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D610(中古だけど…)がいきなり入院の巻。

4月20日~22日の3日間を使って今年も白馬へ桜を撮りに行ってました。昨年と違ってマイバディは相変わらずD500なのですが、サブバディ(日本語だとどうなるんだろ…副相棒みたいな:笑)として自身初のフルサイズ機となる中古で買ったD610を参加させた。先にも書いた通り使えるレンズは15mm魚眼、28mm、50mm、90mmマクロの4本だ。全て単焦点だがこれがまた楽しい。しかも安いズームとは違ってキレッキレの写りをしてくれますしねー。
という訳でD610には50mmと90mmマクロを主体に、風景を中心に意気揚々と撮影しておりました。
で、1日目の終わり、日没時の撮影をしている最中に事件が起こりました。大した夕焼けにもならず、撮影もそこそこの気分でやっていたのを見透かしたかのように、D610はシャッターと同時に「すかっ…」という明らかにおかしいシャッター音を発しました。
その瞬間、
 
「絶対におかしい…」
 
と思いつつ肩の液晶表示を見ると「err」という点滅文字が…。
シャッターを押しても反応はゼロ。
電池を抜いて入れなおしても反応はゼロ。
他のボタンを押しても反応はゼロ…。
要するに、何もできない状態に陥りました。おーまいがっ。
まぁ、どうせ身が入っていなかった撮影だったので、腹も減ったしという訳でいそいそと片付けて「お先~」とばかりに撮影地を離れて車へ戻りました。
相変わらずD610は何をやっても反応ゼロ状態です。
ファインダーをのぞくと、何も見えません。でも真っ暗ではないという感じ。という事はレフがどうにかなっているという事なのか…。かつて、宮城県の伊豆沼へ遠征に行った際に、連写の最中にD7000のシャッター幕が木っ端みじんになるという経験をしている私には、当然同じ空気の嫌な予感が走ります。しかし、D7000はシャッター数10万を超えていたが、このD610は僅か3万足らずだ。そんなもんなんですかね?
なんて事を思いつつレンズを外してみると…。写真を撮らなかったのが残念ですが、なんとレフが中途半端な位置で止まっているではあ~りませんか。w
本当に中途半端で、往復動作のちょうど半分くらいの位置で引っかかっているのか何なのか、とにかく止まっています。なるほど~、だからファインダー内がちょっと明るかったんですな。
隙間から見ると、幸いセンサーには傷はついていないようだったが、ミラーの真ん中には傷なのか汚れなのか、何やらが付着したように見える…。
そういえば、機械的な欠陥からシャッターユニットやミラーにオイル的な汚れが飛び散って汚す…というリコールがあったなぁ…なんて事を思い出したが、よく考えたらそれは先代のD600の事だ。D610はD600の瑕疵や欠陥を克服して登場してきた改良版のハズ。なのになぜD600と同じような事が起こるのか???
と、私が考えても何も解決しないので、とりあえずレンズを付けてそうっとカメラバッグの中に保管する事にした。撮影は明日もあるので、結局D610はただのお荷物という事になってしまった瞬間だった。この辺りの信頼性は、DX機と言いつつもプロユースを指向したフラグシップのD500と、FXでもペーペー機との違いという事になるのでしょうな。(笑)
 
翌日。
 
DX機の軽快な連写音を響かせながらバディであるD500を持って、雄大な白馬山系を背景に大糸線を走る列車などを快調に撮影を終えたあと、車に戻ってD500をバッグへ入れた時、どこからともなく「ガシャっ」という音がしました。この音はちょっと聞き覚えのある音でした。いぶかしながらもD610を取り出してみると、なんとファインダー像が見えるではあ~りませんか。Σ(・□・;)
レンズを取ってみると、これまたなんと、レフが通常の位置に戻っており、スイッチを入れると正常に表示され、シャッターを切ってみると普通に撮影ができるではあ~りませんか…。('◇')ゞ
ミラーの真ん中に汚れは付着したままであるものの、D610は何喰わぬ様子で元の動作を始めたのであります。
結局、普通に動いてくれるので、その後もD610は風景、D500は動標撮影という役割分担で全撮影を終えて白馬から帰投しました。
で、早速中古購入したK社に連絡を入れたところ、中古保証があるので持ってきてくださいとのご下命を受けましたので、とりあえず直ってはいたが、信頼性に欠ける状態なので見てもらう事にしました。連休前という事もあってお時間がかかるようですが、正直D610はまだお試し気分なので、「ニコンさんにしっかり見てもらってください」とお願いして入院させました。あれから10日程たちますが未だに戻ってきておりません。まぁ黄金週間ですからね…。笑
しかし、中古といえど初陣でこれでは先が思いやられるような気がしますねー。シャッター数3万以下でこんな事が起こるという事は、ほかのユーザーさんでも結構起こっているんじゃなかろうか?
これはK社の店員も言ってましたが、かつてのD600の構造的な不具合が克服しきれていない可能性も考えられますね。
 
まだちょっとの間しか使っていませんけど、感想としてはフルサイズのレフが動く感じって、すごく重そうに感じました。D5はこんなんで秒間14コマも撮影できるんですねー。すごいですねー。
あと、やっぱりフルサイズは50mm単や15mm魚眼が面白くなりますね。特に50mmは望遠にも広角にもなるという、フィルム時代の懐かしい使い方が甦ってきました。戻ってきたらまた色々と単焦点で色々と遊んでみたいと思います。