記事一覧

福井県の大野城の雲海写真。

紅葉で有名な福井県にある苅込池の少し手前にある大野城市にある大野城。実は時間帯的にも苅込池と一石二鳥で撮れる立地にあるのだが、すいません。苅込池は写真で見る限り、それ程の感動を覚えなかったので、いつも近所までは行くんですが、いつもパスしています(笑)。まぁ、たくさんの方が撮られるので、私のような低テンションのヘボが撮る事も無いですね。(^^;

と言う訳で大野城の雲海です。福岡県ではなく福井県です。

観光ポスターにはそれはそれは素晴らしい、雲海に浮かぶ大野城の姿が撮られた写真が採用されています。テレビでもやっていたが竹田城趾を筆頭とする雲海+城のブームにあやかって、あちこちのお城で雲海キャンペーンをやっているのだそうだ。特に竹田城趾に近い所では、この波に乗れとばかりの勢いなのだそうです。でも元々丹波・但馬地域は雲海というか霧が多く発生する地域のようで、大江山を筆頭に雲海では有名な地域柄なのだ。故に霧が立ち込めた街に城なりなんなりがあって、それを高台から眺められる所があると雲海の街として売り出せるという、ある意味立地に恵まれた地域柄と言えなくもないと思います。
が、そんな地域からだいぶ離れた大野城となると少し話は変わってくる。しかも福井県大野城市と言えば北陸でも有数の豪雪地帯である。しかし大野城市の役場の職員の一人が、地元のカメラマンが撮影した雲海に浮かぶ大野城の1枚の写真を足がかりに、どうにかして町興しをしたいと言う事で、あの手この手でPRをしているようだが…。

実は下見をすべく、あわよくば雲海が出るのではないかという気象条件も重なったのを機に、春の福島遠征の帰りに立ち寄っておりました。
竹田城趾は向かいの立雲峡のような山場がありましたが、当然大野城も雲海共々見下ろしで眺望出来る向かいの山場があります。
さすがに発展途上の観光スポットと言うだけあってかなりカムカムな取り成しが為されている。ショッピングモールヴィオの駐車場が24時間無料開放されており、車はそこに停めて天空の城へ行ってきてくださいという事になっている。自分の日記を忘れたが、確か前にも書いたような気がするのですが、車を停めたら登山口となる「洪泉寺」へ向かいます。あとは何とかなる。
山道を20分程登ると大野城を見下ろせる高台にでて、大野城が眼前眼下に佇む姿がこんな感じで見られる。
ファイル 52-1.jpg

さて、聞く所によると、ここでの雲海の年間発生回数は平均で16回しかない。ちなみに竹田城趾は平均60回と発生率からして大野城の雲海はいかに出ないか…がよく分かる。っていうか、雲海をPR出来るような状況ではないと思いますよ…大野城市さん…。(^^;
しかし、私の写真を見てもらえば分かるとおり、多少の霧が上がっているのが分かるだろう。これが街全体で大量に噴き出せば雲海になるのは推して知るべしであるわけですが、私が見た感じでは竹田城趾とはまるで違うシチュエーションであり、霧が立ち込めて雲海に発達する確率は極めて低いと考えます。
竹田城趾の場合は元々気温差が出来やすい場所柄に加えて、円山川という圧倒的な水場が竹田の街中を横切っているのも相まって、非常に濃い霧が出やすいのだ。前日が20度位まで気温が上がっており、翌日がよく晴れた放射冷却に見舞われると、まず間違いなく雲海は発生する(写真になる雲海になるかどうかは別です)。
一方、大野城の周辺にはそのような大きな水場はない。つまり大野城市に広がる多くの田園がその水場となるわけである。だとすれば放射冷却を利用した前日との気温差が必要なのはもちろんではあるが、それだけでは地表の水分が少なくて雲海には発展しないと思う稲刈りが終った季節なら尚更の事だ。要は前日位までにかなりの雨が降り、地面に大量の水分が含まれた状態で、その後晴れて日中の気温が上昇し、翌朝放射冷却で極端な温度差が生じた時に初めて濃い雲海が発生する…という事になるのではないかと思われた。そんな条件が揃うとなると、年間で16回でも多いと感じる程だと思うがいかがでしょうか?まぁ、そんな低確率を乗り越えて1枚の写真に収めるという達成感が、この上なく心地よいのだとは思うが、申し訳ないが私にはその二番煎じの写真に行く先がどのような所なのか…を考えると、それ程魅力的にも思えないんですが…。まぁ、城ファンな人には雲海は別として大野城というコレクションが一つ増えるという意味では価値があるとは言えますね。

それよりも…

大野城を高台から見ていて、私にはもう少し興味をくすぐられる風景が脳裏に広がりました。これは内緒です。皆さんは雲海を頑張ってください。その方が幸福になれると思います。

タイヤチェーンの装着ビデオって・・・。

雪の季節になると、お守り代わりにでも車に積んでおかないと気が休まらないタイヤチェーンが今回の話題です。あちこちに雪化粧やドカ雪ネイチャーを撮影に行く方々には、必須のアイテムと言って良いでしょう。
昔はタイヤチェーンの装着と言ったら、とんでもないほどの労力を要したものだが、最近は車を動かしたりジャッキアップしなくても良いものが主流で、モノによっては数分で装着可能になっている…らしいのじゃ!!
かく言う私も以前アルトワークスに乗っていた若き頃に、普通の鎖チェーンの装着で手痛い目に遭った経験から、先代のノア、現行のファンカーゴでは非金属製のを使用しております。

しかし、
はっきり言ってYoutubeなんかで出回っている紹介ビデオのように、チェーン装着作業など専ら彼氏一人にさせてるような感じのおねぇさんが、ウホウホと簡単に装着ができるほど、雪道の現場は甘くはないのが現実だ。
ちなみに私が使っているのはSOFT99の救急隊ネットというタイヤチェーンです。こんな感じで装着ができるそうです。

https://www.youtube.com/watch?v=MlrMFiIHQ8c

で、
私はこのチェーンを過去に幾度となく装着しておりますが、このビデオのように簡単スムーズに装着できた事など一度たりともございません。まぁ今は、多少の要領というかコツをつかんだので以前よりもマシにはなりましたけど…それでもこんな風にはいきませんよ~。正直言って超簡単装着らしき今風の鎖チェーンに買い換えてやろうかとも思っている次第ですが、18000円も出して買ったシロモノなのでそういう安易な決断もできず…。(^^;
たぶん、雪道の現場だと今風のワンタッチ鎖チェーンも、結構たじろぐと思うぜ。
では、なぜビデオではあんなにスムーズに取り付けられるのだろうか?なぜ、練習ではスムーズに上手くいったのに、本番では時間がかかってしまうのだろうか?
恐らくは、チェーンがなぜか絡みまくって広げるだけでも一苦労だったとか、かかるはずのフックがなぜか届かず、渾身の力を込めて引っ張る必要があったとか…。訳の判らない事が次々に起こったのではないかと思われる。

その原因は…、
簡単な事だ。雪道の現場には雪がきちんと積もっているからです。そして、その雪に若干車のタイヤがはまり込んでいるからです。
タイヤがはまり込んでいる…という事は、つまりタイヤの下端の両脇に雪がたくさん挟まっているので、理屈的にタイヤの外径がいつもよりも大きくなっている事になるのだ。たったそれだけの事でかかるはずのフックが届かなかったりして、予行演習のようにスムーズに装着できなくなってしまうのだ。
タイヤチェーンは規制がかかって、係員に装着場へ案内されて装着する場合は、まだ路面にほとんど雪がない状態で装着をするため、それこそビデオのように簡単に装着ができる。しかし多くの場合、タイヤがスタックしてから装着しようかという感じになるので装着の要領が違ってくるんですね。
ちなみに、装着に少し車を動かさないといけないチェーンなんかは、スタックしてからでは事実上装着ができないタイヤチェーンもあるので、購入の際には最低限、装着の難易度を考えて購入した方が安物買いの銭失いにならなくて済みますよ。救急隊ネットは当然スタックしてからも装着が可能です。って言うか車を動かさずに装着ができる物なら大体は大丈夫です。
ただ、この場合の装着のコツは、タイヤの周辺の雪を、できるだけこそぎ取って極力タイヤ回りをクリアにしておくと装着はビデオのようには行かなくもほぼ練習通りの結果を得られるはずだ。ここがミソなんですね。
雪道でスタックしちゃうと、いよいよ実践という緊張感と、本当に上手く抜け出せるだろうかという軽い焦燥感と、カノジョにイイ所を見せなければという高揚感で、タイヤ周りの雪の事など頭から吹き飛んでしまい、いざ装着作業に入ってみると、

「こんなはずではなかったのに…(泣)」

見たいな事になってしまうのである。
しかし、幸運にもここを訪れたあなたは、「タイヤ周りをクリアにする」という事を知ったので、落ち着いてさえいれば現場での初装着でも20分足らずで取り付けができるはずだ。…たぶんね。
ちなみに私は救急隊ネットに付属しているゴムバンドを引っ掛ける為の金属製の器具を使って、タイヤ周辺の雪をこそぎ取っております。スクレパーやスコップもいいかなぁと思ったんだけど、あまりエッジの効いたものはタイヤを傷つけそうなのでパスしたんですが、先の細いスコップなら便利かもしれませんね。とにかくその作業が一番地味で時間もかかるので、早くできる機材を用意しておきたいところです。
なお、タイヤチェーンはスタッドレスを履いている方も必要になる場合があるのできちんと積んでおきましょう。最終的には自の命を守る器具ですからね。

前出の背面サイクルキャリアについて。

私の使用予定の背面サイクルキャリアという物について、2011年辺りをピーク(?)にして合法だ、違法だという一般ピーポーレベルでの話が行われているようだ。
背面サイクルキャリアを是としない方々は違法だと言葉を一つ覚えた九官鳥のように叫び続けているのは2015年秋の現在でも変わらない。で、更にその中の一部の人間はこう言うのだ。

「だから私はルーフキャリアに自転車を積んでいます。」

と。
違法、合法の話はあれど、車のテッペンに自転車をそのまんま積んで走っている車が、高さ制限の厳しい所をうっかり潜ってしまい、天井がめくれ上がるほどの事故を起こして、更に車道を渋滞させ、ヘタをしたら周囲の人間にも破片で怪我をさせるような運搬方法は、私的にはモラルの問題で黒ではないかと憎まれ口も叩きたくなってくる。

「そんな迂闊なヤツは、ルーフキャリア派にはいねぇよ。」

と、やり返してきそうなので言っておこう。
実際にいるんだよ。うちの近所のトンネル(制限180cm)で、そういうのを何回見た事か。SUV車ならスキーキャリアでさえ引っかかる高さで、迂闊にも潜っちゃってどえらい事になったヤツも見たし、車体が歪んで車内から脱出出来なくなり、レスキュー隊まで駆けつけた事例もあります。合法だという前に人に迷惑掛けてんじゃねぇよ。と当然の事を言いたい。と、ここまで言うと、

「それでも、背面キャリアは違法だ!」

と、ヒステリックに金切り声で言ってきそうですね。(笑)
こいつらの言う違法論の根拠というのは道路交通法にある「車検証記載の全長の10%を超える積載をしてはいけません。」という一文。つまり、背面にサイクルキャリアを取り付けて自転車を積むとどうしても50~60cm前後全長が伸びてしまう。しかし日本の自家用車は車検証やカタログを見ると分かるが、大体は5mに満たない全長となっている訳でして、5,60cmの伸びしろを持っている車となると、あの長ーいリムジンクラスの車くらいになってしまうのだ。ちなみに私のファンカーゴだと3.88mしかない。つまり38.8cmしか伸びしろはない事になる。さすがにサイクルキャリアを広げただけでオーバーしてしまうわけよ(笑)。

「人に迷惑という以前に違法は完全にアウトだろ!」

というお声が飛んできそうですね。憎まれ口の後なので一層の勢いがありそうだ。唾気まで飛んできそうです。(^_^;)

なので、伝家の宝刀を抜いてしまいましょう。

2011年を遡る事16年。1995年に日米包括経済協議と言うのが行われておりまして。この議題の中でアメリカ様は日本の自動車部品の規制に関して物言いをしております。

「お前らの国の自動車部品の規制は厳しすぎるんじゃ。しかも幾らでも拡大解釈も可能なようにしてある。これじゃあ我々の作った素晴らしく便利なアメリカン部品が輸出できひんやないか。お前らジャップはうどん屋の釜(湯ばっかり=言うばかり)か?ちょっとは考えてケツかれや。」

というような事を言われまして、日本側はこれを了承(笑)。
早速の11月16日付で自動車交通局長から「自動車部品を装着した場合の構造等変更検査時等における取扱いについて」という内容で各運輸局長宛に依命通達がされました。
結構長く自動車部品全般に渡るややこしい内容なので、背面サイクルキャリアに関する事で、ざっくりと申し上げますと、

「簡易的に取付け取外しができるような物なら、構造変更届けや運送許可は不要とし、運用上危険を招いたり、運転に支障が出たり、ナンバーやランプ類などの視認性を損なわなければ多少車長が長くなったり車幅が増えたりしてもOKという事にしましょう。」

というものです。
背面サイクルキャリアはお手々で簡易的に取付け取外しができますね?溶接やリベットなどの恒久的な取付はしませんよね?
つまり、そう言う事です。
ただ、道交法上では1.1倍までという数値があるのに対し、この通達では具体的な数値表現がない為、「常識の範囲内」という解釈になるのでグレーゾーンという事になってしまいます。まぁ役人の仕事で出した通達で立法府からの施行令ではないので、それはしょうがないですが、それでも尚

「役人の通達よりも法律の方が格上だから違法だ!」

と食い下がってくる何て言うのか・・・もう、面倒臭いを通り越して表現のしようが無い「ヤカラ」も出てきそうなので、最後に言っておきます。この通達の根拠になっているのは日米包括経済協議での両国の調印です。国家間の合意事項は条約に準ずる物であり、これは日本国憲法よりも優先します。つまり憲法よりも格下の、しかも特別法である下の下の道交法という法律なんて、ウンコのようなもんなんです。国家間の合意事項を無視した国内判決をしている国って言ったらあんた、お隣の・・・まぁこれ以上は言わないでおきましょう。

ちなみにグレーゾーンなのと、国家間合意というあまりにも高次元な成文律が元になっている為、周知していない現場のペーペーな警察官もいる為、停止をさせられて有難いお説教をされる事もございます。これは日本の免許証が、条約によって実はオーストラリアでも国際免許無しでそのまま通用するという事実があっても、オージーの田舎警官はそれを知らずに取り締まってしまう事実があるというのと同じ事です。それが嫌で結局国際免許を取得してオーストラリアに出かけるという人もいますよね。最終的には処分は「取り消し」をされるんでしょうね。取り消しとは遡及効果があり、始めから処分その物が無かった事になる・・・というものです。日本の免許証もいい加減裏面なりに使える国を書くのと、英語併記をしろってんだよ。
つまり、グレーを黒に見えるか白に見えるかで、運用する側も取り締る側も対応がまちまちになっちゃうって事だよ。違法論者の皆さん、あなたたちの言う事も、あながち間違いでは無いという事ですよ。こんなもんで、振り上げた拳はおさめられますね?(笑)

ちなみに私はグレーは白に見えるので、背面サイクルキャリアは有難く使わせていただきます。本気で取り締ってくる警官に出くわした暁にはあらゆるコネクションを駆使して、

「ヘイジャップ!貴様らの調印は嘘っぱちか?可笑しな事やってっと国連の敵国条項を発動するぞ!お前らのケツにはいつでもミサイルをぶち込めるんだからな!」

と、アメリカ様がスラング込み込みで言ってくれるまで、オオゴトになるようにどこまでも努力したいと思います。だって、白黒ハッキリした方がいいじゃん?

ちなみに、ナンバーが一部または全部が見え隠れしちゃうとか、積んだ自転車の最下部が法定の最低地上高を下回ってしまうとか、ブレーキや方向ランプが隠れるとかは完全にアウトですので気を付けてくださいね。そこまでグレーゾーンって事は絶対に無いです。安全優先で常識に則った使用をしていたなら、私は警察に停められる事も無いと思います。実際にお暇な真夜中でも、私は停められませんでしたからね。
では、お気を付けあそばせ・・・。

自転車の運搬・・・その後。

後部座席のフラット化は完結したとして、自転車の運搬に関しては実はちょっと不安がありました。
前回の写真だとこんな感じです。
ファイル 49-1.jpg
キャリアに引っかけられるように運搬用のビームを用いているのですが、前輪の位置が低い・・・。
最低地上高は一応クリアしているので違法にはならないが、実際には下回りで一番低いのでキャッツアイに引っかかったり、コンビニ入口の段差で引っかかったりしないかと、精神衛生上よろしくありません。
しかし、キャリアの位置は実に絶妙に決めてあるので、ここから動かす事は実はできないのだ。なぜかって言うと、問題は右側のサイドフックの位置が事実上ここしかないのだ。この位置から上に行くと、ドアの内側に肉盛りがあって、フックの掛かりが浅くなる為、ドアを開いた時にボディと干渉してしまい、うっかり強引に開くと扉とボディを傷めてしまう事になるのだ。赤いバックライト辺りに来るようにすると、一応引っかけられられるが、扉のカーブのお陰でボディ側とフックが完全に干渉してしまい、同じ結果になる。低くする事は可能だが、高くする事は事実上不可能なのだ。
ちなみにこれ以上低くすると、恐らくママチャリなどの自転車が運搬出来なくなると思われます。またナンバープレートの視認が出来なくなり、警察に停められる可能性も出てきます。知っての通り、リアのナンバープレートの位置は勝手に動かす事は出来ません。
そうなると、残る手段は一つだけ。固定した際の自転車の高さや姿勢が決まるビームの角度を変えるしかない。=自転車のどこに引っかけるか・・・で調整する必要がある。
ビームが引っかかりそうな所はハンドル側では写真のような上端の所とその少し下の継ぎの所だ。サドル側では写真のようなサドル下と、ピラーの「E」の文字辺りかな。
タイヤの角度と見比べて、ハンドルの継ぎの所とサドル下にビームを取り付ければ自転車もまっすぐについてよろしいんじゃないっすか?とか思った人は結構いるんでしょうね。
私もそう思いました。出来ればサドル側も下の方でいけるんじゃないか?とも思いました。
しかし、
ダメなんです。Handybike8は小さいフレームなので、一般車を想定したこのビームだと一番縮めてもハンドル上端とサドル下にしか取付は不可能なんですよ~。(T_T)
と言う訳で、最終手段として、ハンドル上端と同じ高さになるようにサドルの高さを上げてビームを取り付ける事になりますが、このままやっちゃうと前輪の高さ位置が変わらないので、ハンドルを低くしてサドルを高くすると言う調整をする事になります。
まぁ、どちらも簡単に調整ができるんですが、サドルだけならともかく、乗る度にハンドルまで調整するって面倒臭いよなぁ・・・。
私はチャリをいぢって乗る趣味はないので、パッと下ろしたらパッと乗りたいんだよねーー。(-_-)
で、
実際にその設定をやるとスポーツサイクルのようにおしりが上がって前のめりの姿勢で乗るような感じになります。この自転車もママチャリ姿勢で乗ってきた私には違和感バリバリっす(笑)。
でも、いちいち怖かった段差があまり怖くない気がしたのはなぜなんだろう?って言うか始めは違和感があったが慣れてくると前のめりの方が乗りやすい・・・。
ネットの向こうの皆さんは、Handybike8をどのような設定で乗っておられるのだろうかと調べてみると、意外にも皆さん、ハンドルとサドルの位置がほぼ同じような高さで乗っておられる・・・。(^^;
まじっすか。
Handybike8のスタンダードは前のめりなんですか?
という疑問と共に、とあるブログには・・・
Handybike8は後方に重心がかかってしまう為、サドルを上げ気味にして前傾で乗った方が体重も均等にかかり、乗りやすくなる・・・。
らしいのじゃ!!
まぁじっすか・・・。(^_^;)
確かに今まで前輪が浮き気味のようなフィーリングで乗っていたので、僅かな段差も怖かったし、ハンドル捌きもママチャリに較べるとかなりコツがいった。この自転車で「10km走ってきました」とか書いている人とか信じられなかったが、10kmはともかく、慣れるとかなり乗りやすいフィーリングになった事は確かだ。なるほど、そう言う自転車だったんですね。

と言う事は私が慣れれば良いのか・・・(笑)。

そんな事を納得しつつ、ビームを取り付けると、非常にスマートな感じで真横にビームが付いた。そりゃそうだ、そのようにしたんだから。で、キャリアに乗せるべくビームを持って持ち上げると、なんと前後の重量バランスもほぼ同じになりキャリアの上にポンと載せる事が出来るようになって積載もし易くなった。(^o^)
そのまま3点で固定して完了だが、ハンドルの下側のベルトだけではあまり決まらず、ブラブラと自転車が揺れるのだ。さすがにこれは頂けないので、写真にも写っているように青いベルクロベルトでキャリアと自転車のピラーを固定してがっちり積載です。
写真を撮るのを忘れちゃったんですが、当然自転車の位置は少し高くなり、しかも水平に積載され、非常に安定を感じます。
ハンドルを縮めまくって自転車の固定位置を上げすぎると、今度はまたナンバープレートが隠れてしまうので注意が必要だ。っていうか私の場合はこの位置から動かす事はほぼ無いのでOKだ。

試しに夜中の車の少ない時間帯に周辺をテストで走ってみたが、全く問題はなかった。
最後にパトカーが後ろに着いたので、ナンバープレートなどで何か言われるかと思ったが、夜中の暇な時間帯にも拘わらずそのままスルーだった所を見ると、パトカーから見ても問題は特になかったようだ。という訳で、自転車運搬問題もこれで完全クリアです。
しかし、気を付けないといけないのは、このテのキャリアの場合、「盗難」という事に関しては全く考慮されていないのだ。
後部の扉を開けなくてもキャリアのベルトを緩めればキャリアも自転車も丸ごと「ごめんあそばせ・・・」という状態なのだ。ベルトを扉に挟んで固定するハッチハガーというオプションもあるが、フックに対応出来ない車用のパーツであって、ベルトを切られれば同じ事だ。何か良い方法は無い物かとネットを物色してみると、ニッコーというメーカーのフレキシブルワイヤーロック2mというのを発見。通常はループにして使うので2mでも1mになってしまうが、この商品は両端でロックするので2mをフルに使えるようだ。
2mあれば車の牽引ループを使ってキャリア本体と自転車を繋ぐ事が出来る。太さが4mmと若干心もとないが、4mmのワイヤーを切れるクリッパーを持ってウロウロしているヤツなどそうはいないし、そんなヤツは不審者丸出しなのですぐに防犯カメラで突き止められます。
まぁ旅行中だけの事なので、そうそう車から離れる事もないし、危険度は低いんだけど、コソ泥もロックを見たら諦める・・・という面もあるのであるに超した事はないですね。

というわけで、秋の撮影行に備えたマイカー工事は完全終了です。って、気が付いたら彼岸花も咲いているし、今年はどこへ行きませうか。(^_^;)

ファンカーゴを車中泊仕様に・・・完結編。

ファンカーゴを車中泊仕様に・・・って書くと、

「何だよ、別に珍しい話題でもないじゃん?」

って、言われそうですが、まぁまぁそう仰らずに・・・。(^^;
前回も少し書きましたけど、ファンカーゴと言っても私のは後期型のリアリビングバージョンなのだ。前期型はリアシートがダイブダウンと言って、床下にマッチするように折りたたんで荷台全てをフラットな空間にする事が出来たが、その代償としてリアシートはペラッペラの安っぽい仕様であった。これはしょうがないですね。
リアリビングバージョンは厚みのあるリアシートになって座り心地を優先した仕様になっているが、ダイブダウンが出来なくなった為、2段階の折りたたみで前席の背面に張付くような形でリアのスペースが提供される為、ダイブダウンの縦幅最大180cmのスペースに対してリアリビングはシートの厚み分だけ狭くなり、縦幅140cm位のスペースしか取れなくなった。140cmとなると大人ならどうひっくり返っても足を伸ばして寝る事が出来ない。これが後期型のファンカーゴは車中泊に向かないと言われる所以だ。実際に車中泊仕様にしている方は皆無に等しい。それでも私は伊豆沼7日間や福島6日間、小千谷市3泊など、このスペースで寝泊まりしてきた。足はやや曲げなければならないが前席シートで寝るよりもまだマシだからだ。しかし、1週間近くになってくると腰も痛くなってくるし、いい加減に足を伸ばして寝たくなってくる衝動に駆られる。
で、
この秋に向けて、リアリビングバージョンのウィークポイントを克服し、しかも撮影行にとことん便利な仕様にしてしまおうという企画が私一人で立ち上がったのである。これはその壮絶な克服体験の記録手記の完結編である!!
って、んな大層なもんでもないけど・・・。(笑)

しかし、車中泊の旅をしたいがリアリビングバージョンを買っちゃっている方には、とっても耳寄りな情報だと思うんですがいかがでしょうか。
ちなみに私の車中泊仕様は普段は家族も乗る為、すぐに原型に戻す事が条件となっている事に留意頂きたい。構造変更届を出すような永久改造の場合は、リアリビングバージョンもへったくれも無いのでネットでキャンピングカー改造辺りを調べてください。

<リアを完全フラットにする>
リアリビングバージョンは後部シートを1段階だけ折りたたむと後輪の足回りの膨らみの高さと畳んだシートの頂点部の高さがほぼ同じになります。つまりこの上にコンパネを設置すれば容易に後部が完全フラットになるのだ。私の計測では縦1280×横1220の大きさで事が足りる感じだったので、さすがに1枚物では高額だし設置も保管も大変になるのでコンパネ2枚を購入し、1280×610を2枚切り出して蝶番で連結しました。結果はドンピシャでした。蝶番を下にするように設置すればそれだけで完成になってしまうほどです。しかし、蝶番が下と言う事は車内で山折りの状態になるので、これだと下にある荷物を取り出したり何かと不便だ。しかも人が乗ると蝶番にかなりの負荷がかかる事にもなり破損する可能性も出てくる。出来れば谷折り状態で設置したいが、その為には前後のセンター、つまり2枚の板を跨ぐように支柱が1本づつ必要になる。支柱の設置は簡単だが、永久固定だと折角2つ折りに作ったのに意味が無くなるし、片付けもしにくくなるのは推して知るべしだ。色々と考えた末に38mmの太さのアルミパイプを支柱とし、パネルへの固定にはそれ用の固定具を用いて片方の板にだけ固定するようにした。そうする事で支柱は簡単に外せるし、パネルを折りたたむ事も出来る。そうやってできたのがこれです。
これが後部の支柱。
ファイル 48-1.jpg
上部の固定具は左のパネルだけに2カ所ネジ留めしてある。左右いずれのパネルもグイッと持ち上げる事が可能だ。(これ大事、特に右はね)
ついでに前部の支柱。
ファイル 48-2.jpg
まぁ、同じ感じで作ってあります。ただ長さは前部が45cm、後部が38.5cmと少し違うのがミソですね。
この2本の支柱のお陰でがっしりとしたフラットスペースがリアラゲッジに出来上がりました。既に前回実験している通り、私は斜めになれば足を伸ばして寝る事ができるようになりました。(嬉)
こんなに簡単に広いスペースができるなんて考えてもみなかったので、本当に嬉しい限りです。ちなみに右側コンパネを跳ね上げると後部シートの右側1人分のシートを起こす事ができ3人まで乗れるようになります。私が谷折りに拘ったもう一つの理由であります。
あとは蝶番がむき出しで危ないし寝心地も悪くなるので上に8mmのアルミマットを敷いて居住性を高めました。
ファイル 48-3.jpg
ね? なかなか良い感じでしょ!?
リアリビングバージョンの夜明けですね。(^^)
実際の遠征時は下段には調理器具や食料などを積載し、上段には撮影機材や着替え、毛布や寝袋と言った物をコンテナで積んで、夜間は斜めに寝れるようにスペースを空けて・・・という風に使う事にしています。たったこれだけの事で、脚立も持って行けるようになりました。今秋の撮影行がとても楽しみです。(^o^)

<自転車の運搬>
前回はこれをどう克服するかで話が終わっていましたが、克服しましたので忘備録がてらご報告です。
デカバッグにいれて車内に持ち込む事は可能になったが、実はそれをやると斜めに寝転がる事が出来なくなり、私的にはコンパネを入れた意味が失われてしまうのだ。1~2泊なら問題ないが1週間となると辛い・・・。ので、自転車を外に固定して運ぶという選択肢になってくる。これには専用の器具が色々と売られているようだ。実際に見た事もありますしね・・・。
まず、
天井に固定するタイプの物は私はNGだ。と言うのは自宅前には高さ制限180cmという低いトンネルがあり、うっかり潜ってしまうとどえらい事になってしまうからだ。それにルーフレールなどやたら金がかかるのも予算を掛けたくない私には敬遠要因になってしまう。
と言う訳で車の後部に固定するアレを選ぶ事になるのだが、これにも2種類あって、車の腹の方から自転車の乗る皿のような物を固定して自転車を積載するタイプの物と、後部ドアやトランクにエイリアンの幼虫(顔にひっつくヤツね:笑)のように器具をフック固定して自転車を積載するタイプ。
皿の方は積載は非常に楽だが、カーショップに依頼する必要があり予算が嫌でも跳ね上がるからパス。エイリアンの幼虫の方は、自分でも取付が出来、いらない時は外しておくのも容易で価格も10000円前後とかなりリーズナブルだ。ただ、適用出来る車をかなり選ぶ事と自転車の積載がベルト3カ所で固定するのでちょっとテクをようする事が特徴だ。ちなみにこれをファンカーゴに付けている人は皆無なのか非適合となっているのかネットで見る事も出来なかった。しかし、後部ドアを見ると、つける位置はシビアに選びそうだが、特に非適合の障害も見当たらないから不思議だ。
結構悩んだが、「なんとかなるんじゃね?」というノリでとりあえず買ってみた。私が購入したのはTERZOのEC16という2台積載可能の機種。
割とリーズナブルだったのとTポイントを使って買えたのと、まぁ色々だ。
しかし、積載予定のHandyBike8にはアッパーのフレームがないのでハンドルとサドルの支柱を連結してEC16に固定出来るようにするビームも購入しました。結構高く付いたっす・・・。
で、すったもんだで取り付けたのがこれです。
ファイル 48-4.jpg
微妙にナンバーが隠れていないし、取付位置も絶妙です。っていうかここしか良い取り付け位置はないです。でも、とにかく付きました。自転車も車幅内に収まっています。最低地上高も確保しています。本当に何とかなりました。(笑)
ちなみに車体には依存していないので、バックドアもちゃんと開きます。
ファイル 48-5.jpg
私の場合は自転車は手段なので、積んだまんまでバックドアが開かないといけないんですよねーー。
とにかくこれで、ファンカーゴのウィークポイントは、結構大事な部分を克服しました。雨を凌ぎ、料理を作り、足を伸ばして寝、自転車で小出動も可能。とりあえず、釣りにでも行ってみようかな・・・。

というわけで、
ファンカーゴ・リアリビングバージョンの簡単車中泊仕様に・・・完結編でした。

実は簡単な事だったが・・・。

色々と凝った事を考えていた訳ですが、今日の朝、もう一度ファンカーゴの後部を見ていてふと閃きました。
後部の足回りの出っ張りと倒したシートの最高部って、ほぼ同じ高さじゃね?
ファイル 47-1.jpg
試しにコンベックスを伸ばして目測してみると、なかなか良い感じでほぼ一直線。後部シートのヘッドレストを逆につけると、若干後ろに向かって傾斜も作れる感じだ。と言う事はややこしい形に切ったパネルを用意しなくても、真四角のパネルで一気に真っ平ら床の空間を作れる!!
と言う訳で、えいや!!っと12mmコンパネを2枚買ってカットして貰い、蝶番で繋いでこんな感じになりました。
ファイル 47-2.jpg
本当に四角に切っただけのコンパネが、これ以上無い感じで収まっちゃいました。(笑)
実はこれでも完成なんですが、写真の状態だと蝶番が下にあるのでパネルは山折れしますので使い勝手が悪いんですね。やっぱり谷折れの状態で使えると、ぱたっと片方だけ畳んで下の荷物を取り出したりと言った感じで、パネルの下がデッドスペースにならないという大きなアドバンテージができます。ただし、それをするには前後に一本づつ支柱が必要になるんです。谷折れだと後部に1本で充分なんですが、ここは拘りたい所です。
しかし、支柱を完全固定にしてしまうと使わない時の保管が風呂のフタ以上に邪魔になりますし、二つ折れも出来なくなります。走行の振動でもそう簡単に外れない事は必須ですが、畳みたい時にパッと支柱が外れるというギミックを付けなければなりません。磁石とか、色々と考えましたけど、結局採用したのはパイプでした。安かったしね。(^^)
どういう風に取り付けるかは、後ほどの完成写真で紹介という事で。ちなみにこのコンパネ作戦。運転席側をぱたっと上げると、後部シート1人分を起こして3人まで乗れるようになります。だから谷折れに拘ったんですね。1枚もののパネルだと強度は申し分ないですが、下の荷物の積載など使い勝手はかなり低下する上に1280×1220の1枚物は取り寄せでとても高額です。プロに任せて金さえ積めばもっと良い物ができるのは道理です。ありていの材料で工夫して安く作る事にDIYの意味があるのですから、私的には今の所これが最良かと思っています。ちなみにパネル作るのに3000円程しかかけていません。

ところで…。
以外に場所を取るサイドタープですが、どこか運搬に都合良い物は作れない物かと考えていたらRVバーが実家の納戸からひょっこり出てきた。しかも2本。そう言えば前の車の時に2本1000円と安売りしていたのも手伝って買った覚えがあります。これを使えば天井に収納スペースを作れそうなので早速助手席と後部座席用の手掴みハンドルを利用して作ってみました。
ファイル 47-3.jpg
なぜか分かりませんが、運転席には手掴みがありませんのでこんな感じになっちゃいましたが、なかなか良い感じです。RVバーの固定は小まめに外す事もないと思ったのでビニタイで括り付けました。これだとランタンも吊せるし、釣り竿も一時収納して移動も出来そうです。なかなかやるな!携帯空間!!

これで私のファンカーゴにおいて、
1)脚を伸ばして寝られなかった。
2)降雨降雪時に料理を作る事が出来なかった。
というウィークポイントを克服する事ができました。
残る
3)自転車の運搬。
という点を克服したい。これが出来ればファンカーゴは撮影向きには最強の装備になるのではないか?と思われる。全国のリビングシートバージョンを乗っているファンカーゴな人達も勇気と希望が持てるんじゃないだろうか?
ちなみに今現在は、キャンプ用のデカ袋があるので一応それで自転車を車内に持ち込んで運搬が可能になっている。なっているんだけど、車内で結構場所を取る事が判明したし、ちょっと参っております。リアサイクルキャリア…欲しいなぁ。高いなぁ…。

最大のウィークポイントを克服したい。

私の今の撮影のお供は1300ccのファンカーゴで、あまりなにも考えずに買ったのもあって、後部座席がダイブダウンするヤツではなく折りたたんで前に押しやる事しか出来ないリビングシートバージョンだったりする。つまり後部座席を畳んでも、身長174cmの私は荷台で斜めになっても足を伸ばして寝る事が出来ないのだ。ついでに言っておくと助手席は回転座席仕様になっているので、フラットにもならなかったりする。(T_T)
まぁ普段殆ど横になって丸まって寝ているので、あまり実害は感じてはいないが、やはり寝入りぐらいは足を伸ばしたいところだ。これが私のファンカーゴでの車中泊最大のウィークポイントだと言える。後部座席を取り払ってしまうという強引な技もあるが、ボルトを外したり重たくデカい座席を旅行中家にほったらかしておかないといけなかったりと、私のポリシー(面倒くさがり)に合わない作業+家族からの猛攻撃を受けそうな雰囲気満々なのでこの案は却下。
さて、どうした物か…。
座席を前に畳んで押しやってしまうと、絶対的な足伸びスペースと思われる180cmの直線距離はどう足掻いても取れない。幸い運転席側はシートを倒して後部シートとフラットにはできるのだが、正直凸凹すぎて、多少詰め物で埋めてもとてもではないが快眠できるというシロモノではない。どうしても後部のスペースを使いたい理由がここにある。何か良い方法は無い物かと、後部座席前で思案する事数分。そうか、シートを倒すまでにすれば良いのだ。という事に思い至った。
ファイル 46-1.jpg
問題はシーツの背面の耐久力だったが、幸いにもこのシートの背面はかなりしっかりしていて、寝るくらいは全く問題なさげな感じだ。これで前席の直後からバックドアまでの距離を一応取る事が出来るようになった。コンテナ側に足を伸ばして斜めに寝転がる事もできた。おっしゃ!!
あとはこの後ろ部分の段差と、運転席真後ろの後部座席の足元スペースを埋めればキャンピングモードを作り出す事ができる!!
では、どうやって埋めるか…ですが、これはそれ程難しい事ではないです。もう気付いている方もいると思いますが、ホームセンターでコンパネを買い、ラゲッジに合せてカットして貰い、前と後ろの埋めるスペースの長さの足を付ければ真っ平らの携帯空間が出来上がる。真ん中でカットして蝶番を付けておけば、折りたたみも可能で使わない時も場所をあまり取らずに家に置いておけるってなもんです(これ大事)。
既に採寸は終わっているので、明日、ホームセンターへ行って安上がりの材料でとりあえず作ってみよう。レッツらゴー!!
 
ところで、前回話題に上げたカーサイドタープが届いたので、練習がてらに早速取り付けてみた。
ファイル 46-2.jpg
こんな感じで、雨の中で後部スペースにテーブルを置いて、一人コソコソと手料理をこしらえるには充分な広さがあり大満足だ。
上部の屋根を傘を開くようにポップアップで組立てたら、両足を伸ばして車にもたれさせ、ルーフに吸盤2個で固定して完成である。
ファイル 46-3.jpg
こんな風に吸盤で取付だ。ベルトで調整出来るので車幅のない車でも対応出来るようになっている。が、ファンカーゴで結構ギリだったよ…軽はどうだろう?

2本足で自立しないので、最初は手間取ったが、2~3回練習すれば要領も分かって一人で3分もかからない。
以前TOPPO BJに乗っていた時も思った事だが、バックドアの横開き仕様というのが意味不明であったが、今回このタープを導入した事で、この横開きを初めて有難いと感じる事ができました。普通に2方が塞がり、プライベート感が増すのはいいですね。雨風も入ってきにくいし…。上開きだと別に幕がいると思われ…。
あと、固定が車への吸盤2個なので、風がある時は後部の脚に砂袋など重しをするか、可能であるならペグダウンをした方が安全の為にも良いと思います。
畳む時は、展開の時よりも練習をした方が良いと思います。私の想定では雨の日に主に使う道具だと思っているので、雨の中で畳むのは容易でないからだ。まず吸盤を外したら地面に置いてしまいましょう。で、急いで後部の長脚を引っ込めて短くする。で、屋根のポップアップを閉じたら一気に折りたたんで収納袋に入れてしまいましょう。畳み方とか雨水とか気にしなくていいです。とにかくワサワサと畳んで雨水を適当に振り払ったら袋にねじ込んで車内に放り込んで自分も車内に飛び込んで雨を逃れてください。濡れたタープはまた天気の良い日に出して干せば良いのです。タープを庇って身体を濡らして風邪を引く方がアホらしいですから…。
 
あと、巨大トートバッグも届きました。
ファイル 46-4.jpg
あまりのデカさに吹き出しましたが、デカい故にしなしなと扱いがしにくいので、底の長さを測って板を入れる事にしました。
ホームセンターで80cm×34cmに薄い板を切ってもらいバッグの底に入れると、扱いやすくなりました。
収納長が85cmにもなるマンフロットのデカ三脚も横倒しにして難なく入る為例えば宮島花火のような駐車後にフェリーに乗ったり長時間並んだりと言った撮影地でウロウロしなければならない場合に、今まではカメラリュックを背負って、三脚を肩から提げて、首からカメラをぶら下げて…というスタイルだったんですが、これがまとまっているようで実はまとまっていなくて、途中で何か撮るにも三脚をどこかに置かないといけなかったり、買物するにもリュックを下ろして財布を取り出さないといけなかったりと、歩く以外に何かしようと思うと手間がかかる事山の如しなのだ。リュックって以外にダメっすよ。やっぱガボガボと出し入れ出来るトートバッグ形式がレンズ交換とかもし易くて一番良いと思います。ただ、トートにすると三脚は手持ちか肩掛けになってしまうので、これまたウザい。三脚って使う時以外、かなりウザいっす。というわけで、三脚ごと一手に荷物を詰め込んで持ち運べる巨大トートをえいや!と導入してみた次第です。マジでデカいので周囲に迷惑になりそうな気もしますけど…(;^ω^)
副作用としてこのトートバッグ。なんとHandybike8という折りたたみ自転車ががっぽり入ります。肩に掛けて携行…というには無理がありますが、自転車カバーのように使う事は可能です。つまり、旅先で自転車に乗った後、また車内に持ち込めるという事です。私は車に泥が上がるのが嫌で、Handybike8を買ったものの、実用は殆どしていませんでした。しかしこれで気軽に持ち出せそうです。(^^)

長期遠征のお食事と雨降り対策

車で遠方の撮影地に出かける際に、私は山行セットを持って行って車の後ろでご飯を炊いたり野菜炒めを作ったりして自炊をするんですが、一番困った事態になるのが「雨」。
そう毎度毎度、キャンプ道具メーカーのカタログ写真のように、星空を眺めながら晩餐が出来る程現実は甘くないのだ。雨に関係なく腹は減ってくるので、カップラーメンなり何なりを作って、とにかく食べなくてはいけない。しかし、カップ麺してもお湯がいる訳でその為にストーブで火をおこす必要があるわけで…ね、雨は大敵でしょ。
今までどうしていたかと言いますと、遠征時は後部座席を畳んで広くしてアルミマットを敷いてあるので、後ろを片付けて車の中で火を起こして細々と湯を沸かしたりしておりました。もちろん閉め切ると窒息死するので、後ドアに靴を挟んで外気を取り入れて…しかし若干雨が吹き込んで来たりして…。(T_T)
ファンカーゴの後ドアは横開きなので、こういう時は特に弱点になりますね~。そんな感じでいつも雨を恨めしく感じながら、細々と調理をしておりましたが、解決方法は何か無い物かと以前から機会ある毎にネットだの何だのを徘徊しまくるのですが、なかなかないものですね。要するに後部ドアを開けたままで何か雨よけを天に張り、雨音を聞きながら外で調理ができる状態を作り出したいのだ。
そこで自称キャンプの達人に訪ねると、車に連結出来るタープを張ればいいんじゃね?みたいに軽く言われるんですが、あれってポールを立てたりペグダウンしたりするので、基本的に停めた車の周囲が土とかじゃないとダメなんですよね。私が車を停めて飯を食ったりするのは、道すがらの待避エリアの隅っことか道の駅の端っことかが多く、アスファルトだったりする事が多いので、事はそう単純にはいかない。私のキャンプは手段であって目的ではないのだ。
あとはパラソルを固定器具で張り出す方法とか色々と考えたんだけど、ホットドッグ屋と間違えられそうな雰囲気になってしまう事が多くて、なかなかしっくりこない。

あれから数ヶ月…

秋の遠征シーズンも刻一刻と近付いてくるので再びそう言った物を物色してみると…それっぽい物を要約見つける事ができた!!
ドッペルギャンガーという変わった名前のメーカーからワンタッチカーサイドタープという商品が出ていたのだ。
http://www.doppelganger-sports.jp/product/tt3_207/top/
さすがにこんな派手な使い方はしませんけど、こんな風に使えれば上等だ。
ファイル 45-1.jpg
ちなみに写真では車のサイドに設置しているが、車に固定する吸盤の幅はベルトを使う事で可変式になっており、幅の狭くなる後部にも設置出来るようになっている。後部ドアが横開きなので2辺が囲まれる形となってプライベート感も出てきそうだ。
これだけの雨よけスペースが設けられれば、私的には大満足でまったりと雨を眺めながらの夕食という小洒落た事も出来そうである。そんな事を想像しつつTポイントを使ってYahooショッピングで購入しました!!実際の使用感は、気分が乗ったら実用編でそのうち掲載しましょう。(^^;

で、
贅沢かも知れないんですが、実は私は今は無きブリジストンが販売していた「Handybike8」という8inchの折りたたみ自転車を持っておりまして、これを何とか持ち運ぶ方法は無い物かとも考えておりまして…。
ファイル 45-2.jpg
あ、この写真おかしいですね。縦の1050mmは広げた時です。畳んだ時は570mmです。今は倉庫の肥やしになっているこの自転車を、遠征にも持って行く事が出来たら、撮影の範囲は遠征先で飛躍的に伸びる事になります。持って行くのは簡単だろ…?って言われそうですが、そう、簡単なんです。簡単なんですが事はそう簡単な事ではないんです。(笑)
まず屋根にキャリアを載せる方法ですが、これは私の自宅の前にトンネルがあって高さがなんと180cmなんですね。だからうっかり潜ってしまうオーラを持っている私には使えない。次に考えたのがリアに貼り付けるタイプの物。これは憧れましたね~。でも、2台以上の物が多いのと、私的に取付が超面倒臭い事山の如しだったのでやめました。私の自転車は手段であって目的ではないのだ。
と言う事はやっぱり車内に持ち込むと言う方法。
かなり小さくなるとは言う物の、実際に車内に持ち込むと、これが結構デカいと思わされるから困ったもんです。それに曲がりなりにも自転車ですから、乗った後汚れた車輪をして車内に持ち込むというのも気が引けるので、今の所思案六歩という感じです。
とりあえず、なんでもガッポシ入るだろうと言う事でこんなトートバッグを買いました。
http://www.yodobashi.com/ec/product/100000001001706979/index.html?gad1=&gad2=g&gad3=&gad4=56278881131&gad5=15427813359918068171&gad6=1o3&xfr=pla&gclid=COamusHy6ccCFUiXvQod3e0GhQ
めっさデカいバッグなんですが、計算上このバッグだと私の持っている最大の三脚が底辺横向けにどっぷり入るので、レンズだの椅子だのと、かなり効率よく大量に入る。例えば宮島のように車を降りてから撮影場所まで結構な機材を持って行くとなると、こういうの方が便利かな~なんて思ったりしたのさ。
で、微妙なんだけど折りたたみ自転車も入るような雰囲気なので、これもちょっと試してみようと思います。

あとね…。
遠征中は足を伸ばして寝られないので、昼寝用にハンモック買おうかなぁ~なんて考えています。笑

東京五輪のエンブレム、撤回しましたが・・・。

佐野研二郎氏がデザインしたという東京五輪のエンブレムの一連の騒動は、なんだか佐野氏のいじめ大会みたいな様相を呈し、最終的に八方塞がりとなった時点で撤回・・・という感じになったように見える。
今更言うまでも無いんだけど、ベルギーのリエージュ劇場のロゴと似ていて、そのデザインをしたオリビエ・ドビ氏が使用の差し止め請求を訴えたのがきっかけだった。
それに対してどう思うかと言う辺りは、ネット上のあちこちの「徒然」なブログにもたくさん書き込まれているのでそちらを見て頂くとして、私はちょっと角度を変えてここに書いてみたい。

佐野氏の五輪エンブレムとドビ氏の劇場ロゴ。

似ていると言えば似ているし、違くね?って思えば違うようにも見える。でも総じて似て見えてしまうんだからしょうがない。そんな見ようによっては微妙な二つのロゴなんだけど、なぜドビ氏は速攻で著作権を盾に使用差し止めの請求をしたのだろうか?
一部の方は、ドビ氏や劇場の売名行為だとか、東京五輪への妬みだとか、佐野氏へのやっかみだとか考えた人も結構いるんじゃないだろうか?

ちなみに私がドビ氏だったら・・・。
やはり同じように使用の差し止め請求をしていると思います。
それはなぜか・・・?
それは東京五輪とベルギーくんだりの劇場とでは、ロゴの使用規模も知名度も何もかもが違いすぎるからだ。方やワールドクラスのイベントで使われるのに対し、一方はせいぜいベルギーの国内で若干有名になる程度の物だ。この差はどう足掻いても埋まらない。
そんな状況下で、

「似ているが、よく見ると違うよ。気にせず使ってくれ」

とドビ氏がにっこり微笑んでオトナな対応をしたとしよう。
東京五輪は遠慮無くそのエンブレムを世界規模で流布してフィーバーすることになる。これは五輪開催期間がピークにはなるが、実際は今から7年間そういう事が続く訳だ。
そんな感じで広がったベルギーの劇場ロゴに似ている東京五輪のエンブレム。ドビ氏がにっこり微笑んで・・・という出来事をしっかりと知っている人は良いが、大多数の知らない人は、時を隔てるとその知名度と既成概念から、

「ベルギーのリエージュ劇場のロゴが東京五輪のロゴに似ている」

と言い出すバカがきっと出てくる。言い出さないまでも、思い込んで語らない大バカもきっと湧く。
まぁ、知っている人間が話の経緯を説明するだろうが、その説明する人間もだんだんいなくなってくる訳でして、結局二つのロゴの関係は、五輪優勢という逆転現象が起こりうる訳です。今後いちいち説明がいるのも面倒臭い話だ。ドビ氏が速攻で使用差し止めを請求した本意はここに有ると私は思う。(と信じる)
だから私もドビ氏の行動を支持するんです。

一方で、
佐野氏の行動は、ちょっと私には不思議に見える。
デザイナーであったなら、世界中の・・・とまでは言いませんが、それなりに名前のある施設や企業などのエンブレムやロゴは、それなりにプロの知識として蓄積されていると思うんですよね。そのプロ中のプロとも言える一流デザイナーが描いた五輪エンブレムが、なぜベルギーの劇場のロゴに似ていたんだろう?っていうのが私にはずっと疑問。
一流デザイナーなら、後世にもその名前が残るであろう東京五輪のエンブレムのデザインという仕事なら、今までの我の集大成のように取り組んでそれはそれは魂の籠もったロゴを創り出すだろうと思うのだ。
当然出来上がったロゴは、どこかのロゴに似ていないかなど徹底的に調べ上げるだろう。或いは元々何かに似るはずのないロゴをデザインすると思われる。それがプロの一流デザイナーという物だと思うのだ。それに更に複数の人間で審査した上で選ばれたロゴなら、尚更のことであろう。実際に新国立競技場のデザインは、どこの国にも存在しないようなデザインだ。あれはそういう目で見ると優れているのだ。

それが・・・

いとも簡単にどこかの劇場に似ていると指摘されてしまうとは・・・。私には正直理解が出来ない。
私はあの東京五輪のエンブレムのデザインは佐野氏本人が手がけたものでは無いように思われるんですよね。部下に作らせた複数のデザイン案から少し加味して応募したものではないかと・・・。
そんな事を考えている中で、今度は佐野氏の事務所が世に送り出してきた過去作デザインに、多くの盗用が見つかり指摘されるという事態になった。私の目で見ても、指摘されているロゴは完全にアウトだと私は思う。これらも佐野氏自身が手がけたというのなら、私は結論として佐野氏のデザイン能力は、もう枯れてしまっていると解釈する。音楽の世界もそうだが、一時的に発想が広がる時ってあるんですよね。でも年齢とともに根気が無くなって枯れていくんですよ。人によってはその下降が緩やかだったり、書き貯めておいた過去作品を小出しにしたりして凌いだり、あるいは自覚して引退したり・・・。
一方、
部下が作ったロゴデザインが、軒並み指摘されているのだとしたら、佐野氏自身のマネジメント力も問われるとは思うが、それ以上に、部下にあまり良く思われていない人なのではないかと・・・?

「またエラそうに社員に丸投げしやがって!ミスは社員の責任、手柄は社長の独り占めってか!?」

みたいに思われているなら、多少頷けるんだよな。笑
佐野氏に対して心良く思っていない社員なら、盗用を埋め込んだデザインを世に送り出すようなこともやってのける可能性がある。
どっちにしても、佐野氏のデザイン事務所は前途多難であることには間違いないですね。

という、ちょっとナナメ切りな本日の日記でした。

わすれてた。

そう言えば、言った方も考えていた方もすっかり忘れていた事がありました。

「白黒でポジを作ってくれって言われたらどうしよう?」

みたいな問題をずいぶん前に出していました。マジですっかりポンと忘れてしまっておりました。
でも、白黒でポジなんて、デジタル全盛のご時世に、不要なこと山の如しの話なんですけどね。

でも、
もう一度話を反芻してみよう。
素晴らしい風景が目の前にあるとして、それを最終的にカラーポジ
フィルム(カラースライドだな)にするのはそれ程難しい事ではないだろう。初めっからカラーのポジフィルムで撮影すれば良いことだし、ネガで撮影したとしてもフィルム転写でポジ化する事ができる。じゃあ、カラーポジじゃなくて白黒ポジは?っていう問題です。
ちょっとプライドが高い系で、写真の事は大概知ってるんだぜ系の方には、メンツを擽られる話題なんですけどね。(笑)

まぁ、そう言うのは置いといて。

安直な話で、Try-Xなどの白黒フィルムで風景を撮影して、そのフィルムをもう一度白黒フィルムで撮影すれば良い訳ですかね?
でもそれをやると白黒フィルムの紫色というか薄藤色というか、フィルムベースの色が乗っちゃうので、そう言う色のポジになりますよね。それって白黒じゃないよね?

だったら・・・

白黒反転フィルムにコンタクトプリントをすれば良いのさ。
これはかなり良い感じの答えなんだけど、残念ながら白黒反転フィルムは色素を白と黒しか持っていない、つまり白黒二値のフィルムなのよ。だから白黒の中間色が全て飛んでしまうか、粗く黒つぶれになっちゃうんだよねーー。

って言う話で確か終わっていたような気がする。
純粋に知りたい系の方は「そろそろ教えてくれないかぁ・・・」って感じだと思いますけど、高プライド自称ベテラン系の方は、額に血管を浮かべて「早く答え書かんかぃ!!」って、思いつつも黙っている段階にまで来ていると思いますので、ここらで答えを記したいと思います。
答えを知っていても、実際にはそう簡単にできるって物でも無いので・・・。笑

白黒のポジを完成させるには、ファイングレイン・ポジティブフィルムというフィルムを使います。もっと簡単に言うと白黒のシネフィルムの一種という事になります。
このフィルムは今は売っていないけど、同じような物が今も出回っているようです。丸い缶に巻きで入って売っています。
35mmでフィルムベースは透明で白と言うかクリーム色というか薄黄色というか、そんな色の乳剤が感光剤として塗られています。
元々シネフィルム(動画)として売られている物なので、医療研究の記録用とかに使われていたようです。
ちょっと自慢話になるかも知れませんが、このフィルムをパトローネに巻き取って、カメラに装填してマクロでネガを透過撮影し、白黒ポジに仕上げたのは、もしかしたら私が日本で初めてじゃないだろうか?
と言うと、高プライド系の方が堰を切ったように口を開いて、

「それなら俺もやっていたよ!」

と、言い出しそうなので・・・って言うか、なんかめんどくせぇな・・・。高プライド系・・・。じゃあ撮影条件位は憶えてんだろ?言ってみてよ。っていう所は残しておこう。笑

実際に、この仕事は「あちこちで出来ないと断られた」というお客さんから持ち込まれた物だった。よりによってそれを私の師匠が「どうにかする」と言って受けちゃったもんだから大変だった。
師匠はファイングレインフィルムを、コンタクトプリントすれば簡単にできると踏んでいたようだが、事はそんな単純な物ではなかった。べた焼きで出来上がるなら、あちこちで断られたりはしないだろう。その後、この仕事は弟子の私に丸投げされてきたのである。

そんなアホな・・・っちゅう話です。(^^;

コンタクトプリントだと細かいホコリが問題になったり、やはり細部のディテールが潰れてしまうのだ。これがべた焼きの最大の弱点。これはスライドとしてプロジェクターで大伸ばしすると顕著に分かる。べた焼きは白黒二値の文字でさえも欠けたりするのだ。

それから色々やりました。
何をやったかも憶えていないほど・・・。
そしてファイングレインポジティブフィルムをローダーに装填し、35mmパトローネに巻き上げてカメラに装填し、撮影する事で反転するという方法に行き着いたのでありました。ファイングレインポジティブフィルムは、皆さんが思っている以上に低感度なので、粒子も非常に細かいので「撮影する」という方法を用いる事で、ホコリを解決し、その性能を100%発揮することができるのだ。しかも現像はセーフライト下でできるし、現像液も使える物が非常に幅広い。ここら辺は今も憶えているが企業秘密です。笑
実際に白黒ポジが出来上がった時、感動で海に向かって叫びたいくらいでした。これはさすがに師匠にも誉められました。っていうか丸投げするなよ・・・(# ゚Д゚)
この方法を確立したことで、当時はニーズの高かった高コントラストの白黒中間色写真の焼付けも3号印画紙で可能になり、ファイングレインポジティブフィルムの存在価値が一気に上がると同時に、とある医療機関がうちへ仕事を出してくれるようにもなった。あの手この手でこの方法を探ってくる同業者もいたけどねーー。
しかし、撮影その物は非常に難しく、当時の設備があったからこそ可能であったとも思う。今はフィルムがあっても撮影機材や設備がないので使えない・・・。

色々と書きましたが、そう言うことです。
白黒のポジって、見ると本当に味わいがあるんですよーー。
と、今さら少し宣伝してみたりして。笑