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人気番組ウォーキングデッド7を記念して。ww

アメリカ発の世界的超人気ゾンビ番組のウォーキング・デッドのシーズン7がCSのFOXで始まった。
これを記念して、本当にこのゾンビが発生したらどうなるのかを我が国日本を舞台に私的に考察してみたくなったのでキーを叩く事にしました。(笑)
 
とりあえず・・・。
 
古くは「バタリアン」とか「28週後・・・」とか「ワールドウォーZ」とかに出てくる、とびきり元気で走り回って追いかけてくるものは除外。あれは生きた屍じゃなくもはや生物兵器だよな。
ウォーキングデッドに出てくるゾンビはもう少しゾンビっぽくて、要するに死んだ人間がしばらくすると運動神経だけが蘇生して別人=ゾンビとなって動き出し、人間の血肉を求めて彷徨いだすという物だ。動きは初代ゾンビやバイオハザードシリーズに出てくる物に近い。で、生きている人間も既にそういう事になる病原体?に感染している前提で、どんなに親しい人や可愛い女の子でも、死んでしばらくするとヤバい顔のゾンビになって生き返り、襲いかかってくるという案配だ。
 
で、
このテのゾンビがどこからともなく日本国のそこかしこから現実に湧き出てきたとしたらどうなるか?という話。
 
とりあえず、
 
死んだ人間が墳墓を掘って這い出てくると言うのはない。日本はもう何十年も昔から火葬が義務づけられている国だからだ。なので不気味だが墓場は意外にも平穏なものだろう。もっと言うと、火葬を済ませた死体に危険は無い事になる。あと、ゾンビとなって這いずり回るには骨だけでは物理的に無理。最低でも腐敗していない脳(運動神経)としっかりした手足の筋肉が必要だ。だから野山や海河岸に人知れずうずくまっているであろう白骨死体や腐乱死体が、ゾンビ日和になったからと言って、にわかに這いずり出してきて人に食ってかかる事はない。つまりは、病原体によって再起動可能な脳と、手足を動かせるだけの筋肉を備えた割かし新しめな死体が人間を襲って食おうとするゾンビにフォールダウンする危険性を孕む事になる。お通夜に横たわる死体。交通事故で死亡した死体。病死などで霊安室に横たわる死体。数日前に山に埋められた死体。海へ捨てられた死体・・・。e等々である。少なくともギロッポンの交差点の真ん中で、いきなりゾンビが発生する事は、余程の偶然が重ならないとないと考えて良い。
そんな辺鄙な場所で発生するゾンビだが、動きは緩慢で、青白く潰れた顔と腐った身体をして、人を見るなり「しゃー!!」とか言いながら、田舎の一本道で歯をむき出して近寄ってこられたら、あなたならどうするだろうか?
想像するだに笑いが込み上げ・・・もとい、おぞましい話だが、例えそれが見覚えのある顔であったとしても、それが正常な人間であると思って、ハグをしに行くような人間はまずいないだろう。どっきりカメラ?等と考える向きもあるかも知れないが、とりあえずは逃げながら様子を見ようとするはずだ。で、通常の知識があるっていうかこれだけゾンビ知識がある現代人の場合は、それがいたずらやどっきりカメラでは無い事が分かると、一目散に逃げて某かに連絡するはずだ。しかし、殺そうとはしないだろう。通常ならこんな目に遭っていてもまだそれが「ゾンビ」だとは思わず、殺したら殺人だという意識が強く働く国民性があるからだ。
要するに、警察など人を殺しても良いという国家権力を持った人間に何とかして貰おうとするだろう。
そうこうするうちに、疑う事も緩慢なお年寄りは不幸にも犠牲になる可能性が高い。ショック死されてもゾンビ化するので厄介だ。が、そのショックで総入れ歯が飛んでしまっている老人ゾンビは驚異にはならないんでしょうね。(。-艸-。) クスクス
しかし、そんな感じである程度広がりを見せるであろうけど、ある程度の所で警察と自衛隊によって鎮圧されると考えるのが自然でしょうね。バイオハザードみたいに大都会の真ん中でいきなり数百人規模の生きのいいピチピチゾンビが発生すると話は別だけど・・・。
 
それでも、規模的に関東一円がゾンビに汚染されてしまったらどうだろうか・・・?日本の人口の約1/3が集まる地域である。4000万のゾンビ軍団に抗う術はあるのか?
 
答えは、ある。
 
既に市ヶ谷の自衛隊司令部は潰されていると考えても、自衛隊を始め軍隊という物は、こういう事ではそうそう簡単に壊滅する物ではない。総司令部が無くなっても、最終的には数人単位の分隊規模でさえも指揮系統はあり続けるのだ。それに日本本土から離れていた航空、海上の部隊も存在するので、結局は緩慢で知能や組織性がなく、人を見つけると無防備に近付いてくる、しかも己の歯しか武器を持たないゾンビ軍団が何千万人に膨れあがろうとも、ミサイル攻撃や対地爆弾攻撃等の現代兵器を持って、次第に終息に向かうと思われる。つまりは、映画のようにドラマラスな物語をたどる事はないと考えるのが自然だろう。
 
一方、ウォーキング・デッドでは、初期の頃は湧き出てくるゾンビ軍団からどうやって逃れるかがテーマであったが、シーズンが進むに連れて警察や軍隊はすでに崩壊し、無法地帯の荒野と化した土地に蔓延るならず者軍団の・・・つまりは人間同士の生き残りを賭けた戦いの様相にシフトしている。
警察はともかくとして、陸海空の現代兵器を所持した軍隊が崩壊して、街のならず者集団がバットに有刺鉄線を巻き付けた武器を片手に生き残って王国?を造り上げてゾンビと共に蔓延る・・・と言うのは、どう考えても矛盾していると思うのは私だけか?
危機管理能力では軍隊を上回る組織はないはずで、多少後手に回ったとしても、ゾンビ相手なら核兵器など使わずとも、遠慮も容赦も無しの爆撃や攻撃が可能で、その後手は容易に取り戻せる訳でして・・・。
あ、仮に生きた人間がいる所には爆撃は行わない・・・と言うのはないです。それは映画の話。これは東京や大阪で旧連合国の無差別爆撃を経験したり聴いたりした人はよくご存じだろう。作戦を完遂する為には軍隊は予定通り動きます。ただ、生きた人間にあらゆる手段で警告は行います。それだけの事です。爆撃時刻に逃げなければ巻き添えを食って死ぬと言うだけです。核など使わなくとも、死体など微塵も残らない殺戮兵器は、現代では幾らでも存在します。
 
あと、カオス後のゾンビはどうなるかというと、
生きた人間では無い為、代謝活動はありません。つまりゾンビの肉体は一日一日どんどん腐ってゆきます。ゼカリヤ書ではありませんが、目は目の穴の中で腐り、舌は口の中で腐り、足は立ったまま腐る・・・という感じに進んでゆく。目が腐るとゾンビは盲目で方向感覚が無くなる。あごの筋肉が腐ると噛む事が出来なくなりゾンビの脅威が無くなる。手足を動かす筋肉が腐り落ちたらゾンビは動けなくなり近所でテントを張って寝ていても安心になる。脳が腐ると活動が出来なくなり本当の死体に戻ります。これはエサ(人肉)を与えても与えなくても同じ結果になります。だって死んでるんだもん。何しても腐ってゆきますわな・・・。結局半年も放置すれば何もしなくてもゾンビ騒ぎは次第に終息してゆく訳です。街中は死臭でぷんぷんだけどね・・・。
 
と言う訳で私の結論は、ゾンビファンの方には申し訳ないが、
ゾンビは、現実を考えると、結局は蔓延らない。
と言う事で、お後がよろしいようで・・・。