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MB-D17互換バッテリーグリップ

今日、不意に国際荷物が届いた。
結構揉まれて運ばれたのか、小さな段ボール箱が芋虫状になるほど圧縮されたような感じになって、とにかくすったもんだでうちへ届いたようだ(笑)。
内容物は、前回の日記で書き記したD500用バッテリーグリップ(以下:BG)の社外品。つまりMB-D17の互換品だ。互換品と呼ぶか模造品と呼ぶかで、日本人の心証は大きく違うみたいだが「偽造品」ではないので私的にはどっちでも良いです。
今日現在、既にMB-D17の互換BGは数社から発売されていて、一応言っておくとPIXEL社のVertax D17と、なぜかワイヤレスリモコンがセットのMcoplus-JP社のMK-D500と、Meike社のMK-D500がamazon上に存在しているが、たぶん今後も増えるだろう。値段的には7千円台から1万円台と結構な開きがある物の、大元の作り手は同じ?みたいな感じがしないでもない気がするのは私だけか?
で、
私はその中でも一番早くに発売されたっぽくて、これだけ金型が違っているような(=作り手が違う)感じがするPIXEL社製のVertax D17という商品を買ってみました。ちなみに私はAliExplressの方で注文しましたので、30日以降の納品となっているamazonさんの出品者よりも早く、しかも送料込み$70のサービス価格(amazonは1万円ちょい)で入手しております。ここはちょっと自慢(笑)。
段ボール箱は揉みくちゃでしたけど、しっかり梱包されていて中身はきちんと無事でした。で、中身はこんな感じです。
ファイル 63-1.jpg
単三乾電池ユニットとEN-EL15ユニットとD17本体と袋。袋は本体が入るのではなく使わない方のユニットを入れておく袋だから少し小さいです。純正のようなネオプレーンではなくシャカ袋です。妙な所にお金を掛けていないのも安さの秘密か。
ちなみにEN-EL18a系には非対応のようです。純正を持っている人は試してみるのも良いかもしれませんが、私は使用予定もないし、PIXEL社の社員でもないので、どうなっても知りませんとだけ書いておきます。強者の方は自己責任でお試しを・・・。
当たり前ですが、本体は非防塵防滴の非金属感満点の軽量仕様。カメラとの食いつきが多少悪くても、そのうちなじむんじゃないか?と言う位撓んでくれそうな辺りはプラスチック製互換品のアドバンテージ?と受け取っておきましょう。(;^ω^)
 
本体はこんな感じです。
ファイル 63-2.jpg
接点カバーは純正の白に対してこれは半透明の軟プラ。
カメラにセットした時の正面に来るあたりに小さく「MB-D17」と印刷されていて、妙に主張してくれているのが泣かせます。こんなにモロに書いているのは自信の表れか・・・?
しかし、他の互換品はここに「Me●ke」とか書かれている事を思うと、元品番を印字してくれている本商品は、かなりその気にさせる演出ではありますね。
しかし、驚いたのは商品にシリアルナンバーのような番号が当て込まれている点。短期決戦でとにかく売れるだけ売れ!という展開が王道の互換品市場?において、こんな面倒臭い事をやるってどうなんでしょうね。もしかしからニコン様公認の互換品の座をねらっているのだらうか??
 
背面はこんな感じ
ファイル 63-3.jpg
互換品として、本道と同じ物が一通り付いております。それ以上でも以下でもございません。新品だから当然だと思いますが、各スイッチ類は(今の所)結構しっかりした感触です。8方向スティックもクリック感がありますし、AF-ONのボタンもシャッターボタンも本体並みに押した感があります。回転ダイヤルはプラ製独特の軽い音はある物の、悪い感じはしません。本体との接合ネジも食いつきも良好でガタツキは皆無なのは、かつてD7000の互換品(MB-D11互換)を使った事がある私からすると、全体的に完成度が高く感じました。
 
裏面です。
ファイル 63-4.jpg
驚いた事に互換品ではほぼ確実に白紙になっているはずの所にPIXEL社のロゴが入り、ここではきっちりと「Vertax MB-D17」と表記されています。まじでニコン様公認を狙っているのか?(笑)
手触りは、最初はゴムの引っかかりが強く感じますが、使っているうちにカメラ本体との僅かな違和感も解消されていくのではないかという感じがします。実際に装着してみて使ってみると、違和感は最初だけでした。なじむと言うよりも、人間はそのうち慣れるんだという事を理解するでしょう。(;^ω^)
BGを付けた時の最大のアドバンテージである縦位置の構え心地も良い感じです。もう小さな「しぇー」状態で縦に構えて撮影する事も無いですね。ホント言うと私的にはバッテリー問題と言うよりも、これが一番の目的だったりするんだよね~。D7000+MB-D11(今は純正)で慣れちゃったので・・・。ただ、D500の本体の右手の握り感触はとても深くしっかり握れる感じですが、D17の握り感触は浅い感じがします。D17が分厚く感じるんですね。それはそれで私的には嫌いではない感触なんですが、手の小さい方は、カメラ本体とのギャップもあって、少々握り難さを感じるかも知れません。
あと、当然のことながら装着するとD500はずしりと重くなります・・・。
 
最後に本体との互換性。
ファイル 63-5.jpg
EN-EL15を本体と、実際にD17にも装填して装着してみたところ、きちんと「BP」マークが迷う事なく表示された。この状態でD17を外すとBPが消えて本体のバッテリー残量に切り替わります。再度D17を取り付けると、再びBPマークが表示されて残量も切り替わりました。MB-D11互換品の時は、不具合があっていちいち電源を切らないと切り替わらなかったりしたんですが、今回は(今の所)完璧です。あとは実際にバッテリーがどれくらい持つかですが、これはまだ使い込んでみないと何とも言えませんね。そのうち追加レビューしたいと思います。しかしMB-D11互換品で顕著だった、本体と両方のバッテリーをなぜか無駄に消耗してゆくという現象は、今の所出ておりません。
 
最後に総評として、このPIXEL社の互換品は、あくまで所見ですが、結構しっかり作り込まれている感じがします。AliExpressで$70、日本円にして7300円(今日現在の円ドルレート)程度と考えると、互換品としては平均的な価格ではありますが、結構お得感も感じる程の、いい買い物だったかなと思います。でも1万円で買った場合は、お得感はないかな・・・。
他のメーカーさんが出しているMB-D17互換品に付いては触った事がありませんので分かりません。これよりも良いのかも知れないし、悪いのかも知れないし・・・。そのうちネット上にあれやこれやとレビューや評価が掲載されてゆく事でしょう。
 
最後にお約束の一言を・・・。
MB-D17互換品の情報が国内のサイトでは皆無だったのと、一足早く入手した事もあって普段はやらないちょっとしたレビューを掲載しましたけど、実際に使ってみたらこうなった等という責任は持てません。あくまで私見を掲載しただけです。
互換品である以上、本体に影響があったとか、酢のこんにゃくだと後で思ったり、騒ぎたくなるような方は素直に純正を買ってください。互換品という物は、転んでも人のせいにしない、ベソはかいても声を出して泣かないという、大人な人だけが使う事ができるアイテムなのです。たまーにネットで騒いでいる方を見ますがみっともないです。それでいてレンズが社外品だったりすると、開いた口も塞がらなくなります。そこんとこはよく理解して互換品に手を出しましょう。