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今は撮影を休止しています。

何度も言っておりますが、梅雨入りから彼岸花の頃までは、私は撮影を休止しております。が、今は別の事情ができまして、撮影活動を休止しております。その証拠に、今年は花火の撮影も行けておりません・・・。今年は行けるかなぁって感じです。
 
そんな真夏日が続く中、プランターで育てていた6株のスイートバジルが育ってくれて、なんと今季三度目の収穫をする事ができました。
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ちなみにハーブの栽培は10年ほど前からちょこちょことやっていたのですが、育ててみた物の料理をするわけでもなく、ポプリにするわけでも無く、使い方も分からず、という感じだったので、育っては切って捨てて、枯れて終わり・・・を繰り返しておりました。勿体ないですねー。まぁ適当にやってるから冬越しなんてした事もないんですけどね・・・。
しかし、余りにもったいので取り敢えず乾燥させてみた所、特にバジルは結構お料理に使える事を知り、収穫したら乾燥バジルを作るというパターンにハマってしまいました。それが今回で三度目というわけです。
 
バジルは摘心と言って、苗からにゅっと伸びてきた芽が30cm程に育ったところで一旦切り戻す感じで2、3節摘むと、その両脇から二本の芽が出てきます。つまり摘心をすると収穫量が倍々式に増えてゆくという面白いハーブだったりします。
摘心をするとしないとでは、秋に枯れるまでの間に収穫できる量が断然違ってきます。が、摘心を三度ほど繰り返すと、残念な事に葉が小ぶりになってきます。これは摘心をした枝よりも太い脇枝が生えてくる事がないからですが、私の今回の収穫も写真ではわかりにくいですが、二度の摘心をして三度目の収穫ですので、葉が小ぶりになっていました。なので、今回は株をリセットするように思い切り切り戻しました。一か八かなんですが、上手くいくとまだ二度くらいは収穫できるかなと考えています。
バジルはとにかく日光と水が大好きです。これがセージやローズマリー、タイムなどの乾燥好きなハーブと違うところです。ハーブの栽培は水好きか乾燥好きか、日光好きか日陰好きかでプランターを分けた方が良いです。私の知識はまだまだ狭いですが、何となく基本はハーブは乾燥好きです。なので水好きを知っていれば良いと思います。バジル、ステビアは水好きだと思います。私はバジルとステビアには一日2~3回の水やりをしています。とにかくプランターや鉢の土を乾かさない事が大事なようです。もちろん肥やしも緩効性肥料をばらまいて、週に1~2度液肥をやっています。
あと、ナメクジの食害に遭いやすい植物ですので、プランターに植えた場合は、その直後にナメクジの誘殺剤を株の周囲に撒いておきましょう。地獄絵図を見る事になりますが1~2晩で殲ナメクジ軍団を殲滅できます。後は夜に見て、たまに来る単発のナメクジを捕殺すればOKです。あと、最大の敵はヨトウムシですね。私はまだ食害に遭った事が無いのですが夜になると地中から出てきて大量に食害するようですのであっという間に丸坊主にされてしまうようです。農薬が手軽ですがそれをやるとオーガニックにならないので、ヨトウムシも夜中の見回りで地道に捕殺するしかないです。順調に育っていたのに葉の食害跡も無く枯死した場合は、土中にカナブンの幼虫(=ネキリムシ)が大量にいる可能性があります。奴らにマリーゴールド等の忌避植物の効果はありません。この場合は土をマルッと変えてしまう対策が必要になります。ゴロゴロ出てきますからあの手の虫に弱い方は要注意です。小さな穴と糞の痕跡がある場合は、葉の裏側に糸を張った小さな芋虫が住み着いている可能性大です。大した害にはなりませんが鬱陶しい事山の如しですので、丁寧に葉裏を見て切り取るか収穫時に排除します。
ちなみに芋虫やネキリムシを捕獲した場合は、完全に殺してしまいましょう。慈悲の心を持って、生かしたまま少し離れた所に捨てても彼らは100m位の距離なら戻ってきます。特にヨトウムシは夜中に餌を求めて結構移動しますので厄介なのです。彼らの餌を求める根性とハナを侮っていると、ハーブが丸坊主にされてしまいますよ~。
 
というわけで、今回収穫したバジルですが、ジェノベーゼにしようかと思ったのですが、他の材料(松の実やニンニクなど)が皆無だったのと、そうこうするうちにしんなりしてきましたので、結局乾燥させる事にしました。
実家の強烈な西日の当たる部屋の窓際で三日間干したバジルがこれです。
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ボウルいっぱいのバジルも、水分を失うとこの程度の量になります。香りを多く残すコツは、水洗いを緩く早く終わらせる事です。バジルは水は好きですが溺死状態は嫌いなのです。水につけて放置しているとどんどん香りが飛んでしまいますので要注意です。
乾燥には電子レンジを使う方法もありますが、自然乾燥との違いはズバリ香りです。色はレンジの方が綺麗な緑なのですが、香りがだいぶ消し飛んでしまうようです。一方自然乾燥は色こそ淡くなりますが香りがダントツで残っています。ちなみに私は二度目の収穫時に梅雨時と言う事もあって電子レンジを使ったのですが、なんとキッチンペーパーから火が出た事があり、それ以来使っていません。
早くできる分、高温になり過ぎて危険な感じがしますし、香りもダントツですので、できれば天日干しをお勧めします。
天日干しを三日間ほどすると、触った感じでパリパリになります。一見完成のように見えますが、まだ水分が残っています。自然乾燥でもレンジでも、完全に水分を除去する事は難しいです。試しに4、5枚取って乳鉢で擦ってみれば分かります。湿気のせいで葉が上手く粉になってゆかないと思います。かといって四日以上天日干しすると、今度は香りが逃げてゆきますので、この状態にまでなったらとりあえず瓶に入れ、乾燥剤(百均で売っている食品用)を入れて蓋をして一週間ほど置くと完全にパリパリになります。これでやっとホールが完成です。私は少し大きめの瓶に入れて乾燥剤を2つ入れています。
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後は料理の際に手で砕くなり、乳鉢で擦って粉末にするなりして使用します。
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完全に水分が飛んでくれていますと、シャリシャリと砕けて簡単に粉末にできます。私はかなり粗めと、少し粗めと、粉末という具合になった時点で別の瓶に入れて、実際のお料理に適当に使い分けで使用しています。
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多少の手間はかかりますが、お料理にバジルをかけるだけで、平凡な料理もちょっと高級な雰囲気が漂うお料理に化けますので、一度お試ししてみてください。
あと、セージ、タイム、ローズマリー、オレガノなどの粉末をブレンドして岩塩と混ぜますと、ハーブソルトになります。これは本当に魔法の塩です。何にでも使えますので、よかったら挑戦してみてくださいな。