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NHKをスクランブル放送にしてしまう方法。

立花孝志という元NHKの職員が、金銭的な不正を内部告発して退職し、その後彼はたった一人でNHKという巨大組織の持つ「受信料」という利権と戦い続けてきており、令和年間となった現在、その一人から始まったうねりが段々大きくなってきて、現在はその一点のみを公約とする国政政党をして2名の国会議員と2%を超える支持を得て法的にも立派な公党の党首となって今もって戦い続けている。
その公党の名前が「NHKから国民を守る党」、俗に言われる「NHK党」である。このNHK党の最大の公約が「NHK放送のスクランブル化」である。
私は写真家の道を歩く者ですので、政治的な要素に関してはここでは発言しない事にしています。なので、ややこしいNHKのそもそも論はここでは論じるつもりはありません。私も単一論点政党であるNHK党のように、表題の「NHKをスクランブル放送にしてしまう方法。」という一点に絞って、私なりの方法論を書き綴ってみたいと思います。
その前に、NHK放送のスクランブル化というのは一体どういう事なのか・・・という事に触れておきます。
これは、放送局が放送する映像の電波を暗号化した状態で放送し、その放送を見たいと思う人は、その放送局と契約を交わす事(多くは有料です)でその暗号化を解いてもらい、見られるようにするという放送方法です。文字で書くとややこしいのでもう少し差っ引いて言いますと、例えばパラボラアンテナを設置してBS/CSチューナー付きのテレビを設置しても、WOWOWとかスターチャンネルと言った放送は「有料の契約が必要ですよ」という字幕が出て見る事ができませんよね。これがスクランブル放送と言う物です。
NHKは現在はこのスクランブル化を「公共放送である」という事のみを起点にして行っておりません。その上で「受像機(あらゆるテレビの事)を手にしたらNHKと契約する事」という法律を錦の御旗にして国民全員に契約を迫り受信料を徴収するという事をしている訳です。言い換えると、放送を垂れ流しにしておいて「国民は全員その放送を見ている」事を前提に契約→受信料を徴収しているという事になります。これだと、BS/CSはもちろん、最後にはインターネットにも同時に放送内容を垂れ流せばネットしか見ない人からも遍く受信料が徴収できる・・・という状況が、法体系として出来てしまっている訳ですね。実際にNHKはインターネットへの同時放送を実施する事でネットユーザーからも受信料の徴収を行おうと画策しましたが、国会で「それはやり過ぎ」と突っぱねられて、今は矛を収めているという状況ですが、政権の風向きが変わればこの矛は必ずまた出してくると想像できます。
 
では、そんな横暴を許すまじとするにはどうすれば良いか?
 
それが冒頭に述べた「NHK放送のスクランブル化」なんですね。この実現に立花孝志氏率いるNHK党の方々は日夜東奔西走されているという訳ですが、NHKの受信料というのは黙っていても年間7000億円ものお金が集まってくる、言い換えれば巨大な利権構造となっています。このお金はオリンピックや先のワールドカップのような世界規模の大会の放送権料に使われたり、8K等の次世代放送技術の開発に使われていたり、質の高い番組製作の為に使われたり・・・もしていますけど、平均給与1500万円とか、総務省職員の接待とか、ダークな噂もかなり出てきます。また、700人以上いる国会議員もなぜ立花氏のようにNHKを問題とした議案を出さないのかというと、NHKは放送局であり、選挙前になると政見放送など民放ではできない放送権を有しており、詰まりはNHKのご機嫌を損なうと当選できなくなったり、所属政党に迷惑をかけるという理由で「NHKには触れない」という事を暗黙の了解としているような気がします(違うというなら国会議員が実名で私に直接反論してください)。

そんな巨大な利権団体で、しかも放送局です。立花氏は公党の党首となって戦ってくれてはいますが、国会でNHKのスクランブル化の是非を問う議題を提出するという正攻法だとまだまだ時間がかかると思います。って言うか、それまでに現在55歳の立花氏が病などで倒れてしまうと、そこで頓挫しかねない状況でもあるのが現状です。
 
というわけで・・・
 
NHKを強制的にスクランブル化してしまう別角度からの攻略法をここに書き記してみたいと思います。
 
現在、テレビを買ったとしても、そのままではBS/CSはもちろん地上波放送も見られないですよね。放送を受信して映像としてみるにはB-CASカードを差したり、A-CASを起動する必要がある訳です。それらを行う事でとりあえず地上波放送が受信、視聴する事ができるようになっているはずです。
 
という事は・・・
 
地上波放送も既にBS/CSと同じく、もう既にスクランブル化されているという事ですから、これを利用すれば良いのです。具体的にどうするかと言いますと、NHKに「スクランブル化をしろ!」と言うのではなく、民放各局に「地上波放送はB-CASをスルーして見られるようにしてください」と言えば良いのです。仮にこれが実現するとテレビを買ったら、B-CAS、A-CASの有無に関わらず、とりあえず民放局の放送は受信して見られる訳ですね。
 
「これでいいやん。」
 
と思える方は、B-CASを配達記録付きでB-CAS社へ送り返し、A-CASも起動させなければ良いのです。そうすれば自動的にNHKにはスクランブル化されたと同等の状況になるという訳です。
受像機はあるがNHKは一切映りませんから、NHKに用がなければ契約の義務も必要もありませんし、もちろん受信料を支払う必要もありません。
 
「いや、受像機を買った時点で・・・」
 
と食い下がってくるNHKファンの方もいると思いますので、一応申し上げておきますが、放送法の言うNHKとの契約の絡む「受像機」というのは、法的に解釈すれば当然に「NHK放送を受信して映る受像機である」事が前提となります。分かりやすく言うと映らない壊れたテレビを差して契約しろとまでは放送法は言っていません。それと同じ事です。B-CASがない時点で「テレビとしては不完全な物」なのです。これが法律的な解釈という物です。
 
NHKを突いても答えは堂々巡りで出ませんので、NHK党は民放各社と話し合って、CASスルーを実現する方向でも攻めてみると言うのも一興ではないかと思うのですが、いかがな物でしょうか。
 
ちなみに私はNHKを否定する者ではありません。
国民の為にと一所懸命に戦っている方に、少しでも力になれたら・・・とはいつも考えている者でございます。同時に、利権に胡座をかいて巨利を貪るような輩には天罰を下してやりたいと思う者でもあります。

お後がよろしいようで・・・。