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もう、はっきり言ってしまった方が良い事。

前々から思っている事だが、なかなかはっきり言える機会が無くて日伸ばしになっていた事があるので、今日はここにはっきりと断言してみたいと思います。それは…
 
「電気自動車は普及せず、必ず失敗する。」
 
以上です。
地球温暖化が叫ばれて二酸化炭素の排出量をどうするかでやり玉に挙がった「ガソリン自動車」に変わる環境に優しい次世代の自動車として政治的思惑に乗せられて金太鼓でPRされている「電気自動車」であるが、もう一度はっきり予言します。
 
「電気自動車は普及せず、必ず失敗する。」
 
将来はこの方向に進もうと、現在勉学や実務に励んでいる若き諸君らがいるとするなら、もう今すぐにでも進路方針を変えた方が良い。電気自動車は軒先をちょいと走る公用車に利用されて、次第に廃れてゆくのがオチで、現在の日本の道路上に走る8000万台の一般車が電気自動車(以下:EV)に置き換わる未来は絶対に来ないからだ。これは人生経験で言っているのではない、君たちの将来を案じて言っているんだよ。

では、なぜ一般普及しないのか…。

答えは実はもう大半の人が感づいている事で、要は
 
「充電時間が絶望的に長い」
 
これに尽きます。
2021年現在、最短で80%の電気を急速充電できるEVで15分かかる。最長のEVは60分だ。車種によって30分とか40分とかである。
さて、百歩譲って15分で出来るとしよう。EVに乗っての旅先で電気が無くなってきたので充電しようとステーションに愛車を滑り込ませたら、既に4台のEVが待っていた…。この時点で自分が充電できるのは1時間後に決定し、旅の続きに出られるのは1時間15分後と言う事になる。こんな充電を知らない土地でやり続けながら旅行をするなんて考えられるかっていう話だ。では、千歩譲って近所しか走らないと考えても良い。家で充電も出来るが一旦充電となると15分や30分待たないといけない車なんて、誰が乗りたがりますかね?
 
さて、今度は電気を売る側の立場に立ってみようか。
一般的なEVで考えて東京-大阪間の500kmを走るのに500円の電気代がかかる。これは2021年現在の実際の話。ガソリンが135円/Lの昨今で考えると電気は安いですねー。でもちょいと待った。私は「売る側の立場に立って」考えてみようと言ったでしょ。
このたった500円の売上を上げるのに、15分とか30分とかの時間を1台の車でステーションを占有されたら商売になりますか?って話なのよ。将来電気自動車の整備士や設計者になりたいと考えて今を学ぶ頭を持った者なら、ちょっと考えれば商売にならないって簡単に分かるでしょ。その商売にならないEVの為に、今から8000万台分の電気供給を行う為に、全国に大量に発電所を造らないといけないわけです。これのどこが環境に優しいクルマですか?
 
「電気自動車は普及せず、必ず失敗する。」
 
もう3回目ね。これ予言です。間違いないです。
EVって、画期的に言い回しているが、実はこんな未来しかないどん詰りのクルマなんです。だからこんな話に乗ってはダメです。
テスラ?航続距離を伸ばす為に大量に電池を積む必要があるのでめっちゃデカい車体ですよね。狭い道路が8割を占める日本で、あんなクルマが其処彼処に走られたら、裏道は離合渋滞でそれこそ道路がどん詰りしますよ。
 
ただし、ハイブリッド車は大丈夫です。ある程度は…(笑)
 
ハイブリッド車は日本の街中でも珍しくない程に普及していますよね。だからある程度は将来がありますってだけの事です。問題はハイブリッド車ではトヨタを筆頭に日本のメーカーが席巻している状況で、これが逆に仇になって他国のメーカーは歯が立たなくなっています。つまり、海外メーカーにとっては負け戦なのでハイブリッド車を主戦場にしたくないって考えるわけです。だからドイツを筆頭にした欧州メーカー勢やビッグスリーを看板に持つ米国勢は「電気だ!EVだ!」とやっているわけです。つまり、ハイブリッド車はかつての携帯電話のように、日本だけのガラパゴスな存在になる可能性が非常に高いです。だから「ある程度は…(笑)」なのです。
でも、ガラパゴスになろうと日本人に好かれればハイブリッド車は走り続けるでしょうし、メーカーも作り続けるでしょう。ハイブリッド車は100%ガソリン車に置き換わる一つの答えとも言うべき存在でもあるからです。しかし、これをやっていると欧米勢が絶対に黙ってはいません。恐らく原油価格を国策で吊上げたり、未だにガソリンを使って二酸化炭素を排出し続けていると国連で訴えたりして、必ず嫌がらせをしてくるでしょう。つまりハイブリッド車にもあまり開けた未来は無く、まぁ次世代車への橋渡しのような存在と言う事ですね。
では、次世代のクルマは一体何を燃料にしたクルマになるのか。
 
それは…
 
私には、分かりません。(笑)
トヨタが押しているMIRAIのような水素エンジンの自動車(FCV)でしょうか。私はこれも胡散臭い未来しか無いと思っています。トヨタ自身がその財力にモノを言わせて一軒5億とも10億(2021年現在)とも言われている水素ステーションを日本中に1年以内に2000軒以上建設すれば、普及するかも知れません。
ちなみに今、ガソリン車に乗っていると、給油に不自由したり不安になったりする事はほぼ無いと思います。それは日本全国にガソリンスタンドが3万軒存在するからです。2000軒で「そんなにいらんだろ」って思った人がいたとしたら、もう少し世間を知った方が良いですね。本当は2000軒でも全然足らんのです。でもFCV(FCEV含)は、自動車メーカーが率先して水素の供給の事も考えて進めれば、普及しない事は無い技術だと私は思います。が、今の状況を見ると厳しいですね。
未来の技術はともかく、ガソリンをやめるという事に主眼を置けば私は最有力なのがLPG(プロパンガス)やLNG(液化天然ガス)のクルマだと思います。結局化石燃料なのですが、ガソリンに比べると圧倒的にクリーンだし燃料コストも安い。数十年前からタクシー業界が使ってくれていますので供給網も構築出来ているし全国にスタンドもそれなりに存在しています。一昔前のようにガソリンをばら撒いて高出力を競うようなマッチョなクルマが流行らなくなった昨今においては、低コストで安定的な供給が可能なガス系を伸ばすのが良いのではないかと思いますが、いかがなもんでしょうかね。
ちなみにタクシー車のシェアの殆ど(9割だったかな)を握っているのはトヨタさんです。燃料電池車とか近未来の街作りも結構ですが、現実的な所にも投資をして戴きたいと考える今日この頃であります。