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ファンカーゴを車中泊仕様に・・・完結編。

ファンカーゴを車中泊仕様に・・・って書くと、

「何だよ、別に珍しい話題でもないじゃん?」

って、言われそうですが、まぁまぁそう仰らずに・・・。(^^;
前回も少し書きましたけど、ファンカーゴと言っても私のは後期型のリアリビングバージョンなのだ。前期型はリアシートがダイブダウンと言って、床下にマッチするように折りたたんで荷台全てをフラットな空間にする事が出来たが、その代償としてリアシートはペラッペラの安っぽい仕様であった。これはしょうがないですね。
リアリビングバージョンは厚みのあるリアシートになって座り心地を優先した仕様になっているが、ダイブダウンが出来なくなった為、2段階の折りたたみで前席の背面に張付くような形でリアのスペースが提供される為、ダイブダウンの縦幅最大180cmのスペースに対してリアリビングはシートの厚み分だけ狭くなり、縦幅140cm位のスペースしか取れなくなった。140cmとなると大人ならどうひっくり返っても足を伸ばして寝る事が出来ない。これが後期型のファンカーゴは車中泊に向かないと言われる所以だ。実際に車中泊仕様にしている方は皆無に等しい。それでも私は伊豆沼7日間や福島6日間、小千谷市3泊など、このスペースで寝泊まりしてきた。足はやや曲げなければならないが前席シートで寝るよりもまだマシだからだ。しかし、1週間近くになってくると腰も痛くなってくるし、いい加減に足を伸ばして寝たくなってくる衝動に駆られる。
で、
この秋に向けて、リアリビングバージョンのウィークポイントを克服し、しかも撮影行にとことん便利な仕様にしてしまおうという企画が私一人で立ち上がったのである。これはその壮絶な克服体験の記録手記の完結編である!!
って、んな大層なもんでもないけど・・・。(笑)

しかし、車中泊の旅をしたいがリアリビングバージョンを買っちゃっている方には、とっても耳寄りな情報だと思うんですがいかがでしょうか。
ちなみに私の車中泊仕様は普段は家族も乗る為、すぐに原型に戻す事が条件となっている事に留意頂きたい。構造変更届を出すような永久改造の場合は、リアリビングバージョンもへったくれも無いのでネットでキャンピングカー改造辺りを調べてください。

<リアを完全フラットにする>
リアリビングバージョンは後部シートを1段階だけ折りたたむと後輪の足回りの膨らみの高さと畳んだシートの頂点部の高さがほぼ同じになります。つまりこの上にコンパネを設置すれば容易に後部が完全フラットになるのだ。私の計測では縦1280×横1220の大きさで事が足りる感じだったので、さすがに1枚物では高額だし設置も保管も大変になるのでコンパネ2枚を購入し、1280×610を2枚切り出して蝶番で連結しました。結果はドンピシャでした。蝶番を下にするように設置すればそれだけで完成になってしまうほどです。しかし、蝶番が下と言う事は車内で山折りの状態になるので、これだと下にある荷物を取り出したり何かと不便だ。しかも人が乗ると蝶番にかなりの負荷がかかる事にもなり破損する可能性も出てくる。出来れば谷折り状態で設置したいが、その為には前後のセンター、つまり2枚の板を跨ぐように支柱が1本づつ必要になる。支柱の設置は簡単だが、永久固定だと折角2つ折りに作ったのに意味が無くなるし、片付けもしにくくなるのは推して知るべしだ。色々と考えた末に38mmの太さのアルミパイプを支柱とし、パネルへの固定にはそれ用の固定具を用いて片方の板にだけ固定するようにした。そうする事で支柱は簡単に外せるし、パネルを折りたたむ事も出来る。そうやってできたのがこれです。
これが後部の支柱。
ファイル 48-1.jpg
上部の固定具は左のパネルだけに2カ所ネジ留めしてある。左右いずれのパネルもグイッと持ち上げる事が可能だ。(これ大事、特に右はね)
ついでに前部の支柱。
ファイル 48-2.jpg
まぁ、同じ感じで作ってあります。ただ長さは前部が45cm、後部が38.5cmと少し違うのがミソですね。
この2本の支柱のお陰でがっしりとしたフラットスペースがリアラゲッジに出来上がりました。既に前回実験している通り、私は斜めになれば足を伸ばして寝る事ができるようになりました。(嬉)
こんなに簡単に広いスペースができるなんて考えてもみなかったので、本当に嬉しい限りです。ちなみに右側コンパネを跳ね上げると後部シートの右側1人分のシートを起こす事ができ3人まで乗れるようになります。私が谷折りに拘ったもう一つの理由であります。
あとは蝶番がむき出しで危ないし寝心地も悪くなるので上に8mmのアルミマットを敷いて居住性を高めました。
ファイル 48-3.jpg
ね? なかなか良い感じでしょ!?
リアリビングバージョンの夜明けですね。(^^)
実際の遠征時は下段には調理器具や食料などを積載し、上段には撮影機材や着替え、毛布や寝袋と言った物をコンテナで積んで、夜間は斜めに寝れるようにスペースを空けて・・・という風に使う事にしています。たったこれだけの事で、脚立も持って行けるようになりました。今秋の撮影行がとても楽しみです。(^o^)

<自転車の運搬>
前回はこれをどう克服するかで話が終わっていましたが、克服しましたので忘備録がてらご報告です。
デカバッグにいれて車内に持ち込む事は可能になったが、実はそれをやると斜めに寝転がる事が出来なくなり、私的にはコンパネを入れた意味が失われてしまうのだ。1~2泊なら問題ないが1週間となると辛い・・・。ので、自転車を外に固定して運ぶという選択肢になってくる。これには専用の器具が色々と売られているようだ。実際に見た事もありますしね・・・。
まず、
天井に固定するタイプの物は私はNGだ。と言うのは自宅前には高さ制限180cmという低いトンネルがあり、うっかり潜ってしまうとどえらい事になってしまうからだ。それにルーフレールなどやたら金がかかるのも予算を掛けたくない私には敬遠要因になってしまう。
と言う訳で車の後部に固定するアレを選ぶ事になるのだが、これにも2種類あって、車の腹の方から自転車の乗る皿のような物を固定して自転車を積載するタイプの物と、後部ドアやトランクにエイリアンの幼虫(顔にひっつくヤツね:笑)のように器具をフック固定して自転車を積載するタイプ。
皿の方は積載は非常に楽だが、カーショップに依頼する必要があり予算が嫌でも跳ね上がるからパス。エイリアンの幼虫の方は、自分でも取付が出来、いらない時は外しておくのも容易で価格も10000円前後とかなりリーズナブルだ。ただ、適用出来る車をかなり選ぶ事と自転車の積載がベルト3カ所で固定するのでちょっとテクをようする事が特徴だ。ちなみにこれをファンカーゴに付けている人は皆無なのか非適合となっているのかネットで見る事も出来なかった。しかし、後部ドアを見ると、つける位置はシビアに選びそうだが、特に非適合の障害も見当たらないから不思議だ。
結構悩んだが、「なんとかなるんじゃね?」というノリでとりあえず買ってみた。私が購入したのはTERZOのEC16という2台積載可能の機種。
割とリーズナブルだったのとTポイントを使って買えたのと、まぁ色々だ。
しかし、積載予定のHandyBike8にはアッパーのフレームがないのでハンドルとサドルの支柱を連結してEC16に固定出来るようにするビームも購入しました。結構高く付いたっす・・・。
で、すったもんだで取り付けたのがこれです。
ファイル 48-4.jpg
微妙にナンバーが隠れていないし、取付位置も絶妙です。っていうかここしか良い取り付け位置はないです。でも、とにかく付きました。自転車も車幅内に収まっています。最低地上高も確保しています。本当に何とかなりました。(笑)
ちなみに車体には依存していないので、バックドアもちゃんと開きます。
ファイル 48-5.jpg
私の場合は自転車は手段なので、積んだまんまでバックドアが開かないといけないんですよねーー。
とにかくこれで、ファンカーゴのウィークポイントは、結構大事な部分を克服しました。雨を凌ぎ、料理を作り、足を伸ばして寝、自転車で小出動も可能。とりあえず、釣りにでも行ってみようかな・・・。

というわけで、
ファンカーゴ・リアリビングバージョンの簡単車中泊仕様に・・・完結編でした。