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山椒の鉢植えが枯れ始めた。

こないだから山椒の鉢植えの管理について書き綴っていますが、あれから早速色々と変遷があったので、書き留めておこうと思う。
前回までに話題にして育てていた山椒の鉢植えとその後は以下の通り。

自宅で管理(南側日当たり良好)
A)葉山椒 異変あり。
B)朝倉山椒 多少異変あり。
C)ぶどう山椒 異変なし。

実家で管理(北側昼から夕方にかけて日当たり)
D)葉山椒(地植え) 異変あり。
E)朝倉山椒 異変あり。
F)ぶどう山椒 異変なし。

以上となっています。異変ありのものを順番に書き留めておきたいと思います。
まずA)の葉山椒はこんな感じになりました。
ファイル 128-1.jpg
何も変わった事もしていなかったが、梅雨入りした途端に葉を落とし、現在ではほぼ棒だけ状態になっています。ちなみに軒下なので雨は被りません。しかし・・・幹がまだ緑色なので「休み」に入った可能性がある。いわゆる「死んだフリ」ってやつ。実際にB)は真夏日の間は葉を茂らせず、少し涼しくなってきた秋口から成長を再開しているので、まだわからないので乾燥気味ではあるが水やりは続けています。

写真の枚数の関係で掲載していないがB)の朝倉山椒は相変わらず元気。しかし下の方の葉が黄変してきており、上の方の葉も香りがほぼしない事から、梅雨明け間もなくして「夏休み」で葉を落とすかもしれない(笑)。

唯一の地植え株である葉山椒のD)は、こんな感じです。
ファイル 128-2.jpg
写真では後方半分が枯死したような感じになっているが、現在は手前の部分も同じく立ち枯れしたような状態になっている。A)と品種が同じで状態も似通っているが、こっちは地植えなので私は「嫌な予感」がしました。で、隣の月桂樹の鉢をのけるとその予感が的中している事を悟ることに・・・(;゚ロ゚)。
なんと、鉢裏にコガネムシの成虫がいたのです。と言う事はこの土中にはコガネムシの幼虫が巣くっている可能性が大ということです。コガネムシの幼虫は土中でほぼ植物の種類を問わず新根の部分を食欲に任せて食べまくります。なので、突然枯死したような状態になり、手遅れになると風で倒れるほどの根無し草にされてしまいます。D)の葉山椒は奴らにやられている可能性大というわけです。このコガネムシやネキリムシ等への土中害虫への対処は専用薬もあるようですが、予め土に混ぜ込んでおくタイプの物はあまり役に立ちません。薬剤が流れ出した頃にコガネムシが産卵すると、その手の薬は後撒きでは効かないことを私はすでに経験しているからです。後撒きでも効果を如何なく発揮するのはオルトラン粒剤のDXの方です。余談ですがオルトラン粒剤DXは、はっきり言って植物を育てるなら必ず買っておいて損はない万能薬です。特に室内で観葉植物を育てる場合は最初に一撒きしておくと、葉ダニや小バエが湧かず、綺麗な新葉を生やしてくれます。ただしハーブや果実など収穫する植物の場合は30日間は収穫できなくなるので注意が必要です。また今回のように地植えの土に撒いてしまうと、ミミズなどの有益な虫も死滅させてしまうので有機的に土壌作りをしている場合は禁忌の薬剤ということになります。
今回もこのD)の葉山椒の周囲にオルトランを撒いたところ、その後雨が降って土中に薬剤が染みこんで効果が出たようで、早速2匹のコガネムシの幼虫が地上に出てきて半死状態になっておりました。やはり犯人はこいつらのようです。
しかし、食べるのは新根が主なので、このサイズの山椒の場合だと太い古い根がやられていなければ復活する可能性があるので、しばらく様子を見たいと思います。

最後のE)朝倉山椒ですが、こんな感じです。
ファイル 128-3.jpg
これが一番状態が良かったように見えてたのですが、実はこれが一番先の梅雨入り前に葉を落とし始めました。しかし、原因は不明で幹が緑色なのでこれも「死んだフリ」と判断して、現在も水やりに注意して管理を続けています。
 
さて、6鉢のうち半分が葉を落とした山椒ですが、実は我が家には昨年購入してずっと「死んだフリ」をしていた葉山椒の40cm位の中株があり、その株が最近になってとてもゆっくりですが新芽を吹き出し始めました。昨年の秋に葉を落として、実に8ヶ月ぶりの成長です。山椒って本当に奥が深い、言い方を変えれば訳の分からない植物ですね。
ブドウ山椒の二株に関しては、我関せずという感じで超ゆっくりと成長?を続けています。
ファイル 128-4.jpg

ちなみに山椒に振り回されている間に、プランター栽培していた「激辛番長」というししとうが結構収穫できました。
ファイル 128-5.jpg
家庭栽培ではなかなか激辛にならないという話もありましたが、うちの場合は大体70%位の割合で「当たり」が混ざっています。さらにそのうちの20%に「大当たり」が混ざっているという、ある意味スリル満点なししとうになりました。
唐辛子類はあまり虫もよらず、私のようなド素人にも育てやすいですね。秋頃まで収穫できるとの事ですのでたくさん採れるといいなぁなんて思ったりしています。