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最後のLOMOフィルム

デジカメはレンズ8分本体2分で写真が出来上がる感じがするが、フィルムはもっと多くの要素が加わって写真になる。一番大きな要素になるのがフィルム。次に現像処理(プリントじゃないよ)。その次にレンズで最後にカメラかな。とにもかくにもフィルムで出来上がる写真の善し悪しが決まり、現像処理という自分では手の出しようがない要素が絡んでくるのがフィルム写真のシビアであり、マニアックであり、今は面白い所と言えるのかもしれない。

2年程前に2本買って1本は適当に使ってずーっと置いていたもう1本のLOMOのフィルムをF801に装填して使ってみた。ロシア製のフィルムでとにかく粒子が粗いのが特徴だ。発色も何て言うのかメリハリがないというか何というか・・・、白っぱくれたような写真に仕上がる。今風に言うとレトロチックな風合いというのかな。実は昔、このLOMOとかAGFAとかSolarisといった類のフィルムは使い物にならないと言って相手にしなかったフィルムで、私的には未だにそのイメージが抜けない。が、時代も変わってフィルム写真が全う趣味の物になりつつある現在で「味わいがある」という見方になって復権してきているから何とも言えませんな。
で、LOMOにも色々あるようだが、よくわかりません。ISO400の36枚撮りを使いました。ここまでの話の流れでお分りの通り、撮影後はネガ現像までで、ES-1を使ってデジタル化しました。
ファイル 22-1.jpg

これを味わいがある・・・というのかな。(^^;
私には単に粒子が荒れた失敗写真にしか見えないんですが・・・。
まぁ、デジタル化しているのでLOMOと言うかフィルム本来の特性が失われている部分があるのですが、どうなんでしょうかね?
今度はちょっとトイカメラ風の仕上げで・・・。
ファイル 22-2.jpg

多分、LOMOの良さ(?)を引っ張り出すには、LOMOが出すトイカメラに装填して、LOMOをよく知った現像業者に出すのが一番なのでしょうね。今回は面倒なのでいつも行くキタムラのスピード仕上げで現像して貰いました。
とにかく粒子が粗いですね。そういうフィルムのようです。
LOMOが気に入った方は、ヨドバシなどでまだ入手出来るようなので、一度試してみてはいかがでしょうか。
私の持っていたLOMOはこれで最後で、これを使い終った瞬間、撮影に使ったF801も私の博物館入りになりました。
ちょっとクセのあるフィルムというのも良いかもしれませんが、最終的にデジタル化するのであれば、クセのあまりないフィルムで普通に撮影して普通に現像したフィルムの方が、後で色々と出来ると思います。それこそデジタル加工でLOMO風にもSolaris風にも出来てしまう時代なので、わざわざ時間とお金をかけてまで、訳の分からないフィルムを使う事もないかと思う次第です。
ファイル 22-3.jpg

今持っているのはコダックエクター200というフィルム。ISO200と言うのが気にくわないんだけど、とにかく安かったので買ってみました。今はこれをF5に装填して気長に撮影しています。
ファイル 22-4.jpg

F801を博物館入りさせましたが、逆に現場復帰を考えているカメラがAE-1P。キヤノンの懐かしすぎるカメラですが、視度調整やリチウム電池、モータードライブなどを復活させましたので、最近使いたい症候群に囚われております。(^^;
そこで彼に用意しようと着々と進めているのが白黒ステージ。
イルフォードの色素モノクロを使えばC-41処理なので街中現像が可能なのですが、折角自炊でデジタル化出来るのだから現像も自炊したい所。というわけで最近今は亡きキングというメーカーのベルト式現像タンクを入手しました。オークションだったんですが、クリップも2つ付けてくれていたので後は現像液と定着液を買えばいつでもモノクロフィルムの現像が出来る状態です。
なぜF801ではなくAE-1Pなのかも含めて、次回は白黒フィルム現像に迫ってみましょう。