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踊る大捜査線のスピンオフが話題ですね。

柳葉敏郎さんが大ヒットドラマ「踊る!大捜査線」で演じ続ける警察キャリア官僚の室井慎次を主役としたドラマが劇場版として復活して話題を呼んでいるようだ。映画館で見る・・・と言うのが苦手な私はAmazonプライムにでも上がってくるのをボチボチ待って見ることにしますが、踊る!大捜査線のスピンオフドラマは過去に「踊るレジェンドドラマ」という名前でシリーズ化もされており、それぞれのキャラクターがドラマ中の味(というか雰囲気)を損なうことなく、どれも面白い作品として私は今もたまに見たりしています。
過去のスピンオフドラマは大体こんな感じです。()内は主役です。

・逃亡者・木島丈一郎(寺島進さん)
・容疑者・室井慎次(柳葉敏郎さん)
・交渉人・真下正義(ユースケ・サンタマリアさん)
・弁護士・灰島秀樹(八嶋智人さん)

と、こんな感じですね。(他にもあったかな?)
強いてあげれば

・係長・青島俊作(織田裕二)

も入るのでしょうか?織田裕二さんは元々主役なのでスピンオフというのでしょうかね・・・?
その他、レジェンドドラマでは無くスペシャルドラマでは、私の記憶だけで申し訳ないですが、内田有紀さん主演だったり、深津絵里さんやいかりや長介さんと警視総監役の神山繁さんの人間関係を描いた物があります。初の女性管理官として、憎まれ役みたいに登場した真矢ミキさんは、今や登場してくれなくては物足りない程ですよね。それぞれに本編ドラマに散りばめられた「なぜそうなのか」という伏線が回収される内容が盛り込まれており、どれも見逃したくないような内容になっていますので、お時間のある方で見ていない方は、レンタルなどで見返してみるのも良いでしょうね。秋の犯罪撲滅SPで登場した時の大塚寧々さんは、私の中では踊るナンバーワン的にお綺麗で今も印象に残っています。青島も真下も誘惑されてましたよね・・・。w
 
とまぁ、本編以外にも非常に幅広い展開となっているのですが、この中で私の一番のお気に入りスピンオフは「逃亡者・木島丈一郎」だったりします。ドラマ放映の順番としては交渉人・真下正義の次になるのですが、ドラマ内の時系列的にはその前に設定されていて、そのまま真下のドラマに繋がってゆきます。なので、今から見る場合は木島を見てから真下を見ると話がうまく繋がります。
逃亡者・木島丈一郎は寺島進さんが役を務められるのですが、本編でも真下でも登場したとおり、SITの係長という準キャリアの警視という階級を持っていながら、風体はドカジャンを着込んでくわえ煙草の上に、東京の下町育ちを思わせる粗暴な言葉遣いに、口よりも先に手が出るタイプの感じが寺島さんの雰囲気にすごくハマっており、一瞬で印象づけられるキャラとなっています。本編や真下ではそんな彼の面が前面に描かれていますが、彼が主役の逃亡者・木島丈一郎では、彼の素の一面である人情味があって、勧善懲悪な心を持ち、密かに想いを寄せる居酒屋の女将(森口瑤子さん)さんがいたり、しかし心を許せるほどの友達と呼べる人がいなかったり・・・と、一気に木島の人間味が深く広がってゆきます。物語の内容は実際に見て戴くとして、ざっと申し上げますと「逃亡者」と題が付いているとおり、木島丈一郎はひょんな事から、追ってくる警察組織から逃げる事になります。一方の追う警察側は段田安則さん演じる管理官で、理詰めで追う警察側に対して、木島が裏をかく形で逃げまくります。しかし、ただの追いかけっこの駆け引きに終始するわけではなく、その逃亡の過程の中でなぜか旅情を感じさせる物があるんですよね。といっても2時間ドラマのように、その土地の特産品や祭りがわざとらしく織り込まれているわけではありません。「とにかく今は身内の警察から逃れる」という事をすると、こういう感じになるんだろうな・・・という気にさせられてしまうんですね。で、最終的には彼がなぜドカジャンをいつも着ているのか、なぜくわえ煙草をやめて、ちゃんと携帯灰皿を使って煙草をお行儀良く吸うようになったのか等の本編での伏線が回収されてゆきます。これがすごく見事なんですね。最後に木島の「メリークリスマスだバカヤロウ!」という名台詞で終わるのですが、これ、交渉人・真下正義の冒頭で出てきますよね。(*^_^*)
この逃亡者・木島丈一郎を見ると、ただの粗暴なおっさんに見えた彼も、やっぱり正義感溢れる警察官だなぁ・・・と、納得しながら見ることが出来ます。
踊るレジェンドドラマは、最新作の室井慎次が上映されている昨今、どこかのチャンネルで放映される機会があるかと思いますので、一度見たという方もぜひ見てみてください。
 
と言う訳で、今回はこれにて・・・。