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イージーカバーのよろしくない点を改善

先日ここに書き記したイージーカバーというシリコン製のカメラ用保護カバーであるが、使っているうちにどうしても妥協できない点がこのD500用で2点程出てきた。ちなみにイージーカバーとはこの黄色い部分の保護カバーです。
ファイル 108-1.jpg

妥協できない点は以下の通り。

1)カバーの自然圧でAF-ONボタンが押しっぱなし状態になる事が多々ある。フリーズ状態になるので肩液晶の下部分をムニっとやって圧を取ってやる事頻繁。

2)L型プレートなど大きめの三脚雲台用プレートを使うと、イージーカバーが干渉してしまう。

上記2点だ。1)については相変わらずムニっとやって解除している。シリコン製なのでそのうち変形して・・・って言うのがほぼ無いんだなこれが。だから何か対策を考えないといけないがとりあえずムニっとやって凌げるので放置。
深刻なのは2)の方だ。
ファイル 108-2.jpg
イージーカバーを付けたD500の下回り、ちょっと見にくいがこんな感じになる。私は現在、全ての三脚及び一脚に、雲台の種類を問わずアルカスイス互換のクランプを付けており、当然対応する互換プレートを取り付けて三脚に固定しています。このプレートがイージーカバーと干渉しないような50mm四方位までの小さな物なら問題は無いが、L型プレートや100mmクラスの物になるとプレートとカメラの間にイージーカバーを挟んで固定する事になるので、しっかりと固定できず、撮影中にプレートがずれたりしてしまうのだ。実際に夜景の撮影で知らないうちにプレートが滑ってカメラが動いていたようで、ブレた写真を量産してしまうと言う失態をもたらされてしまった。ちなみに50-150mmや150-600mm等の三脚座が付いたレンズに関してはレンズサポーター(SPT-2)を使うのでカバーとは干渉しないので問題は無い。
私は普段からカメラ保護にもなるし、いつでも三脚に載せられて便利なのでD500にはL型プレートを常時付けているので、この点の解決をしなければならなくなった。
一番早い解決方法は、イージーカバーを使わない事だが、それは解決と言うよりも逃げている感じがするので、私のスピリッツが許さない(笑)。やはり真の解決は、

イージーカバーも使う!
L型プレートもしっかり付ける!

と言う事に尽きるだろう。ちなみにイージーカバーは、なかなか良い物なのに巷での評価は思ったよりも低く、イマイチ人気が無いような気がするのは、こういう痒い所に手が届いていないからではないだろうか・・・という気がしないでもないので、今回は割かし簡単に解決できる方法を考えて実行してみた次第である。
 
先ほどの写真で下回りを見ればすぐにお解りになるように、要するにプレートとイージーカバーが干渉するのがよろしくない原因なので、イージーカバーの厚みをクリアするようにスペーサーをかませれば良い訳だ。
これまた安直な方法だと、エツミのE6599と言ったカメラ用の止めネジをスペーサー代わりにする方法がある。実際それでOKだと思う。実際に私も似たような物を持っているのでやってみたが、何だかスマートじゃ無いんだよね。厚みがありすぎて大層な感じになるのと、持ち歩くと邪魔ウザい感じになります。またL型プレートの受け役としてはやや面積が小さくて頼りないです。シャッターブレとか簡単に起こりそうで納得できないんですよね。正直あまりオススメじゃないです。やはりしっかりと大きな「面」でL型プレートを受け止めるような、それでいて目立たないスペーサーが欲しい。
アコーディオンドアの受け金具に穴を開けて使うとか色々と考えましたが、結局私がとった方法は、アルミ板を使って自作するという方法だった。
イージーカバーをクリアするように定規で大きさを図るとこんな感じの設計図になった。
ファイル 108-5.jpg
自分流の設計図なので、汚い字と分かり難さ満開で申し訳ないが、35×55mmのプレートに斯様な場所に6.5mmちょいの大きさの穴を開けると言う物。一番気を付けたのは厚み。スペーサーだから当然だが、イージーカバーの厚みは2mmある。なので2.1mm以上の厚みがないとクリアできない。かといってあまり厚くし過ぎるとL型プレートの止めねじがカメラに届かなくなって固定できないというアホな事になる。ホームセンターへ行くと既製品のアルミ板には結構な種類があったがL型プレートのネジの長さを考慮して2mm厚のアルミ板(15cm四方)と1mm厚のゴムプレートを購入した。2つ合わせて1000円ほどの買い物になった。
設計図通りにアルミ版にカッターで書き込み、金のこでギコギコと切り取り、サンドペーパーでバリ取りを行い、プレートのカメラ側面にゴムシートを両面テープ(普通の紙両面でOK)で貼って完成したのがこれです。
ファイル 108-3.jpg
あまり器用じゃないので、出来上がりはこんな無骨な物になっちゃいましたが、イージーカバーを微妙に躱してくれています。厚みは3mmでOKだったようである。ちなみにカメラとこのスペーサーを両面テープで固定してしまっても構わないが、カメラ側には銘板やバッテリーグリップの接点カバーなどがあるので、あまりオススメはしない。っていうかゴムプレートがそれなりに密着して張り付いてくれます。紛失の可能性は否定できないが充分です。

で、L型プレートを装着してみた。
ファイル 108-4.jpg

おおおー。
ネジもきちんと届いたし、がっちりと固定できるようになりました。実はこのL型プレートのネジですが、少し長くてカメラ直だと少し浮いてしまうのでワッシャを噛ませていたんですが、その必要も無くなったのも嬉しい。相変わらずバッテリーの扉には干渉してしまうが、とにかくこれで今まで通りに使えるし、イージーカバーの保護機能も生かされました。(^^)
 
ところで、このL型プレートであるが、これを使うと三脚使用時の機動性は確実にアップします。画角を縦にしたり横にしたりするのに雲台の操作で行うよりも、カメラをクランプから外して装着し直した方が水平を取り直す必要も無く、また同じ操作で画角を決め直せるので圧倒的に早い。今は軍艦も戦車も素早く動いて素早く撃つ(撮る)時代だ。撮影とて同じ事。フィールドでの三脚撮影での機動性については後日述べたいと思う。