていましたが、一旦BGのネジを緩めてBGから断電すると治りました。電源を切ってレンズ交換をすると発現しなかったので気を付けて使っていました。
もう一つは、連写以外でもカメラに突然Err表示を出させてフリーズしてしまう症状です。これは2年程使った最近で起こりました。かなり致命的な症状なので先述の通り買い換えるきっかけになりました。
 
NEEWER製の物は先述の通りです。
 
そして、この2台に共通した症状が、秒間10コマ撮影時の瞬間的な連写の遅延です。
通常ならシャッターを押すと
|||||||||||||||||・・・
と、軽快にシャッターが切れてゆきますが、互換BGを付けると
||||| |||||||| ||| |・・・
という感じでアンリズミカルにシャッターが切れます。これは人によっては気付かないかも知れませんが、実際に両方のBGで体験した症状です。
PIXEL社製で「おや?」と思ったのは、子供の野球の試合でバッティングやピッチングを連写したときの事です。この連写したコマを繋げてパラパラ動画にすると、途中でコマ抜けをしていたのです。最初はカメラのノイズ除去とかAEやAFの計算とか、オートWBとかが原因かと思いましたが、こう見えても私はAE-1Pを駆っていた元職業カメラマンです。だいぶ衰えたとは言え、今でもAFも含めて完全マニュアルでもカワセミの撮影位はできますので、その設定をして色々と連写してみました、が、コマ抜け症状は変わらなかったのです。
PIXEL社製の物でもその症状が出ていたのだと確信したのはNEEWER製を使っただんじり祭の撮影時でした。Errが出るまでの数シーケンスでは連写がで来ていたんですが、何となく連写間隔が空くような違和感を覚えたのです。それも数度にわたって・・・。Err症状が出た後にBGを外して撮影をした所、今までに無いほどの軽快な連写が出来るようになったので、遅蒔きながらも
「そうか、そう言う事だったのか・・・」
と、妙に納得させられました。
 
つまり、D500しか私は知らないのですが、少なくともD500用互換BGでは、秒間10コマの連写を多用する場合は、何らかの不具合が発現するという事です。これが私の実感です。7コマ、8コマ程度の連写を撮り繋ぐ場合は、もしかしたら初期ではErr症状も出る事無く、特にコマ落ち症状には気付く事もなく使い続けてしまうのかも知れません。少なくとも私はPIXEL社製の物をそのような状態で2年間使っていた事になります。でもそれなりに役に立ってくれましたので後悔はなく、むしろ感謝ですが・・・。
当面は、D500にはBGなしで使う事にしました。この軽快な連写は縦位置が多少しんどくなっても今の私には新鮮ですしね。
 
もしかしたら純正品のMB-D17が高額なのは、秒間10コマを多用するというヘビーなユーザーにも耐えうるように色々と試行錯誤の末に造られた逸品なのかも知れません。
しかし、MB-D17が気になります。さすがにErrはでないとは思いますが、アレを使ってもコマ落ち症状が出るのか・・・超気になりますね。
 
ね?ニコン様。

我の姿を振り返ってみた。

ネットで、とある花火の写真を色々と見て回っていると、こんな面白い記事を発見しました。このブログの方の敬意を表してリンクを載せたいと思います。アクセス数が少しでも増えますように・・・。

登山と写真で仕事をしている人。
https://yamasha.net/camera-wrong
 
商売でカメラマンをされている現役の方のブログのようですが、いやはや全くその通りと共感する点が多かったので、自分にも当てはめて振り替えてて見る事にした。この方が仰っている「一眼レフに慣れてきた人が犯す14の間違い」とは以下の内容でした。抜粋失礼します。あかん場合は言ってくださいね。m(_ _)m
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1 ストロボ直射を嫌う
2 F3.5~F5.6の絞りに劣等感を感じる
3 APS-Cレンズや18-200mmのような万能レンズを見下す
4 望遠を開放で撮ることに美学を感じる
5 レンズ交換にこだわりすぎてシャッターチャンスを逃す
6 広角の歪み、望遠の圧縮を異常なまでに気にする
7 手ぶれを気にするシャッタースピードができる、しかし被写体ブレは気にしない。
8 コサイン誤差にこだわる
9 ISO感度に余裕がない
10 無意味にバッテリーグリップが欲しくなる
11 自分が使用してるメーカーが好きすぎて他メーカーを貶す
12 一度に高価な機材を買いすぎて色々と扱いきれずにアンバランスになる
13 覚悟もなく友人の結婚式や子供の写真撮影を引き受ける
14 一般の人からみたらゴミ以下の存在であることを忘れる
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です。
では、自分自身に一つ一つ当てはめて見ていきたいと思います。
ここを読んだ方も、ブログをお読みになり、ぜひ自己回顧して頂きたいと思います。
 
1)ストロボ直射を嫌う
今のバディであるD500には内蔵のストロボがないのと、重くてでかい(しかも古い)SB24を持ち歩くのが嫌で使ってませんね。D90、D7000の頃はこのSB24をバンバン使ってました。

2)F3.5~F5.6の絞りに劣等感を感じる
アクティブに撮影する時はf4~f5.6辺りで、風景など落ち着いて撮影出来る場合はf8~f11ですね。開放がF1.4の単焦点だとf2.2とか使いますけど、要は被写界深度よりもそのレンズの美味しい絞り値を中心に被写体によって使い分けてる感じです。飛行機の夜間着陸など、開放止むなしも多々ありますけどね~。
 
3)APS-Cレンズや18-200mmのような万能レンズを見下す
そんな奴いるのか?って感じ。私のメインバディはAPS-CのD500。最近はシグマの18-300mmに味をシメてフタ代わりです。サブのD610はフルサイズですが、如何せん50mm/F1.4しか標準域のレンズがない・・・。フルサイズ用の便利ズーム欲しいっす。
 
4)望遠を開放で撮ることに美学を感じる
ずーっと使っていたシグマのAPO150-500mmはF9が一番キリっと写るレンズだったので開放を使ったのは約7年間で夜間の飛行機撮影の時の数回だけでした。今は150-600mmCに買い換えたので、キリっとしているなら開放も使いたいなぁ・・・なんて考えてます。
 
5)レンズ交換にこだわりすぎてシャッターチャンスを逃す
こだわる気は無いが、18-300mmを手に入れるまでは17-50mm、50-150mm、150-500mmの3本のズームで勝負していたので、レンズ交換をしなければいけない事が多々ありました。だから野鳥撮影ではシャッターチャンスを逃す事は多少あったかな。でも山道(大台ヶ原しおから谷)で150-500mm付けて歩くってあり得ないっしょ。さっきも言いましたが18-300mmを手にしてからは、レンズ交換がかなり減りました。ありがたや。
 
6)広角の歪み、望遠の圧縮を異常なまでに気にする
超広角の誇張効果は好きだけど、あの両端のトールな被写体が倒れ込んでくるような歪みは正直嫌い。だから魚眼を使います。24mmとか35mmとかは気になりませんね。望遠の圧縮効果はむしろ大好物です。
 
7)手ぶれを気にするシャッタースピードができる、しかし被写体ブレは気にしない。
手ぶれは嫌なので、そういう撮影は基本しません。被写体ブレも作品として成立するならOKですが、大抵はしないので撮影しません。そう言う状況にハマったら、流し撮りで遊んで終わりです。
 
8)コサイン誤差にこだわる
ボタンをチクチク押してAFポイント動かして・・・面倒なので、いつもカメラ動かしてピント合せてってやってます。ピントずれた事無いし。
 
9)ISO感度に余裕がない
実際にISOは低いほどノイズが少ないからね。でもブレるくらいならISOを上げて撮る。それって普通の事だと思ってた。今は光量さえあれば6400とか使えますしね。
 
10)無意味にバッテリーグリップが欲しくなる
フィルム機で長年バディだったAE-1Pにモードラを付けたら、縦位置とかが凄く楽になったので重さなど気にせず連写よりも縦位置の為に付けてましたね。今もD500とD610には基本付けています。でも軽い社外品でバッテリーも入っていたり入っていなかったり・・・。笑
 
11)自分が使用してるメーカーが好きすぎて他メーカーを貶す
写れば何でもいい派。だから貶した事なんてない。今はニコンユーザーだけど、ミラーレスはSONYがいいなぁとか、8K動画時代になったらパナソニックなのかなぁ・・・なんて思ったりします。機材を語るより技術を語れって師匠にも言われてたし。
 
12)一度に高価な機材を買いすぎて色々と扱いきれずにアンバランスになる
羨ましい限りですな。中古でもいいからそんな高価な機材を大人買いしてみたいもんですわ。
 
13)覚悟もなく友人の結婚式や子供の写真撮影を引き受ける
これは、このブロガーさんの仰る通り、本当に安請け合いしない方が良いと思います。私は元商売カメラマンで、芸能人相手とかこのような場面はかなりくぐり抜けてきていますので緊張もしませんし、その場で撮影条件を作っていく事もできますが、それができる自信がないなら断った方がマジでお互いの為ですね。ちなみに私は当時の後輩カメラマンに頼みましたが全て失敗されて結婚式の写真は1枚もございません。
 
14)一般の人からみたらゴミ以下の存在であることを忘れる
いるよねーーみないな。笑
撮影地では常に周囲に目を配る余裕がないとね。私は車の運転と同じくらいの頻度で後ろを見ますね。自分が邪魔になってたら申し訳ないし・・・。どうしても邪魔になるならそこでの撮影は諦めますね。撮影場所に関しては、結構あっさりしてると自分でも思います。
 
と言う感じですね。
幸か不幸か99%は該当しませんでした。だって、そんな身を入れて撮影に臨んでないしなぁ。デジカメはフィルム撮影に較べたら失敗なんてほぼしないでしょ。緊張なんてした事無いし。

私が適当なだけなのかな・・・。それにしても撮影地に行くと本当に"いらん事しぃ"っていますね。堂々と真ん前に三脚を立ててみたりとかよくやるわって感じ。で、揉めに揉めて諍いになって、結局その撮影場所から全員追い出されるとか・・・。みんないい年した分別の付くオトナなんだから・・・っていつも思います。
さて、皆さんは一体いくつ該当していましたでしょうか。該当するものがある場合は、すべからく自身で戒め改めて頂きたいと思います。と、ちょっとエラそうに言ってみたりして。(^□^)

ニコンが新カメラシステムを発表。時代はミラーレス・・・なのか?

ニコンがZ6、Z7という2機種のFXフォーマット(35mmフルサイズ)のミラーレスカメラと、それに対応する新しいZマウントというレンズを数本出すと正式に発表した。
待ちに待った熱烈なニコンファンの方は、早速「時代はミラーレス」とか「数年でレフ機はなくなる」的な事を(希望も交えてか)言っているようだが・・・。
ちなみにZマウントという新しいレンズシステムにはなったが、キヤノンがかつてやったようなFD切りのような事はせず、マウントアダプターFTZ(別売)も用意し、従来のレンズ資産も有効に活用できるよう配慮しているのは好感が持てますね。
さてZ6、Z7の性能や下馬評はネット上にすでにわんさかと溢れているので、ここでは私なりのこの発表2機種を見た時に思った刹那的な気持ちを綴っておこうと思います。あくまで個人的な感覚で言っているので、ニコンに熱狂的な方はあまり気にしないでください(笑)。
 
なぜZ6、Z7というネーミングなのか?
という疑問が結構ネット上に見られたのですが、私的には単純にNikon1がJ5で終わったから、ミラーレス機の続き番として6と7を割り振ったんじゃないの?って思いました。こう言うとNikon1=失敗というイメージが強いファン層の方は若干の不安を感じるのと、一桁機=フラグシップという先行イメージがある方は不満に思うかもしれませんが、ニコンからしたらマウントが新しくなった要するに6番目のミラーレスという認識なのだと思いますけどね。
番号付けにはセンスがないと言われるニコンらしい性分かと思いますが、いかがでしょうか?
 
カメラの価格対性能比に関しては、それなりに最新の機能が盛り込まれているのでしょうけど、Z7の44万円、Z6の27万円は実売はもう少し安くなるのでしょうけど、やっぱちょっと高いなぁ・・・って気がします。注目できるのは5軸ボディ内手ぶれ補正が付いている点かな。それ以外では特に真新しい機能もなく、よく言えばニコンらしく質実剛健な機能を持たせて優等生なカメラって感じ。最初の実売最安値はZ7が398000円、Z6は238000円って感じかな。口径が大きくレンズ的に余裕があるZマウントをいち早く使いたいという方には、まぁそこそこのお値段なのでしょうね。
 
Zマウントのレンズは、フランジバックが16mmとキワキワまで詰めた設計になってます。これはFマウントのフランジバックが長かったため、別メーカーのカメラでニッコールレンズをアダプターで使われまくるという煮え湯を飲まされたメーカーとしての市場に対する仕返しだと私は解しています(笑)。Zマウントはニコンユーザーにしか使わせませんよという宣言ですな。これは私的には面白いと感じました。お値段は・・・。ニコンらしく庶民感覚では少々お高い設定となっています。が、サードパーティ製の50mm/F1.4レンズが10万円を超える昨今、50mm/F1.8ながらも10万円を切るのは、そうお高い設定でもない事になるのでしょうか。ここら辺は私には分からないですね。数が売れれば安くなるのは家電の特徴ですが、数が売れても安くならないのはカメラレンズの特徴だったりしますからね。
 
で、ニコンの新しいミラーレスカメラですが・・・。
正直、私的には魅力は今のところは無いカメラです。もっと言うとここ5年くらい人柱になってくれる人たちを遠目に見ながら様子を見ようと思います。
って言うか、言って良いのかなぁ・・・。えーい、言ってしまおう!
 
「大丈夫なのかなぁ?これ・・・。」
 
って言うのが私の正式発表を見たときの刹那的インプレッション。
確かに、Zマウントレンズのロードマップも2年先まで発表されているし、Nikon1の教訓を生かしてニコンも今度は腰に力の入った宣伝をしているようにも見えます。熱狂的信者の方には待ってましたの公式発表でもあったろうし、興奮もひとしおなのも理解します。
しかし私的には、Z7がD850相当なのだとしたらD850の機能に、新時代を感じさせるプラスαな機能をもう少し盛って欲しかったし、Z6もD750相当なのだとしたら以下同文です。
連写もAF追従で秒間20コマくらい行くとか、バッファも300枚くらいとか、バッテリーも新設計で14bit-RAWで1000枚位撮れますとか、ソニーがα9で背伸びしていた機能も、今や当たり前ですよ的にエポックなプラス機能が欲しかった。今後、先行するα9を彷彿とさせる機種も出すのだろうが、そう言うのは先の話。
これからはミラーレスの新時代に入ります。と、持って行きたいのなら、まず最初の機種でD850もD750も強いて言えばD5もD500も、もはや過去の機能のカメラです。と、言わんばかりに、これらの機種にしかできなかった機能が、Z6、Z7では当たり前にできて、プラスミラーレスならではの機能が当たり前のように入っている・・・というインパクトが欲しかったですね。
 
そう言う意味で、私的には「だいじょうぶかなぁ?」
なんですよね。
Nikon1の発表の時も、ご大層なお題目を掲げて登場させた経緯があって今のディスコンに至っているので、それを思うと・・・まぁ、フルサイズミラーレスやZマウントには、まじで社運がかかっているみたいだし今度こそは一心不乱、不惜身命に賭けて頑張るんだろうなぁ・・・とは思うんだけど、やっぱ、しばらくは人柱の人達を遠い目で見ておこうかなって感じです。キヤノンがEFマウントに移った時もそうしたし、で、買わなかったし・・・(笑)。
 
ちなみにレフ機ですけど、多分まだまだ消えませんよ。少なくとも5年そこそこでは・・・。消えるなら、その前にフィルム機がとっくに消えているはずですよ。
私はまだまだレフ機を使うなぁ。持ちやすいし、あの絶妙な重さが安定感をもたらしている面もあるし、何よりもシャッターを押したときの撮影の充足感がミラーレスとは段違いに高い。
いい写真は、楽しい撮影から生まれると私は信じている人間なので、ミラーレス機が楽しいと思える時が来るか、仕事上必要に迫られるような事態になった時に考えたいと思います。
 
ところで、フルサイズミラーレスに関しては相変わらず沈黙を守っているデジカメの雄であるキヤノン様ですが、2019年には発表って噂が流れていますね。巷の噂話を元にした機能やレンズシステムの話はここには書かない主義なので省きますが、私の感覚ではキヤノンさん、現行のEFマウントの延長線上で何とかならない物かと試行錯誤をしているんじゃないですかね。仮にEF-2マウントとして、それは新型ミラーレスではAF速度とか連写性能とかフルに性能を発揮出来るけど、現行EFのレフ機では今まで通り・・・みたいないわゆる上位互換ってやつ。これだとニコンFマウントみたいになってしまうけど、Fマウントのように歴史が長いわけでもないし、統一感もあるので、ややこしい事にはならないと思うんだよね。
で、あかんかったら新型マウントやで・・・みたいな。
もう、どっちにするか答えが出ているのかも知れないけど、フルサイズミラーレスには先行するソニーがいるし、ニコンも先を行ってしまった。そうするとEFを捨てて市場参入するとなると、それなりのリスクが伴う。これはFDがEFになった時やフィルムがデジタルになった時とは全く状況が異なり、キヤノンにはマーケティング的に有利な材料はほぼ無いわけだ。EFはもう限界、だけど捨てられない・・・。う~む、EFで何とかならんかなぁ・・・ここをこういぢって・・・。ってな感じでここら辺で頭抱えてるんじゃないのかなぁ・・・。でも、世の中には多羅尾伴内の変わり身のように、マウントを変えまくるお金持ちの人種がいますので、案ずるより産むが易しと思いますけどねぇ。キヤノンはキヤノンで熱烈なファンも多数いますし・・・。しらんけど・・・。

暑いですね。そして花火、みたいな。

D610が入院した所で日記が途切れていたとは・・・。w
そんな事も忘れてしまうほどこの日記から遠ざかっておりましたでございますよ。まぁ、勝手気ままに書いているだけの日記なので、気楽にいこう。(笑)
あ、余談ですがD610は今は普通に稼働しております。

とりあえず「暑い」という事を話題にするブロガーが、多分99%位だと思うのですが、私はそんな事は話題にしない1%の側の人間であります(笑)。だって夏は暑いもんでしょ。やたら「暑い暑い」と言う人も私はちょっと鬱陶しいと感じる人間であります。いちいち言わなくても暑いのは分かってるし、口に出したからと言って涼しくなるわけでもなかろうて・・・。おっと、そんなこんなで「暑さ」を話題にしてしまっている罠にハマってしまった。(;´Д`)
 
以前から言っておりますが、私は基本的に梅雨入りから彼岸花が咲くまでの期間は特に遠征の撮影には出掛けません。理由はこれももう何度も言ってますが、

1)夏は車中泊が暑くて厳しい。
2)遠征に伴う食料の保存が難しい(生ものが腐るって事)。
3)私好みの被写体がない。
4)気温が高くなるよりも低くなる方が面白いことが起こる。
5)キモい虫が魑魅魍魎のように出てくる。
6)野鳥の姿がほぼ見えない。

とまぁ、ざっと挙げただけでこんな感じ。
今年は特に、ほぼ撮影には出掛けておりません。だって夏だもん。
でも、花火は結構命賭けてるみたいに撮りに行くじゃねぇか?
って言われそうですね。そうです。ここ2年ほどは特別に一生懸命撮りに行ってたんですよ。昨年は宮島水中花火が引き潮という事もあって本命で撮りに行きました。でもその他の諏訪湖や長島温泉は撮影の実験というか、新しい機材のお試しというか、そう言うのを兼ねて割と気楽に行っておりました。今回はそんな花火撮影に関するお話しです。
 
花火の撮影について、よく聞くのは「難しい」「どう撮って良いか分からない」と言うことが圧倒的に多いです。しかし、私が暇つぶしに行く程度の花火撮影です。難しいわけ無いです。ネット上にも撮り方についてのウンチク解説は山ほど出てきます。それでも「難しい」と九官鳥のように繰り返している方は、恐らく花火は撮りたいとは思えない被写体か、色々と面倒臭いと思い込んでいる方なのでしょう。そう断言しても差し支えないくらい当たっていると思いますが、いかがなもんでしょうか?
 
そこで・・・。
 
今回は私が、どこのサイトにも解説されていない、ものごっつい簡単な撮影方法をお教えしたいと思います。
 
しかも!!
 
この撮影方法は、なんと彼女or嫁(彼氏or夫)と、わいわい一緒に観覧する事も可能なのです。
ね?知りたいでしょ?
と言う訳で早速その方法を・・・。
 
<用意する物>
普段使っている一眼レフカメラ又はミラーレスカメラです。出来ればインターバル撮影機能がある物が良いです。インターバル撮影機能とは、撮影を開始すると、一定間隔でシャッターを切り続けてくれる機能です。結論から言ってしまうと、この機能を使って自動で撮影してしまおうというわけです。その機能が無い物は、インターバル撮影機能があるタイマーレリーズと言う物を購入すると良いです。安い物ならネット通販で2000円前後で売られています。大抵は対応品がありますが、もしお手持ちのカメラに対応品が無い場合は、残念ながら今回の趣旨である放置撮影ができないので諦めてください。(完全放置ではありませんが方法はあります後述します)
あと、風で揺れないしっかりした三脚が必要なのは言うまでもありません。
 
<カメラの設定>
花火の撮影では全てマニュアル設定にして撮影を行います。
1)ISO感度を常用の最低にする。(100or200ですね)
2)絞り値をf11~13にする。(f8でもOKだがラストが白飛びするかも・・・)
3)ホワイトバランスを4000Kに固定する。
4)各種ノイズリダクション機能をOFFにする。
5)アクティブDライティング(オートライティングオプティマイザ)をOFFにする。
6)シャッター速度を6秒または8秒のいずれかにする。(これがミソ)
7)インターバル撮影の設定をシャッター間隔2秒になるようにし、600コマ以上撮るように設定する。

これでカメラの設定は終了です。特殊な設定ですのでメモリー機能がある場合は記憶しておくと良いですね。

<実際の撮影>
三脚を立てて、花火が上がるであろう方向にカメラを向け、画角を取ります。どの程度まで花火が上がるのかは、ネットでその花火大会の過去作画像を参考にすると良いでしょう。ちなみに少し引き気味にしておくと後でどうにでもなる事が多いです。
画角が決まったらピント合わせです。山の上からの撮影等で、打ち上げポイントが見える場合は、そこにピントを合せれば、花火が上がる前に全てのセッティングが終了出来ますが、そうでは無い場合は最初の花火が上がった時に、その花火でピントを合わせます。これはAFが効きます。ピントが合ったらすぐにAFをからMFに切り替えてピントが自動で動かないようにします。
あとは、インターバル撮影を開始すれば、花火が終わるまで放置しておけば、勝手にカメラが花火を撮影してくれますので、花火の時間は一緒に行ったいい人と一緒に楽しんでください。
 
というわけです。
このシャッター速度の6秒~8秒というのがなかなか絶妙で、花火が上がるタイミングとほぼ同調します。途中で休憩が入っても大体は大丈夫です。最近の花火は長く光る物が多くなってきましたので8秒で行うと良いかも知れませんが、比較明合成を想定するなら6秒が良いでしょう。間隔が2秒取った方がシャッター揺れを除去出来ます。
 
この撮影方法は、タイムラプス撮影になりますので、コマ撮りされた写真を全てつなげると、パラパラ漫画のような動画に仕上げる事も可能です。RAWで撮影すればより繊細な画像に仕上げて、ハイクオリティなタイムラプス動画やスチル写真にもできます。
 
経験上申しますと、多くの人がやっているであろうカメラをバルブにして、目押し撮影をする方法と、この放置撮影は、実を言いますとあまり結果は変わりません。逆に目押し撮影だと撮り逃がしてしまう場合があるほどで、放置撮影だと機械任せですので案外撮れていたりします。カメラが2台ある方は1台で目押し、もう一台で放置撮影をするとタイムラプスなども同時に撮影出来て、より確実な結果が残せると思います。
 
と言う訳で、今回は簡単すぎる花火撮影の方法を書き記しました。

D610(中古だけど…)がいきなり入院の巻。その2

えー、D610ですが5月12日現在、未だ戻ってきておりません。
黄金週間を挟んでいるとはいえ、さすがに時間かかりすぎだろって事で購入店である某K社の窓口に問い合わせてみた。すると窓口の第一声は…
「今、お見積りを出している段階なので…。」
という物だった。
いやいや、中古とはいえ買ってすぐにトラブルという事で有無なく保障修理になったはず。見積りって何よ…?
と、その旨を伝えると、慌てふためいた感じで「少々お待ちください…。」というお返事とともに、待たされること数分。
 
「お客様のカメラはまだメーカーにあって、修理上りは今月の末ごろになるとの事です。」
 
まじかいな…。
まぁ、窓口ちゃんに文句を言っても始まらないし、お遊びカメラなので急いでもいないが、それにしても1か月以上かかる修理って…D610よ、お前は一体どこがどう壊れたというのか…??
D610を今も喜んで使っている諸氏には、呆然とさせる記事になってしまうが、事の発端は前回の日記に書いた通り、「すかっ」という音とともに発症するレフの動作不良だ。たったこれだけの症状で長々と1か月以上も修理で待たされる事になるらしい。D610ってそんなに実用性に乏しいカメラだったのか…。やっぱバディと呼べるのはD500の方だったな。と改めて思う次第である。
この修理期間から推測して、恐らくD610という機種はD600のシャッター関係の不具合に多少の対策は打ったものの、根本的には除去しきれていないものと思われる。
今まで言うのを避けてきたが、はっきり言ってしまおう。
今回の症状で一番気になったのはレフの動作不良ではなく、ミラーの上にベタっと張り付いた油脂状の汚れだ。これはD600がリコールとなった症状と全く同じなのである。だからメーカーの修理担当も度肝を抜かれた症状で、色々な検証を行っているのではないかと勘繰ってしまうのである。でなければ、不具合のパーツをちゃっちゃと交換して修理完了とするはずだ。このニコンの修理対応は余りにも長いし不自然だ…。と、思うのは下衆の勘繰りだろうか。
 
いづれにしても、しっかり見てくれるのならそれに越したことはないわけで、私的には一向に構わないんですけどね。私って優しいよね。(笑)
でも、いっそ返品して先日大阪の某店で見つけたD3xの中古をゲットしちゃおうかな…なんて、ちょっと考えてしまう自分もいるんですよね…。w

D610(中古だけど…)がいきなり入院の巻。

4月20日~22日の3日間を使って今年も白馬へ桜を撮りに行ってました。昨年と違ってマイバディは相変わらずD500なのですが、サブバディ(日本語だとどうなるんだろ…副相棒みたいな:笑)として自身初のフルサイズ機となる中古で買ったD610を参加させた。先にも書いた通り使えるレンズは15mm魚眼、28mm、50mm、90mmマクロの4本だ。全て単焦点だがこれがまた楽しい。しかも安いズームとは違ってキレッキレの写りをしてくれますしねー。
という訳でD610には50mmと90mmマクロを主体に、風景を中心に意気揚々と撮影しておりました。
で、1日目の終わり、日没時の撮影をしている最中に事件が起こりました。大した夕焼けにもならず、撮影もそこそこの気分でやっていたのを見透かしたかのように、D610はシャッターと同時に「すかっ…」という明らかにおかしいシャッター音を発しました。
その瞬間、
 
「絶対におかしい…」
 
と思いつつ肩の液晶表示を見ると「err」という点滅文字が…。
シャッターを押しても反応はゼロ。
電池を抜いて入れなおしても反応はゼロ。
他のボタンを押しても反応はゼロ…。
要するに、何もできない状態に陥りました。おーまいがっ。
まぁ、どうせ身が入っていなかった撮影だったので、腹も減ったしという訳でいそいそと片付けて「お先~」とばかりに撮影地を離れて車へ戻りました。
相変わらずD610は何をやっても反応ゼロ状態です。
ファインダーをのぞくと、何も見えません。でも真っ暗ではないという感じ。という事はレフがどうにかなっているという事なのか…。かつて、宮城県の伊豆沼へ遠征に行った際に、連写の最中にD7000のシャッター幕が木っ端みじんになるという経験をしている私には、当然同じ空気の嫌な予感が走ります。しかし、D7000はシャッター数10万を超えていたが、このD610は僅か3万足らずだ。そんなもんなんですかね?
なんて事を思いつつレンズを外してみると…。写真を撮らなかったのが残念ですが、なんとレフが中途半端な位置で止まっているではあ~りませんか。w
本当に中途半端で、往復動作のちょうど半分くらいの位置で引っかかっているのか何なのか、とにかく止まっています。なるほど~、だからファインダー内がちょっと明るかったんですな。
隙間から見ると、幸いセンサーには傷はついていないようだったが、ミラーの真ん中には傷なのか汚れなのか、何やらが付着したように見える…。
そういえば、機械的な欠陥からシャッターユニットやミラーにオイル的な汚れが飛び散って汚す…というリコールがあったなぁ…なんて事を思い出したが、よく考えたらそれは先代のD600の事だ。D610はD600の瑕疵や欠陥を克服して登場してきた改良版のハズ。なのになぜD600と同じような事が起こるのか???
と、私が考えても何も解決しないので、とりあえずレンズを付けてそうっとカメラバッグの中に保管する事にした。撮影は明日もあるので、結局D610はただのお荷物という事になってしまった瞬間だった。この辺りの信頼性は、DX機と言いつつもプロユースを指向したフラグシップのD500と、FXでもペーペー機との違いという事になるのでしょうな。(笑)
 
翌日。
 
DX機の軽快な連写音を響かせながらバディであるD500を持って、雄大な白馬山系を背景に大糸線を走る列車などを快調に撮影を終えたあと、車に戻ってD500をバッグへ入れた時、どこからともなく「ガシャっ」という音がしました。この音はちょっと聞き覚えのある音でした。いぶかしながらもD610を取り出してみると、なんとファインダー像が見えるではあ~りませんか。Σ(・□・;)
レンズを取ってみると、これまたなんと、レフが通常の位置に戻っており、スイッチを入れると正常に表示され、シャッターを切ってみると普通に撮影ができるではあ~りませんか…。('◇')ゞ
ミラーの真ん中に汚れは付着したままであるものの、D610は何喰わぬ様子で元の動作を始めたのであります。
結局、普通に動いてくれるので、その後もD610は風景、D500は動標撮影という役割分担で全撮影を終えて白馬から帰投しました。
で、早速中古購入したK社に連絡を入れたところ、中古保証があるので持ってきてくださいとのご下命を受けましたので、とりあえず直ってはいたが、信頼性に欠ける状態なので見てもらう事にしました。連休前という事もあってお時間がかかるようですが、正直D610はまだお試し気分なので、「ニコンさんにしっかり見てもらってください」とお願いして入院させました。あれから10日程たちますが未だに戻ってきておりません。まぁ黄金週間ですからね…。笑
しかし、中古といえど初陣でこれでは先が思いやられるような気がしますねー。シャッター数3万以下でこんな事が起こるという事は、ほかのユーザーさんでも結構起こっているんじゃなかろうか?
これはK社の店員も言ってましたが、かつてのD600の構造的な不具合が克服しきれていない可能性も考えられますね。
 
まだちょっとの間しか使っていませんけど、感想としてはフルサイズのレフが動く感じって、すごく重そうに感じました。D5はこんなんで秒間14コマも撮影できるんですねー。すごいですねー。
あと、やっぱりフルサイズは50mm単や15mm魚眼が面白くなりますね。特に50mmは望遠にも広角にもなるという、フィルム時代の懐かしい使い方が甦ってきました。戻ってきたらまた色々と単焦点で色々と遊んでみたいと思います。

D610で色々と試写。

もう過去の機種となりつつあるニコンのD610を今更ながら入手して、試写と称しながら色々と楽しんでおります。
当初の通り、仰々しい出で立ちになっているD500を尻目に、D610を気軽に持ち出してスナップ撮りをする毎日です。
 
所有レンズで使える物のうち、一番使用頻度が高いのはやはり50mm/F1.4だ。今でこそ標準のレンズをズームで賄っている状況ではあるが、その昔は50mmレンズが「標準レンズ」として多くの一眼レフ機に抱き合わせで販売されていたものである。ズームではサンゴーナナマルと言って35-70mmズームが標準だった。デジタル一眼もレンズ付きのセットでは、今もって必ず35-70mm(DX機は24-50mm)をカバーしたズームレンズが付いているのがその証だ。この範囲をカバーしておかないと、とても使いづらいマニアックなレンズセットになってしまうからだ。
50mmの単焦点は望遠であって広角でもあると言われるレンズで、使い方次第で如何様にも化けてくれるレンズだ。もちろん足を使っての画角取りが必要になるが開放F値も明るい物が多いのでとにかく守備範囲が広い。それだけに50mm単焦点を使いこなせないカメラマンは、何のレンズを使っても大した写真等撮れないと師匠にも言われた物である。その50mmのうんちくはひとまず置いといて、次に持ち出す事が多いレンズが、私の場合は今の所15mm魚眼だ。今まではDX機だったので歪みの大きい、いわゆる魚眼のオイシイ部分が無くなり、22.5mmの少し歪む広角レンズとしてしか使えなかった。逆にこれが星景撮影等で重宝したのですが、フルサイズのカメラに付けると本来の歪み画像を醸しだしてくれる訳で、DX用に8mm魚眼を買おうかと何度も悩んだ私には、とても有難い棚からぼた餅となった訳です。
ファイル 94-1.jpg
SIGMA 15mm/F2.8 FISHEYE
Nikon D610 ISO1000 f5.6 1/250秒
 
周囲の本来の歪みが面白い15mm魚眼。お陰で8mm魚眼を買う必要が無くなった(笑)。魚眼レンズは面白い反面、強烈に個性がある為使い所が難しいと言われるレンズでもある。カメラ初心者の方もいきなり自分のカメラに魚眼レンズを付けてファインダーを覗いたら、一瞬クラッとなりそうな程の歪みに何を撮ったらいいか分からなくなる人が多いだろう。目に見えるまっすぐな景色をわざわざ歪ませる意味も不明ですよね。難しい事は置いといて、とりあえずここだけの話で、いきなり諸先輩方から意地悪で魚眼レンズを渡されちゃった初心者の方にこっそり教えますと、魚眼レンズで面白い構図が取れる被写体というのは実は丸い物。それと原型は広角レンズなので広い場所で使うと良い。つまり、広い場所にある丸い物が魚眼レンズで面白い写真が撮れる被写体というわけだ。
具体的には、大きな交差点のグルッと回るように架けられた歩道橋とか、ジェットコースターのレールとか、グルグルとトグロを巻いたようなモニュメントとか・・・。
ファイル 94-2.jpg
SIGMA 15mm/F2.8 FISHEYE
Nikon D610 ISO1000 f5.6 1/640秒
 
私は大阪難波へ行った際に、キャニオンロードを撮ってきました。
ね?何となくそれっぽく、面白く撮れるでしょ?
あと、誰もが普通にしか撮らないであろう風景ポイントも、敢えて魚眼で撮ってみると面白い絵面になる事もある。
ファイル 94-3.jpg
SIGMA 15mm/F2.8 FISHEYE
Nikon D610 ISO1000 f5.6 1/2000秒 補正-0.3
 
風景の切り出しの場合は、広角という事を念頭に、広く撮る事を頭に置いておけば、それっぽい写真になりやすい。広角レンズは本来、広く撮る為のレンズだからだ。広い場所を広く撮ると誇張効果が出てドラマチックな絵面になりやすい。しかし奥の方は小さくなって伝達要素が分かりづらくなるので、近くの物から遠くの物までを写して、わかりやすい物語を演出するように画角を取ればよい。
ファイル 94-4.jpg
SIGMA 15mm/F2.8 FISHEYE
Nikon D610 ISO3200 f5.6 1/200秒 補正+0.3
 
また、魚眼レンズで撮影してもきょうびの現像ソフトはレンズ歪み補正の機能があり、クリック一発で平面レンズの画像に変えてしまう事ができる。魚眼の意味が無くなってしまうが、絵面が全く変わるのでそれはそれで面白くなる事もある。そう言う意味では二度美味しいレンズと言えるかも知れない。
 
3番目に持ち出す事が多いのがタムキュー。つまり90mmマクロだ。
DX機だと135mmのレンズとして稼働するが、フルサイズはその名の通り90mmとなる為、これはこれで使い易くまたフルサイズの特徴として、とてもボケを出しやすくなる。こちらはまだ野外での撮影に用いた事は無いので、積極的に使ってみて、また撮例を出したいと思います。
ファイル 94-5.jpg
TAMRON 90mm/F2.8 MACRO (272E)
Nikon D610 ISO1000 f5.6 1/100秒 補正-0.3

D610来ました。

D610が届いたとのことで、某K社の最寄り店に受け取りに行ってきました。中古なので外観については期待はしていなかったが、私も店員も感心する程とても奇麗なお姿だった。
「凄く綺麗ですね、A品と言っても良いと思う程の外観です。」
と店員が言う。私もそう思う程だった。
帰宅してからExifで調べてみると通算シャッター数は16730だった。どうやらこのカメラは、あまり撮影する事も無く手放された個体のようだ。AB品で安めの価格設定だったので、お買い得という事になるのだろうか。まぁ壊れるタイミングはシャッター回数からは分かりませんからどうでも良いですけど、やはり中古であっても奇麗と言うのは気持が良い物ですね。
ちなみにD610は、本家サイトでは未だ現行品扱いのようですが、海外ではすでにディスコン扱いになっているようです。気軽なD610がディスコンと言う事は、FX機の囓り出しがD750からと言う事になるわけで、これだとちょっと高価ですよね。正直、鳥専からすると値段のわりに大した事ないんだよね・・・。ならば鳥を諦め切れて、お安くお手軽なD610って貴重なんだよね。D610をなくすならD650とか作ってね。
 
ファイル 93-1.jpg
で、これが本日お迎えしたD610。フルサイズカメラらしくド標準のSIGMA 50mm/F1.4を取付けてみた。格好が良いとかは置いといて、ファインダーを覗くと、当たり前ですが50mmレンズが50mmレンズとして働く訳です。これがDX機(APS-C)を渡り歩いてきた私には懐かしさというか、新鮮さというか、その昔に初めてAE-1pのファインダーをのぞいた時のような感覚が思い出された。感動と言うよりもノスタルジックな感じです。DX機では換算できっちり50mmという単焦点レンズはありませんからねぇ・・・。
ファイル 93-2.jpg
操作の機動性はD500には遠く及ばないが、D7000に近い感じでD7000に慣れている私的には違和感はなかった。拡大縮小のボタンがD500と同じ順序になったのは咄嗟の操作で混乱しないで済むようになった位かな。ボタンのイルミネーション機能は当然ながらないので、暗闇では手探りでも操作出来るようにならないといけませんね。
連写速度は秒間6コマ。連続撮影はサンディスクのextreme使用で、14bitロスレス圧縮14コマ。これはカタログ通りの枚数でこれ以上高速なSDカードを使っても無意味な事を現している。弾切れは2秒ちょっとになる勘定だ。
ファイル 93-3.jpg
これをどうかと見る向きもあるかも知れませんが、フルサイズはD5以外は事実上動標にはあまり向かないと割り切った方が良い。風景などを奇麗にパチっと撮るのが得意なカメラだ。DX機のように機動性のある軽快な動作を求める方がどうかしていると思う。手持ちで狩猟のように撮影するのはDX機の仕事だと私は割り切っています。しかし、お互いに似たような事が出来る事も確かだけど、それぞれの特性に合った使い方をしてあげる方がカメラも幸せってもんだろう。万能カメラなんて物は存在しないのだし。
 
D610にSIGMA 50mm/F1.4を付けて机の上にあるD500とコーヒーカップを撮影してみた。蛍光灯下なのでシャッター速度を上げるべく、フルサイズが得意だという高感度ISO5000にしてf2.5にし、1/100秒で切ってみた。
ファイル 93-4.jpg
高感度が得意だと言うだけあって、ISO5000でもなかなかクリアな画質だ。D90(ISO3200まで)はもちろんD7000でもここまでクリアにはならなかった記憶がある。よく言われているフルサイズ2400万画素の余裕ですね。
ファイル 93-5.jpg
コーヒーカップもこんな感じです。暗所ノイズが見えるものの全然実用範囲って感じですね。元々星を撮りたかったのでD7000からは大幅にステップアップした撮影画像が得られそうです。そうか・・・フルサイズのユーザーさんは、高感度でこんなクリアな画質を堪能していたんですねー。改めてフルサイズの凄さを感じる事が出来ましたよ・・・。
 
なぁんちゃって・・・。なわけねぇだろ。
 
最初の3枚。D500に17-50mm/F2.8を付けてISO5000で撮影した物なんだよね。条件ではD500が劣勢だけど、見分けつきますか?
やはりカメラは撮りたい物相手に使い分けるのがよろしいかと思いますよ。
私はD610は手軽に風景とスナップ撮り用のサブバディですね。