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アクアテラリウムに挑戦。(思い立ち編)

前回は海水魚飼育の方法を忘備録として書き記しておきましたが、当の私は実は水辺の再現というか、観葉植物を用いたアクアテラリウムの作成に挑戦しておりました。
以前からやってみたくて、実は8年程前に実家にある90x30x36cmという水槽でやってみようと、何の知識も無いままに、ただネット情報を頼りにソイルを買い、流木を買い、水草を買い・・・。とやってみたのですが結果は惨敗だった。そのまま3年程放置する羽目に陥りました。藻が湧いたり色々な事が起こりましたが、3年もするとソイルは粒が崩れて泥になり、そのうち濾過がつまって水が流れなくなってしまいました。
濾過が止ると部屋中に悪臭が立ちこめますので、さすがに放置する訳にも行かなくなり、ようやく一念発起して水槽のリセットに乗り出しました。既に水草はなく、とろろのような藻が渦巻く得体の知れない水槽と化していましたが、水を抜き、綺麗に洗って再度水槽を設置。実家は強烈な西日が差すので、照明は窓から差す自然光でやっていました。自宅では金食いの海水魚をやっていましたので、とにかくこっちは金を掛けずにやっていたんですね。(笑)
ソイルはもう二度と使いたくなかったので、安い大磯砂を16kg程いれてリセットしたのが5年前。当初は川底をイメージした石と流木のレイアウトで日本の魚をやっていましたが、水温が高すぎた為これも惨敗。結局再び放置・・・になるかと思ったが、1年程した所で自宅の海水水槽を店じまいした為、クーラー、100wメタハラ、小型造波装置(オリジナル)等のハイソな設備が余る事に・・・。
機械は使わなければ廃れてしまうので、すぐさまクーラー、造波装置、毎時750リットルクラスのポンプなどを90cm水槽にシフトし、再び川風景を再現。濾過層も300リットルクラスの密閉型濾過層へとレベルが上がった。海水魚の設備をヌマエビやメダカ水槽に使うのだから、もう何をやっても死なない程の過剰設備である。が、なぜかメダカは日に日に減っていった・・・。そうこうするうちに結局放置水槽となってしまう・・・それも5年間も。(^^;

「水槽は、飼育に飽きた頃に立ち上がる。」

とはよく言ったもので、5年間もの間、勝手に繁殖を繰り返していたミナミヌマエビや、時折母親が寂しいからと勝手に放り込んでいたメダカや金魚のお陰で、いつの間にか完全に水槽は立ち上がっており、濾過層はヘドロ詰まりもなく素晴らしいバクテリアの固まりと化していたようだった。
ただ、水槽内部全体に藻が繁殖しまくっていて、とにかく小汚い事山の如しである。

「金魚を入れたけど、藻であまり見えない。少し掃除したら?」

という母親の声に、始めは面倒ではあったが、よく見るとあまりと言えばあまりな出で立ちだったので、ウレタンスポンジで除去に乗り出した。とりあえず前面。なぜか前面ってあまり藻が付かないのはなぜなんだろう?すぐに掃除が終った。前面が綺麗になるだけでも結構テンションは上がる物である。
ならばもう少し汚れが酷いが狭い側面2面も・・・と藻の除去をしてみたら、更にテンションが上がった。しかし、水槽の水がみどりみどりのグリーンアウト状態になってしまったのでここで終了と言う事でしばらく放置。すると、濾過が完成しているので何と30分程で水は輝くような透明水に生まれ変わっていたのである。
すげぇな・・・5年物の濾過層は・・・。(^^)

「背面も掃除しないと・・・。」

という母者の声。テンションMAXになっていた私も同感とばかりに背面内側の掃除に乗り出す。もちろん濾過は回しっぱなしだし、金魚やエビも入ったまま。
しかし背面はさすがに藻が多く、ウレタンスポンジでは厳しいので普通のキッチンたわしのガリガリ側でこそぎ取ってゆく事に。さすがに面白いように除去は出来るが、水はとんでもなくグリーンアウト状態。もう何も見えません。(笑)
さすがに30分では元には戻りませんでしたが、それでも1時間程で向こう側が見える程になったので、再度藻の除去を行い、ついに4面全て綺麗にすることができました。水槽も再びグリーンアウト状態なので1日目の作業はここで終り。

翌日実家へ来て見てみると、やはり水はすっかり綺麗になり、透明で輝いておりました。なかなかナイスな濾過に仕上がっていますな。5年という歳月はダテじゃ無いぜ、なんてね。単に放置していただけなんだけど・・・。(^^;
とりあえず、ガラス面に残った取り残しの藻を丁寧に除去し、これで完全にガラス面は綺麗になりました。すっかり綺麗になった水槽を目の前に、私の頭には・・・

「もしかしたら、このままアクアテラリウムの作成に突入すれば良いのでは?」

そう、以前からやってみたかったアクアテラ。水位を10cm程に下げて、流木や石組みをして陸地を造り、滝を作ったり、水草を植えたり観葉植物を植えたり・・・つまり水陸共存のジャングル切り取り風景の作成である。

ここから、90cm水槽を使ったアクアテラの壮大な計画がスタートする事になる。