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三脚の体制を再考。

レギュラーで使っていたマンフロットの055XPROB+498RC2ですが、さるお方からの頂き物マンフロットのプロギア三脚475Bに、とりあえず余っていた496コンパクトボールを付けて使い始めてみたところ、前出の055の出番が激減した。
ちなみに私の055XPROBはきょうびの赤入りデザインのモデルではなくて一つ古いタイプです。人気モデルで多くの方が評価している製品ではありますが、今年の桑名での突堤からの花火撮影で、055にD7000と90mm単を載せたものと、475BにD500と50-150mmを載せたものの2台体制で臨んだところ、海風の吹く中で、その安定度に歴然とした差を感じたからだ。475Bは戴いてからもう2年近くチョイ出しで使ってきましたが、主な出番は人垣の後ろから頭越しに撮影をする場合。伸長は162cmではありますが、センターポールの頑丈さが半端なく、その名の通りギア式で持ち上がるので自分ルールで1/2までなら伸ばしてもOKという訳でその場合は、496とカメラの高さで2mを若干超えて、前列の場所取りグループを頭超しにする事が可能だ。実際にその方法で諏訪湖の花火と六甲山・掬星台からの花火大会を、場所取りとは無縁に、悠々と撮影してきたという実績があるわけですが、薄々感じていたのは055との安定度の差。それをまざまざと感じたのが桑名での海風の中での撮影だったわけです。
 
ちなみに055はこんな感じです。
耐荷重:7kg 最大伸長:178cm 自重:2.4kg
ファイル 72-1.jpg
 
で、475Bはこんな体です。
耐荷重:12kg 最大伸長:188cm 自重:5.3kg
ファイル 72-2.jpg
 
見るからにモノが違う感がありますけど、475Bはマンフロットではスタジオシリーズとしてラインナップされていて、フィールドをえっさホイサと持ち歩く事は想定されていない商品のようです。代わりに開脚調整ビームが付いていたりセンターポールをギアにしたり脚径を36mmにしたりして自重を度外視した頑丈さを醸しているようだ。まさにスタジオ用・・・ってか。
一方の055はフィールドユースを想定しているようで、若干シンプルに見えるがセンターポールが横倒しになってマクロ撮影がやりやすかったり、脚部が180度開いて超ローアングル撮影が出来たりと多機能だ。アルミ製ながらも2.4kgと割かし小回りが利くし、ストラップを取り付けると持ち運びもそれほど苦にならない。割と安価ながらマンフロットらしく無骨に頑丈という事もあってコストパフォーマンスの面からも人気があるのでしょうね。
 
しかし、三脚を据えて、強風など悪条件の中での撮影となると完全に475Bに軍配が上がる。ここの所、多少クルマから現場まで距離があっても475Bを持って行く事が多くなり、大は小を兼ね、強は弱を兼ねるを体感してしまった訳であります。
そんな中で、三脚の体制を再考してみる事に至りました。何という単純な・・・(笑)。
 
055が貧弱に感じだしたので出番が少なくなった=不要になったと言うわけではありません。055がなくなると機動性のある三脚が無くなるのでやはり困ります。なんだかんだ言っても出番はありますので処分はしなくて良いでしょう。
今やマイレギュラーとなっている475Bは高さもそこそこで、なにより過酷な条件下では必須の役回りです。
 
あと、私に無い物と言えば・・・
 
そう、圧倒的な高さを持った三脚です。
 
実は前々から欲しいのと必要性を感じてきたのが2.5mクラスのハイエストな三脚だったりします。諏訪湖の立石公園での撮影時に475Bでギリギリ頭越しをする私の隣で、SLIKの2.5mを設置して悠々と頭越しに撮影される方と、伊丹の千里側土手で、これまたSLIKの2.5mで悠々とフェンスを超えて撮影をされる方の姿を見て以来、とにかく欲しいアイテムと化しておりました。もう三脚は買わないと思っていたのに・・・。(笑)
 
2.5m級三脚は有名なところでは前出のSLIKのザプロフェッショナル4Nという物とハスキーの4段というワードが必ず出てきます。最近ではSLIKがカーボン製の物をラインナップしました。
価格的にはSLIKは6万円くらいでハスキーは7.5万円くらい(カーボンはパス)。それなりの雲台を載せると8万円~10万円の出費になる。高い・・・。(;^ω^)
SLIKもハスキーもこのクラスの三脚は別格の扱いをしているような雰囲気満々で、プロフェッショナルとかいうワードがやたら踊るシリーズにラインナップされております。プロフェッショナルというだけあって、造りも半端なく極太の脚径に重量級超望遠レンズの搭載を想定しているようです。そら高いよね・・・。
ただ選択肢があまりないにも関わらず二の足を踏んできたのは値段だけではなくSLIKもハスキーもネジ式なんですよね・・・。
頑丈さをウリに持たせるには結果的にそうなるんですかね。私の性格上、いづれ閉め忘れて倒す気が・・・。(;´∀`)
 
そんな感じで日延ばしにする事幾星霜・・・。
 
最近よく足を運ぶヨドバシ梅田に行く度にそれら三脚を見上げては検討しておりましたが、ふとマンフロットの所を見ると「大型」と書かれた札が掛けられた三脚があり、なんだこれは?と見てみるとなんと全伸長267cmと書いてありました。
マンフロットにも2.5m級の三脚があったんですねー。知らなかったよ。ベルボンにもあるみたいだし・・・やっぱ大きいお店の売り場へも行ってみるもんですねー。
で、結構マンフロットが好きな私はやはりその三脚に目が行ってしまいます。スーパープロ三脚161MK2Bって言うらしい・・・。
しかしなぜ有名になれていないのか・・・?
その理由はすぐに分かった。
 
●SLIK ザプロフェッショナル4N(3way雲台付)
伸長:2530mm 耐荷重:10kg 自重:6.81kg

●HUSKY 4段 #1004 雲台一体型
伸長:2440mm 耐荷重:10kg 自重:4.2kg

●Manfrotto スーパープロ三脚 161MK2B(脚のみ)
伸長:2670mm 耐荷重:20kg 自重:9.0kg
 
マンフロットの三脚が頭一つ抜きん出ているのは見た通りですが、早い話が「重い・・・」という事に尽きるんじゃないだろうか?
このクラスの三脚を当たり前のように購入するのは、スタジオプロのカメラマンの他では鉄専カメラマン。スタジオはさておき、撮り鉄はお立ち台と呼ばれる有名フィールドへ赴く必要があり、とにかく場所取りが過酷なようだ。求められるのは機動性なのでどうしても9kgという超重量がネックとなるのだろう。雲台載せたら10kg超えますね・・・。縮長も105cmととにかくデカいのでこんなのを背負って街中を練り歩くなど、ちょっと想像できないです。(;^ω^)

が、
不肖・土岐劉太郎。この三脚気に入りました。
055も475Bも持っている私。今更475Bよりも貧弱な耐荷重10kgの三脚など不要です。必要なのはひたすら高く、ストイックなまでに頑丈な三脚です。SLIKやHUSKYが4段なのにManfrottoは3段というのも好感が持てます。店が広いからか、なぜかそれほど大きくも見えないマンフロットの2.5m三脚。完全に心を奪われました。
正直この高さがあると、撮影現場で場所取りや柵越えに振り回される事もほぼ無くなり、この頑丈さは多少の強風でも知らぬ顔の半兵衛とばかりに受け流してくれそうです。脚の開き具合もビームで固定できるのもナイスだし、ネジ式ながらもちょっと違う感じのネジ式というのもマンフロットらしくて好感が持てます。価格もなぜか麻痺して安いと感じる6.1万円・・・。
 
次の瞬間、私は店員にこの三脚の在庫確認を申し出ていたのでありました。

つづく・・・。w