記事一覧

ついに正式発表されたD7200は・・・。

巷で噂されていたD7200と言うカメラが正式発表されたようだ。発売は3月19日らしい。
発売されるスペックは以下の通りだった。概ね下馬評通りではあったが、若干違っていたので書き記しておく。

- 新型の有効2416万画素 ローパスレスDXフォーマットセンサー
- 固定式液晶を搭載したD7100と同じ(?)ボディ
- EXPEED4プロセッサ
- MultiCAM 3500DX2 AFシステム
- 51点の測距点うち15点はクロスセンサー中央1点はF8-3EV対応
- Wi-Fi内蔵
- 連写は12bitRAWで6枚/秒、14bitRAWは5枚/秒。1.3倍時は7枚/秒
- バッファはロスレス12bit/27枚、14bit/18枚
- 動画はサイトでどうぞ。4Kは非対応。
- 動画の絞りはライブビュー中に調整可能になる

と言う感じです。
このD7200と言うカメラはD7100の弱点をことごとく潰して出てきたバージョンアップという感じのカメラである。言い換えればエポックメイキングな所は皆無というカメラでもある。もっと言うとD7100の時点でこの仕様で作らんかいって言うカメラである。

D7100でクソミソに言われていたバッファの量は、ニコン様にとってはFXの領域を侵さないギリギリの最大量を盛ってきたという感じ(笑)。相変わらずめんどくせぇ企業風土だなぁ・・・。
仕様を見る限りではキヤノンの7DMk2の対抗機ではない。そもそも価格帯が違うので70Dの対抗機だ・・・と巷では言われているが、70Dとは発売時期も世代も違うので、要するにニコンがそれなりに自分で考えてポンと出したDX機であると解釈するのが正しいと思う。
ただ、7DMk2がDX機をあまり作りたくないニコン様に、斯様な仕様にしてD7200を押し出させた・・・という感じは否めませんな。ニコンファンはキヤノンに感謝しよう。

で、
このD7200。
私的には「買い」のカメラだと思う。
ロスレス14bitだと連写が5コマ/秒に減るという、またもやD7000よりも退化するという、ニコン様ルールを厳守するかのような仕様が盛り込まれてはいるが、どんなにエラそうな事を言っている人間でも12bitと14bitの見分けは付かないと思う。要するにD7200は四の五の言わずに12bitで使えという事だ。この辺りはD300sっぽい感じがして、その後継機を待ちわびている人向けへの、せめてもの手向けであると考えれば納得も出来よう?(笑)

12bitロスレスというモードだと6コマ/秒の上、連続撮影可能コマ数は27コマになる。つまり5秒程の連写が持続出来る事になる。圧縮14bitで26コマ。圧縮12bitだと35コマになる。おーー。

「圧縮12bitなんて使ってられるかーー!!」

とか言う奴もいそうな気がするので、ここで言っておこう。このサイトに掲載している写真群で、D90で撮影された物の見分けは付きますかな?D7000ではロスレス14bitを使っていますが、D90は有無なく12bit圧縮である。D90で撮影された画像を100%見分けられないなら、14bitロスレスも12bit圧縮も、喜ばしい事に貴方にとっては同じであるという事だ。
連写6コマで6秒以上続くとなると、動体に充分使えるカメラであると私は思うのだ。

これが1.3倍クロップモードになると・・・。ロスレス14bitでも29コマ。ロスレス12bitだと44コマだ。圧縮12bitだと67コマとなる。
この場合は連写は7枚/秒なので、最大10秒ほどの連写が効く事になる。1.3倍クロップモードの存在理由は、この辺にしか見当たらないが、これについてはD7100の時から結構面白い機能だと思っています。

ちなみに・・・。
予てから噂が絶えないD300s後継機ですが、このD7200に盛れる要素が残されているので、期待する声が絶えないが、私的にはキヤノンが7Dmk2を開発していたような開発はしていないと思います。
そりゃあいつかはD7200の後釜を作るんだろうけど・・・作るのかなぁ・・・?
そのD300sの後釜機として出てきたカメラが、まさかのミラーレスDX機だったら私的には超面白いですけどね。出来ればデジタル時代に対応した新マウントで。(1 Nikkorはイヤ。)

多分OVFへのコダワリが、ニコンの食指をそっちへ行かせないのだと思うが、DXはもうEVFでいいじゃん・・・って、一線を越えれば一気に市場が動くんだけどなぁ・・・。
SSD搭載で2400万画素で30連写とか余裕ですよ。AF追従は開発の余地もあるしEVFだってそうだ。4Kまたは8K動画への対応も視野に入ってくる。FXでガチャガチャやっている間にぜひDXで新境地を切り開いて貰いたいと思う次第だ。
デカ太い三脚必須で、クソ重たい本体に、バカ重たいレンズを付けて、ちっこい鳥を追いかけているなんて、20世紀のカメラマンの姿にしか見えないんですよね。それをカッコイイとしている人間はマニアだけでいいんですよ。
とりあえず頑張ってください。

5000万画素も良いけれど…。

キヤノンがニコンのD810を上回る5000万画素のセンサーを搭載した5Dsとやらを売り出すようだ。
キヤノンファンは、ここぞとばかりに大騒ぎするのかと思ったら、意外や意外、結構冷徹な目で5000万画素機を見ているようだ。さすがに50万円以上もの値段を付けられると、ニコンに勝ったと小躍りする前に、シラけた気分が先に来ますわな。
そのお陰で、通常のニーズには合っていないとか、高感度にはすこぶる弱いとか、ブレずに撮るにはレンズと三脚にそれなりの投資が必要だとか、色々と冷静な眼で5Dsというデジカメを見る事が出来ているようである。要するに高画素という要素では、ニコンのD800が発表された時のような次世代のイノベーションを感じさせるセンセーショナルな気分にまではならなくなったと言う訳だ。
ちなみに百歩譲ってプロまでも含めたとして、このカメラを買う人ってどんなプロなんだろう?って考えてしまう。
こんなクソ高い割に高感度に弱くてぶれやすいカメラを使う位なら、中判のデジカメなりを使った方がよろしいんじゃなくって?
と、普通に考えてしまう。
キヤノンは単純に、ニコンよりも高画素なカメラも自社開発で作れるんだべ?ってところを市場に示したかっただけの事で、これしかないみたいに購入してスタジオで使うプロって、一体何考えているんだろう?って個人的には思ってしまう。
まぁプロは口も達者なので、それなりに理屈をコネて周囲を納得させるんだろうけど、プロなら645D使ったら良いのに…。って正直思うよな。まぁ人の事だからいいけど。(笑)
それにしても、ニコンもそうだがこれだけ多くのユーザーが画素数は下げてでも高感度に余裕のあるカメラを作ってくれって言ってるのに、その声を無視し続けるこの二大メーカーの態度ってどうなんでしょうね?
で、
この二大メーカーのように、おかしな自分ルールを張っていない、攻めの姿勢を取る事の出来る他のメーカーが、実は凄い事になっている。
一眼レフというのはもう過去のシロモノとばかりに、ミラーレスまっしぐらの世界に突っ走っている訳でして、ファインダーもこだわりを一切捨てたEVFとなっている。
連写12コマ位は当たり前で、バッファも6秒以上撮れる位に余裕のある機種もある。そんな中でとりわけ注目に値するのがパナソニックのGH4というカメラ。デジカメとしての機能はマイクロフォーサーズ規格の1600万画素12連写という、実は凄い性能を持っているのだが、注目すべきは唯一30fpsの4K動画に対応している点。
これはどういうことかと言うと、4K動画モードで撮影すると、言い換えれば832万画素のデジカメで30枚/秒の連写をし続けられると言う事になる。クロップ秒間7枚で1秒持たないD7100とか言うカメラとは雲泥の差である。
で、
この4Kで撮影された動画はプログレッシブ形式なので832万画素(3840×2160)のスチル写真として切り出しが出来るのである。
GH4の4K動画がYoutubeに上がっていたので、ここから実際に切り出しをしてみた画像がこれです。
ファイル 26-1.jpg ファイル 26-2.jpg

切り出しはAdobe Premiereで行いましたが、とにかく全ての動作が映っているのでベストな所で止めて切り出すと言う事が可能だから、今までスチル連写では撮れなかった物も撮れるようになる可能性を感じるカメラですね。
画質的には要するに800万画素なので、2000万画素とかに比較すれば多少は荒れて見えるのだろうが、さて、写真の行き着く先がネットであるならば、それ程卑下する程の画質ですかね?
それに、4つ切り位までなら全然問題の無い解像度でもあるわけでして、色々な物を割り引いても、4K切り出しの出来る機能は、お釣りが来る程の機能では無かろうか?
私は実際にサブカメラに迎えたい程魅力を感じます。

私の予想では、この先デジカメはミラーレスが主流になると思っています。はっきり言って一眼レフではもう目の醒めるような新機能が出てくる事は無いと思います。恐らく誤差程の数字の向上を捕まえて「新設計!」等とでっち上げるのが関の山だろう。
一方のミラーレスならイノベーションを感じさせる性能向上の余地は車で言うエコカー位たくさんある。
レンズフォーマットの刷新、本体規格(フランジバックなど)の刷新、EVFの高性能化、大型センサーの搭載、電子シャッターの高速化などなど…。これこそが21世紀のカメラと言える気がするのだ。
そして来たるべき8K動画への対応が待っている。30fpsの8K動画となると、さすがに一眼レフ命のカメラ小僧でさえも振り返るであろう。3300万画素のカメラが30連写で撮影し続けるのだから…。
恐らく、プリズムファインダーの一眼レフは、近い将来に、現在のフィルム一眼レフカメラのように、前時代的なマニアックカメラになると思われる。
周囲のカメラマンが、軽量なシステムで無音、無振動の連写撮影をしている中で、あなたの秒間12コマの一眼レフがガシャガシャとクソ重たい三脚の上で唸っているという状況だ。
「うるさくて鳥が逃げてしまうからどっか行ってくれ」
って言われるかも知れないですね。(笑)
冗談はさておき、実際にニコンかキヤノンが、「もう一眼レフやーめた。」って言ったら、市場の状況はあっという間に一変する可能性があるという事だけは思っていた方が良い。私は何となく、ニコンが数年以内にそれをやるような気がする…。そうなると唯一のマニア向けのカメラメーカーに成り下がりたくないキヤノンも、堰を切ったようにEFフォーマットを捨てて追従すると思いますよ。
私は、カメラをイマイチ買い換えたくないというのは、実はその辺に理由があります。レンズを買うのも、今はちょっと控えたい気分です。
キヤノンとニコンの二大メーカーが技術的にかなり先を行っている様な気がしている諸氏も多いと思うが、既にミラーレスに移行しているソニーやパナソニック等の方が、先を行っているように見えるのは私だけなのかな…?

D7100後継機。そりゃいつかは出るんだろうけど…。

D7200という名前になるのかどうかは知りませんが、ニコンが3月中にD7100の後継機を発表するとの憶測がカメラマニアの間で広がっているようだ。と、同時にそのスペックからして、プロ用途にも耐えうるDXハイエンド機のリリースも推測されているようである。
どうでも良いけど、D7100が発売されたその日から、D7100後継機の期待が広がるって、ニコンって一体どんだけユーザーの期待を裏切るメーカなんでしょうかね。大仏商売続けてっと、本当にWindows8のマイクロソフトみたいになっちゃうよ?写植の写研ってメーカーの事も知っているかな?
まぁ、他所の会社の事なのでどうでもいいけど…。
で、例のサイトの情報というのが何とも言えないが、仮名D7200とやらの推定スペックは以下の通りらしい。

- 新型の24MP APS-Cセンサー
- チルト式液晶を搭載したD750スタイルのボディ
- EXPEED4プロセッサ
- MultiCAM 3500DX2 AFシステム
- 51点の測距点
- Wi-Fi内蔵
- 連写は6コマ/秒
- バッファはRAW+JPEGで16枚
- 動画は1080p 60fpsと720p 120fps(4K動画については分からない)
- 動画の絞りはライブビュー中に調整可能になる

これを見ると早速D300s後継機を期待する声が高まるのも分かるような気がしますな。って言うか、まだD7200とやらも発売されていないんですけど…(笑)。
つまりは、噂とは言え既にユーザーを裏切ったスペックであるという訳ですな。
前にも述べたが、デジカメのスタンダードとなる撮影スタイルは、連写も単写も含めて、とにかくシャッターを押しまくって後からベストショットを選ぶという物なので、センサーと連写機能とAF追従機能が進化していなければ新しいデジカメ本体を購入する意味はほぼ無いと言って良い。それ以外の機能は枝葉末節の話だ。
その3点に絞って見ればD7200とやらは買いかどうかの答えが出てくる。ただし、D7100を使っている方は撮影の設定で連続撮影コマ数を稼ぐとか、高額なSDカードを次々に購入しては試すという涙ぐましい努力はもうやめて、取敢えず買い換えの準備をしよう。あれはどう穿って見ても動標を写すカメラじゃないよ…現場では1秒持たないカメラだって、何かの下ネタの如く影で笑いものになってるし…(笑)。あ、すいません。お下品でした(笑)。
とりあえず、センサーは新型とあるし、AFも「2」という文字が入っているし、この2つに関しては誤差に等しい感じで進化しているんでしょうな。連写は6枚/秒。これはD750が6.5枚/秒という如何ともし難いスペックなので、相変わらず余計なニコン様ルールでそれを超えないようにという配慮だろう(笑)。8枚/秒とか10枚/秒とかいにしたらD750ユーザーの方がワリを食っちゃうからね。
それと、一番摩訶不思議な仕様だったバッファはさすがに増やしてくるようですな。RAW+JPEGで16コマとあるのでRAWだけなら17~18コマは行くと思われ。ただし14bitロスレスだと変わらないか17コマだろう。いずれにしても3秒近く連写が効く事になる。これで、
「早いのは嫌よ。」
と、D7100のように礫を投げられる事も無いかも?(笑)
すいません。今日の私、なんかお下品ですね。
でもまぁ、キモになる3点については多少の進化が見込まれるんだろうから、一応D7000の人は様子見。D7100の人は買い換え。って感じかな。
ニコンは要するに儲からないDXはもう作りたくないんだよね。
レンズは焦点距離の短い物よりも長い物の方が遙かに高度な技術を要するし、また高額にもなる=収益性も高いと言う訳だ。薄利多売の傾向になってしまうDXはちょっと…と、考えるのも無理はないだろう。FXは高感度に強いのでDXは下だという私からすると各メーカー様の意図に見事に乗ってくださっているユーザーもいるんですが、DXでも高感度耐性のあるカメラは作れます。要は1200万~1600万画素で作れば良いだけ。1600万画素だとD810とほぼ同じ画像が出来るんじゃないかな?それを敢えて2400万画素で作る辺りは、DXの高感度性能をFXよりもやや下げる…というのが目的であり、高画素は単純なユーザー向けの宣伝文句というわけじゃなかろうかと私は思う。ライカ判135サイズというフィルムのサイズありきでカメラの設計をしなければならなかった時代とは違い、カメラありきでセンサーの設計が出来ると言うデジカメの昨今。何度も言うようだが36mm×24mmというライカ判135サイズのセンサーを使わなければならないと思い込んでいるユーザーが既にイノベーションを失ったロートルユーザーだと私は断じる。そんなカメラを諸手を挙げて迎合しているからメーカーもユーザーを舐めてかかってくるのだ。
既に動画の世界は800万画素の時代になっている。言い換えれば800万画素のカメラが60連写で撮影出来る時代になっていると言って良い。パナのカメラの4K動画の切り出し画像は、既にそんじょそこいらのデジカメのレベルを超えている。これが8Kになったら画素数は3000万画素を超えるのだ。そこに撮影の喜びがあるかどうかなんて問題ではない。写真は切り出しであろうと、フィルムであろうと最終的に撮った者が勝者なのだ。
ユーザーがきちんと求めない限りは、メーカーは胡座をかいて大仏商売を展開するだけなのである。少なくとも今のニコン様は、ユーザーに耳を一向に傾けないそういうメーカーに成り下がっているように思う。

またぞろ中途半端なカメラを・・・。

知らない間にニコン様のサイトにD5500とかいうカメラがラインナップされていた。発売は来月らしい。
ファミリー向けのカメラという感じですね。性能的には十分ではないでしょうか。こんなカメラを持ってガチで野鳥撮影現場に臨むような方は、余程腕に自信のある方なのだろうと推測する。でも、有利不利の問題であって撮れる時は撮れるからね。
で、ふと横を見るとまだD7100のお姿が・・・。(^^;
ニコン様もこのようなカメラをいつまでもDXのハイエンドだと豪語して売っているんですね~。
世間様の意見は概ね二分されているようですが、D7100とやらをD300sや7DmarkIIのような動体撮影用カメラとして見立てた場合、んなええカメラですかね?結構高い金出して買ったもんだから、手放しに誉めたい気持も分からなくもないが、正直に「使い物になりません」というレビューをしている方の方が私は好感が持てる。「最高のカメラだ!」と褒めちぎっているレビューの方は、どうも自分の失敗を他人にもさせてやりたいんじゃないかという悪意を感じてしまうのは私だけか・・・?

・運動会で我が子の決定的瞬間を撮ったやりたい。
・河原でカワセミなどの決定的瞬間を撮ってみたい。
・野鳥の塒立ちなど、連写使いまくりでいい場面を撮りたい。
・子供の写真で、刹那の瞬間のいい表情を連写で撮りたい。
・電車や飛行機を連写で撮影しまくって、1枚をより抜きたい。

なんていう方は、正直言ってD7100を買う位なら中古でD7000を買った方がストレスも少なく確実性は高まると断言します。D7000は嫌だという方は、その一つ前のD300sの方が確実に幸せになれます。それ以外のフィルムカメラのように1枚1枚を大事に撮りたい・・・という方は機能も新しいD7100を買った方が良いだろう。ニコン様も言ってたでしょ?D7100はD7000の後継機ではないと・・・。もう忘れましたか?

デジタルカメラでの動標撮影というのは連写を使いまくりで極端な話、1場面をパラパラ漫画のように連続撮影をして、その中からベストな1枚をより抜くというのがスタンダードな方法だと理解しよう。基本的に連写は36枚までが限界だったフィルム時代とは大きく変わった撮影スタイルだ。このスタイルを貫徹しようと思うと重要になってくるのがカメラの連写機能とAF追従機能の二つの機能。
カメラ本体に関しては、センサー性能と併せてこの3つの機能が進化していないと、最新モデルのカメラを購入する意味はほぼ無いと言って良い。センサーに関しては以前に話したのでここでは省くが、D7100の場合、AF追従に関しては誤差のような範囲でD7000よりも速くなったとかいうものの、連写性能では退化してしまっているという異質のカメラなのだ。
連写性能と言うと秒間に何枚の写真が撮れるかという連写枚数だけに目が行きがちだが、それはトーシロの浅はかな目算だ。重要なのは連続撮影コマ数という数値。これは何かというと、ちょっとデジカメ内部の話になってしまうが、デジカメはシャッターを押すとセンサーがデジタル化した画像データを造り出し、そのデータを記録先であるSDカードやCFカード等の記憶媒体に書き込もうとする。が、撮影は一瞬で終るが、記憶媒体に書き込むにはそれ相応の時間が掛かってしまうのである。これは画素数が大きくなればなるほど時間が掛かる事になる道理だ。
例えば1枚撮るごとに0.5秒の書き込み時間がかかるとすると、幾ら秒間4コマとかの連写機能があっても、結局は書き込み時間で「待ち時間」ができてしまい秒間2コマまでしか機能しない事になる。
そこで撮影直後の画像データを一時的に保管しておく高速に動作するメモリユニットをデジカメは持っていてこれをバッファメモリ、通称「バッファ」と呼んでいる。パソコンに詳しい人は「キャッシュ」と呼んでしまうかも知れませんね。どちらも同じような意味と思って構わないがここではバッファと呼ぶ事にします。
このバッファのお陰で、デジカメは撮影直後の画像データを一時的に待避させる事が出来るので、そのカメラが持つ秒間5コマとか10コマという高速な連写が可能になる訳ですが、しかし、このバッファも無限にある訳ではなく、メーカーの勝手なカメラのランク付けや位置づけなどによって微妙にバッファ容量が変えられています。特にニコン様の場合は、このバッファ容量が相対的に他のメーカーに較べて極端に少ない+訳の分からない自分ルールを張っているからユーザーにとっては困ったもんなのです。
連写を使いまくってバッファが一杯になると、カメラは撮像データの待避が出来なくなり、連写機能はバッファの空きを待ってからシャッターが切れる・・・という循環に入りますので、極端に連写速度が落ちます。私のD7000で大体秒間1~2コマ位でしょうか。
このバッファが一杯の状態になるまでの連写枚数の事を「連続撮影コマ数」とか「連続撮影可能枚数」と言います。これが大事なんです。
ハイアマチュアの方や、それを目指す方はほぼ14bit-ロスレスRAWのモードを使うと思うので、これを中心に言いますが、D7000では連写は6コマ/秒ですが、連続撮影可能枚数は10コマです。1.5秒ほど連写が効きます。はっきり言って短いし少ないです。一番速いSDカードを使ってもバッファの完全開放までに7秒ほどかかります。
それでも2~3連写のバースト撮影をしていると、それ程ストレスもないかなって感じです。でも少ないです。しかし、どんな設定をやっても10コマは約束してくれます。圧縮だと14bit、12bit共に11コマになります。長秒時ノイズ低減をすると9コマに減ります。
一方のD7100はと言いますと、連続撮影可能枚数は6コマになります。(笑)
秒間6コマの連写できっちり1秒でバッファフルです。14bit圧縮だと8コマで12bit圧縮だと9コマ。長秒時ノイズ除去とか色々と贅沢な事をやると最低の2コマまで落とす事ができます。(爆笑)
1.3倍クロップモードだとデータ数が減りますので8コマになります。14bit圧縮で11コマ、12bit圧縮だと14コマになります。

これで大体お分りだと思いますが、D7100の場合、幾ら連写機能があってもD7000よりも持続時間が短く、且つバッファ開放時間も約7秒とD7000とあまり変わらないので、決定的瞬間をバッファフルの硬直時間によって逃してしまう確率が格段に高くなってしまうのです。D7100では、ほぼ12bit圧縮かJPEGでの撮影で、要約人並みのデジカメ撮影スタイルを持つ事が出来る・・・という感じです。
だから、動標主体の方は中古でD7000かD300sの方が安いし実用性も高いよっていう結論になるんです。
D7100をべた誉めしているレビュアーには、何か悪意を感じる・・・と言うのは、ここら辺の事情をあまり書かずにサラリと流しているからだ。私も実はD7100を現場で使わせて貰った事があります。正直言って二度と使いたくないデジカメナンバー1です。はっきり言ってフィルム機も併せてもクソカメラNo1ですね。
ニコン様は、何を考えて今もD7100を掲載誌続けているんだろう・・・って考え込んでしまいます。次はちゃんとしたもん作れよな。でも自分ルールでDX機の秒間7コマ以上は御法度なんだろうけど・・・。

モノクロのフィルム現像を自前でやってみよう!<準備編>

白黒フィルムを自炊で現像するという話題。
一見難しいように思えるかも知れませんが、自分なりのパターンさえ作ってしまえば退屈で面倒な単純作業にしてしまえる程簡単なものだ。まだ実際に機材が手元に揃っている訳ではないので、口説明のようになってしまうが、簡単に白黒フィルムの現像に触れてみよう。
単に銀塩フィルムから感光していない余計な銀を剥がすだけの事なんですが、なかなか道具と手間のいる作業になりますので、ホント、今は趣味の世界ですね。
まずは要る物。
面倒なのでネットを見て見るとビックカメラにいいページがありました。ちゃんと戻って来てくださいね。
http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/camera/mono/index.jsp

こんな感じで意外と色々といるんですよね。でも代用が利く物が殆どなので、何も全部カメラ用品で揃える事はないです。では上記ページから必ずいる物をピックします。

・現像タンクとリール
写真のは密閉式ステンレスタイプで使わない方が良いです。学生の頃の経験ですが、正直失敗しか記憶にない。絶版ですがキングというメーカーのベルト式タンクを何としてでも手に入れましょう。3本用とかもありますが、1本現像するのに大量の液がいるようになったりしますので、余程で無い限りは必ず1本用を買いましょう。あと間違えて120用(中判用)とか買わないように。

・チェンジバッグ
Tシャツに見えますが、実は手探り暗室です。こんなのは要らないです。暗室は新月の夜に部屋を閉め切ればできます。冬場ならコタツの中。布団引っ被ってもOKですね。とにかく夜に部屋の電気を消せば、アイデア次第でどうにでもなります。子供も寝ているので落ち着いて出来ますしね。ちなみに赤いセーフライトはフィルムには通用しません。ここは間違えないように・・・。

・メスカップと漏斗
これは現像液や定着液を作る時に要ります。要は容量を量る必要があるので必要なんですね。1リットル用以上なら何でもOKです。漏斗は薬液を貯蔵瓶に戻したりするのに使います。薬液は何回か使えるので・・・。

・温度計
液を作ったり現像液の温度を測ったりするのに必要。やや長めの物が便利。コーナンとかで売ってる安物で良い。はだかの物の方が使えますよ~。

・貯蔵瓶
現像液用と定着液用に1本づつ。定着液は放置でもかなり持ちますが現像液は酸化が早いので必要最小限で。でも何だかんだでペットボトルで良いと思います。押し入れなどの冷暗所で保管の事。

・フィルムクリップ
地味ですが必要です。現像後にフィルムを吊して乾かすのに上下2つ必要です。

・フォトスポンジ
これも地味ですが必要です。水垢がフィルムに付いていると、そう簡単には除去出来ませんので、転ばぬ先の杖ですね。

・フィルムピッカー
自動巻撮り式のカメラを使う場合には、フィルムのベロ出しをするのに必要になります。手巻き式またはベロ出し改造済みのカメラだと不要。プロがベロ出しに拘るのは現像を自炊で行うのが理由だったんですね。報道もベロ出し必須でしたね。
これ、使わずにやる方法もあるんだけど、かなりコツがいるので素直に買いましょう。

・現像液
何も言わない。富士のスーパープロドール1リットル用を買いましょう。万能だし趣味ならそれで充分だし管理も楽だし・・・。ミクロファインとか超微粒子系を買ってしまうと、後が面倒だし何回も使えないし大して変わんないしそこまでして作ったネガや写真に今はニーズも無いし・・・。なんだし。

・定着液
これも説明の余地無し。富士のスーパーフジフィックスを買いましょう。はじめから液になった3リットル用の1000円位のやつです。水で薄めるだけで定着液になります。かなり使用しても持ちます。ちなみに停止剤は水で代用出来るので要らないと思います。使っても大して変わりなかったし、なんか面倒臭いし、部屋が酢臭くなるし、保管に余計な容器と場所がいるし、まじめに使っている人は騙されている感があるし、ただの酢だし・・・。(笑)

こんな感じでOKです。
一番高いのは多分定着液の1000円かフィルムピッカーかな。それ以外は100均とかを利用して、写真用品以外の物の代用も含めて安くで揃えましょう。
前回私が白黒銀塩用に博物館から復活させる予定のカメラにAE-1Pを選んだのは、実は撮影後のフィルムのベロだしがその理由だったのです。F801はベロ出し改造していないので、フィルムピッカーというそれしか機能が無い物にやたら高い買い物を強いられるのが嫌なんですよね。昔も高かったけど今も高いんだなぁ・・・。まぁF801使っても他のベロ出し技があるので、買いませんけど・・・笑

現像後30分の流水洗浄というのが、奥様連中の目に付くと、結構ご指摘を受けるかも知れませんな。現像後、リールからフィルムをはずして洗えば10分位でもいけるんですが、そういう環境はないでしょうし・・・やっぱり夜中に作業するのがよろしいんでしょうな。

さて、
現像の実際の方法についてはまた今度。
すぐに必要だという方は以下のサイトを・・・。
http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/camera/mono/index2.jsp

最後のLOMOフィルム

デジカメはレンズ8分本体2分で写真が出来上がる感じがするが、フィルムはもっと多くの要素が加わって写真になる。一番大きな要素になるのがフィルム。次に現像処理(プリントじゃないよ)。その次にレンズで最後にカメラかな。とにもかくにもフィルムで出来上がる写真の善し悪しが決まり、現像処理という自分では手の出しようがない要素が絡んでくるのがフィルム写真のシビアであり、マニアックであり、今は面白い所と言えるのかもしれない。

2年程前に2本買って1本は適当に使ってずーっと置いていたもう1本のLOMOのフィルムをF801に装填して使ってみた。ロシア製のフィルムでとにかく粒子が粗いのが特徴だ。発色も何て言うのかメリハリがないというか何というか・・・、白っぱくれたような写真に仕上がる。今風に言うとレトロチックな風合いというのかな。実は昔、このLOMOとかAGFAとかSolarisといった類のフィルムは使い物にならないと言って相手にしなかったフィルムで、私的には未だにそのイメージが抜けない。が、時代も変わってフィルム写真が全う趣味の物になりつつある現在で「味わいがある」という見方になって復権してきているから何とも言えませんな。
で、LOMOにも色々あるようだが、よくわかりません。ISO400の36枚撮りを使いました。ここまでの話の流れでお分りの通り、撮影後はネガ現像までで、ES-1を使ってデジタル化しました。
ファイル 22-1.jpg

これを味わいがある・・・というのかな。(^^;
私には単に粒子が荒れた失敗写真にしか見えないんですが・・・。
まぁ、デジタル化しているのでLOMOと言うかフィルム本来の特性が失われている部分があるのですが、どうなんでしょうかね?
今度はちょっとトイカメラ風の仕上げで・・・。
ファイル 22-2.jpg

多分、LOMOの良さ(?)を引っ張り出すには、LOMOが出すトイカメラに装填して、LOMOをよく知った現像業者に出すのが一番なのでしょうね。今回は面倒なのでいつも行くキタムラのスピード仕上げで現像して貰いました。
とにかく粒子が粗いですね。そういうフィルムのようです。
LOMOが気に入った方は、ヨドバシなどでまだ入手出来るようなので、一度試してみてはいかがでしょうか。
私の持っていたLOMOはこれで最後で、これを使い終った瞬間、撮影に使ったF801も私の博物館入りになりました。
ちょっとクセのあるフィルムというのも良いかもしれませんが、最終的にデジタル化するのであれば、クセのあまりないフィルムで普通に撮影して普通に現像したフィルムの方が、後で色々と出来ると思います。それこそデジタル加工でLOMO風にもSolaris風にも出来てしまう時代なので、わざわざ時間とお金をかけてまで、訳の分からないフィルムを使う事もないかと思う次第です。
ファイル 22-3.jpg

今持っているのはコダックエクター200というフィルム。ISO200と言うのが気にくわないんだけど、とにかく安かったので買ってみました。今はこれをF5に装填して気長に撮影しています。
ファイル 22-4.jpg

F801を博物館入りさせましたが、逆に現場復帰を考えているカメラがAE-1P。キヤノンの懐かしすぎるカメラですが、視度調整やリチウム電池、モータードライブなどを復活させましたので、最近使いたい症候群に囚われております。(^^;
そこで彼に用意しようと着々と進めているのが白黒ステージ。
イルフォードの色素モノクロを使えばC-41処理なので街中現像が可能なのですが、折角自炊でデジタル化出来るのだから現像も自炊したい所。というわけで最近今は亡きキングというメーカーのベルト式現像タンクを入手しました。オークションだったんですが、クリップも2つ付けてくれていたので後は現像液と定着液を買えばいつでもモノクロフィルムの現像が出来る状態です。
なぜF801ではなくAE-1Pなのかも含めて、次回は白黒フィルム現像に迫ってみましょう。

激痛い。

右の耳穴がとても痒くて耳かきをマゴノテ代わりにカキカキする事数回、2日前の夕方辺りから何かのスイッチが入ったかのように激痛に襲われるようになった。元よりおかしな右耳であったが、ここで会ったが百年目のように激しい痛みによる反撃に出てきた感じだ。太鼓を叩くような疼きを伴う激痛に為す術もなく、奥歯経由で右肩にまで響いてくる痛みは初めての経験で、ネットで色々と調べているとどうやら外耳炎になってしまったようだ。
耳の中で時折聞こえる「ミリミリ…」という不気味な音。太鼓を叩くような激痛。右耳は中で腫れ上がっているようで、あっという間に指で塞いだように難聴状態になり耳鳴りも酷くなった。
バファリン等の市販の痛み止めを飲むと、痛みは取り敢えず引くのでそれを飲んで夜を凌いだ。朝は当然、薬効切れによる激痛で目が覚める訳だが…。(-_-)
売薬の対症療法だけでは限界があるので、実家へ行き母親がちょっと前に病院で貰っていた風邪薬から、抗生剤、整腸剤、消炎剤を選んで飲んでみた。鎮痛剤がないので、薬疹を覚悟にこれまた売薬の頭痛薬を飲んで凌ぐ事に…。日中、一瞬腫れが引いたかのように思われたが、夕方頃になると更に酷い状況になり、左耳を塞ぐと、ほぼ聞こえないような位にまでになった。右耳はもはや、何かの塊が入り込んでいるかのような感覚だ。抗生剤も消炎剤もほぼ効かないようで、やはり耳の患部に直接何かを施さないと治癒は見込めないみたいだ。耳と喉って大体そうですよね…。
当然耳鼻科へ足を運ぶのが妥当な所なんだけど、耳鼻科ってやたら患者が多いのでやたら待たされるのと、飛沫感染をするような病気の患者が殆どのような気がするのと、特にこの時期は風邪ひきさんが多いのとで、とにかく良い印象がない診療科目なのだ。実際に午前中に申し込んだのに、見てもらうのが午後4時半という訳の分からない状況になった事もあったし(アホらしいので途中で家に帰ったけど…)。
しかし、現状を考えると好き嫌いも言ってられる状況ではないのは明白なので、適当に近所の耳鼻科をリサーチしてみる…。実家からほど近い所に新しい耳鼻科があり、ここはネット予約も出来るようだ。しかし、嫌な予感がしたので更に調べてみると、時間予約が取れるのは4日先で、当日の順番予約も×になっている。つまりは患者が溢れかえってネット予約など役に立っていないという事だ。
一瞬、気が萎える…。
そこで、数年前に副鼻腔炎になった際に行った、若干不便な立地にある耳鼻科に行ってみる事にした。チャリや歩きではおいそれと行けない所にあるので、確か空いていたはずだった。というわけで、夕方の診療が始まる少し前の時間に合わせて車で走ってみると…ビンゴ!!
めっちゃ空いてますやん。笑
問診票を書いてほぼ待ち時間無しで診察を受ける事が出来た。
結果はやはり外耳炎。しかも11時の方向からポンポンに腫れ上がっている模様。何やら色々と処置をして貰い、最後に薬を染み込ませたガーゼを詰めて貰って、抗生剤と痛み止めと軟膏(抗生剤)を処方して貰う。外耳炎は重度だとオペが必要になる事もあるというから、私の場合でもそれ程では無い状態だったのかな?
で、薬を受け取ると、抗生剤は私が勝手に飲んでいた抗生剤と同じ物だった(笑)。これ、効かないんだけど…。(^^;
まぁ、抗生剤は3日までと言うので、あと2日は気持的にも効くという事で飲む事に。5日分出たので3日分余るな…母に返そうか。(笑)
有難いのは即効性のある痛み止めと抗生剤軟膏。恐らくこの二つが主戦力になる。っていうか、取り敢えず速効で痛み止めを飲んだ。これで人並みの行動が取れる。
夜になり、風呂から上がって耳鼻科で詰めてもらっていたガーゼを除去すると晴れが若干引いており、難聴状態を脱していた。少し安堵のため息。っていうか、耳が通ってもの凄くスッキリしますね。
綿棒で抗生剤軟膏を少し多目に塗りつけて、寝る前に痛み止めを再び飲んで就寝…。

次の日の朝。っていうか、これを打っている今。疼痛はあるが腫れはコンスタントに引いているようで耳はスッキリしている。抗生剤を飲み、軟膏をべったり付けて、痛み止めを飲んで、さぁ今日も仕事だぜ!!
みなさん。耳かきはしすぎないようにご用心です。エラい目に遭いました。

意外と難しいネガデュープ

さて、前回はAPS-Cとタムキューという、比較的ポピュラーな機材を使ってニコンのES-1を用いての35mmフィルムのデュープ機材をコンプリートする所までやりましたので、今回は実際にネガを撮影してデジタル画にする所までの要領を書き記しておこう。

ポジのデュープに関しては、それ程問題は無い。ポジは見たまんまの画像を見ながら撮影して、お手本を見ながらデジタル処理で色を近づけてゆく事が出来るからだ。
一方のネガとなると実はちょっとややこしい。と言うのも、ネガは色が反転されている事に加えてフィルムベースにオレンジ色のマスクがかかっているからだ。元々カラーフィルムというのは機械での現像処理を前提として作られているようで、現像処理剤の色傾向や焼き付け処理の関係上からあの微妙なオレンジ色でマスクがかかっている。らしいのだ。
しかし、今回のようにデュープを行う場合はこのオレンジを何とかして除去しておかないと、後のデジタル処理で面倒な事になる。その方法は、撮影時に使うバックライトに青い光源を使うという方法だ。正確にはフィルムベースのオレンジ色に対する正反対色。よって青い光源と言う事になる。出来ればその青も調整が出来る物が良い。となると何が使えるかというと、身近なものではパソコンのモニター。或いは7inch以上のタブレット辺りが良い事になってくる。普通の蛍光灯バックライトなどでも代用は可能だが、セロファン等を使う事になるので、正確な正反対色の青を作り出す事はちょっと難しい=後の処理で面倒臭くなる事になる。
私はNEXUS7を持っているので、それにLightboxというおあつらえ向きのアプリを入れて使用しました。
正反対色を作り出す要領は、面倒ではあるが、それ程難しくはない。
まず、フィルムの端っこの方の何も写っていない部分をマウントに挟んでES-1にセットする。で、バックライトを当ててファインダーを覗く。後は色の調整で白く見えるようにバックライトの色を変えてゆく。要するに色を変えてみて、白く見えたら撮影してみて、パソコンで撮像を確認して…と言うのを繰り返して、「白」かなと思うポイントを探すのだ。富士のフィルムだと、微妙に緑が混ざった明るい空色という感じの色が「白」かな?と思う色になりました。
仮に真っ白のバックライトでデュープすると、ネガ反転した時には作業者の顔色と同じく真っ青になってしまいます。こんな感じ。
ファイル 20-1.jpg

これだと、大量にイエローとオレンジを加えて、自然色に近づけてゆく事になりますが、多分青すぎてオレンジをソフトの許すめいっぱいまで加えてもまだ青いと思います。元々青が乗っていますから、青が強く出る傾向があるので、面倒ですが諦めて「白」になる色相を探し出しましょう。
この作業さえクリアすれば、後はもう撮影してゆくのみだ。
AFが使えるので非常に簡単にデュープができる。
若干のホコリが乗ってしまったが、こんな具合だ。
ファイル 20-2.jpg

お花の写真も、割と苦労もなく、こんな感じに仕上がった。
ファイル 20-3.jpg

撮影条件は、D90のISO200でF11絞り優先オートのRAW。現像はAdobe Lightroom5で行った。オレンジベースの相殺も良好で、ネガ反転した時のヒストグラムもほぼ一定の所でまとまっていましたが、色温度や全体の彩度はあまり触らない方が良いようで、トーンカーブのブルーを重点的に調整してゆく方が自然に近い感じになった。必要ならオレンジやイエローを足して微調整してゆく。空が入っていると、わざとらしい空色になっている場合があるので、その場合は色相を微妙に触って整えると良いようだ。やはりバックライトでのオレンジ相殺が、全てを決定するという感じだ。
ただし、DPE店で仕上がってくる写真に限りなく近づける事は出来ても、デジカメの撮像と同じような鮮明で明瞭な画像にする事はできないと思う。そこは逆にフィルムの味と理解しよう。デジカメと同じにしたいのなら、はじめからデジカメで撮影すれば良いだけの事だ。フィルムの味わい深い色彩をパソコン上でも再現するのがこの度の目的だという原点を忘れてはならない。
それにしても、デジカメの解像力には改めて驚かされた。フィルムの粒子までが写っている所を見ると、デジタルはもはやフィルムを遙かに凌いでいたという事ですね。凄いね。しかし、この粒子こそがフィルムの特徴であり、決してデジタルでは再現出来ない物だったりするんですよね。
最後に、最新の条件で撮影した金閣のフィルム変換画像です。
かなり綺麗に仕上がっていると思いますが、いかがなもんでしょうか。
ファイル 20-4.jpg

綺麗に仕上げられるという事は、ここから如何様にも加工が出来る範囲が広がるという事ですね。とりあえず、本物には敵いませんけどソラリス風にした物を…。
ファイル 20-5.jpg

フィルムデュープの忘備録

何か色々と考えながら、試行錯誤を繰り返して、要約APS-Cカメラを用いてフィルムからデジタル画を起こす方法が自分なりに確立出来てきたので、ここで一度忘備録がてらに書き記しておきたいと思う。
当初はAF NIKKOR 35-70mm MACRO付に中間リングを付けていたが、この方法だとピント合わせがマニュアルで面倒臭いのと、ピントを合わせる作業をするとレンズ先端が回るレンズなので画角が斜めになり、これまたウザったい事になるのと、撮像の大きさ調整も面倒臭いという三重苦に陥ってしまうので、機械的にデュープを行ってゆくには少々無理がある。
本来なら40mm MACROとステップダウンリングを使えば一番簡単なのだが、安いとは言えそれだけの為に40mm MACROを購入するのは、ちょっと生き方として私には合わないので、ここはいっちょ私の持っている唯一のマクロレンズとなるタムロン90mmで防備録としておきたいと思う。
使ったカメラはD90。これにタムロンSP 90mm/F2.8を取り付けて35mmフィルムをデュープするには、当然像が大きく映りすぎてお話にならない。つまりレンズとES-1の間をもっと離してやる必要がある。離す方法は幾つか方法があるが、私はこんな事にあまりコストを掛けたくないので100均で売っている工作用のボール紙を使って筒を作り、ES-1とタムキューの間に挟む事によって距離を稼ぐ事にした。ES-1側は固定が簡単だが、タムキュー先端には筒にねじ込む物が何も存在しないので厄介だ。レンズフードの固定枠にねじ込むように筒を作っても良いが、それだと筒をテーパーにする必要があり、作成難易度が飛躍的に上がるし離す距離をいつも一定とするのは難しくなる。つまり精度を取れない=面倒な事になる。
そこでタムキューの先端をES-1側と同じ径で嵩増しする事にした。幸いタムキューはフルサイズ対応レンズである事とフィルター径は55mmなので、ケラレもなく何となく上手く行きそうだ。
とりあえず現状は、中古屋で安く買ってきたレンズ保護用のフィルター(私はSKYLIGHT)を装着してあるので、これで5mm程嵩増しができてはいるが全然足りないので、どうしようかと色々とAmazon様を漁っているとKenko レンズメタルフードというのを見つけた。フィルターのように取り付ける金属製のフードだ。長さは25mm位あるようでこれをタムキューに取り付ければ紙筒をねじ込む余地が出来る。
しかもこのフード、複数個を連結して装着する事も出来るようだ。早速55mm径の物を購入しようと思ったが、ちょっと待った!!
よく見ると、55mm径対応の物だとフードの外径が少し大きいように見えた。どうやらこのフード、55mmだと先端側は58mmと言う風に、1段づつ大きくなっていくようだ。まぁフードなので連結使用の場合は大きくなってゆく方が理に適っているからそれはそうなんだろうけど…。面倒臭いな…。(-_-;
色々と調べて、ES-1側と外径がほぼ同じ物は52mmのフードを使うと良い事が分かった。早速55→52mmのステップダウンリングとKMH-52BKを手配する。ちなみに私のような目的の場合は連結使用は当然不可だ。何はともあれ、紙筒をねじ込む余地が30mm近くできたので、まぁ充分だろう。
次に紙筒。ねじ込むのでそれ程の精度は要らない。ある程度距離を離してES-1に挟んだ35mmフィルムがカメラの画角に収まればOKだ。短めに作ってES-1のねじ込む具合で距離を微調整しても良いだろう。しかし私はここで苦労しておいたら後が楽なんじゃないかと思って、距離をある程度割り出してみた所、大体143mmと出た。この辺で作っておくと何も考えずにES-1を一杯までねじ込んで、レンズ側も一杯までねじ込むと丁度良い案配になる。微調整はセロテープで盛ってやれば良い。ちなみに紙の横幅は55×3.141592…です。172mmあたりが出ますけど光が漏れ入っては意味が無いので私は190mmで作りました。あと、レンズフードも白がありますけど、そこはキヤノンの真似をしなくてもいいです。白っぽい材料を使うと、おかしな反射光が出来たりして、おかしな仕上がりになる事が多いので、写真器具を自作する時は、基本的に全て黒い物を使いましょう。本当は紙筒も黒い厚紙で作ると良いです。これ、憶えておくといいですよ。

と言う訳で、
こんな風な感じになりました。ちょっと暗い画像だけど我慢してちょ。
ファイル 19-1.jpg

左がES-1、右が擦った揉んだで購入にこぎ着けたフードとステップダウンリングだ。
こんな風にES-1を紙筒にねじ込んで、タムキューにはフードを取り付けてからねじ込む。
ファイル 19-2.jpg

紙製なので上下左右の精度があまり良くないので、レンズ側の紙筒の縁にセロテープで盛って画角を微調整すると完成だ。
ファイル 19-3.jpg

ちなみにES-1はマウント化されたポジフィルムをデュープする事を想定した用品なので、そのままではネガやポジのスリーブに使う事は出来ない(無理に使うとフィルムに傷が付くよ)。なので面倒だが紙でマウントの代わりになるイーゼルマスクを作る必要がある。
ファイル 19-4.jpg

好きなように作っても良いが、135のコマサイズは知っての通り36mm×24mm。このコマサイズでイーゼルを作成すると実際に使う段になるときっちりとフィルムをセットする事になり、非常に面倒臭い事になる。

「少し大きめに作って置けば良いじゃないのか?」

と、写真を知らない方は思ってしまうだろう。カメラ歴が長くてそう思った方は、今までラボや暗室に入った事の無い人なのだろう。
周囲の何も写っていない所を含めてデュープすると、そこから入る光は真っ白なので、実際の撮像に影響を与えてしまうのだ。つまり周囲が明るくなり、周辺光量低下とは逆の事が起こる。あとのデジタル処理でただせば良いかも知れないが、非常に面倒臭いと思います。だからコマサイズよりも1mm程小さいサイズにしておく。周囲が少し切られてしまうが、それはしょうが無いのだ。写真って今も昔もそうなんです。だからキヤノンF-1等の視野率100%のファインダーで喜んだのは、ポジで撮って直接印刷屋に持ち込むブン屋のカメラマンか、広告カメラマンだけだったのだ。一般ピーポーは視野率93%と言うのが、実際にDPE店で仕上がってくる写真の視野率にほぼ合致しており、またスライドマウントの窓も93%であった事から、非常に理に適ってたんですな。そんな事も知らずに当時視野率100%だ何だと騒いでいた一般カメラマンは、ハッキリ言って私にはバカにしか見えなかったし、実際に視野率100%のカメラは、ネガやポジはマウント仕上げで引き渡す仕事が主であった私は使い物にならなかったのでF801を採用していたのだ。フィルム時代はプロアマ問わず、そういうカメラマンが圧倒的に多かったはずだ。フィルムを使う以上は、これは今も変わらない理屈なんじゃないかな。知るは一時の恥、知らぬは一生の恥というので、ここでこっそり知っておこう。

さて、全ての道具が揃ったので、次回は実際にバックライトを当ててデュープしてみよう。

ネガフィルムのデジタル化

前回のAPS-Cカメラに対する私の考えの延長と言う訳でもないが、フルサイズはフィルムで…という考えが結構以前からあった。理由はフィルムが持つ特有の色味というか空気感が、やはり魅力的だからだ。画像だけを見てAPS-Cで撮ったのかフルサイズで撮ったのかなんて、誰が見ても判別が付かないデジタルカメラの世界で、APS-Cの多くの利点を捨ててまでフルサイズカメラに移行するメリットなど一般ユーザーにはない訳でして、まぁ強いて言えば所有欲と撮影現場でAPS-Cのカメラマンに自慢するという恥ずかしい行為が出来る事位だろうか。北海道での撮影の折、キヤノン7Dからニコンの当時発売されて間もないD800を手にし、やっぱりフルサイズで無いとダメだと大絶賛(=大自慢)をしている現場で出逢ったおっちゃんの話は、何度欠伸を我慢した事か…。こういう面倒臭いの多いんだよなぁ…フルサイズのデジカメぶら下げてる奴って…。ネット上にも良く散見されるし…。(^^;
まぁ、そういう事ですわ。

閑話休題。
35mmフィルムのカメラで撮影したら、当然の事ながらネガやプリントが手元に残ります。そのまま保管してたまに引っ張り出して楽しんでも良いがここは一発デジタル化という訳だ。フィルムをデジタル化するには幾つかの方法がある事は、以前この日記で書き記したとおり。代表的な例を下記に例を示しながら順番に見てみよう。

①カラープリントからスキャンする方法
ファイル 18-1.jpg
600dpi位でスキャンした後に白っぱくれを消す為にレタッチを少々施している。元々のDPE店での出来上がりに左右されるという部分はあるが、とにかく普通のスキャナがあれば良いだけで、圧倒的に手軽な方法だ。ただ、必ずレタッチをしないとスキャンしました感がアリアリになってしまうが、以外にイケる方法では無いかと思う。

②フィルムスキャナでスキャンする方法(EPSON PM-920の付属機能)
ファイル 18-2.jpg
2400dpiでスキャンして。レタッチはスキャンソフトによる自動色補正や退色補正などに頼ったのみだ。これも手軽にデジタル化するには良い方法だと思う。難を言えばホコリに気を付ける事と、少し時間が掛かる事かな。解像度を落としてスキャンすればもっと早く作業が出来るとは思うが、あまり荒くしてしまうとフィルムらしさまでどこかへ行ってしまう気がするので2400dpi位ではスキャンしたい所だ。プリンター一体のフラットヘッドを使ったが、10000円位までのフィルムスキャナであっても、デキは対して変わらないと思う。これでOKならOKという出来上がりだと思います。

③デュプリケーターを使ってネガを再度デジカメで撮影する方法。
ファイル 18-3.jpg
所謂デュープと言われる方法。走査線でスキャンするのとは根本的に違う方法なので、出来上がりの状態も変わってくる。デジカメのモニターでピントを追い込んで撮影するので、とにかく綺麗に仕上がる。恐らく10万円クラスのフィルムスキャナに匹敵していると思う。これはニコンのES-1という3500円程で売っているデュプリケーターを使いました。フルサイズのデジカメとマイクロニッコールの60mmの使用を想定しているようで、実際にそのセットで使うとAFを使って効率よくデュープが出来る。ご自慢のフルサイズデジカメが生きてくる場面だ。私の場合はAPS-C+35-70mmマクロなので中間リングを使って距離を稼いでMFでデュープしました。恐らくこの方法が安価で一番綺麗な仕上がりになると思われる方法だと思います。フィルムスキャナを検討している方は、この方法も検討してみると良いと思います。

さて、
どんなもんでしょうか。フィルムの色味というか空気感は…。
ちなみにフルサイズのデジタル一眼で撮影した画像はこんな感じです。
ファイル 18-4.jpg
解像感や鮮烈さは圧倒的ですな。まさに現代カメラの写真って感じですよ。しかし、言い換えればデジタル一眼で撮影した方は、みんなこの写真を持っていると言う事でもあります。そこでオリジナリティを上げる加工をする訳ですが、もちろんデジタル処理でフィルムっぽい雰囲気を醸し出す事もできます。出来るんですが、本物に勝る偽物は無しと言うだけあって、やっぱりフィルムの持つ空気感には適わないんですよね。レトロというか野暮ったいというか昭和というか…。
35mm判のフィルムの画像は、今は風景画にはあまり向かないのかも知れない、でもスナップショットには向いていると思うのだ。35mm一眼レフに一番に合うレンズは50mmの標準レンズだ。ズームなら35-70mmと言った所だろう。私もF5には50mm単を、F801には35-70mmを付けている。これがフィルムで一番楽しい撮影が出来るセットなのだと思う。
ネガフィルムの色味を調べていて、行き着いたカメラマンが一人いました。梅佳代という若手の人気女性カメラマンだそうだ。結構有名らしいが知らなかった…(^^;
彼女の愛機はキヤノンのEOS5というフィルムカメラで50mm単を付け、Pモード以外はほぼ使わないと言う。スナップショット専門のカメラマンのようで、寝る時以外はいつもカメラを首から提げているという方らしい。そんな彼女にEOS KISS等のデジカメを持たせて撮り歩きをさせるなど、色々とやった雑誌社もあったようだが、結局梅佳代氏の感想は、(デジカメは)思ったよりも綺麗に写る。でもフィルムの方がやっぱり綺麗。という物だった。今の人からすれば「??」な回答に聞こえるだろう。しかし梅佳代氏は本能で自分の写真はフィルムカメラだから出来上がるのだと知っていたのだと思う。
彼女の写真には、よく見るとクォーツデートが入っている。ピントなんて二の次で、今日日のカメラマンが求めるような、小綺麗なデジカメ画像とはほど遠く、とにかく写っている物がそれであればヨシとする作風だ。このナチュラルさがウケて世界からも絶賛されているという事実がある。現実世界やネット世界でしばしば繰り広げられる重箱の隅をつつくような熱いカメラ論争も、彼女にしてみればフッと笑ってシャッターを押したくなるような、面白い場面なのかも知れない。
彼女の作風のナチュラルさの内訳には、フィルムカメラでの撮影という部分がかなり大きいと思われる。仮に彼女が最新のデジカメでカメラ理論に囚われてパシッとしたスナップ写真ばかりを撮っていたとしたら、今程の話題を呼ぶカメラマンになるには、まだまだ時間が掛かったのではないかと思われる。それは彼女自身も恐らく分かっているのだ。だからEOS5が壊れたら中古屋でEOS5を買い直し、街中の相性の合う45分プリントのDPEショップで現像に出し、昔のやり方で切り込み続けているのだと思う。結果、プリントの方が綺麗だと彼女の眼には映るのである。
しかし、そう遠くない未来にフィルム機が絶滅する日が来るのだろう。その時彼女がまだ写真家をしていたとしたら、どのような写真家になっているのか、とても興味がある。それまではEOS5をトレードマークに写真をとり続けて欲しいものである。

ちなみに最後になりましたが、4枚目のデジカメでの撮影画像は、フルサイズカメラではなくAPS-Cカメラで撮影したものです。ここにお詫びと訂正を入れておきます(笑)。