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個人用途では不要なIT(?)用品。~うれしがりを除く~

生活スタイルがどうのこうのというのもあるかも知れないが、ITを意識した最近のアイテムで、出てきた当初から個人ではまず要らないなと思うものがいくつかあるので、グダグダと挙げてみたい。
ちなみに10年後にどのように発展しているのかという期待も込めて、こうだったら要るかなぁ~という所までも書いてみたいと思う。
 
1)タブレット
その頃発展しそうだった10inch前後のモニターを搭載した超小型ノートパソコンを一気に駆逐してしまったiPad等をはじめとするタブレット。これ、はっきり言って登場した当初から「個人用途ではまず不要」と思った最たる物で、今もその考えは変わらない。と言うのも、タブレットが世間に出回りだした当初から、スマートフォン(以下スマホ)の画面の大型化が進み始めていたからだ。ここで情報弱者の方向けにはっきり言っておきますが、スマホとタブレットの出来る事の違いはスマホは電話がかけられる点。タブレットには電話回線は接続されませんのでWi-Fiのみとなります、それ以外は全く同じです。iPhoneとiPadも同じです。違うのはその画面の大きさというだけです。最近では一部画面の大きさの違いから、出来る事に差別化を図る傾向が見えますが、スマホで困っている事が無いのなら、重くてデカくてデリケートで持ち運びに結構気を遣うタブレットは必要ないと思います。
タブレットが必要な方は概ね以下のような方でしょう。

・営業などで客先で大きな画面で商品を紹介説明する必要がある。
・会社の端末になっていて持たされている。
・出先で少しでも大きな画面でゲームがしたい。
・ちょっとアレで、小さい字が苦手なので大画面が欲しい。

そんなもんです。
何度も言いますが、電話機能を除くとスマホとタブレットは出来る事は全く同じです。残念ながら小型のキーボードをぶら下げてもパソコンぽくなるだけでパソコンにはなりません。スマホ、タブレットは情報端末であり、情報を取ってきて見るのが主体の機械です。パソコンはそれに加えて「情報を自ら作り出す」機械です。だからキーボードが必須なのです。これが決定的な違い。普通にスマホを使ってニュース読んだりSNSやったり写真撮ったりしている人には、わざわざタブレットなんて追加購入する必要ないです。むしろタブレットに10inchクラスのノートパソコンを駆逐されてしまった事に憂いたほうが良いですね。私は一時期パナソニックが力を入れていた頑強なレッツノートのような10inchクラスの小型ノートパソコンが、高性能化して再発展してくれるといいなぁっています。
ちなみに、ネイチャーステージの撮影現場などで、自分の撮った写真を見せてくれるのに、わざわざタブレットを出されるとはっきり言ってちょっと引いてしまいます(^_^;)。アルバム出されたらもっと引いちゃうけど・・・(^◇^;)。
  
2)スマートスピーカー(AIスピーカー)
この声に反応するスピーカーで生活が一変したとか、便利すぎて手放せなくなったとか言う事をネットの書き込みで散見されるが、はっきり言ってどこがスマート(賢い)スピーカーなのか全然理解できない。AIが入っているので、これからどんどん賢くアップグレードされてゆく・・・と、この商品の提灯持ちの方はアレコレと言うが、あのね・・・、AIって言うのは「人工知能」の事なのは分かりますよね。つまり極端な話をすると人間の思考・記憶する部分をソフトウェア技術で再現・実用した物という事になっている。
ところがだ。
今の世に蔓延るスマートスピーカーのどこにその「AI」の片鱗があるのでしょうか。そのスマート何とかってのでやっているのはせいぜい以下のような事だろう。

まずはスピーカーにお決まりの名前で呼びかけてから、

・今日(明日)のお天気は?
・今日は何日?何曜日?今は何時?
・3分(5分)タイマー・・・。要はラーメンorキッチンタイマー。
・~時~分に起こして。(アラーム機能)
・音楽をかけて

などなどってところか。
ちょっと進んでいる方だと

・灯りをつけて(消して)。
・エアコンをつけて(消して)。
・テレビをつけて(消して)。

と、対応の家電製品を操作するのが関の山か。
その他にも買い物が出来るとかあると言うのだろうが、多少出来る事が増えてもそんな事はどうでも良い。
要は上記に挙げた中に「どこにAIの要素があるのか・・・」という事を問うているのだ。はっきり言って全てにおいてただ単に「自分の音声に反応して、それなりに認識しているだけ」ではないか。まさかそれが「AI(人工知能)だ!」とは言いますまい?
 
人工知能を搭載しており、メーカーからのクラウド操作による
アップデートによって日進月歩で進化しているというなら、スピーカーその物が使用者(ご主人様)の行動パターンを学習して、先読みした提案などをしてこなければいけないんじゃないですかね。

例えば、いつもプロ野球を見ているご主人様に、スピーカー側が判断して「そろそろ~様のファンの野球の中継が始まりますがテレビはいかがですか?」とか、「そろそろいつもの昼食タイムですが、良いお店を検索しましょうか?」とか、「この所、揚げ物の食事が多く健康に良くありません、お奨めのお料理をご提案しましょうか?」と言う具合に、使用している「ご主人様」の動向や傾向を「学習」した反応を示すようになっていかなくてはなりません。それが人工知能・・・AIです。
それらを一つでもやって見せてくれるスマートスピーカーとやらは、一体どれでございましょうか?
「そこまでまだAI技術は開発されていない」
と、訳の分からない弁解をしてくる「音声認識ファン」の方に申し上げると、そこまで行ってます。高速道路などの特定の条件下ならレベル5の完全自動運転の自動車だって作れるし、将棋も数万手先まであっという間に読める。何よりも地球を再現してそれこそAIで気象を先読みする事だってできる時代です。今世に出回っている「スマートスピーカー」など、AI開発者からすればAI以前のただのおもちゃです。それに興奮してお金出して買ってくれるんだからメーカーは面白くてしょうが無いでしょうね。
 
とまぁ、ちょっと世間様の勘違いと少々過熱気味のIT関連っぽい二つのアイテムに関して、歯に衣着せぬ物言いで、書き殴らせてもらいました。目の前のスマートスピーカーは、多分10年経ってもアナタの事は全然理解などしてくれてないでしょうね。
要はタブレットとスマートスピーカーって、一般家庭では最終的にどういう位置付けの物になるかというと「食器洗浄機」です。
はじめは物珍しさと喜びもあって使うんだけど、最終的には
 
ウチにもあるんだけど、あまり(今は)使わないねぇ・・・。
 
という位置付けになっていくんじゃないかな。
お金は大事。よく考えて賢い買い物をしてくださいね~。
ちなみに、タブレットで出来る事も、スマートスピーカーで出来る事も、全部お手持ちのスマホで同じ事出来ますよ~。
と言うお話でした。