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Snapbridgeを、何とかしてみましたけど・・・。

昨日、散々こき下ろす事になってしまったニコン様のやっつけ・・・ぢゃなかったご提供のSnapbridgeですが、ちょっと言い過ぎたかなって思ったのと、如何ともし難い感はあれど、ネット上にSnapbiridgeのちょうちん記事が散見もされるので、あれから名誉挽回してあげようと、何とか実用にならない物かと(私なりに)頑張ってみましたので続報です。
 
ネットのちょうちん記事を読むと、なんであんなもんに興奮しているのか不思議だったが、読み進めると早い話が以前はWi-Fi接続だったので接続する度にカメラ側のWi-Fi接続の操作が必要だったり、トラブル起こしまくったり、パソコンを介さないとスマホに転送出来なかったりするのが面倒だったが、Snapbridgeになった事で、撮影したらBluetooth経由で即スマホに転送してSNS等に「なう」な写真をアップできるのが画期的なのだそうだ。
まぁ、こんなWi-Fi機能ではスムーズに事が運ぶはずがないのは昨日述べた通りだ。
で、あれから分かった事も含めて、(私的に)実用になりそうな部分を書くと、
一つ目は、ペアリングしたiPhoneからGPSの位置情報を取得して撮影した写真に埋め込んでくれる。これはRAWでもやってくれます。この機能が困るという方もいるかも知れないが、ばか高くて、ロストしまくって、GPS交信に時間が掛かり、しかも不正確極まりない純正ユニット(or類似品)を買う必要が無くなった。これは素晴らしいと思う。カメラ内蔵の物も含めてiPhoneのGPSから取得した方がダントツに正確だからだ。取得した結果は、例えばLightroomのマップ画面で表示される。でもやっぱり結構ずれていたりするのはご愛敬としとこう。これはペアリング後にカメラ側の位置情報取得を「する」に設定する事でやってくれる。
二つ目は、Bluetooth経由で撮影後に撮った写真をiPhoneに自動転送してくれる本命機能だが、JPEGデータ限定の機能だと思っていたのだが、これは私も知らなかった。RAW+JPEGの設定で撮影してもJPEGのみを転送してくれるそうで、そうなるとRAWデータの蓄積もされるので実用性は飛躍的に高くなる。
私は現在、32GBのSDを2連装するほど撮影をしなくなったD7000のSDの1枚をD500に装填して、64GBのXQDとで順番に書き込むように設定していたのだが、早速XQDにRAWを、SDにJPEGを書き込むように設定してRAW+JPEGモードでの撮影を行ってみた。
 
ところがよ・・・
 
ペアリングはしているのだが、一向にスマホにJPEGデータが転送されない。カメラ側の設定も問題無いようだし、iPhone側の設定も無問題のはずである。
そんな事ができると聞いてはいたが、一向にできる気配がないのでここは思い切ってニコン様のサポセンへお電話にてご指導を戴く事にしました。
 
結果・・・。
 
SnapbridgeはiOS10.1までの対応で、最近アップデートされたiOS10.2には対応しておらず、通信不安定などの不具合が出ると言う事で原因はそこにある・・・という結論を頂いて敢え無く終了と相成りました。
 
と言うわけで、相変わらず実用になる事は無い小生のD500とiPhone6との連係動作であるが、本日の撮影ではiPhoneホルダーのお陰で、合間にネットを見たりゲームをしたりと充分に実用してくれました。ニコン様は光学機器メーカーなので、ソフトウェアなる物に期待をする方が間違っていると思い込むのがよろしいようです。
 
余談だけど多分ね、このSnapbridgeとかいうの、流行る前に無くなる予感100%。製作現場サイドにスイッチが入ったもっと便利なのが、後続機に対応して出てくるんじゃないかと思われる次第です。
全般的に、あまりにもやっつけ感とめんどうくさ感が漂いまくってるんだもん。(笑)

ニコン様のやっつけ仕事、Snapbridgeとやらを・・・。

私は2年近く前からiPhone6+を持ち歩いています。もちろん携帯電話の体ですから電話も掛かってくるよ。
で、そのだいぶ後にD500を購入したわけですが、私は触って覚える達なのでマニュアルは辞書代わり程度で、絨毯的には読まないんですが、そんなD500のマニュアルを購入後にサラッと読んだ時に、iPhoneを含むスマホと繋げて世界も広がる的な事を一席こいていたのが気になっておりました。
Snapbridge(スナップブリッジ)という某プリンタメーカーのPictbridgeみたいなネーミングのアプリを使って、スマホからD500を操作したり画像を転送したりなんかができるらしい。とりわけニコン様への登録を行うと、Nikon何とかって言うクラウドドライブのサービスにアクセスできるようになってD500で撮影した写真をスマホ経由でネット上の写真部屋へ自動転送もできるのだそうな・・・。へーへー凄いね。ww
ところがD500の発売から少し遅れてAndroid用のSnapbridge(無料)が提供され、iPhone用は少し遅れて確か2016年の8月だか9月だかに提供されたわけですが、そんなお節介な物使わなくても別に困りもしなかったので、その存在の事をすっかり忘れていたのですが、iPhone6にもちょいと撮影の手伝いをしてもらう事になり、カメラのホットシューにiPhoneを固定する道具を買ったのをきっかけに、そういうのがあったなぁ・・・と思い出して、実用になるかどうかを試してみる事にした。
 
とりあえず、結果から申しますね。
 
使い物になりまへん。
これで世界が広がるとか、自動転送で嬉しいとか、世間様で手放しに喜んでおられる御仁がいらっしゃるんですか?(笑)
私の印象では、完全に
「言っちゃったんだから、やらんとしょうがないっすね・・・。」
っていうニコン様のお偉方と現場サイドの潜在的意見の相違が生み出したやっつけ仕事にしか見えないんですが・・・。
しかも、カメラメーカーやユーザー様が言うデジカメのWi-Fi機能って、カメラがルーターになってiPhoneと繋がるって言う意味だったのね?
マジっすか・・・。
そんなもんで、本気で実用になるような無線LANの撮影システムなんて構築できる訳ないっすよ。その辺りの事に詳しい人なら、それに気付いた瞬間「絶対無理・・・」って判断できますよね。そりゃ混乱しますよ。ご年配のカメラマンはお手上げ状態でしょうね。
それと、どうやらそのインチキなWi-Fi機能とBluetoothを併用してデジカメと接続するようで、その辺りに知識のある方なら「あぁ、これはもう面倒臭い・・・いらん」ってなるのが普通です。ww
とりあえず、その辺りに詳しくない方も、Snapbridgeに期待して対応カメラを買った方も、とりあえず使えない機能である事を理解した上で、無理くりに使ってみるという気概で弄くる事です。前は繋がったけど今はつながらないとか、いきなりエラー画面になるとか、何か面倒臭いとかいうのは当たり前の事なのです。ニコン様に文句を言う前に使うのを止めましょう。それが一番の方法です。
「そうだった、元々使えない機能なんだった・・・。」
いや、まじでこの機能は忘れた方が良いです。(後で分かるよ)
そう思うと、気も幾分休まりましょう。(;^ω^)
 
D500購入直後、Wi-FiというD7000にはなかったメニューがあったので実は少し触っていたんです。ところが何をやっても針にも棒にもかからない。そりゃそうだ、アプリを通じてD500がルーターになろうってんだからね。普通は逆でしょ。D500がWi-Fiを検知してネットワークに参加し、D500側が共有しているフォルダ内の写真や動画が、同じLANにいるPCやスマホとデータ共有するって言うのが普通のやり方だと思うんだよね。
それにスマホやiPhoneには今はテザリングの機能が備わっているので、デジカメ様にWi-Fiルーターになって貰わなくても、その機能を使う事でクラウドサービスの利用も出来ますし、きょうびのスマホやiPhoneにはWi-Fi受信機能も付いていますから、Wi-Fiルーターにもなれてデジカメがそこに参加する形態でデータのやりとりが可能になり即席野外LAN構築が可能です。この場合はLAN内からデータが出ませんから7GBの呪いに引っかかる事もありません。
しかもスマホはモバイルバッテリーからの電源供給が可能ですから、それができない(今の)デジカメが電池をザクザク使うWi-Fiルーターになってもらうメリットなど全くございません。
これが使わない方が良いと言った理由です。
 
あと、D500しか知らないんだけど一時的にはBluetoothで接続し、遠隔(?)レリーズや画像転送となるとWi-Fiに"切り替えないといけない"のは実用を完全に逸脱した機能であると言い切ってしまえます。Wi-FiもBluetoothも空中線2.4GHz帯を使いますから、混信の関係で2つ同時には使えないんですよね。ましてやデジカメ風情がWi-Fiの電波とBluetoothの電波を同時にだすなんてアクロバットが出来ようはずもないわけで・・・。
だからだよ。
スマホでシャッターを切ろうと思ったり画像を選択転送しようとすると、いちいちWi-Fiに切り替えてちょ・・・みたいな面倒臭い画面が出てくるのは・・・。ちなみに無線LANには5GHz帯もあるが、あれは野外での運用が禁止されている周波数帯ですのでカメラはもちろんスマホにも事実上使えませんです。
それにデカいデータのやりとりをするとバッテリーがグリグリ無くなってゆくのでWi-Fi自動転送はRAWは到底不可で2MBまでのJPEG限定とかになってるし、その転送すら怪しいし、スマホシャッターは反応が鈍いのでテンポ悪すぎでモデルさん怒って帰っちゃうレベルだし、で、この2つの機能が使い物にならなかったらSnapbridgeの一体何が画期的なのさ?って本気で突っ込みたくなるんだよね。
 
皆がやりたのはこういう事でしょ?
①撮影現場へ行く。
②現場でスマホかiPhoneに華麗にWi-Fi接続をしてデータリンクを完了する。
③カメラで撮影をする。
④ほぼリアルタイムでスマホにはデータが転送され、どんな風に写ったかをスマホの画面で確認をする。
⑤ボタン一つでスマホの画面がカメラのモニターに切り替わり、スマホのタッチ操作でスマートに撮影。
⑥隣にいる彼女に、「わぁ~、すっごくキレイ!!」って言われる。
⑦甘い撮影のひと時を過ごす。
⑧もちろんカメラにはRAWデータが蓄積されてゆく。
⑨帰りの車中でも、彼女とスマホで撮影した内容を見ながら、甘い時間を過ごしつつ予約してあるホテ・・・あ、いや、ゴホン。

と言う事ではないかと思われる。
残念ながらニコン様がご用意したSnapbridgeを使うと以下のようになる。(笑)
①撮影現場へ行く。
②現場でスマホかiPhoneとカメラのWi-Fi接続を試みる。
③「接続できませんでした」とか、訳の分からない表示が出てパニックになる。
④何だか意地になって撮影機材の準備が一向に捗らない。
⑤とりあえず機材を準備して再びWi-Fi接続を試みる。この間彼女は呆れ顔で「もういいんじゃない?」って言う感じになる。
⑥それでも何とか繋がったとしよう。
⑦撮影をするが、転送は2MBまでなので、RAWの蓄積は出来ないばかりか、スマホ経由で撮影なんて到底出来ない。
⑧データ転送なんて、あり得ないほど出来ない。
⑨こっちはすったもんだしてるのに、彼女は隣でひたすらヒマ・・・。
⑩帰りの車中では、すでに若干気まずい雰囲気・・・こんなはずではなかったのに・・・。と予約したホテルもキャンセル・・・あ、いや、ゴホン。
⑪おまけにRAWでも撮れていないので、後日彼女に褒めてもらえるような写真なんて皆無・・・。

まぁ、こんな感じですわ。
前者のかっこいいスマホスタイルをするには、Wi-Fiルーターがデジカメでは役不足もいい所で、データ転送の処理速度も転送の実効スループットも全くお話にならないレベルだ。スマホとの接続ならテザリングの機能に依存するか、タブレットならWIMAX等の携帯Wi-Fiを推奨するとか、屋内では家庭用のWi-Fiルーターに一任してパソコンからデータリンクをしないとスマートなお手軽無線システムは到底無理だろう。
ちなみに私がD500のWi-Fiメニューを弄くっていたのは、家の無線LANにD500を接続しようと試みたわけでして、普通こっち方面に知識がある人は絶対にそういう事をすると思います。で、出てきた設定画面で「あれー?何かおかしいぞ?」となったはずである。
というのも、デジカメと有線で繋いでリアルタイムにパソコンにデータを送り込む機能は以前からあったからだ。それが無線でできるんじゃないかと単純に思うわけですね。それが出来ないんなら一体何の機能なの?ってなるわけですよ。

それにしても、世間様はデジカメにWi-Fiを求める人が結構いると思ったが、こんな物を望んでいたのかと、実に不思議に思えたSnapbridgeの試用でありました。
ニコン様も先述の通り現場サイドのやっつけ仕事のようで、これ以上の事をしようと考えているようには到底思えない現状が悲しいですね。
 
あ、私がスマホホルダーを買ったのは、単純に撮影の待ち時間で、結局iPhoneを触る事が多いので、ポケットから出し入れするのが面倒なので、以前(夏の花火の待ち時間)からホールドできる器具が欲しかったのと、この度アマゾンでお安くしっかりした物があったので買っただけです。カメラをどうこうする気も無く、単にゲームやったりネット見たり・・・。(笑)

あーつかれた。ちゃんちゃん。