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周辺光量落ち

今日はちょっと、イメージ的にフルサイズのデジイチが一番良いのだと思い込んでいる方達にはウザい話をしてみたい。
よく、このレンズだと周辺光量落ちが激しい…とか言う表現を耳にする。フィルム時代にはあまり聞かなかった話。
それって一体何?
っていう方の為に、一応申し上げておきますと、その名の通り、要はこんな風な写真になると言う事。
ファイル 17-1.jpg ファイル 17-2.jpg

パチリと撮った写真で、真ん中辺はちゃんと写っているが、周囲になるほど光量不足で暗くなってゆくという物。円形に現れるので何となく穴から覗き込んで撮影したような写真になりますね。ちなみにこの作品例は、レトロな雰囲気を醸す為に、デジタル処理でわざとこのような仕上がりにしてる事を一応付け加えておきます。
さて、
この周辺光量落ち、デジタルカメラになって声高に叫ばれるようになりましたが、厳密に言うとフィルム時代にも無かった訳ではないです。(面倒なのでポラロイドやポケットカメラは除外)簡単な構造のおもちゃ、所謂トイカメラと呼ばれる物やピンホールカメラでは当たり前のように起こっていましたし、日光写真ともなると、周辺光量どころか光ムラがありまくりとか…。しかし、これらはどれも写真の原始的な方法や光学的な考慮が全く為されていないようなカメラでの話だ。当然一眼レフはもちろん、バカチョンカメラ言ったしっかりしたフィルムカメラではまず起こる事は無かった。それはなぜか、当たり前だ。35mmフィルムのサイズに合わせてカメラ本体が設計されたからだ。ライカ判135フィルムに如何に均等に光を当てて、綺麗に像を造り、フィルムに焼き付けるかを何十年もの年月を掛けて連綿と改良開発が繰り返されてきた歴史があるからだ。この構造は基本的にはキヤノンもニコンも今もって変わっていない。本来ならデジタル一眼になった時点で、それに見合う最新の技術と先見的な構造を持ったボディとレンズに造り替えてしまうのが理想的だが、基本構造を変えてしまうという事は、今までのレンズ資産が全てパァになってしまうからだ。キヤノンは来たるべきオートフォーカスの時代を見据えて、FDからEFに一度思い切って基本構造を変えている分、より新しいデジタル時代にある程度は順応する事が出来た訳だが、EFマウントでさえフィルム時代に設計された古いフォーマットだ。若干のアドバンテージはあるが、100%順応出来ているかというと、そういう訳ではないというのが正直な所だ。
では、フィルムでは起こらないようにできた周辺光量落ちが、なぜデジタルでは起こらないように出来ないのか…?
それは、フィルムに相当するセンサーの構造に起因するからだ。
専門的なややこしい話を用いての説明は、ネット上に幾らでもその手のマニアがいるのでそちらを参照して頂くとして、簡単に言うと、デジカメのセンサーの構造というのは障子を考えて貰えれば良い。縦横の木枠が電気配線で障子紙の部分が感光体である。で、木枠が手前にあるので、感光体はその分だけ奥にある事になる訳だ。
この障子に懐中電灯で光を当てるとどうなるか。
真ん中辺には綺麗に光が回るが、周辺に行けば行く程木枠が邪魔になって障子紙に影が出来る事になる。影になった部分は当然光量が少ないので写真に置き換えると周辺光量落ちという形になって表れてくる訳ですな。では、簡単に感光体を配線の前に持ってくれば良いではないかという話になってくる。私もそう思った。しかし私はカメラセンサーの技術者でもないし、興味も無ければ、なりたくもない人間なので良く分からないが、何かそうは問屋が卸さない理由があるんでしょうな。マニアなら知ってるかもね。
とにかく、そういう訳なので、単純にデジタルカメラになり、しかしカメラ本体の基本構造を変えられないという縛りの中で、この周辺光量落ちを解消しようと思ったら、それ以外の要素でカバーするしかない訳よ。まずはレンズの構造。レンズ先端から取り入れた光は、できるだけロスのないようにカメラ本体に届けて、できるだけセンサー全体に均等に近い形でビカっと光を当てる構造にする必要がある。レンズのメーカーが従来のレンズをリニューアルして、デジタル対応のレンズだと謳っているのは、恐らくこれが一番の理由だ。それ以外の反射がどうとかいう最もらしい話は枝葉末節の事だろう。枝葉末節の話で偉そうに一席ぶっこいている者も見掛けますけどね…。まぁどうでもいいや。私は物事をシンプルに捉えたいので…。
というわけでレンズでまず周辺光量落ちを防ぐ努力をするのが一つ。もう一つは撮影したデータをカメラ本体でリミックスして周辺光量落ちを打ち消してしまう処理を行う事。ニコンはExpeed、キヤノンはDIGICとか言ってますね。それプラス、その処理がし易いようにセンサーには僅かな光でも敏感に感じ取って貰うようにする努力をして貰う事。これは高感度耐性という良い意味での副作用に寄与する。高感度耐性がどうとか一席持っている者がいるが、作る側は恐らく結果的にそうなったと言うだけの事だと思われますよ。どどちらかというと撮像に濃淡が出来てしまう周辺光量落ちの方がカメラとして深刻だからね。
と言う訳で、デジタルカメラの場合はこういった総合的な観点で欠点を除去していると言う訳です。凄いね。
しかし、この欠点の克服も道半ばというのが正直な所だ。と言うのも、どんなに高価な本体とレンズを使おうとも、周辺光量落ちは発生しているのが現実だからだ。機械側での克服が難しい状況であるならば、今度は撮影者が努力する必要性が生じてくる。要はセンサーの隅々にまで満遍なく光を届けてあげれば良いのが理屈なんだから、じんわりと時間を掛けて光を届けてあげれば良いという理屈になる。それは撮影条件で言うと、絞りをある程度絞って、シャッター速度を落とすという事になる。古いレンズで周辺光量落ちが目立つ場合でも、この方法で撮影すれば大抵は問題の無い撮像が得られるはずだ。それでOKならデジタル対応とか言うレンズは無理に買う必要はないわけで、風景写真をまったりと撮っておられる写真家さんは、ほぼ周辺光量落ちの悩みは持っていないと思われるがいかがだろうか。
深刻なのは野鳥撮影とかスポーツ写真など、激しく動き回る被写体を追うように撮影される方だ。パシっとした写真を撮るには当然シャッター速度を上げる必要があるわけで、その為には感度を上げたり絞りを開いたりと周辺光量落ちの発生する方向へとカメラを操作する必要に迫られる。ちなみにD750には1/8000秒が付いていないと最もらしく嘆く輩がいるが、私は要らないと思う。まぁD750にどんなレンズをくっつけて撮影するのか知らないが、1/2000以上のシャッターで撮影が出来る場面というのは非常に限られているし、1/2500秒以上の速度になってくると、F5.6辺りでも周辺光量落ちが目立つし、撮像もあまりよろしくない物になる。一面が雪という現場だとF9辺りまで絞り込んでも1/2500秒位で切れる事もあるが、私はそういう場合はフィルターを付けて1/2000秒位までに落とすようにしている。1/2500秒や1/3200秒って、周辺光量落ちもさることながら、現像処理していても、なーんかおかしながっかり撮像なんだよね。大体1/2000秒あれば、大抵の鳥の動きは止ります。ハチドリでも撮るんですか?って感じですね。じわっと光を当てて撮影…これ、写真の基本ですよ。AE-1Pなんて1/1000秒までしか付いてなかったけど不自由なかったし、F801は世界初の1/8000秒が付いているけど使った事ねぇし…。

でだ。
最後にフルサイズが良いのかAPS-Cがよいのかと言う話に触れておこうと思うんだけど、結論から言うと真剣にカメラメーカーがカメラを作ったらAPS-Cの方がいい物が出来ます。これは断言出来ます。周辺光量落ち=光量ムラという事を考えると、フルサイズ用のレンズをAPS-Cのカメラに付けて撮影するのが現状では一番良い結果が得られる道理があるからだ。しかし、ユーザー側にフルサイズの方がフィルム時代からのなじみがあるという事と、APS-Cはデジカメの過渡期に作られた通過点のカメラというアナウンスをメーカーがしちゃった事と、メーカーはユーザーの尻馬に乗ってカメラの技術を誇示出来るという点と、収益性が高いというメリットが重なってフルサイズを上級だと嘯いて販売しているに過ぎない。
フィルム時代、プロが挙って使っていたカメラは35mmではなくライカ判120、つまりブローニーや、4x5、8x10と言った中判以上のカメラだ。35mmは試し撮りに使われていたと言うのが正直な所である。それはなぜかというと、中判以上のカメラの場合は丸いレンズの真ん中辺りを結像に使うからだ。これはレンズ収差の少ない、つまり美味しい所だけを使う事はもちろん、アオリと言ってレンズをティルトさせて撮影する事も容易に出来たからだ。これはAPS-Cのカメラにフルサイズ対応のレンズを装着した時と全く同じ理屈になる。だから私はフルサイズカメラにはあまり興味が湧かないのだ。APS-Cとの結像に差があまりない昨今の技術だと、フィルムと同じセンサーサイズである必要性を全く感じないのだ。この辺りはメーカーは損をするのであまり言わない(ニコンは言ってましたけど引っ込めましたね…藁)。そして、この理屈を知っている風景写真家は、今もフルサイズデジイチ等を鼻で笑いながら試し撮りに使い、本番では中判フィルムを使い続けているから言う理屈がない。つまりフルサイズを手放しに褒めちぎっているのは…、おっと、この先は批判になるので言うまい。笑
まぁ、ビールはラガーやでと言ってはばからないおっさんと同じ次元って事ですわ。申し訳ないが私にはそう見える。
確かに、オリンピックやプロ野球などではフルサイズの凄いカメラをプロは使っています。しかしあれは野鳥や学芸会の撮影とはやってる内容が違うでしょ?その時、タイムリーな写真をいち早くお茶の間に届けるのが彼らのやっている撮影であって、画質とか色味とか周辺光量落ちとかレンズ収差とかは二の次、如何に新聞映えのする1枚を確実に写し留めてゆくかが勝負なのだ。求めてる物が根本的に違うのよ。その為のD4sであり1DXなのよ。それを勝手にユーザー側が自分のニーズに当て込んで一席ぶっこいているだけなのよ。メーカーは、んな事まで考えてないのよ…。車で言ったら営業車、ライトバンですわ。でも、何か勝手にワゴン車なんだと解釈して売れてくれるからメーカーは笑いが止らんのよ。
レンズはデジタル用に構造を改良してある事はあっても、別にフルサイズ用に設計なんてされていないしね。キヤノンなんてデジタル用とすら謳っていないし…。(これは今もフィルム機も視野に入れているという事であればキヤノンは偉いと思うし、蛍石に余程の自信があるのだろうと思われる。)
まぁ、デジタルな昨今、トリミングは簡単にパソコン上で出来るようになったので、1000mmを超えるような超超望遠レンズも必要では無くなったし、アオリもパソコン上でちょちょいと出来るようになったので、レンズ全体を使うフルサイズでも良いのでしょうな。しかし見方を変えればAPS-Cなら1000mm越えのレンズは存在し、レンズ収差も殆ど無い上質なレンズのオンパレードである。これはフルサイズ用レンズに力点を置けば置く程その傾向になるわけでして…。だからニコンは7Dmark2のような生粋のAPS-Cカメラを作りたくないのかも知れませんな。ユーザーさん、ある意味メーカーに馬鹿にされてますよ…。
APS-Cのデジカメを真剣に作れば、今以上のカメラが出来る可能性は、フルサイズを追求してゆくよりも、遙かに低コストで新機能の実現の可能性も飛躍的に高まるのである。キヤノンはその片鱗を少しばかり見せてくれたのは評価出来る。
レンズはフルサイズ用、カメラはAPS-Cと言うのが、デジタル時代のスタンダードであるべきだと思いますが…。ブン屋のカメラマンも、実はAPS-Cで充分だと思っているはずだが、メーカーがフルサイズを売り込んでくるので、そう言うなら使ってやるか…ってな理由だと思うけどな。タダで配ってくれるし…。一番馬鹿を見ているのは誰なんだろう…?

どうなんだろうなぁ・・・という写真。

一つの被写体を前にして、昔は結構意識していたが、今は別の意味で意識している物がある。それは水鏡。
そこそこ経験のあるカメラマンなら、必ずと言ってよい程利用していると思われる。でも、申し訳ないんだけど私は実はあまり好きではないんだよね…。

とりあえずこんな感じの写真。
ファイル 16-1.jpg

風景が水鏡に反射するから、ちょっと洒落た風合いになるのは分かるんだけど、その分だけ引きで撮る事になるので被写体がどうしても小さくなってしまい、伝えたい内容が被写体その物から遠ざかってしまい、水面を境にしたシンメトリーな風景を主張してしまう事になってしまう。多くの純粋な閲覧者は、それが素晴らしいと派手な写真に見えるのかも知れないが、私にはそうは映らないんですよね~。
昔、私もそのような写真を撮ったが、師匠に「くだらない。」と一蹴されてしまったというトラウマと言うか、心理的な植え付けをされてしまったせいもあるのかも知れないが、あの時「くだらない。」と言った師匠の言葉が、今は何となく分かる自分がいる。言い方に語弊があるかも知れないが、それを恐れずに言うと、

「私は、こんな視点も持ってるんだぜ。すげぇだろ?」

っていう、如何ともし難い主張を感じてしまうのだ。いや、主張と言うよりも、閲覧者に対する点数稼ぎというか、媚びというか…。本来撮りたい、主張するべき被写体の姿を小さくしてまで、水鏡の効果を入れてシンメトリーにする程のもんですかね?という気分が先に来てしまう。
だから私は手前に水盤があると、別の意味で意識してしまうのだ。っていうか、基本的にあまり使わない。仮にフォトコンの審査員になったら、まずそういう写真は選ばないし評価もしないでしょうね。
ファイル 16-2.jpg

そのだいぶ後ではあるが、師匠に水鏡を使った1枚の写真を見せてもらった事があった。内容は企業秘密なので言えないが、衝撃的だった。こんな使い方があったのか…と。

「手前に池や水盤があるからといって、何でもかんでも写し込んで撮るもんやない。そんなのは目の前にニンジンを吊された馬と一緒で、アホの一つ覚えのすることや。写り込んだ物までが被写体になっているという、効果をきちんと考えて使え。」

と言われたのは、今も記憶に焼き付いている。
あれから30年近く経つが、未だあの写真のような場面には出くわしていない…。でも、いつかは撮りたい、あの水盤を使った奇跡のような写真を…。
申し訳ないが、水盤に写し込んだ風景画は、それまでは私には点数稼ぎの幼稚臭い写真にしか見えないのです。
今日は3枚程、そんな私の写真を例として載せましたが、どれも私にはそういう扱いをしています。
ファイル 16-3.jpg

わりかし使えるD90のISO1600

ビカビカに光に満ち溢れている様な所でISOを12600だかにまで上げて撮影し、

「このISOでも充分に実用域だ!」

と新しいカメラが出る度に絶賛をする著名なカメラマニア…もとい、メーカー監視付の著名カメラマンのお声。誰とは言わん。ここを読んで何かムカついた奴がいたら、お前がアタリだ。格好悪いし名声を下げるからここは黙っとけ。俺も黙っとくから…。笑

で、実際のシチュエーションでそのISOで撮影してみて、現像ソフトで見てみたら、どこの月の表面ですか?ってな位にノイズだらけの画像が展開されて実際は使い物にならないという…。私に限らずそういう経験をした方は意外に多いはずだ。
私はその一人。まぁその人の主観にも依るんだろうけど、私はISO800以上は無理な人で、それ以上で撮影された写真を大画面や大伸ばしで見せられると、

「これでOKなんですか?」

という言葉をいつも飲み込んでしまうクチである。
もう5年近く使っているD90ではありますが、特殊な場面を除いては今までほぼISO400よりも高い感度で撮影した事はありません。これはカワセミの飛び込みであろうと人物であろうと風景であろうと共通しているという徹底ぶりである。だって、それ以上にするとホントに見るに堪えない荒れ荒れの画像なんだもん。

しかし、
ネット閲覧に限り、しかも長辺1500ドット位までと限定すると、ISO1600でも結構使えるんじゃないかと思った次第である。
これはその1枚。
ファイル 15-1.jpg
ドムの姿も凜々しく、時計も割かし綺麗に写っているし、ノイズは皆目気にならない。ちなみにRAWで撮影しSilkypix4で現像しました。ついでに机の上にあったビールの缶も撮影してみた。
ファイル 15-2.jpg
背景の黒になりきれない部分では、ノイズが結構目立つものの、全体的な空気感は損なわれていないし、缶の文字も充分読める。何よりも被写体の際がノイズで破綻していないのが好感が持てますね。
次に黒い被写体。
ファイル 15-3.jpg
ISO1600ながらもシャッター速度が遅くて、若干手ぶれしてしまったが、ノイズはほぼ目立たない。この割り切った条件でなら十分に実用出来ると言えるだろう。
ちなみにRAWを読み込んだ直後の画像は、私的にははっきり言って見られた物ではない。もう補正もしたくなくなる程に…。大伸ばしやデカサイズでのPC表示なんてもっての他という感じ。そこをグッと堪えて現像処理した画像である事を付け加えておく。ノイズに関してはSilkypix4がなかなかナイスな補正をしているように思えるんですけどね…。

夕方日陰の悪条件下でのカワセミの飛び込みなど、ISOをグッと上げて撮りたくなる場面は多いんだけど、私は無理くりに撮影して、後で歩留まりの悪いノイズだらけの残念賞を目の当たりにする位なら「撮らない。」という選択をする私でありますが、小さな画像でしか掲載しない。解像感も不要という風に割り切れば、撮影に踏み切る場面が多くなりそうであります。

それにしても、改めて思ったがD90はなかなかにしてよく出来たカメラであると再認識させられた。D300sよりも後に出たのと、ニコン様の妙な自意識によって色々な便利機能が削られてはいるが、使い勝手というか、使っている心地よさは古き良きニコンを想い出させる物がある。未だにD700やD300sにしがみつくユーザーが多いのも、D90を久し振りに触ってみてよく分かった気がしました。私もD300sが欲しくなりましたからねぇ…。笑

別に嫌っている訳じゃないのよ。

タイトルの通り。
ここの所、ニコン様をこき下ろしまくっている私ですが、別に嫌っている訳では無いんですよ。私はただ、1200-1700mmズームやF3ウエムラ等を開発した頃の、職人のようなカメラ造り集団に戻って欲しいだけです。そうで無ければ今なおニコンを信用して、割高なカメラを買い続けているユーザーやファンが余りにも可哀想すぎる。
先日あったらしいニコン社員のインタビューでも、36MPのカメラを売り出した事で更なる高画素化の要望が来ているので頑張りますとか、ハーフセンサーのカメラは到底開発しているとは思えないような発言とか、まるでユーザーの声など聞き入れていないかのような発言が目立っていた訳で、なるほど、これでは7Dmark2のようなカメラはおろか、D300sの後継機と胸を張るような物は出てこないのは当たり前だのクラッカーという感じがしました。
ニコンに言わせればFXのカメラにはDXも包含されているのだから、FXを中心にラインナップしていれば良いだろうという考えのようだが、それは違う。ハーフセンサーだからこそ、低コストで軽量軽快な動きのカメラを製作出来るのではないか。それをキヤノンははっきりと示した。このままだとニコンは恐らくDX機では手抜きのカメラしか出さないであろうと思われる。それはDX機の消滅を意味するのである。ではDX機で一般ユーザーが求めるカメラとは…?
それら機能とニコンの(想定)意見を記してみよう。

・秒間10コマの高速連写機能
これをやってしまうとFX機の上級機を超え、D4sをも脅かす存在になるので作らない。

・36コマ以上の連続撮影コマ数(フィルム1本分って事)
これを実現してしまうと、これまたFX機の性能を超えてしまうので、できても絶対にやらない。

・3連バースト連写機能
そんなD4sにも付けていない新機能など、DX機に付けるなんてもっての他です。

・16MPの耐高感度に優れるセンサー搭載。
そんなバランスの良いセンサーを載せたらD4sを超えてしまうから無理~!

・AF-ONボタン
あれはFXの最高級機にしか付けてはいけないボタンだから…。

・LV撮影時、20fpsのAF追従電子シャッターと非追従の30~60fpsの電子シャッターの搭載。
電子シャッターはニコン1の専売特許にしているからダメよ~ダメダメ。

ってな感じ。
適当に考えてみたが、ここまでのニコン様のやっている事を見ていると、当たらずも遠からじって感じのような気がする。それ程頭がカタい、どうしようもない程にフロンティア精神を失った大卒のお坊ちゃま集団に成り下がっているのであると見える。

それにSCなどの対応を見ていても、強く感じるのが
「お願いだから、販売したカメラが客先で1台でも多く、上手く動き続いてくれますように…ホントお願い!!」
ってな感じで、何だか神頼みって感じ。
昔のニコンは、「うちのカメラは絶対。壊れる事自体がおかしいのだ。」と言うような、絶対的な自信の様なオーラが漂っていた物だが…。その結果が今般のD600やD750のようなあり得ない不具合だ。D750に至っては不具合の現出に個体差があるという…。これって生産体勢に問題があるという事ではないのか?まるでどこかの国のメーカー品のような話だ。そのうち2、3台買って1台アタリがあったらラッキーっていう感じになったりして。っていうか、もうなりかけているんじゃないっすかね?カメラ専門でやっているメーカーが、この体たらくで、SCのフロントは今もって昔のような根性でやってますみたいなフリをしやがるからムカついてくるのだ。お前ら何も出来てへんやないか…。と私が社長なら怒鳴り散らしている所だ。

うっすらと思っていた事だが、ここで敢えて言おう。
このまま行ったら、万人向けに使えるカメラを出すメーカーは、恐らくキヤノン一社になるだろう。ニコンはもう沈みかけた船とみて良いと思う。それを是正するには、頭でっかちの机上の空論と拝金主義をやめて、真摯にユーザーの声に耳を傾け、まじめにカメラ造りに励む事しかない。それが本来の日本のメーカーの姿なのだから。

やっぱり出てきましたな。(笑)

D7000という、かなり手抜き気味なメインカメラの故障から2ヶ月程が経った。普通の人間なら新発売で評判も上々のD750に飛びついている人も少なくないであろうシチュエーションである。あ、D7100は私の選択肢にはありませんから…。使っている方には悪いが、あんな手抜きカメラは見た事がないです。

で、そのD750。
私は少し前のこの日記で書いたよね。
ニコンは、見えない所まできっちりと造り込んでくるメーカーである思ったが、見えない所はきっちりと手を抜いてくるメーカーであったと…。
今は少し表現を是正しよう。
ニコン様は、昔は見えない所まできっちりと造り込んでくるメーカーであった。しかし今は、見えない所はきっちりと手抜きをカマしてくるメーカーである。
その典型的な症状がD600に続いてD750にも現れたようだ。それがこの撮影例だそうだ。(某サイトより転載しました)
ファイル 13-1.jpg

逆光環境で撮影すると、ゴーストやフレアと言って、強烈すぎる光源が撮像に対して少々の悪戯をする訳ですが、このD750での撮影例は不自然なフレアの写り込みを指摘している。っていうか、もう一目瞭然ですね。新米アシスタントがハレ切りに失敗して、やっちゃいました~、てへペロ。(^^;)
って言う感じのフレアになってます。
ちなみにこれは、ファインダーでは確認出来ず、撮ってから分かるというオマケが付いている。最悪ですなぁ…(苦笑)。
これの原因と対策については、もう1ヶ月程前から海外を中心に議論がされているようですが、原因は某サイトの書き込みに非常に簡潔で分り易い物がありましたので要約して拝借させて戴きます。

①通常レンズで作られるフレアはサークル状であって斯様な四角ではない。
②これはレンズの下の部分がAFユニット(四角い)に当たって反射した物である。
③ミラーダウンの時はミラー自体が遮蔽物となるので、ファインダーでは斯様な事になっているのは確認出来ない。撮影の瞬間またはライブビュー時のミラーアップ時に確認できることになる。だからLV撮影以外は、事前に防ぐ事は難しい。
④D700等では、センサー前に可変の衝立があり、この現象を防いでいるが、D750に限っては省略されている。
⑤この現象の発現には個体差がある。(でない物もある)

と言う事のようだ。
ネットで色々物議を醸しているが、レンズのせいではないです。一目で分かります。20万円も出して喜んで使っているカメラだろうから、撮影条件とかレンズの使い方のせいにしたい気持も分からないではないが、これはレンズではなくカメラの構造上の問題です。大体ファインダーで確認出来ない異形の物が写り込むなんて、心霊写真以外あり得ないでしょ。まさにゴーストですな(笑)。D750は心霊写真の製作に向いているトイカメラだと割り切れば、納得組の意見も通りますけど、私個人はそんなカメラに20万円も出すのは嫌ですねーー。つまり③の時点で私的には致命的。
で、④だよ。言ったでしょ?きっちりと手を抜いてくるメーカーだって。D7000だって、ミラーバランサーを省略して事実上連写を使い倒せないようにした実績があるニコン様だ。斯様な所で手を抜いてくるのは普通にあり得ると私個人は思います。ニコン様は分かっていて省略したようだから手抜きなんだろう。少し庇ってそういう事にしておくよ。まさか、先人の設計者が意味あって付けていたパーツを、若造の設計者が「なんだこれ?こんなもん不要やで。」と省いてしまったのでは無いと、ニコン様の名誉の為に、一応そういう事にしといたるわ。
それにしても笑ったのは⑤だな。個体差って…。(^_^;
ニコンファンの方は猛烈に否定した方が良いよ(笑)。
個体差があるって事は、出来上がったカメラの精度にバラツキがあるって事でしょ。いや、それは確かにある。どんな物でも多少のバラツキはあるさ。でも、撮像に影響を及ぼすレベルでバラツキがあるっているのは、全体的な技術レベルが非常に低い事を示しておりませんか?仮に100台に1台の割合って言われても、今までそういうのってありましたかね?

いずれにしてもD750は怪しい…と踏んでいた私のカンが的中してしまったようだ。だから新機種を買わずに今更F5等と興じて遊んでいた訳ですわ。F3ウエムラとか、ハイブリッドレリーズとかを世界に先駆けてやっていた頃のニコン様と今のニコン様は、全く別のメーカーだと思って間違いないでしょうな。多分植村直己さんが今も生きていたなら、絶対にニコンには依頼はしないでしょうし、それに応えられるだけの発想力も技術力も無いと思われる。

「カメラは機械ですので、必ず壊れます。」

私の壊れたD7000を持って、事も無げに言い放ったSCのフロントマン。この時点でニコンプレミアムはないという答えが出ているのである。ニコン様は先人達が連綿と築き上げてきたカメラメーカーとしての姿勢から考え直した方が良い。
D300sの後継がユーザーから望まれて久しいが、D400とやらを出さないのではなく、出せる発想力も技術力も無いのではないかというのが私の見方だ。今、7Dmark2を追う形でD300s後継機を出されても到底信用できるカメラではない事だけは確かだ。年明けにはD7200とやらが控えているという噂だが、あれも恐らくそれなりに手抜きが施されているのであろうと思われる。
キヤノンはAPS-Cというセンサーや現在のEFマウントで、一体何処までの事が出来るだろうか。という発想で7Dmark2を造り上げた感じがする。だから例えこの先不具合が出たとしても想定外の事であって、凡ミス的な手抜き箇所は出てこないと思われる。
ニコン様は、DXセンサーとFマウントだからこそ出来る事…なんて発想もないし、一つの答えなんてもはや求めてはおらず単に拝金主義に走っているので、D600やD750のような設計ミスに端を発したような取り返しの付かない不具合が出てくるのである。
さて、今回のD750は、どうやって終息させるのでしょうかね?D760を出して不良発現機種は交換対応ですか?それともリコール?
何でも良いわ。サポートが平謝りするから修理見積に出してあげた私のD7000。送ってから何の返事もなく梨の礫なんですけど??もうかれこれ1週間。早く直して返してくれませんかね。このまま年末年始のお休み突入ですか?相変わらずお偉い会社なんですなぁ…(苦笑)。

久し振りに…。

今年はどん詰まりの29日まで、ドタバタとお仕事になりそうな私です。いわゆる出世しないタイプです。(^^;

そんなドタバタの合間を縫って、デジスコセットを抱えて地元のカワセミ生息地に出向いてみました。デジスコもカワセミも久し振りです。カメラはP6000からNikon1 J1になり、ブラケットも専用品になったのでセッティングがだいぶ楽になったが、とにかく1年振りのデジスコだったので、Nikon1の方のデジスコ向け設定が、何だか記憶が曖昧で、結果的には結構間違えていたという…。
でも、それなりに写るもんですね。

現場へ行ってみると、地元の方がカモやユリカモメに餌をやったりしているまったりした風景が広がっていました。カワセミは、なかなか姿を現しませんでしたが、デジスコを展開して20分程した所で池の水面ギリギリを横切る影が…。久し振りに地元で会うカワセミさんにちょっと色めきだつ。
が、
その後草むらっぽい中に隠れて、なかなか出てこない…。
そうこうするうちに、逆光がキツくなってきたので場所を変更し、池の反対側へ移動して順光になる位置へ再展開。そこには1000mmコンデジを提げた旦那さんと双眼鏡を提げた奥様の老夫婦の先客様が…。私の

「カワセミですか?」

の言葉を皮切りに、その老夫婦も地元の方で散歩中の鳥見のようだった。旦那さんは写歴40年のベテランで奥様は鳥見専門。結構あちこちへ行かれているようで、話が一気に弾んだ。
が、しばらく話しているうちに奥様の方の話し方に、私はどことなく懐かしさというか、いつかの面影を見たような気がふとしたのだ。

「私は、過去にこの奥様に、お会いしている…。」

そう思うのだが、小中学生の頃となると私も30年以上も昔の事なので、なかなか思い出せない。
小学校位の時だろうか? それとも中学生の頃?
そんな記憶を辿りながらの会話だったが、人、奥様が池の方に顔を向けた横顔を見た時に記憶が戻ってきた。

「話が変わりますが、奥様の方は、以前学校の先生をされてませんでしたか?」

という質問を投げかけてみたところ、やはり大当たりだった。
その奥様の方は、中学生の時の私の副担任のY先生だったのだ。いわば恩師。私の記憶が確かならば、当時既にベテランの域にあったY先生は、新任新米の、何となく頼りない担任先生の後見役のような形で副担任を務めていたので、私も印象が深かったのだ。
あまり言えた物ではないが、過去最悪に悪ガキが顔を並べていた学年だったので、Y先生の方も、そこから手繰り寄せるように、少しづつ私に関しても記憶が戻ってきているようだった。何せY先生にとっては、星の数程いる教え子の中の、それ程印象があった訳でもない私一人の記憶だ。それも30年以上前となると尚更である。
当時の事を、色々と話しているうちに、懐かしい話がどんどん出てくる。こうなるとふしぎな物で、Y先生の年齢や口調がどんどん若返って当時に戻ってゆくように感ぜられるから不思議だ。何よりも、お元気そうで何よりだ。まさか鳥見の趣味の繋がりで、地元の池で再会出来るとは夢にも思っていなかったサプライズで、普段は私を見放しているかのような神様も、今日に限ってはなかなか粋な計らいをしてくれた物である。

話題は鳥の話から昔の話に弾んで、何だかんだと小一時間談笑してしまった。
そうこうするうちにカワセミが、ほんの近くまで飛んできた。
人慣れしているのもあるのだろうか。
なかなか逃げる事もなく、数回のダイブも披露してくれ、私たちを楽しませてくれた。
まるで、私たちの再会を締めくくるかのように…。

Y先生。いつまでも、夫婦お元気で、鳥見を続けてくださいね。

ファイル 12-1.jpg

Nikon F5を…。

先日、オークションでNikon F5を入手しました。
完全に世間はデジカメに移行しているという昨今に、なぜ今頃フィルムカメラを買うかね?という疑問が飛んできそうだ。私もそう思う。なぜ、今更フィルムなのかね? 笑
理由は単純なものだ。

「ただフィルムで撮影がしたくなった。」

それ以上でもそれ以下でもございません。あの、フィルム撮影のピリっとした緊張感を、もう一度味わいたかったから。
フィルム一眼レフは先のキヤノンAE-1PとニコンF801があるんだけど、残念ながらAE-1P用のFDレンズは35-70mmの1本のみ。F801は惜しい事に絞りリングのないGレンズには対応していないので、使えるレンズは35-70mm、15mm魚眼、28mmの3本だけとなる。まぁこれだけあれば充分なんでけどね。そう思って貴重なロモの36枚撮りを装填したんですが、数枚撮った所で、

「どうせならニコンのハイエンドで撮影してやろうじゃないのさ」

という訳の分からない気持が沸き上がってきて、気が付けばオクで購入していたという訳です。
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ニコンのフィルムハイエンドの現行機はF6なので、このF5はその一つ前の機種という事になる。1996年に登場したカメラだ。当然F6の方が機能的には多少上回る部分があるのだろうけど、私的にはF5はニコンフィルム機の最高傑作品ではないかと思う。あの頃はまだニコンにもF3ウエムラを創り上げたような、カメラ造りを追求する職人的な機運もありましたしね…。(今は金の事ばっかり考えているようで、まるで気概を感じませんな…。頭でっかちの「優秀な」大卒のお坊ちゃま社員ばっかりになったからか?あ、大卒を批判してるんじゃないよ…笑)
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ずらりとキヤノンのカメラばかりが並ぶアトランタ五輪の報道カメラ席に、単身堂々と殴り込みを掛けて、余裕をカマしていたキヤノンの尻に火を付けたのがこのF5というカメラだ。デジタルの波が押し寄せる中で登場した優等生のF6とは根本的に開発姿勢が違うと言って良く、それだけに手に取ると当時のニコンの職人魂が伝わってくるほどのオーラを感じる。
どうせならニコンの最高傑作品でフィルム撮影をしてやろうと思った以上、フィルムがこの世にある限りは、このF5と付き合いたいと思う今日この頃だ。
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一方で、フィルム族から悪評が高いのもF5だったりする。
と言うのも絞りリングのないGタイプと呼ばれる軟派で過去のフィルムカメラで使えないレンズを、一気に波及させたのもF5の罪とされているからだ。F5は絞りを本体操作で出来る為、昨今のFT用のレンズがそのまま使えてしまう。これはメリットではあるが、F5よりも前の機種を使っている人には、迷惑な話なんですね。その気持ちとてもわかるなぁ…。私も何も知らずF801を買い戻した時、知らずに28-100mmGを買ってしまい、泣きを見たクチですから…。(T_T)
Fマウントは同じとは言うが、これでは事実上マウントを変えたも同然ではないか!!と当時は思ったものです。
しかし、これによって私のデジイチ用のレンズであるシグマの150-500mmが使える事になりました。コウノトリとか撮りに行こうかな…なんて思える訳でして。(^^)
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フィルムはロモはもう持っていないし、ネガをデジ化すればそれ風に加工も可能なので、ノーマルなフィルムを装填しました。
レンズは魚眼付けたり50mm/F1.4を付けたりして遊んでいますが、やっぱり当時のAF Nikkor 35-70mmが一番しっくりきますね。猿の写真でも撮りに行きたいな…なんて考えています。

フィルムからデジタルデータへ。その2

原版があって、それからコピーする形で同じ物をもう一つこしらえる事を「デュプリケート」と言います。業界用語では「デュープ」と言ってました。で、デュープを行う機材の事をデュプリケータと言いますが、今はCDやDVDを大量にコピる機械の事もそう言うので、フィルムデュプリケータと呼んで、区別する方向にあるようだ。
で、
本来のデュープと言うのは先述の通り、ネガからネガ、ポジからポジをコピーする形で起こす事だった。しかしデジタルな昨今では、先日も話題に出したネガフィルムからパソコンなどで見られるデジタルデータに起こす作業も、実はデュープと同じ工程になるので、今はこれもデュープと呼んでも指し付けないのかも知れません。と言うとちょっと混乱を招くかな…。でも実質同じと思って読み進めてもらうと、何か参考になるかも知れませんね。それと、普通デュープはポジからポジで行います。ネガデュープというのは、私の記憶では依頼を受けた事がなかったし、確か依頼している人を一度見掛けたっきりですね。ネガデュープって…って思いましたし。笑

デュープと一言で言いますが、実は2種類あります。
ロールデュープとシートデュープ。
どう違うかと言いますと、ロールデュープというのは、原版を専用のスレーブに固定してバックライトを当てて固定したカメラで複写撮影してゆく感じ。バックライトは色温度が調整出来るようになっていて、原版と近い色味になるように出来るようになっている…のだが、実際は、そう上手くは行かないわけで、結構雑な仕上がりである事が多かったような気がします。カメラで複写する形になるので、仕上がりは35mmフィルムがズラッと繋がった状態になります。だからロールデュープって言うんですね。メリットは、1枚単価が安い事。当時550円でした。今思うと結構高いっすね。

一方のシートデュープは、所謂フィルム焼きです。紙焼きと同じ工程で、原版を焼き付け機にセットして、イーゼル上にあるフィルムに等倍で焼き付けをします。当然、仕上がりは圧倒的にロールよりも綺麗です。反りもありませんしフィルムの厚みもあります。原版よりも品位が高いようにも見えますね。4x5とか8x10のシートデュープなんて言ったら、もう感動する位に綺麗で、原版と見分けが付かない位です。ただし超エクスペンシヴです。1コマ1350円していましたね。あ、ロールもシートも業者価格だった。まぁ、昔の事だし良いよね…。笑
5コマまでの依頼の場合は、有無無くシートデュープになり、安いロールは6コマ以上というのがルールでした。今はどうか知りません。
さて、なぜこんな話を持ち出したかと言いますと、ペンタックス様がこんな面白い物を売り出したから…。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%BC-30100-RICOH-PENTAX-%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%83%A0%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC/dp/B00JOCVZEK

名付けて、フィルムデュプリケーターW/M30100と言う物らしい。
カメラをセットして、蛇腹を挟んでフィルムをセットして1コマづつ撮影してゆくという工程でネガやポジからデジタルデータを起こしてゆくという機材になるようだ。ネガの場合は恐らくレタッチソフトなどで反転してポジ化するのだろう。
仕組み的にはロールデュープの機材という事になりますね。しかし…112000円ってもの凄い値段ですね…。そんなに元手が掛かっている機材とも思えませんけど?部材にプラチナとかダイヤモンドでも使っているのでしょうか?ベルボンのマクロスライダーを見習えよ…。
まぁ値段はともかく、使いようによっては今あるフィルムスキャナーよりも綺麗に出来るのは間違いないでしょう。だってピントを合わせるのが事実上人間だったりカメラのAFなので…。
気を付けなくてはいけないのは、フィルム側のバックライトに相当するライティングですね。蛍光灯下でやるのと、窓から入る太陽光下では、光源の色温度が違うので、さすがにデジカメのホワイトバランス制御が優れていると言っても、やっぱり色が違ってきますので、暗い部屋で決まった光源を使って、仕上がり具合を見ながらやるのが宜しいでしょうな。ヘタな一眼レフカメラよりも高いと言う、少々マーケティング的に失敗の予感がする機材ではあるが、今まで無かったのが不思議な感じのする機材でもあります。
ちなみにこのようなロールデュープの機材は、意外に簡単に自作が可能だ。

カメラを下向きに固定出来る複写台。(LPLのが安いね)
B5サイズ位のバックライトユニット。(ヨドバシで売ってる)
50mmのマクロレンズと中間リング。
ポジを挟む透明ガラスを2枚。片方をテープで留めると良い。これ、コンタクトガラスって言って、昔はKing辺りから売ってたんだけどな。

これでOKです。マクロレンズに拘らなければ到底10万円もかかりません。中古の標準マクロで充分ですし、今持っているレンズにマクロがあればそれでOKかと…。要は画角一杯に35mmネガが写り込む位近づければOKなんです。
バックライトをどうしても買いたくないという人は、パソコンのモニターを上向きに置いて、白一色を表示させましょう。笑
これで、そんじょそこいらのフィルムスキャナよりも綺麗に仕上がるポジ起こしが出来るはずです。とりあえず、均一な透過光が用意出来ればOKです。
AFが使えると思った人は、まだまだアマちゃんだね。
中間リングで半端なく暗くなるので、AFは効きません。って言うかどうせ手動で合わせるので電気接点のない安い物を買いましょうね。3個セットでも1000円しませんから…。
欲を言えば、マクロスライダーがあると、ピント合わせが楽でしょうね。シャッターブレしないようにするのがミソかな。あくまで、綺麗に…と言うのをテーマにしたポジ起こしの方法でした。
ちなみに、実際にやったけど上手く行かなかったという事は、何かが足りないという事です。がんばれーーー!

私的元祖カメラの復活。

フィルムカメラ時代の遺物として、もう20年以上もの長きに渡って眠り続けていたAE-1Pというキヤノンのフィルムカメラ。
その20年の間に、AE-1Pのフタ代わりになっていたFD50mmF1.8というレンズが、油ぎれなのか何なのか、絞り幕が不良になってしまいドナドナしてしまい。本体はレンズキャップがなかったので、ちり紙を詰め込んでフタ代わりにし、サランラップを巻いていた。10年程経った所で、FD35-70mmF4というレンズが中古カメラ店のウィンドウに5000円であったので、それを買って一応のカメラとしての体裁を保ってあげる事に…。それでも使う事はないまま、ずっと眠っていた訳だが、昨今、久し振りにAE-1Pを手にとってみたら、久し振りにコイツを復活させてみたいという衝動に駆られた。
普通に考えると、本体もレンズもあるんだからレンズを装着すればフィルム装填でハイどうぞ!っと復活するかと思うだろう。
しかし、そうは問屋が卸さないのが20年という眠りからの目覚めなのだ。
まず、AE-1Pは電子式カメラなので、本体に電池が入る。4LR44という、一見するとバンダイのゲームデジタルに使われていたボタン型電池(任天堂のゲームウォッチはLR43)に思うかも知れないが、全然違う。頭に「4」が付いていると言う事で、形は単五サイズ位の普通の電池のような形をしています。これが高いのよ…。(-_-)
使っているとそうそう無くなる電池では無いんだけど、買うとなったら当時で2400円位したのかな。で、デフレの昨今である今でさえ1500円とかするようだ。電池如きに1500円と言う辺りが、いきなり気を萎えさせる事由ではあるが、そこはさすがAmazon様。5本セットだかで1000円以下の互換電池を売っている業者がいるではありませんか。使い始めると私の場合2~3年は持つので、5本となるとヘタをすると私の寿命が先に来るような年数分という感じだ。
早速注文して電池を本体に入れる…。AE-1Pには電池の有無を確認するボタンがあるのだが、実に20年ぶりにピーピーピー!という元気な電子音が鳴り響いた。うぉお!テンション上がるぜ!

一応これで撮影が出来る…。

そう思ったのも束の間。ファインダーを覗いてみると…。
み、見えない。ピントが合っているのか、何がどうなっているのか…??

「なるほど、ファインダー内に大量の埃が入ってたんだな。」

と、思った方。ハズレです。笑

「そうか、老朽でミラーがはずれてたのか!!」

と、思った方も、思いっきりハズレです。(^_^;)

原因は、何と私の眼。視力というか、老眼というか…。(^^;
フィルムカメラでも最終の方で売っていた物とか、今のデジカメだと視度調整が付いているので、難なく補正が可能ですが、AE-1Pには、んなもん付いておりませんので、接眼窓に視度補正レンズを取り付ける必要があるんですな。これは私のもう1台の永久バディであるNikon F801も同じ。
ただ、F801は今もNikonが「F801用」として視度補正レンズを売っているが、キヤノンはない…。しかも古いFDレンズを駆るキヤノンにとっては化石のような痛い存在。
昨今のカメラ事情を知らない私には、さすがに時間がかかった。
何度もファインダーを覗くが、やはり見えない…。メガネを掛けてファインダーを覗くと多少は見えるが、メガネが壁になって鬱陶しい。コンタクトレンズも考えたが、視度補正レンズを考えると、あまりにも高額な買い物だ。それによく知らんけど、乱視が入っているのでコンタクトレンズってどうなの?
その間、F801を復活させるべく、こちらは簡単に視度補正レンズを購入し、電子レリーズ(純正品!)を中古でゲットして難なく昔のセットを揃えた。今は35-70mmマクロのレンズを付けて、ロモのフィルムが入っている。仮に視度補正がなくても、AFなのでピントは合わせられるし…。AE-1PはMFカメラなので、そうはイカのキ…いかないんですな。(^^;

そうこうするうちに1ヶ月程経った頃。
何気なくネットを見ていたら、AE-1Pの視度補正に関する情報を発見してしまった。何と、現行品が合うらしいのだ。まじっすか。
FDマウントのカメラにEFマウントのカメラのパーツが合うってか?キヤノンは、ここまで仕様変更はしていなかったんですな。
色々と調べると、円形のアイカップは同時使用出来ないが、確かに現行品が使えるようだ。なぜ気付かなかった…。汗

早速これまたAmazonで検索すると、それっぽいのが出てきたので、レビューを見るとAE-1Pに使いましたという、一点の曇りもない情報が…笑。

視度補正レンズの存在。これでAE-1Pの完全復活が約束されました。

そうなると復活させるパーツはあと一つ。何気に私のAE-1Pに張り付いてるモータードライブMAという存在。
やはりAE-1Pにはこれを付けていないと、説得力というか存在感というか、とにかく格好良さがまるで違うのだ。秒間5コマと3コマと1コマワインドの3つのモードを備えており、それとは別に最速の5コマにいつでも切り替わるボタンも備えている。当然縦位置レリーズも装備。単なるモードラだけでなく、グリップがし易く、取り回しも便利になるのだ。このモードラには単三乾電池を使うタイプとバッテリーを使うタイプがあったのだが、幸い私のは単三乾電池タイプだったので、バッテリーの劣化云々で奔走させられる事も無く、サクッと単三乾電池を調達してくるだけで事が済む。
のであるが、このモードラ12本も使うのよね…。EVOLTAとか買ってる場合じゃないし…(T_T)。
そこでまたAmazon様に問うてみると、何と60本で1000ちょいと言う神のようなアルカリ電池があるではないか!!
検討の要もなくご注文と言う事で…。

さて、色々な艱難辛苦(?)を乗り越えて、数日後ようやく完全復活を果たした私の一眼レフデビュー機AE-1P。機会があれば写真を載せますが、20年ぶりに完全駆動するAE-1Pは、やはり懐かしくもメカメカしい、カメラ好きのするレリーズ音を立てて唸ってくれる。モードラをHモードにしてシャッターを押し込むと、もうたまりまへんな。たまりまへんで。きょうびのデジカメの連写音のショボい事…。AE-1P持って、大勢のカワセミ鳥専おやじの間に入って撮影したくなってきますな。何人かは影響されると思う。そんな妙な自信が湧いてくる…そんな機械音なのだ。
でも…、
フィルムカメラはその名の通りフィルムを消費するカメラなので、モードラをぶん回してバシバシやってると、後で偉い目に遭うのだ。笑モードラのモードは「S」にしておこう。

ちなみに…

中古ですが、NikonのF5をオクで買いました。
これについては、また後日。
それにしても、ニコンはベロ出し改造してくれるんだろうか…。
実はこれが一番のネックになるかもですね。
昔、キヤノンはT90等あっさりしてくれたがニコンは「報道以外はやりません」と抜かしておったな。
仕事で使うので、F801は強引にやらせたが…。あいつら、そういうメーカーだからな…。

カメラの楽しさを教えてくれるのが、キヤノン。
カメラにトラウマを植え付けてくれるのが、ニコン。

今も昔も変わらない気がするが、一応聞いてみるか…。

あ、ベロ出し改造って言うのは、使い終ったフィルムを自動で巻き上げる時、全部巻ききってしまわないで、ちょっと残して止るというもの。特に自前で現像する場合や、プロショップに持ち込んで切り現したりする場合は、ベロだし改造している方が圧倒的に手間が省けるのだ。まぁリムーバーも使えるし、なくてもベロを出す方法は知ってるんだけど、正直言って面倒臭い…。そういう事です。自動巻上げのフィルム機をお持ちの方はメーカーに聞いてみると良い。

関係ない話だけど…。

全然関係ない話から…。(笑)

別に投資とかそういうのしてないんだけど、先日から何か面白くて注目しているのが¥$の為替レートの変動。
衆議院の解散前に日銀が施したやり直しの金融緩和の影響で、1$120円を超えた辺りからちょっと見るようになった。
ちなみに今は119円前後をウロウロ…。
よく分からないんだけど、円を上げようと努力している側の人の事を想像して見ていると、何だか面白くなってくるのよ。
ここからは私の想像も含まれます…。笑
120円っていうのが、何というか当面のボーダーラインになっているようで、120円に近づくと、ぐぐぐっと円が高くなって117円台位までいく。でも、為替市場の趨勢は円安傾向にあるみたいで、彼らがふと気を抜くと、またぞろ120円に近付いてゆく…。
そうするとまた円高にしたい人達が、

「うぉ!? こりゃいかんわ!!」

とばかりに、円買いに走ってまた117円台に戻そうと奔走する…っていうのを、繰り返しているみたいに見える…。
でも、結局努力の甲斐無く120円超えてしまうんじゃないかな…。って思う。121円位にまで行くと、今度のボーダーは多分リーマンショック前の124円。これもあっさり超えて125円位でウロウロするんじゃないかなぁ…なんて予想してみたりして…。

割かし円安傾向で安定している為替に対して、面白いように暴落しているのが原油価格ですね。1バレル$117とかだったのに、今や$50台。日本はほとんど輸入で賄っているので、即座に値段に反映されにくいのと、円安なので安くなった分だけ相殺されてしまうんですが、それでもガソリンがここ1ヶ月程で10円以上安くなったのは喜ばしい。暴落の原因は米国のシェール革命による増産と、OPECがシェールに対抗する為、価格よりも原油の国際シェアを優先したため生産量を減らさなかった事による原油のだぶつき…。国内の燃油価格が下がっているのは、原油の価格下落が円安ペースを上回っているんですね。
でもね。原油価格も国内のガソリン価格も、まだまだ超高いんだよ?
そうですねぇ…私的には1バレル$15~$20位が適正価格かな。そうすると円安を考慮しても国内のガソリン価格は¥90前後にまで下がるはず。灯油も18ℓで800円位になるかな。せめてこれ位にならないと、好景気はやってきません。
それと、為替で円高になるように頑張っている勢力は日本にとっては長期的にはよろしくない連中だと思う。日本はやっぱり材料を仕入れて物づくりをして高価な付加価値製品に変えて、海外に売る事で潤う国。円安基調の方が海外での日本製品の価格が安くなるので売れやすくなって、結果的には好景気に繋がると思う。
ただ、これまでは「輸入」が有利だったので、急激に円安が進むと、当然それで飯を食っていた企業は倒産に追い込まれるし、安い海外製品の魅力も無くなるんだけど、それは一つの時代の流れだと思って企業も個人も努力しないといけないと思う。そうしないとデフレ不況はいつまでも続くんだよね…こっちの方が不幸だよ。

原油が安くて、円安で、ちょっとインフレ…。

これって、円安以外はバブル前の状態ですね。
未だ一度も無い、平成年間の「好景気」の材料となる事を祈って…。