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プロとは思えないような解説・・・。

少し日が経ったので良い題材かと思いここに記してみる事にした。SNSだと反響がデカすぎるしね・・・。w
 
今日の題材はコレ。
「同じ場所で、同じ景色を撮っても、同じ写真にはならない。」
です。
ほんの数ヶ月程前の事だけど、こんな事をとある所で解説めいた批評と共に書いておられたベテラン?プロカメラマンがいました。名前は伏せておきますが、身に覚えのある人でたまたまここを読んでしまった人は、二度とこのような事は言わない方が良い。プロの名前が汚れますよ・・・。
 
確かに、
「同じ場所で、同じ景色を撮っても、同じ写真にはならない。」
と言うのは正しいです。でもそれはフィルム時代のお話しでございます。フィルム時代は例え同じカメラ、同じフィルム、同じ条件で撮影しても、現像所が違っていたり、各プロセスのエマルジョンが違っていたりするだけで、同じにはなりません。フィルムが違えば尚更の事です。だから、この被写体にはこのフィルムを使用して、この条件で撮影する・・・という勘所がプロの腕の見せ所となっていました。そう、後に撮影条件を教えて貰った所で、写真になる工程上、似せる事も難しかったのがフィルム時代の写真だったのです。ここは私も写歴40年近い者として多少上から言わせて貰いますが、ベテランのプロを自称するならそれ位の事は知ってるよな?
しかし、デジタルカメラのステージではその理屈は通りません。
メーカーによって多少の色の違いは出るだろうけど、デジタルの場合は「同じ場所で、同じ景色を撮ったら、とりあえずほぼ同じ写真」になります。
 
ん、同じ写真にする事が出来ると言った方が正確かな。
 
反論を言いたい自称プロもいるだろうが、デジタルって言うか特にパソコンによる現像を熟知している者なら、カメラに詳しくなくてもピンと来るはずだ。とりあえずこの2枚を見比べてみて欲しい。
ファイル 82-1.jpg ファイル 82-2.jpg
左の写真は私の写真の盟友であるA.C.T.ismさんの作品です。モノクロならぬモノシロ写真とご本人が呼ぶ現像処理が施されたものです。対して右は私がモノシロ写真を見てそれに似せた処理を現像ソフトで再現した物です。あまり似せるとリスペクトが損なわれますので若干ゆるめの仕上げにしています。
いかがでしょうか。一見した所では出展者に見分けが付かない程似ていると思いませんか。
2枚の写真は、時間に多少の違いがありますが、同じ場所で同じ被写体を撮影した物です。しかし撮影機材はA.C.T.ismさんのはキヤノン70Dと28-300mmの純正白レンズという組み合わせです。私はニコンD500とシグマの18-300mmという組み合わせでした。二人で特に示し合せた訳でもなく、当然カメラの撮影条件も全然違います。後から見て笑いが出る程同じ角度からたまたま撮影していただけに過ぎません。
ところが見ての通り、デジタルの場合は後の現像処理の如何によって「同じ場所で、同じ景色を撮ったら、ほぼ同じ写真」にする事が可能です。ただ、パソコンを並べて現像過程を見せ合いしながら1枚の写真に仕上げる訳ではないので、できあがり直後は各人のセンスによって「一時的に同じ写真になっていない」写真が出来上がるだけの事です。これはデジタルカメラの場合はカメラやレンズが変わっても、メモリ内に出来上がる結像画に劇的な違いが無い事と、パソコンによる数値的(=デジタル的)な画像処理によって色補正やトリミング等が容易に出来るからです。
 
「同じ場所で、同じ景色を撮っても、同じ写真にはならない。」
 
一見格好いいように聞こえるこの言葉ですが、私からするとデジタルを知らないんだな・・・という如何ともし難い言葉にしか聞こえないんですよね。
まぁ誤差程度の画角の違いを指して言ってる意味もあるのだろうが、そんなのは事後の言い訳にしか聞こえません。今後カメラの性能も上がり秒間の連射コマ数もますます上がってくると、ますます同じ写真にできる確率も上がってゆきます。今はそういう時代なんですよ。まぁプロカメラマンは写真の専門家であってパソコンの専門家ではないのでここは大目に見ておきますけど、デカい顔して言うと、ちょっと恥ずかしいですよ・・・。まじで。
 
Special Thanks A.C.T.ism様(お写真拝借しました。<(_ _)>)

D500のファームアップで・・・。

今の私のバディ、D500が突然のファームアップとなった。バージョンは1.11から1.12になった。
何が変わったのかな?と見てみると、少し忘れかけていたNikon様のやっつけ・・・ぢゃかなった渾身のスマホ連携機能「Snapbridge」の改善だった。特にiOS(iPhoneやiPad)関係で接続が不安定だったり、撮った写真がスマホに転送されなかったりといった不具合が叫ばれていた訳で、以前にここで散々上げたり下げたりした記憶があるアプリだが、ここへ来てカメラ側のファームウェアの改善によって、ようやく解消された模様だ。
iOSのAPP STOREでは、Snapbridgeのレビュー欄が炎上状態で、実は一度全クリアされている。今残っている悪レビューはその後の物だが、この不具合除去で多少は緩まるだろう。ていうかD500では解消されたが、他のカメラではどうなんだろう?
ちなみにD500をファームアップして実際にSnapbridgeと連携させてみた所、以前とは別物のようにサクサクと連携が出来るようになった。ちなみに私のはiPhone6+でiOSは10.2.1(14D27)である。主機能である自動転送が出来なかった訳だが、今は撮影後すぐにスマホへ転送されるようになった。RAWの転送は仕様上出来ないが、RAW+JPEGモードで撮影する事でJPEGのみ転送する事が可能だ。ブログなどにハイクオリティな写真をリアルタイムに上げたい人はこの機能は便利なのでしょうね。私的にはあまりこの機能は使わない気がします。むしろいちいち不便なWi-Fi側に機能が振られているリモート撮影機能を、もっとスマートにして欲しい。スマホで画面を見ながら遠隔操作でシャッターが押せるのは、何かと便利だからだ。まぁ、別のシンクロ機材を使う方が実用的だけど・・・。
 
と言う訳で、今回はNikon様のSnapbridgeがD500において、要約使えるようになりましたっていう、かなりやっつけな感じで書いたお話しです。w

中だるみしまくりのゾンビドラマの合間に・・・。

FOXテレビの人気番組ウォーキングデッド・シーズン7も11話まで進んできたが、話が脇道に逸れたり、伏線張りが多かったりで、中だるみしまくりだ。いつぞや見たターミネーター・クロニクルのシーズン2のようにテレビのライター(?)が物語を細かくし過ぎて一周回って何のドラマだったか訳が分からなくなってしまい、その間に視聴者に飽きられてしまい、なんとシーズン2の最中に打ち切りになってしまった事があったが、何だかあれに似た経過を辿っているのが気になる昨今だ。
 
そんな中だるみの最中、世の中が21世紀になるちょっと前に公開された映画「秘密」のドラマ版を機会があって見てみました。これは今は著名な東野圭吾氏がメジャー作家として一気にジャンプアップするきっかけとなる物語で、この映画版は広末涼子、小林薫、岸本加世子が演じておりましたが、これのリメイクドラマ版があったとは恥ずかしながら最近まで知らなかった。2010年にリメイク版としてドラマ化されており、出演は志田未来、佐々木蔵之介、石田ひかり辺りが中心人物となっている。ちなみに私は原作を知らないので、映画版とドラマ版だけで話を進めます。
内容については映画、ドラマと辿っているだけあって、かなーり有名なようなので、わざわざここで書かなくても良いような気がしますが、知らない方のためにざっくりと言うと杉田平介(佐々木蔵之介)と直子(石田ひかり)は30代後半の夫婦で16歳の一人娘・藻奈美(志田未来)の三人家族という初期設定。
直子と藻奈美が平介を留守番にして帰省する途中で、バスの転落事故に遭い、二人は瀕死の重傷を負う。
平介が駆けつけた時には直子は青息吐息で、藻奈美は体傷はほぼ無かったが意識不明という感じ。
平介の見守る前で、直子は藻奈美の手を握って息を引取る。
その後、藻奈美が意識を取り戻すが、中身は藻奈美ではなく直子の人格になっていた。
かくして、アラフォー夫の平介と娘の身体をしたアラフォー妻・直子の奇妙でいびつな夫婦(親子)物語が展開される・・・。
という感じ。
非常に面白い設定で、映画版をレンタルビデオ(DVDじゃない所が時代だな)で見た時も、結構引き込まれた記憶がある。何よりも映画版は本当にチョイ出しかしない岸本加世子が、物語全般にわたってその存在感を響かせていたのがスゴかったと言う記憶があった。もちろん夫婦という設定なのであっちの表現も盛り込まれている訳ですが、まだ18歳とうら若かった広末涼子が小林薫に布団の上でぱんつをはぎ取られるという1つ間違えると犯罪という場面は、今も語り草になっているようだ。(実際は剥ぎ取ってないよ・・・。)
そんな艶めかしい場面も含まれるこの物語をドラマ版として佐々木蔵之介と志田未来が全9話に渡って演じているわけですが、驚いたのは当時リアルでも16歳だったはずの志田未来の演技力だ。時折見せるミステリアスな視線や表情の中に、母親役の石田ひかりの存在を感じさせる辺りは、とても16歳の女の子の演技とは思えないリアリティ溢れる名演だったと思う。それだけに映画同様に物語の流れに引き込まれて、久しぶりにドラマ一気見に至った次第だ。さすがにドラマ版は全9話=9時間だけあって、描写も設定も人物相関も細かく描かれており、物語は無理なくソツなく進んでゆく。映画版が何となく消化不良だった方はドラマ版を見ると、多少は納得が出来るかも知れません。
 
ある一点を除いては・・・。
 
そうなのよ。この物語はとても悲しくて、面白くて、切なくて・・・という名作だとは思うんですが、どうしても納得できないというか話に無理を感じる点があるんですよねー。映画、ドラマと共通して色々と評されている内容を見ると、全てはこの一点に集約されるのではないかと思えます。
それは・・・。
 
ここからはネタバレというか物語の最後を書く事になるので、まだ見ていない方はここで止めておきましょう。それでも良い方は読み進めてください。
 
物語の途中はエピソードとしてどうでも良いとして、最終的にバス事故によっていびつな夫婦になってしまった平介と直子の行く末は物語としてどうなるのかという点に興味は絞られてゆく訳ですが、映画版もドラマ版も最終的には直子の人格があの世?から戻ってきた藻奈美の人格に取って代わられて、直子に本当の小夜奈良が訪れるという事になっています。早い話が事故直後から意識不明→植物人間状態になっていた藻奈美の意識が無い間、直子の意識が入り込んで憑依する形で藻奈美の身体を動かしていた・・・という設定その1。私的にはこれでそのまま終わっていたら、デミ・ムーアのゴーストを思わせるような、なかなかしんなりとした名作であったと思います。
 
しかし物語はここでは終わらず。作者・東野氏は余計な事をします。(笑)
 
藻奈美の意識が帰ってきたと言う体で、直子の人格が薄れてゆく・・・と言うのは実は直子の演技で、藻奈美は実は帰ってきておらず、直子は藻奈美として生きてゆく・・・という事をします。
私的にはこれもOK。人格が移る・・・という時点でファンタジーなんだから、別にこんな所で現実味をだす必要も無い訳で、平介も直子も、お互い未来ある人生を送ってゆくにはこの方法しか無い・・・という悲哀に満ちた二人の相愛を描いた話であると解釈できるので、物語としては全然OKだと思う。むしろこの方が涙がちょちょ切れるような話で完成度も高いと思う位だ。
 
しかし・・・。
 
問題はこの藻奈美(直子)のラストを飾る結婚相手だ。
こーーれが、どうしょうもなくこの物語の質を下げているというか、見た者の不納得な解釈を導き出す結果となっている。
まず、映画版では藻奈美(直子)が結婚する相手は、事故を起こしたバス運転手の息子(金子賢)。これはどう考えても・・・話の何がどうなってどうひっくり返っても、この設定だけはあり得ないですね。だって藻奈美の中身は直子なんだから、娘を目の前で殺されて、自分も殺されて、夫とも別れなければならない事故を起こした人間の身内(息子)を、結婚相手に選びますかね?
親の墓参りって言うか、盆と正月が来る度に、直子はその事を思い出しては恨みトコブシの人生を送らないといけない訳で、ましてや中身が直子だと気付いた平介にとっても、その後も親子関係としては続く訳ですから、やっぱり心情としてはあり得ないですね。
ドラマ版は、このどしょうもない設定を多少薄めるためか、事故を起こした運転手の実の子ではなく、元妻に「あなたの子よ」と騙されて(途中まで)育てた子という設定になっており、それが平介の会社に就職してきて藻奈美(直子)と出逢って・・・。いやいや・・・、それでもやっぱり無理がありますねー。中身が直子である以上は、事故った運転手の親類縁者、関係者の類との結婚はあり得ませんって。このエンディングを可能にするのは、事故直前から記憶が無いという「帰ってきた藻奈美」が本当の藻奈美であった時だけに、辛うじて通用する設定だ。その場合は平介と息子が事故運転手との関係を一生黙っておく必要がありますけどねー。でもそれならそれで感動はないけどタイトルの事もあって、多少は納得のエンドとなりますけどね。笑
いずれにしても、このしょうもないラストの藻奈美(直子)の結婚エピだけが超余計で、折角の名作もあり得ない話にしてしまっているのが誠に残念。実際に出かけた涙も一気に逆流して乾いてしまう程に醒めるぞ・・・。俺の9時間を返せとまでは言わないが、同世代の娘も息子もいる私には、想像をするだけでも決してあり得ないと瞬殺できる程、あり得ない話だ。実はドラマ版を見てみる気になったのは「リメイク」というワードが踊っており、もしかしたらあの不納得なラストが変わっているのかも知れないと期待したからだったが、作者も製作スタッフも最大のオチと考えているのか、結局変わっていなかったのが本当に残念だ。元々はファンタジーな話ではあるが、ここに至ってまでのファンタジーは不要である。
できれば、もう20年程したら、この設定だけを練り直して42歳になった志田未来を母親役でカメオ出演させて、もう一度リメイク版を見てみたい作品だ。
 
あ、でも20年ってなると、私の寿命が危ういな・・・。(;・∀・)
今日は、カメラと関係なく、残念な名作という感じで1話裂いてみた。たまにはこういうのもいいんじゃないかなーなんて。

フリーターン雲台というのを知っているか?

本題の前に、2日連続で色々とやらされた揚げ句最新のiOS10.2がインストールされたiPhoneでは「使えない」という判定に至ったニコン様のやっつけ・・・ぢゃなかった渾身のSnapbridgeですが、予想通りAppStore内のSnapbridgeのレビューが荒れに荒れている。
ニコンのアナウンス通り、iOS10.2ではBluetooth接続もWi-Fi接続も安定せず、GPSと時計の同期程度なら何とかできるが、肝心のJPEG画像の転送は100%できないというのが現状のようで、これをウリにした販売を行っているD5600やB700等のカメラユーザーからのレビューは正に怨嗟に満ちた炎上状態だ。撮影目的に少し違うベクトルを持つD500ユーザーは、現状あまり必要とはしていないようで、それほど批判をするユーザーはいないようだが・・・。どっちにしても経営陣に無理くりにせっつかれて、めんどくせぇなー的に現場が取って付けた機能は、事後のサポートに関しても身が入るはずもなく、最終的には顧客のネット炎上を招くのである。そんな事例はニコンも今までに何度か対岸の火事として目の当たりにしてただろうに、それが今回は己の頭上にも降りかかってきたというわけだ。(^_^;
なお、多くのユーザーが指摘している事実なので、
「すんなり繋がったし、問題無く使えていますよ?」
みたいに他人事のように高評価レビューをしている方も、iOS10.1で使っているだけか、今はたまたま上手く行っているだけで、何かの拍子に同じ状況に陥ると思われる。その時には批判レビュアーな方と同じくフォールダウンする事になるのだろう。笑
 
さて本題。
世の中には多くの趣向を凝らした雲台が各メーカーからリリースされているが、フリーターン雲台というのを知っている方はどれだけいるだろうか?
ファイル 79-1.jpg
こういう形の雲台で、一見普通の3way系に見えるが、よく見るとハンドルが一つで、何だか特殊な形状をしているのがお分り戴けると思う。
どういう風に動かすかというとパン棒1本を緩めると上下左右にフリーに動きます。で、パン棒を向こう方面に倒しきるとカメラは綺麗に縦位置になるようになっています。更にカメラ座の下のプレートもレバーを緩めると独立して左右方向のみ回るようになっており、三脚で水平が取れていなくても、パン棒によるフリーターンで雲台レベルで水平を取り、プレートの左右ターンで撮影が出来るようにもなっている。
またフリーターンも、パン棒の緩め方で最初に左右方向だけが先に緩み、更に緩めるとフリーになると言う具合なので、かなり微妙な画角調整も出来るようになっている。
このフリーターン雲台は、SLIKがまだ白石製作所だった頃に考案されており、SLICK MASTER TRIPODと言う三脚に搭載されて販売された。「SLICK」指摘したい気持ちは分かりますが綴り間違えていません。SLICKです。知るは一時の恥ですね。詳細はネット参照の事。
このSLICK MASTERという三脚は大きく2種類作られており、一般向けの上記銘柄とプロ向けのDELUXEがありました。今はどちらも中古で3000円前後で売られているようですが、脚部も雲台も少し違っています。
ちなみにこれがDELUXEです。
ファイル 79-2.jpg
とある中古サイトから拝借した写真ですが、厳密に言うと脚の伸縮ネジはシルバーで先は石突がありますが、この製品は修理したのか石突もなさげで変わっているようです。またパン棒もノーマル用の短い物に変更されています。ノーマルの写真がなくて恐縮ですが、ざっくり言うとセンターポールと脚部を繋ぐビームがあるのがDELUXEの脚です。雲台はカメラ座全体に滑り止めが施されていればDELUXEで丸く滑り止めがされていればノーマルの雲台です。またパン棒もDELUXEは長いです。
中古品は前所有者がこの組み合わせを変えていたり、雲台は別物だったりとバリエーションがあります。また、報道関係者をはじめとするプロが酷使している個体が多く、特にDELUXEでは当時のオリジナル品でピカピカの上物はなかなか中古屋にも出回っていないようです。もし中古屋で特に上物のDELUXEを見つけたら、恐らく3000円~4000円で販売されているでしょうから、現行品のフリーターン雲台の半額ですので、思い立ったら購入して使ってみるのもいいと思います。なお、雲台と脚部が一体ですので、雲台と脚にSLICK MASTERの金銘板が入ってシリアルナンバーが打刻されていれば当時のオリジナル雲台です。
これは私が以前中古屋でたまたま見つけたDELUXEです。
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死蔵品だったようで、ちょっと自慢したくなる程の上物でした。こんな感じで金色の銘板が打ち付けてあり、上部は全面滑り止め付きでパン棒も長い物が付いています。今はケンコーのスカイメモSというポタ赤による星景撮影用に使用しています。これがあると極軸合せに微動雲台等が不要になります。
そんな歴史の長いフリーターン雲台ですが、実はこれと同型のフリーターン雲台も、この三脚を祖先に持つのであろう脚も現行品でSLIK MASTERのシリーズで販売されています。なおフリーターン雲台はSLIKのジャパンローカルなオリジナル品で、昔も今もSLIKしか作成していません。
ファイル 79-4.jpg
これが現行品です。フリーターンの利用価値を更に見いだしたため、自由雲台が付いているマンフロットの475B(ネジ変換アダプタが必要)に付けようと追加購入したものです。SLIKのサイトには掲載されている物はクイックシュー形式の大小2種類のみとなっていますが、オリジナル形式のこの雲台もSLIKの現行品としてAmazonやヨドバシ等の通販サイトでも7000円前後で販売されています。
形状はオリジナル品と同じです。DELUXEの方の雲台でパン棒は短い物が付属されていますが、長いパン棒もオプションで今も販売されています。パン棒は長い方が操作の回転半径が大きくなりますので微動しやすくなるのと、支点と力点が遠くなる分少ない力で操作ができるようになります。
これが新旧の雲台の違いです。
ファイル 79-5.jpg
現行品の脚は、とりあえずSLIK AMT PRO 500DX IIIに載せていますが、フリーターンの機能をフルに使おうと思うと、実はAMTシリーズやカーボン系の軽い脚は使わない方が良いです。後述しますが私の場合最終的にヘビー級の475Bに載せるのはその為です。
 
広く知られているのか、ユーザーが少数なのかは分からないが、とりあえず使い物にならないクズ以下の雲台だとネットでレビューする方が多いのには驚きです。何故そういう事になるのだろう?とレビュアーの傾向を探ってみると、どうやら使い方その物をビデオ雲台などと混同して間違った使い方をしている事が多いようでした。
細かい使い方は以下のブロガー様が、分り易く解説されていますので、一読の価値ありかと思います。
http://blog.goo.ne.jp/bongo-pete/e/eb25816b58320d2d65515e1f765d380d
あと、上記の記事にはないのですが、雲台に特に長玉を付けたカメラを載せる時ですが、前後バランスを取るように載せると、パン棒を倒しきって縦位置にした時、カメラ座のターンテーブルを緩めるとジンバル雲台のようにカメラを振る事が可能になります。長玉の場合は大抵は三脚座があると思いますので、そのままカメラを横位置にする事も可能ですので、使い方は更に広がる事になります。ただし前後バランスを取るにはカメラ固定をアルカスイス互換にした方が良いですので、その場合は雲台にクランプを取り付ける事で解決すると思います。あと、全体の重量がアンバランスになりますので、だからこそ重いがっちりとした脚が必要になるわけです。私が475Bを脚に選んだのはこの使い方をしたかったからです。
 
フリーターン雲台でよく聞かれるのが、オイルの粘りとカウンタースプリングの強さですが、フリーターン雲台はビデオ用ではなくスチルカメラ用に考案された雲台です。ですからオイル抵抗もカウンタースプリングも入っていません。ですからパン棒を緩めると前後方向にカックンしてしまうのですが、そこは海外の三脚メーカーを手本に、長年コダワリ抜いてきたSLIK社のジャパンクオリティです。ビデオ雲台に匹敵する上下左右の滑らかな操作感、瞬時に縦位置に移行できる機動性、程よいフリクションがパン棒1本の操作で3wayを凌駕する微動性を実現しています。更にジンバルの動きも再現できると言う発見をしたため、この度もう一つ追加購入するに至ったわけですが、これが7000円前後の雲台であると考えるとかなりお得感のある雲台と言えるのではないかと思います。
耐荷重はオリジナル形状の物は大型三脚を想定しているようで7kgとなっています。
クイックシュー形式の物は現行の小さい方が3kgで、旧製品の大きい方は5kgとなっているようです。お奨めはアルカスイス互換クランプなどの装着を考えると、シンプルで耐荷重の大きいオリジナル形状ですね。
しかし7kgとなると大口径単焦点の大砲には少々キツい耐荷重と言えますね・・・。ちなみに私はシグマの150-500mmとD500。クランプ、プレート、照準器を足しても5kgに満たないため、475Bの堅牢さも手伝ってかなりしっかりと保持してくれます。野鳥撮影真っ只中の季節ですので、とても楽しみですが上記でも少し触れましたがマンフロット475B等の海外製三脚に本製品を載せる場合は注意が必要で、ネジ変換アダプタが必要です。咄嗟に思うのが数百円のネジですが逆です。475Bが太い3/8”で、雲台が細い1/4”ですからマンフロットの120かETSUMIのE-6750かE-6599が必要になります。ここは注意が必要ですね。475Bの雲台受けは60mmありますのでE-6599を購入しました。実用はまた書きたいと思います。
 
数多の間違った使い方による短絡的なレビューで、未だに一般受けしないフリーターン雲台ですが、そんなお粗末な物ならこれだけの長い期間SLIKも作り続ける訳がありませんし、ましてやプロの中でも一発勝負の連続である報道カメラマンが使用するはずがありません。正しい使い方を行い、慣れるとこの上なく便利なフリーターン雲台、風景専門で3wayを使っている方は特に、一度使ってみると良いと思われますが、いかがなもんでしょうか?

Snapbridgeを、何とかしてみましたけど・・・。

昨日、散々こき下ろす事になってしまったニコン様のやっつけ・・・ぢゃなかったご提供のSnapbridgeですが、ちょっと言い過ぎたかなって思ったのと、如何ともし難い感はあれど、ネット上にSnapbiridgeのちょうちん記事が散見もされるので、あれから名誉挽回してあげようと、何とか実用にならない物かと(私なりに)頑張ってみましたので続報です。
 
ネットのちょうちん記事を読むと、なんであんなもんに興奮しているのか不思議だったが、読み進めると早い話が以前はWi-Fi接続だったので接続する度にカメラ側のWi-Fi接続の操作が必要だったり、トラブル起こしまくったり、パソコンを介さないとスマホに転送出来なかったりするのが面倒だったが、Snapbridgeになった事で、撮影したらBluetooth経由で即スマホに転送してSNS等に「なう」な写真をアップできるのが画期的なのだそうだ。
まぁ、こんなWi-Fi機能ではスムーズに事が運ぶはずがないのは昨日述べた通りだ。
で、あれから分かった事も含めて、(私的に)実用になりそうな部分を書くと、
一つ目は、ペアリングしたiPhoneからGPSの位置情報を取得して撮影した写真に埋め込んでくれる。これはRAWでもやってくれます。この機能が困るという方もいるかも知れないが、ばか高くて、ロストしまくって、GPS交信に時間が掛かり、しかも不正確極まりない純正ユニット(or類似品)を買う必要が無くなった。これは素晴らしいと思う。カメラ内蔵の物も含めてiPhoneのGPSから取得した方がダントツに正確だからだ。取得した結果は、例えばLightroomのマップ画面で表示される。でもやっぱり結構ずれていたりするのはご愛敬としとこう。これはペアリング後にカメラ側の位置情報取得を「する」に設定する事でやってくれる。
二つ目は、Bluetooth経由で撮影後に撮った写真をiPhoneに自動転送してくれる本命機能だが、JPEGデータ限定の機能だと思っていたのだが、これは私も知らなかった。RAW+JPEGの設定で撮影してもJPEGのみを転送してくれるそうで、そうなるとRAWデータの蓄積もされるので実用性は飛躍的に高くなる。
私は現在、32GBのSDを2連装するほど撮影をしなくなったD7000のSDの1枚をD500に装填して、64GBのXQDとで順番に書き込むように設定していたのだが、早速XQDにRAWを、SDにJPEGを書き込むように設定してRAW+JPEGモードでの撮影を行ってみた。
 
ところがよ・・・
 
ペアリングはしているのだが、一向にスマホにJPEGデータが転送されない。カメラ側の設定も問題無いようだし、iPhone側の設定も無問題のはずである。
そんな事ができると聞いてはいたが、一向にできる気配がないのでここは思い切ってニコン様のサポセンへお電話にてご指導を戴く事にしました。
 
結果・・・。
 
SnapbridgeはiOS10.1までの対応で、最近アップデートされたiOS10.2には対応しておらず、通信不安定などの不具合が出ると言う事で原因はそこにある・・・という結論を頂いて敢え無く終了と相成りました。
 
と言うわけで、相変わらず実用になる事は無い小生のD500とiPhone6との連係動作であるが、本日の撮影ではiPhoneホルダーのお陰で、合間にネットを見たりゲームをしたりと充分に実用してくれました。ニコン様は光学機器メーカーなので、ソフトウェアなる物に期待をする方が間違っていると思い込むのがよろしいようです。
 
余談だけど多分ね、このSnapbridgeとかいうの、流行る前に無くなる予感100%。製作現場サイドにスイッチが入ったもっと便利なのが、後続機に対応して出てくるんじゃないかと思われる次第です。
全般的に、あまりにもやっつけ感とめんどうくさ感が漂いまくってるんだもん。(笑)

ニコン様のやっつけ仕事、Snapbridgeとやらを・・・。

私は2年近く前からiPhone6+を持ち歩いています。もちろん携帯電話の体ですから電話も掛かってくるよ。
で、そのだいぶ後にD500を購入したわけですが、私は触って覚える達なのでマニュアルは辞書代わり程度で、絨毯的には読まないんですが、そんなD500のマニュアルを購入後にサラッと読んだ時に、iPhoneを含むスマホと繋げて世界も広がる的な事を一席こいていたのが気になっておりました。
Snapbridge(スナップブリッジ)という某プリンタメーカーのPictbridgeみたいなネーミングのアプリを使って、スマホからD500を操作したり画像を転送したりなんかができるらしい。とりわけニコン様への登録を行うと、Nikon何とかって言うクラウドドライブのサービスにアクセスできるようになってD500で撮影した写真をスマホ経由でネット上の写真部屋へ自動転送もできるのだそうな・・・。へーへー凄いね。ww
ところがD500の発売から少し遅れてAndroid用のSnapbridge(無料)が提供され、iPhone用は少し遅れて確か2016年の8月だか9月だかに提供されたわけですが、そんなお節介な物使わなくても別に困りもしなかったので、その存在の事をすっかり忘れていたのですが、iPhone6にもちょいと撮影の手伝いをしてもらう事になり、カメラのホットシューにiPhoneを固定する道具を買ったのをきっかけに、そういうのがあったなぁ・・・と思い出して、実用になるかどうかを試してみる事にした。
 
とりあえず、結果から申しますね。
 
使い物になりまへん。
これで世界が広がるとか、自動転送で嬉しいとか、世間様で手放しに喜んでおられる御仁がいらっしゃるんですか?(笑)
私の印象では、完全に
「言っちゃったんだから、やらんとしょうがないっすね・・・。」
っていうニコン様のお偉方と現場サイドの潜在的意見の相違が生み出したやっつけ仕事にしか見えないんですが・・・。
しかも、カメラメーカーやユーザー様が言うデジカメのWi-Fi機能って、カメラがルーターになってiPhoneと繋がるって言う意味だったのね?
マジっすか・・・。
そんなもんで、本気で実用になるような無線LANの撮影システムなんて構築できる訳ないっすよ。その辺りの事に詳しい人なら、それに気付いた瞬間「絶対無理・・・」って判断できますよね。そりゃ混乱しますよ。ご年配のカメラマンはお手上げ状態でしょうね。
それと、どうやらそのインチキなWi-Fi機能とBluetoothを併用してデジカメと接続するようで、その辺りに知識のある方なら「あぁ、これはもう面倒臭い・・・いらん」ってなるのが普通です。ww
とりあえず、その辺りに詳しくない方も、Snapbridgeに期待して対応カメラを買った方も、とりあえず使えない機能である事を理解した上で、無理くりに使ってみるという気概で弄くる事です。前は繋がったけど今はつながらないとか、いきなりエラー画面になるとか、何か面倒臭いとかいうのは当たり前の事なのです。ニコン様に文句を言う前に使うのを止めましょう。それが一番の方法です。
「そうだった、元々使えない機能なんだった・・・。」
いや、まじでこの機能は忘れた方が良いです。(後で分かるよ)
そう思うと、気も幾分休まりましょう。(;^ω^)
 
D500購入直後、Wi-FiというD7000にはなかったメニューがあったので実は少し触っていたんです。ところが何をやっても針にも棒にもかからない。そりゃそうだ、アプリを通じてD500がルーターになろうってんだからね。普通は逆でしょ。D500がWi-Fiを検知してネットワークに参加し、D500側が共有しているフォルダ内の写真や動画が、同じLANにいるPCやスマホとデータ共有するって言うのが普通のやり方だと思うんだよね。
それにスマホやiPhoneには今はテザリングの機能が備わっているので、デジカメ様にWi-Fiルーターになって貰わなくても、その機能を使う事でクラウドサービスの利用も出来ますし、きょうびのスマホやiPhoneにはWi-Fi受信機能も付いていますから、Wi-Fiルーターにもなれてデジカメがそこに参加する形態でデータのやりとりが可能になり即席野外LAN構築が可能です。この場合はLAN内からデータが出ませんから7GBの呪いに引っかかる事もありません。
しかもスマホはモバイルバッテリーからの電源供給が可能ですから、それができない(今の)デジカメが電池をザクザク使うWi-Fiルーターになってもらうメリットなど全くございません。
これが使わない方が良いと言った理由です。
 
あと、D500しか知らないんだけど一時的にはBluetoothで接続し、遠隔(?)レリーズや画像転送となるとWi-Fiに"切り替えないといけない"のは実用を完全に逸脱した機能であると言い切ってしまえます。Wi-FiもBluetoothも空中線2.4GHz帯を使いますから、混信の関係で2つ同時には使えないんですよね。ましてやデジカメ風情がWi-Fiの電波とBluetoothの電波を同時にだすなんてアクロバットが出来ようはずもないわけで・・・。
だからだよ。
スマホでシャッターを切ろうと思ったり画像を選択転送しようとすると、いちいちWi-Fiに切り替えてちょ・・・みたいな面倒臭い画面が出てくるのは・・・。ちなみに無線LANには5GHz帯もあるが、あれは野外での運用が禁止されている周波数帯ですのでカメラはもちろんスマホにも事実上使えませんです。
それにデカいデータのやりとりをするとバッテリーがグリグリ無くなってゆくのでWi-Fi自動転送はRAWは到底不可で2MBまでのJPEG限定とかになってるし、その転送すら怪しいし、スマホシャッターは反応が鈍いのでテンポ悪すぎでモデルさん怒って帰っちゃうレベルだし、で、この2つの機能が使い物にならなかったらSnapbridgeの一体何が画期的なのさ?って本気で突っ込みたくなるんだよね。
 
皆がやりたのはこういう事でしょ?
①撮影現場へ行く。
②現場でスマホかiPhoneに華麗にWi-Fi接続をしてデータリンクを完了する。
③カメラで撮影をする。
④ほぼリアルタイムでスマホにはデータが転送され、どんな風に写ったかをスマホの画面で確認をする。
⑤ボタン一つでスマホの画面がカメラのモニターに切り替わり、スマホのタッチ操作でスマートに撮影。
⑥隣にいる彼女に、「わぁ~、すっごくキレイ!!」って言われる。
⑦甘い撮影のひと時を過ごす。
⑧もちろんカメラにはRAWデータが蓄積されてゆく。
⑨帰りの車中でも、彼女とスマホで撮影した内容を見ながら、甘い時間を過ごしつつ予約してあるホテ・・・あ、いや、ゴホン。

と言う事ではないかと思われる。
残念ながらニコン様がご用意したSnapbridgeを使うと以下のようになる。(笑)
①撮影現場へ行く。
②現場でスマホかiPhoneとカメラのWi-Fi接続を試みる。
③「接続できませんでした」とか、訳の分からない表示が出てパニックになる。
④何だか意地になって撮影機材の準備が一向に捗らない。
⑤とりあえず機材を準備して再びWi-Fi接続を試みる。この間彼女は呆れ顔で「もういいんじゃない?」って言う感じになる。
⑥それでも何とか繋がったとしよう。
⑦撮影をするが、転送は2MBまでなので、RAWの蓄積は出来ないばかりか、スマホ経由で撮影なんて到底出来ない。
⑧データ転送なんて、あり得ないほど出来ない。
⑨こっちはすったもんだしてるのに、彼女は隣でひたすらヒマ・・・。
⑩帰りの車中では、すでに若干気まずい雰囲気・・・こんなはずではなかったのに・・・。と予約したホテルもキャンセル・・・あ、いや、ゴホン。
⑪おまけにRAWでも撮れていないので、後日彼女に褒めてもらえるような写真なんて皆無・・・。

まぁ、こんな感じですわ。
前者のかっこいいスマホスタイルをするには、Wi-Fiルーターがデジカメでは役不足もいい所で、データ転送の処理速度も転送の実効スループットも全くお話にならないレベルだ。スマホとの接続ならテザリングの機能に依存するか、タブレットならWIMAX等の携帯Wi-Fiを推奨するとか、屋内では家庭用のWi-Fiルーターに一任してパソコンからデータリンクをしないとスマートなお手軽無線システムは到底無理だろう。
ちなみに私がD500のWi-Fiメニューを弄くっていたのは、家の無線LANにD500を接続しようと試みたわけでして、普通こっち方面に知識がある人は絶対にそういう事をすると思います。で、出てきた設定画面で「あれー?何かおかしいぞ?」となったはずである。
というのも、デジカメと有線で繋いでリアルタイムにパソコンにデータを送り込む機能は以前からあったからだ。それが無線でできるんじゃないかと単純に思うわけですね。それが出来ないんなら一体何の機能なの?ってなるわけですよ。

それにしても、世間様はデジカメにWi-Fiを求める人が結構いると思ったが、こんな物を望んでいたのかと、実に不思議に思えたSnapbridgeの試用でありました。
ニコン様も先述の通り現場サイドのやっつけ仕事のようで、これ以上の事をしようと考えているようには到底思えない現状が悲しいですね。
 
あ、私がスマホホルダーを買ったのは、単純に撮影の待ち時間で、結局iPhoneを触る事が多いので、ポケットから出し入れするのが面倒なので、以前(夏の花火の待ち時間)からホールドできる器具が欲しかったのと、この度アマゾンでお安くしっかりした物があったので買っただけです。カメラをどうこうする気も無く、単にゲームやったりネット見たり・・・。(笑)

あーつかれた。ちゃんちゃん。

三脚がつべたい・・・。(;´Д`)

本題の前に。
実は新兵器の小道具を導入し、昨日ホームセンターで小細工部品を購入し実戦投入が可能な状態になりました。デカい三脚でごちゃごちゃしている傍ら、コソコソと何かやっておりましたです。
あ、新兵器と言っても今流行のドローンではないです。試しに玩具のマルチコプターを買って可能性を試してみて、面白そうだなとは思いましたけど、軍事用ドローンを除いて機能的にはまだまだ発展しそうな感じがします。色んな機能が付いているようですが、やはりどのドローンもバッテリーがネックになっている感じがします。新型バッテリーの発明で、800g前後の重量で3時間位の飛行が可能になると良いですねぇ・・・。それよりも、ドローン関連の法令と地域の不文律が交錯しまくって運用するにはややこし過ぎるんですよね・・・。早い話が誰の断りもなく自由に飛ばすには、ど田舎か郊外の水際で、しかも日中しか飛ばせないという事のようで、それ以外は関係方面にお伺いを立てよ・・・との事のようだ。そこら辺が私の趣味には合わないんですよね~。まぁドローンは動画が主体だし、あの音で野鳥はもちろん動物はみんな逃げちゃうし、この分野はプロの方に任せよう。ラジコンヘリの時代から「Cue Air Picture」さんのファンなんだよね。ラジコンヘリだとドローンほどの制約はないんだろうか??
ちなみに私が一番欲しいのは飛行船型のドローンなんだよね。音がせず動物を驚かす事もないサイレントなドローン。基本風任せなので風切り音もない。プロペラも付いている。省エネなので長時間飛行も可能だろう。飛行中はデカいけど、畳むと小さくなりそうだし。でも色々と機能を考えると、どうせたっかいドローンになるんだろうなぁ・・・。
 
さて本題。
冬も深まり、三脚がつべたい季節がやって参りました。カーボン三脚ならまだしも、アルミ三脚はとにかく冷たい事山の如し。なんでアルミ三脚はこれほどまでに冷たいのかと素朴な疑問を持った方に一応返答しておきますと、それはアルミ三脚だから・・・。(;^ω^)
すいません不親切でした。
要するにアルミは熱伝導率が高く、熱しやすく冷めやすい金属だからです。お隣の熱を奪い取って放熱する性能(熱伝導性)に優れているので、パソコン内部のアツアツになる部分にもそこかしこに使われております。そんな性質なので当然寒い日はすぐに必要以上に冷たい塊になってしまうのです。
 
今回はこれの対策方法を考えてみよう。
 
<対策その1>
どうせ寒いので手袋をする。
ファイル 76-1.jpg
今回のテーマとしては元も子もない、しかし万能な対策方法だ。軍手をはめているだけでも効果はありますね。実は先日デカ三脚をデビューさせた時も、これで対応しました。私は緑色のゴムが付いた安い軍手でしたけど、これはちょっといいやつですね・・・。
 
<対策その2>
スポンジ筒を取り付ける。
ファイル 76-2.jpg
至極真っ当な方法だと思います。ホームセンターでどこのコーナーだったか思い出せないけど見た事があるであろうアレですわ。もう三脚用に作られてるんじゃないだろうか?って言うくらいしっくりくる姿形の小道具ですよね。しかし、綺麗なバラにはトゲがありまして、太い三脚に合う物がありません。あと、綺麗に三脚に取り付けるには、三脚を一旦バラさないといけません。世の中には簡単にはバラせない三脚もあるので、そういうのには使えないっす。あと、脚が太るので三脚が畳みきれなくなる場合もあるよ。ちなみにはめ込む場合は三脚側に両面テープを巻いておかないと、スコスコになります(笑)。
 
<対策その3>
自転車用とかテニスラケット用とかのグリップテープを貼ってみる。
ファイル 76-3.jpg
結構使用人口が多いみたいです。特にラケット用は3巻セットの物があったりするので、三脚にはもってこいみたいな商品ですね。でも実は1本か2本、持つ所だけを巻けば良いので、2本入りの自転車用の方がクッション性もあって心地よかったりします。テープなので脚の太さに関係なくクルクルと巻いて終わりですが、両端をフィニッシュテープで留めておかないとベロベロと剥がれてきたりします。あと、テープを巻く時、上から下へ巻くのはど素人の腐れ外道です(笑)。上からだと巻くのは簡単ですが、テープの端が上に来るのでホコリや水が浸潤しやすく剥がれやすくなります。必ず下から上に向かって巻き上げてゆくのがプロ、いや人間の業というものです。知識と技術を見られる所ですので、上から下に巻いてしまっている方は「知るは一時の恥」と言う事で、今からでも買い直して腐れ外道から卒業しましょう。(;^ω^)
 
<対策その4>
三脚ストラップを付ける。
ファイル 76-4.jpg
嬉しがりの人は、三脚とセットで純正品を買ったりする人もいるだろう。かくいう私も055にマンフロットの純正ストラップを付けて嬉しがっている一人である。(^_^;
ただ純正の専用品に拘る必要も無く、写真のような汎用性のあるタイプの物が安くて使い回せて実は便利だったりします。
三脚の設置と撤収には欲求を満たしてはくれませんが、持ち運びの際の冷たさからは完全に解放してくれますし、運搬も楽になります。原理としては三脚の上下2点をベルクロテープで巻いて、把手となるベルトで橋渡しすればストラップになります。極端に言うと把手はその気になれば梱包に使われる取っ手でもOKだ(笑)。
取付のコツは、三脚の重心に取り付ける事。肩から掛ける時はヘッドを下にして提げると自然で楽になります。ちなみに私のデカ三脚にもこれを取り付けようかと画策中です。写真のはハンドキャリングストラップという名前でAmazonで1000円位で売ってるよ。
 
<対策その5>
三脚ケースを買ってしまう。
SLIKのアレとか、最初から付属されている物はさておき、欲しがり屋さんは純正のメーカー名が入った物が買いたくなってくる分野のものですね。冷たさ対策と呼ぶには余りある機能を提供してくれます。純正品でなくともサードパーティから色々と大同小異の商品も出ています。
しかし気を付けないとこれも綺麗なバラにはトゲがある類の商品です。特に気を付けないといけないのは三脚の長さ。よくやっちゃうのが持っている三脚のスペックをメーカーサイトへ見に行って、その長さでケースを買ってしまうパターン。実際に使おうと思ったら雲台の分だけ長くて入らなかった・・・というアホな事に。或いは、念願のジンバル雲台を思い切って購入し、喜んでメイン三脚に付けたら、ケースに到底入らなくなったというドアホな事態。
将来も含めてどんな雲台を載せるかを考えた上で、最大限の大きさでケースを購入しておく必要がある。ケースは大は小を兼ねるのだ。ちなみに162MK2Bにはケースという選択肢は今の所ございません。縮長で1mを超えるような三脚を収容するケースはないし、あっても大きくて邪魔ですからメリットがありませんしね・・・。
 
キワモノとか、流行の先端から飛び出たような物とか、アイデア手法などを含めるとまだまだありそうですが、まぁ大体こんな感じの対策方法が考えられますね。
私的にはテープを巻くかストラップを付けるのがいいかなって思うのですが、テープには巻きの物ではなくてA4サイズとかの面テープもあります。実はSlick(今のSlik)のMasterには北海道で投入した際の名残で、面タイプの発泡テープが貼ってあります。巻くというよりも簡単です。何度も言いますが欲張って余り分厚い物を選ぶと脚が閉じきらなくなり、運搬などでかえって支障を来しますので要注意です。161MK2Bは重心点の脚部の太さが直径40mmですので1周で約12cmのテープを使います。テニス用だと80~90cmですの7周程度しか巻けませんのでストラップが有効かなと思っています。自転車用は長さが不明の物が多いですが、期待は出来そうかな・・・。
 
というわけで、今回は冷たくなる三脚の対策という事でした。
さて、冒頭の新兵器、いつ実践投入すっかな・・・。

デカ三脚をテスト。

皆様、明けましておめでとうございます。
色々と悪態も突く事が多い当辺境のサイトではありますが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げまする・・・。でんでん。<(_ _)>
 
本題の前に、年末に車を乗り換えました。
20歳の終わる頃に18万円ほどで免許を取り、この歳になるとまぁ色々と車を乗り換えてきたわけですが、今回の乗り換えは今までに無い程感動のない乗り換え劇になりました(笑)。それはまぁ、次回の講釈で・・・。笑
 
さて、マンフロット最大級の161MK2Bですが、1kg程あるマグネシウム雲台を載せて、要約稼働状態に入ったところで、D500にはSIGMA150-500mmとD7000にはSIGMA18-300mmを付けて、雲台にはD500を載せてD7000はコバンザメで脚に固定し、フィールドに出る前に試験的に試してみました。小汚い事務所で撮影したので背景は視界から外してくださいね。(;^ω^)
ファイル 75-1.jpg ファイル 75-2.jpg
こんな感じです。
ちなみにD500単独だと、当たり前のように安定しております。安定してないと可笑しいだろって感じです。私的に興味があったのは前からやりたかったコバンザメ。要するに小型のバイス式三脚をメイン三脚にだっこちゃん人形(古っ)よろしくへばり付かせてサブカメラをスタンバイさせる方法。
素直に2台載せられるバーを買えよって話なんですが、アレって写友が使っているんだけど、展開撤収が面倒だし・・・、おいら鉄ちゃんじゃないし・・・・・・。(^_^;
と言うわけで、どこのメーカーだっけ?バイス付きの小型の三脚でコバンザメしてみました。結果はさすがに161MK2B。お部屋の中とは言え、コバンザメでアンバランスになったとは思わせないほどの安定ぶりぶりでした。475Bでもやってみた事はありましたが、脚を思い切り広げると安心感はありましたが、やはりどこか不安定でちょっと二の足を踏む結果だっただけに満足な結果となりました。それにしてもぶっとい脚だな・・・(女性には言ってはいけない言葉)。
 
この161MK2B、実際にカメラを載せたり、弄くったりして分かった事があるので少しご紹介。
一つは、脚を伸ばさなくともぶっとい首のギア付きエレベーションをにゅにゅにゅっといっぱいまで伸ばすと、身長173cmの私でもカメラの高さが結構言い高さにまで来てくれます。とにかくぶっとい首なので「ぶれるのでエレベーションは極力使わない」というセオリーは余り考えなくて良い程です。055の脚延ばし状態よりも161MK2Bの「脚伸ばさないエレベーション状態」の方が安定しているんじゃないかという感じです。っていうかこの三脚と475Bがあると失礼ですが055がおもちゃに見えます(本当)。
もう一つは、475Bのように、センターの支柱に向かって3本のビームがありますが475Bとは違ってこのビームはセンターポールの下端に固定されています。足の開き具合は475Bと同じ3本のビームが水平になるまで開脚できますが、下端に固定されていると言う事は、ビームに付いているネジで固定しないと、脚はどんどん広がってしまうと言う事です。475Bにはビームの2カ所に留まり場所が設けられているのと、どこまで開くかの制限を付ける事が可能になっています。同じ仕様にして欲しかったなぁ・・・と、唯一残念な所ではありますが、使い始めるとそんな事は些少な事と思わせるだけの説得力がヘビー級の161MK2Bにはあるのも事実ですが・・・。
 
雲台にはMH055M0を選択しました。一脚(681B)にも055にも200PLを使っているのでこのシリーズの雲台に200PLの設定がなかったというのもありますが、何よりも安定を優先したかったので、カメラ直付けになるこれを選択しました。時代の流れを考えるとアルカスイスだろって感じですが、アルカスイス・・・脱着も簡単で固定力も抜群で、とても優れたシステムだと思うのですが、アルカスイス互換の三脚座を持ったレンズなど私には無いし、結果プレートを持ち歩かないといけないし、その辺を管理するのが面倒臭いし・・・。と言うわけで実はあまり好きではないんです。全く無縁というわけではなく、アルカスイスはデジスコのED82を固定するのに使っています。デジスコは長大なシステムを三脚に載せるのと、カメラが変わると固定具も変わって重量配分がコロコロと変わるのでプレートの長さによって前後の重量バランスが取りやすいアルカスイス互換が普通に選択肢になったからです。まぁジンバル雲台がアルカスイス互換と言う事もあったんですけどね・・・。
私の望遠カメラセットの場合は、既に150-500mmの三脚座の所に重心が来ており、バランスを取る必要性がない事と、ここまでのデカい脚立必須の三脚ではサブ三脚を使うなりして、レンズ交換はほぼしませんので、余計なパーツいらずのネジ固定を選択したわけです。ちなみにアルカスイスの物をネジ固定にすることは事実上出来ませんが(する人いないって・・・)、ネジ固定の物は2000円足らずの投資で簡単にアルカスイス互換の雲台にする事が出来ますので、その時が来たらクランプパーツを追加購入するかどうかを検討したいと思います。
 
さて、161MK2Bの実戦投入ですが、どこでデビューさせるか悩んでおります。一番に思いつく場所は柵越えが必要な伊丹空港の千里川土手ですが、正直475Bでも充分なんだよね~。でもいっちょ持ち出してみっかな。

デカい三脚にはデカい雲台を・・・。w

先日買ったマンフロット最大級の三脚「161MK2B」ですが、色々と一席ぶっていた割には、実はまだ梱包すら解いておりません。(笑)
055に付いている498RC2を乗っけて、とりあえず伊丹空港なんぞで柵越え撮影でもしてみようかとも思いましたが、やっぱりどう見てもマッチョな身体なのに顔がやさ男・・・みたいな出で立ちになるのが我慢なりません。耐荷重も脚20kgに対してたったの8kgですよ。
見るからに「雲台買う金がなかったんだな」感丸出しの感じになるのですが、それを飲み込んだとしても、やっぱり20kgの耐荷重に見合った雲台が欲しいというのが正直な所で、仕事が忙しい事も手伝ってどうも梱包を解く気にすらなれなかったんですな・・・。(⌒-⌒; )
 
で、雲台を選定する事数日。
やはりここは遠征も考えているので節約して雲台を流用するか、中古で498RC2をもう1個ゲットしようか・・・。等と色々と考えまくりました。しかし・・・、
 
「デカい三脚にはデカい雲台を載せる。」
 
という美しすぎる理屈を導き出してしまい、本日思い切ってマンフロットのMH057M0をゲットしてきました。(^o^)
自分で写真を撮るのが面倒なので商品写真で何ですが、スライドプレート式とクイックリリース式の3種のバリエーションがある中で、私が買ったのはリリースプレート無しのこれです。
ファイル 74-1.jpg

リリース機構がない分造りもシンプルで価格もやや安いです。耐荷重はどれも同じ15kgとなっていますが、物の道理で考えると機構的にリリース機構がない方が剛性は高くなると思います。たぶん2~3kg位は・・・。ただ機動力では劣る事になりますけどね。
リリース機構はマンフロットでは私は200PLしか使いたくない人間なのと、プレート如きを忘れたばかりに総重量10kg超になる三脚が、ただのお荷物になったと言う事を避けるために私の性分も考えてこれにしました。プレート、レンズに付けたまんまにして絶対に忘れるし。または無くすし・・・。(;^ω^)
 
それにしてもまだ取り付けてはいませんが、この雲台デカい。
しかも自重は約1.2kgとズシリと重い・・・。161MK2Bとで総重量11.2kg。それに約3.5kgのD500+150-500mm or 50-150mmが乗るという感じ・・・。地面が揺れる以外は、多少の風などではびくともしないような気がしますな。夜景や花火などで微妙な揺れに四苦八苦していましたが、これでその釈然としない結果から解放されるだろうか・・・。ちょっと期待してしまう。

三脚の体制を再考。 ・・・のつづき。

つづき・・・。
 
で、あの後在庫有りの返事だけで良かったのに、売り場担当となぜかそこにいたSLIKの社員が、「在庫ありました!」という声と共に、マンフロットの161MK2Bが入ったドデカい箱を担いで売り場に戻ってきました。周囲の眼を集めるから、そういう出し方やめてってば・・・。(;^ω^)
 
脚だけで縮長105cmなので梱包状態になると175cmの私の胸当りまでくる箱寸である。デカい。とにかくデカい。
箱を見るとちょっと引いたが、しかし開けてみればマトリョーシカと言うわけではないが、結局は1m程の三脚というわけで475Bよりもちょいと大きい位の物だと考えると、そういう気は失せて、そのままレジに直行とあいなり、そのまま購入させて戴きました。
 
大きさは分かりませんが、これが161MK2B本体だ。
ファイル 73-1.jpg
一番太い脚径は40mm。センターポールを伸ばすと2.67mあるので、これに雲台とカメラのアイポイントを考えると3m近い高さになる。
理論的にはジャイアント馬場級の方が直立不動状態で最前列で撮影に興じておられても頭越しができる高さである。
何よりもセンターポールなしで475Bの高さを超える事が出来るのが嬉しい。実は縮長にも惚れた理由があって、強風下や星景などではどうしても脚を伸ばす事に躊躇するわけですが、縮長で105cmの高さがあるのは、非常に有難い場面が来るはずである。まだ使ってはいないが想像するにとにかく安定度はそこらの三脚に比して段違いだろう。
これで一応三脚についても一通りの手駒が出来ました。
フィールド用や車から遠い撮影場所では足軽な055XPROB。
少し悪条件な撮影や簡易頭越し、150-500m使用時は475B。
花火など人垣が予想される場合は、場所取りに左右されない161MK2B。
基本的にはこんな感じで棲み分けかな。
ちなみに谷底に落としても多分何とも思わない山行用のSLIK激安三脚というのも現役だ(笑)。
 
念願の2.5m三脚を入手する事は出来たのだが、一つ後回しにしたのが雲台。055に付けている498RC2を流用して055には496RC2でも・・・と考えたのだが元々055クラスを想定しているようで8kgの耐荷重は、20kgの耐荷重を誇る161MK2Bからするとちょっと雲台としての役不足感は否めません。ちなみに475Bにも適当にあった496を付けたので耐荷重6kgになっているという・・・。それでも475Bの方が剛性感が高いので4kg弱のD500とシグマ150-500m程度なら、とりあえず498RC2でも大丈夫だと思うのですが、何だかムキムキの体躯に似つかわしいやさ男の顔がのっかているコラ写真的アンバランスなイメージですね。(^_^;
 
正直雲台は今も悩んでおります。
試しに買う時に売り子に聞いてみたが、お奨めされたのは3ウェイのギア式雲台だった。正直言うと風景以上に野鳥など動き物を撮る私ですので3ウェイとかは始めから選択肢にないです。あとSLIKのフリーターン雲台でビデオ三脚の真似事をやってみた事もありましたが、私はどうもあの棒に片手を奪われた状態で撮影するのが苦手です。ビデオ雲台は滑らかな動きで慣れるととても良さげですが、私的にはイージスシステムを搭載した、目標全自動追尾で撮影してくれる三脚とデジカメが出て、めでたく入手した時に使いたいと思います。棒を外して・・・。(笑)
 
とりあえず私の頭を通過していった雲台はジンバルと自由雲台。
 
ジンバルも超望遠のデジスコで使っていてとても便利だと思うのですが、やっぱりなんか感覚が掴みにくいというか、元々長玉を付けたカメラを想定した造りになっているので、標準クラスのレンズを付けたカメラだとすこぶる使いにくい。と言うわけで、結局私の万能雲台としての選択肢は自由雲台という事になるんですよねー。
で、
今、161MK2Bにマッチする雲台を物色中です。
一脚も055も200PLのクイックリリースタイプの雲台なので、その範囲で探そうかと思ったりしたが、実は嫌いなんだよね、クイックリリース。あの板をジャラジャラ持ち歩かないといけないでしょ・・・。
加えて現場ではガサツな私。そうです200PLを現場でもう2枚ほど無くしております。加えてプレートを付けたままのレンズをうっかり居残りにしてしまい、055が現場でまさに無用の長物になってしまうと言った事もしばしば・・・。結局496のような直付けタイプの物が私の性分には合っているという事なんでしょうね。
161MK2Bはしっかりした三脚なのでコバンザメ(脚部にバイスなどで取り付けられる小型の三脚)も使えそうだし、レンズ交換もそう頻繁ではないと考えると、(私的に)何かとトラブルメーカーなクイックリリースは不要と言う事に・・・。
 
正直言うと今、一番の熱視線を向けているのがマンフロットのMH057M0という商品。
ファイル 73-2.jpg
 
055よりも大きくカーボンな057という三脚を想定してラインナップされているようで、実は写真での見た目よりもデカい。
軽量なマグネシウム仕様となっているが重量は1.2kgとヘビー級だ。しかし耐荷重は161MK2Bに相応しい15kgを謳っている点が私の注目点ですね。9kgの三脚ですから、今更雲台で数百グラム重いか軽いかなんて、どうでも良い事です。それよりも安定性と耐荷重性。
兄弟商品でプリリースシステムにアルカスイスの物等がありますが200PLの物はないので、私の選択肢は要するにこれを買うか買わないかというだけです。
 
はい、欲しいです。
 
ただ、お金がないです。(;^ω^)