2025年7月に大災難が起こるという、元漫画家・たつき諒さんの夢予言の話はとりあえず今現在からして来年の話なので百歩譲って置いときます。
それよりもよ・・・。
今年の元日からいきなり最大震度7の能登半島地震が来てからと言うもの、ニワカに地震予知をしたがるオカルト風情が騒がしくなったかと思いきや、8月8日の宮崎での地震をきっかけに、かねてから「不安を仰ぎ立てている」南海トラフ地震を完全に想定した「巨大地震注意報」みたいなもんを国が「発布(発令ではない)」したものだからさぁ大変。一気に日本国破滅ファンが予言だ予言だと騒ぎ出したのだ。まぁネットを見ると8月14日に破滅するだのそれが過ぎると15日だの、16日だの、17日だの・・・予言者の名前を変えては、毎日のように破滅災害の予言をする始末だ。挙げ句の果ては、言うに事欠いたのか「2024年中」とか言い出すモノだから、聞いてるこっちは笑いを通り越して呆れてしまう事山の如しだ。毎日言っても当たらんから今年中って・・・あほか。
でだ・・・。
さらにアホじゃないかと思うのが、それに見事に踊らされる一般ピーポーの情弱者共よ。こいつらが踊り出したせいで、スーパーからは見事に「コメと水」が消えて無くなりました。おまけに、普段は殆ど人を見かけない街中の米屋ですら行列が出来る始末で、今は戦争末期の配給ニッポンとちゃうでってな状態です。またコメも需要が一気に高まったものだから政府が物価を凍結しなかった事も手伝って(岸田政権がそんな粋な事するわけないよね)青天井に値段が上がるものだから、コメの中間業者は出荷を渋るんですな。これ、マジです。私、業界は違いますけど阪神大震災で物不足に陥った時、「特定のメーカーの食品」の出荷を関止めるように指示されましたから・・・。今、コメの中間業者は間違いなく値上がりを見越してやってますね。だから新米の季節がもうじき来ますけど、なかなかコメ不足は解消しませんよ。長ければ11月くらいまではかかるんじゃないかな。1日でも長引けば儲かりますからね。ただ、生産農家は正直に出荷されてます。特に関西圏では毎年コンスタントに出荷されています。うち、実家が米農家なので知ってますから。流通が不足するのは金に目が眩んでいる中間業者です。ちなみに、一般のご家庭の方が、この季節にコメを大量に買い込むと「蟲」を湧かせることになりますよ~。常温だとほぼ間違いなくコクゾウムシかメイガ(の幼虫)が湧きます。どっちも湧いたら食べる気無くすレベルで、米粒の中身が空っぽにされる蟲なので、気を付けてくださいね~。って知るか!!
という訳で、日本は思ってもみない「食糧(食料ではない)不足」に、今暫く翻弄されることになりますので、各ご家庭はコメ以外の食糧を糧にして凌ぎましょう。今の時代、別にコメなんか無くても代わりになる食糧なんていくらでもあります。うちはまだ備蓄がありますが、米が無くなったら無くなったでアレコレと考えております。どうするかは内緒にしとくわ。w
まぁ米の話は置いといて、問題は大災害の予言ですな。
このオカルトファンの奴等、なんとかならんかね。マヤ文明まで持ち出してきたり、もう頭イカレとんちゃうかっていうレベルです。
ちなみに東南海地震が起こる確率は、世界標準=日本標準の「単純平均モデル」だと20%です。
30年以内に80%と言うのは、時間予測モデルと言って、「前々回が100年前で前回が50年前だからその50年後に起こるよね」っていう計算方法。これやってるの世界中で日本の地震科学者だけです。言い換えると、時間予測モデルで予測算出しているのは世界中で南海トラフ地震だけです。
時間予測モデルで予測算出しているのは世界中で南海トラフ地震だけです。
繰り返しましたよ。
だからどうだ。と、ちょこまか金蒔いてコメや水やキャンプ道具を買い込んで悦に入っている人間からは言われそうですけど、じゃあ少し味方になって上げますよ。
南海トラフ(巨大)地震が起こる確率は・・・
1)今後30年以内に20%の確率です。
2)今後30年以内に80%の確率です。
さて、どちらを信じても良いです。備えはないよりもあった方が良いですね。っていう話にはなりますね。それだけの話です。まぁ、もしそんな破滅災害が起こった場合、ちったぁお父さんのお株も上げられる機会にもなるので、今は家族に訝しく見られている腹の出た親父も、箱船をせっせと造っていたノアになった気分で、来るべき破滅の日に備えて置くと良いですね~~。
しかし、店の物資を買い占めるような事はしないで貰いたいんだよな。あと、全く根拠のない破滅予言の流布。立場的に願望としては認めてあげるけど、はっきり言って普段のルーティンで生活をしようとしている多くの人々にとっては迷惑千万この上ない行為です。
「備えが必要だ!」
と言うヤツは、一度ノアの箱舟の話を読んだ方が良いですね。映画にもなったかな。とにかく予言だ災害だとウルサすぎる。いい加減にしなさい。近所で大音量で音楽聴いてる奴がいたら文句言いに行くでしょ。それと一緒です。
一方で、30年以内に80%の確率だというなら、日本国としては何をすべきでしょうか。もちろん東南海沖の海中に地震センサーを沈めまくって緊急地震速報が即座に出せるようにするのはもちろんだけど、震災後の被災地への水、住居、食料の供給をいち早く行えるようにドローンや空輸機の装備、物資の備蓄などを1億人を見越した規模で行う必要があるのではないでしょうかね。しかし、それら物資や食料の備蓄を1億人レベルで行っているようには私には全く見えません。つまり、日本政府としても南海トラフ地震は30年以内に80%ではなく、単純平均モデルの20%の方を前提にしているという事ではないでしょうか。
あと、もう一つ言わせて頂きます。
30年以内~等と言うものは「予報」とは言いません。
また、過去130年間、学者が研究しまくっても地震は予測できなかったのです。つまり30年以内に80%と言うのは「予測」とも言いません。その正体は、単なる「予言」です。
ここ、忘れないようにね。
文句がある方は、私にでは無く、日本政府に
「30年以内に80%の高確率なら、なぜ1億人分の備蓄をしないのか?」と騒ぎ立ててください。思いっきり騒ぎ立てることをオススメします。すると、もしかしたらちゃんとした政府の見解が聞けるかも知れませんよ~。