なんていうタイトルで始めて見ました今日の日記。
これを見て、何かピンと来た人は相当のアニメファンですよ。
これって、ガンダムが頭を吹き飛ばされてアムロが叫ぶセリフです。笑
そんな訳で、先日メインカメラとして頑張ってくれていたNikon D7000が、軽快な連写中に突然「ぐゎしゃ!」という音と共に突然の引退宣言を申し出てきた。何かもう内部で木っ端微塵な壊れ方っす。ローパスフィルターも傷ついたんじゃないかな。そんな壊れ方。後発のニコン党の方の為にも記録的に書き記しておきますと、購入後2年半、シャッター総数は約105000回(Exif調)、落下・
打撃歴なし、ローパスフィルターの掃除を過去3回という案配で、秋の野鳥入り風景画を連写中に突然の木っ端微塵劇というわけです。一応ニコンに見せた所、返ってきた答えは「老朽による自然故障」というかくも素敵なご回答。
ニコンに神話を持った方は色々と取り繕いたい所だろうが、これが足しも引きもしない事実なんだからしょうがない。
2万円ほど出してくれたら直してあげますよ…的なご連絡があったので、一瞬それに乗っかろうと思ったが、いやいや、直してもまた壊れるでしょ。それも今度はもっと短いサイクルで…。精密電子機器ってそういうもんだ。ここでもニコンに神話を持った方は色々と取り繕いたい所だろうが、私の経験上デジカメも含めて電子機器という物は総じてそういう物なのだからしょうがない。
今回は木っ端微塵のタイミングが1週間の撮影期間の最終日前日の夕方に起こったので、大事に至らずに済んだが、今度はどのタイミングで来るか分からない。しかも「老朽による自然故障」とニコン様は仰っているのだ。捉え方は色々とあろうが、少なくとも私には「寿命」と聞こえた。つまりそういう事なのだと解釈した方が今後の撮影行の為にも宜しいと判断することにしました。
「どうせまた壊れるので修理は結構です。戻してください。」
と返答し、何か言いたそうな担当者ではあったが、担当者に言葉で取り繕ってもらってもこの事実は変わらないのだ。それに修理した所で、その修理に保証が付く訳でもない。私の相棒だったD7000は少々無様な最後ではあったが寿命を迎えたと言うことだ。その修理代は次の新しい相棒につぎ込んだ方がD7000も浮かばれようというもの。
D7000の使用回顧を申しますと、ハーフサイズのセンサーでは最もバランスが良いと思われる1600万画素のセンサーを積んでおり、高感度耐性もD300sを超えており、連写も秒間6コマと、当時としてはなかなか使い易くよく出来たカメラだった。14bit-RAWロスレスの場合の連続撮影コマ数はサンディスクの30MB/sのExtremeで10コマとなる。約1秒半連写が出来る勘定だから現行のD7100よりもバッファ不足のストレスがかなり少ない。ニコンの上級機に見られるSDとCFのダブルスロットという意味不明なレイアウトではなくSDのダブルスロットという点も好感が持てる。私はサンディスクのExtreme(30MB/s)32GBを2枚使っていましたが、1枚をパソコンに刺しっぱなしにしたまま撮影に出かけてしまった事が幾度かあり、SDの2連装によく助けてもらった物である。ちなみに32GBのSD1枚で14bit-RAWロスレスで約1100枚。2連装で2200枚位撮れる。バッテリーの持ちは良く、SD2枚目の途中までならバッテリー1個でいける。
と、ここまでの情報なら良い良いずくめなので、思わずD7000の上物中古を探してみようと思った人もいるかも知れませんが…。
さて、ここからはネガティブな情報。
ミラー+シャッターショックが大きいので、1/1000秒以上のシャッターを切れないとブレはほぼ逃れられない。連写を使うと2~3コマ目以降は残念賞である事が多い。つまり一撃必殺の撮影テクが必須となるので、連写多用の鳥専カメラマンにはスカッとした1枚を撮る事は難しいです。初心者はまず無理なんじゃないかな。これはボディ剛性とかそういう問題ではなく、ミラーにバランサーが付いていないという見えない所での手抜き構造が原因で、この点はD300sやD7100の方が優れている。っていうか、デジカメで連写が事実上使えないというのは致命的な気がします。
その上、連続撮影コマ数10コマ(14bit-RAW時)は、実際に使ってみますと連写は使えないと言うほどの短さです。上記のショックとを鑑みると、2~3コマのバースト連写が限界です。それとシグマの150-500mmとの組み合わせの場合だが、AFが壊滅的に使えない。これは純正になってもそんなに変わらないんじゃないかなと思う。カワセミの飛び込みを撮影しようと思ったら、相当以上の技術が必要となります。AFと連写が事実上使えないとなったら、一体誰がD7000を選ぶでしょうか…??
あと、適応SDカードは30MB/sまでです。つまりサンディスクのExtremeまで。高い金出してExtreme Pro(45M/s)とかその上の90M/sとか買っても転送速度は上がらず、従って連写後の硬直状態もきっちり5~7秒かかってきます。逆立ちしたってダメです。
それと、まさかカメラにUSBケーブル繋いでパソコンのUSBに接続してデータを転送しているなんてトーシロな方はD7000使いにはいないと信じたいが、もしそういう人がいたら…D7000はUSB2.0を謳っていますが、その場合480Mbps(60MB/s)の転送速度とはほど遠い激遅転送となります。カードを抜いて、カードリーダーでパソコンに移しましょう。JPEG撮りの方はこの限りにあらずですが…。
D7000と言うカメラは実際はこういうカメラです。正直言って、よくもまぁ120000円もの定価を付けたなぁと言う感じ。当時は選択肢がなかったので購入しましたが、今なら5万円でも買わないカメラです。まぁ、私の場合は実質4万円そこそこの安い買い物でしたのでそれほど後悔も無いですが…。
と、ここまで言うとD7000を喜んで使っている方は、何か言いたくもなってくるんでしょうけど、文句を言う前に撮ってきた画像をもっときっちり見てみると良い、殆どがブレを供してくれているはずだ。これを無くすにはコツがあるのだが、コツがないとブレない写真が撮れないカメラは、早々に買い換えた方が良いと私は思う。というわけで、私はD7000の修理を見送ったわけです。どこかで断ち切らないと悪循環は続きますので…。
とりあえず、今日はここまで。