BASTARD!!暗黒の破壊神 というのは、1980年代後半に週刊少年ジャンプで連載が始まった萩原一至さん作の漫画のタイトルです。私は当時、この漫画が楽しみで毎週ジャンプを買っていたという大ファンで、今も四天王の一人アーシェス・ネイのフィギュアを目の前に飾っています。
そんなバスタード・暗黒の破壊神ですが、どういう話かざっくり話しますと、
主人公である魔法使いがその強力な魔力を持って四人の部下、四天王を率いて人間相手に戦争を起こし世界征服を目論みます。しかし、人間側の勇者五人に野望を阻まれ死亡します。しかしその魔法使いは転生の秘術を用いており、その15年後に人間として再びこの世に生まれてきます。それを五勇者の一人の大神官がいち早く見つけ出し、魔法によって封印した状態で人間として自分の娘と一緒に育てます。しかし、かつての大戦で敗戦した四天王もその転生を悟っており、その子のいる城に亜人類で組織された兵を向けてきます。四天王側の圧倒的な武力と魔力の前に大神官が従事する城が落城寸前まで詰め寄られますが、その時に娘が転生したその子に接吻を行い封印を解きます。そしてかつて大戦を引き起こした古の大魔法使いがついにその姿を現すのですが元を辿れば攻めてきている側の大将です。しかし人間に15年間育てられ、兄弟同然だった娘に頭が上がらないというおかしな状況になっており、結局人間側を救う形で亜人類の軍団を強力な魔法で撃退してしまいます。そして城は守られ人間に一旦は平穏が訪れるのですが、それはその魔法使いと、かつての部下であり盟友でもある四天王との激しい戦いの始まりでもありました。さらにその戦いを利用して400年前に封印された破壊神も自らの復活を目論みます・・・。
という感じです。
これは全然序章の話です。ここから本編が始まりますのでご興味がある方はNetflixなどの動画サイトで是非ご覧ください。
さて、
このバスタードですが、原作でも話が節目事に区切られて、以下のようにそれぞれにサブタイトルが付いています。
1)闇の反逆軍団編(四天王のうちの三人と闘う話)
2)地獄の鎮魂歌編(四天王の最後の一人と闘う話)
3)罪と罰編(復活してしまった破壊神や天使と闘う話・中断)
4)背徳の掟編(魔神と闘う話)
5)魔力の刻印編(罪と罰編の続き・2012年から中断している)
前世紀に一度アニメ化されてDVD-BOXにもなったのですが、この時は話がまだそれほど進んでおらず、結局1)の初期の頃の話で終わってしまいましたが、2022年になって再びアニメ化がされて1)闇の反逆軍団編を全24話で完結させています。そして2024年2)の地獄の鎮魂歌編がアニメ化され、こちらも全15話で完結、先日CS放送のアニメ専門のチャンネルで放送が終了しました。原作で言うと30年以上前の漫画になるのですが、現代風のCGを用いた美しい映像で、一言一句の台詞に至るまで原作に忠実に製作されており、今も大ファンの私にとっては終始ニヤけてしまう内容でした。ネタバレになるといけませんので人物像など本編の詳しい事は書けないのですが、とにかく一度、原作でもアニメでもどちらでも良いので見てください。滅茶苦茶おもしろいです。絶対にこの世界観に引き込まれます。エヴァンゲリオンや鬼滅の刃とは全然違う作風で、主人公もハチャメチャで作者共々エロもギャグもやりたい放題暴れまくります。30年経った今も古臭さが全くありませんが、本当にこれが少年誌に連載されていたのかと思わせます(汗)。途中から季刊誌や青年誌に移るので、更に過激になったりするんですよね・・・。
一つだけ残念なのは、2012年から原作が中断しており作者である萩原一至氏も、もはや描く気がないと言うことかな。だから最終的に行き着くのは伏線回収がされないまま尻切れトンボの結末の状態という事です。還暦超えになっちゃったけど、がんばって是非描いて欲しいんだけどなぁ。萩原さん、みんな今も待っていますよ・・・。
で、アニメ化がどこまでされるかなのですが、とにかくアニメの原作への忠実度が半端ないので、正直言ってどこまで可能なのかと慮ってしまうこと頻りですね。と言うのも1)と2)までは何とかアニメ化して放映可能だと思うんです。
でも3)の罪と罰編は・・・(汗)
恐らく教育委員会というか、映倫から検閲を受けるんじゃないかと思うような描写があったりするんですよね。でもギリギリセーフかも。という感じです。3)を何とかクリアしたとしても、4)の背徳の掟編は絶対に無理かなという気がします。原作に忠実にアニメ化しないとファンはついてきません。私も残念な気になります。しかしそれをやると・・・という感じですね。
ま、先の心配を私が今してもしょうがないので置いときましょう。
とりあえず地獄の鎮魂歌編、面白かったです。そして美しかったです。見て損はありませんので、皆様もぜひバスタードの世界を覗き見てください。
ちなみに登場キャラで私が一番好きなキャラは魔線将軍の中の一人であるマカパインです。思いっきり脇役なのですが、小狡さといい、間抜けさといい、何だか一番人間臭い感じがするんですよね。その次が同じく魔線将軍の一人であるシェラ・イー・リー。最初は男キャラだったのですが、実は女性でしたキャラで、女性を隠さなくなった途端に巨乳化して萩原漫画らしい女性になるのですが、そこではなくて(笑)、こういう漫画にありがちな男勝りの女性キャラではなくて、何だか一番しっとりとした大人の女性を感じるキャラなんですよね。職業が吟遊詩人という点も似合っています。
あと、作者である萩原氏が一番好きだったとされるキャラが四天王の一人であるアーシェス・ネイ。寿命400年のハーフエルフの孤児で、主人公に拾われてから100年の恋をし続けるけなげさや、大人と子供が同居するような性格設定は作者の好きな女性の理想像なのかも知れませんね。よく見ると、この漫画のキャラにはそれぞれに特有の性格までもが埋め込まれており、そういう所も面白さに繋がっていると思う次第です。
罪と罰編、アニメ化されたらまたがんばって見るぞ!