記事一覧

ドラクエウォークの無課金プレイはお試し版をやってるのと同じ事。

たかがスマホゲーム、されどスマホゲーム。
私的には考えられない事なのですが、そんなスマホゲームに数百万円のお金を注ぎ込んでプレイを続ける、いわゆる「廃課金プレイヤー」と呼ばれる人達が実際にいる。この方達はお金のが有る無しに関わらず、自分の使えるだけのお金の全てはもちろん、家族のお金や、「時期」が進むとカードローンや時には町金にまで手を出して金を工面し、自分だけで無く家族の人生までも破壊してでもゲームを続けようとする、私には到底信じられない人達がいる事に驚愕の念を禁じ得ない物であるが、彼らははっきり言ってそのゲームの「依存症」という判定になる事は、他人の眼から見ると明らかな状況である事が分かる。しかし、彼らは止めない。そう、脳神経学的に依存=洗脳されている状況なので止めたくても止められないのである。今回は、その辺りを踏まえてドラクエウォークを中心にゲーム依存症について私になりに考えてみた事を記しておこうと思った次第である。
ゲーム依存症は、第三者から見ると本当に馬鹿げた病気に見える。サービス終了がしてしまうとそれまでかけた金銭は一瞬で水泡に帰し、何も残らないというのに、それでも彼らは常識では考えられないような金銭をゲームに平気で投じてしまう。そこには以下のような特徴があると思う。
 
1)ゲーム以外に価値観を感じないように脳内感覚が洗脳状態になっている。
2)金銭はもはや、ゲーム内での優越感を得る為の承認欲求を満たす為の道具という感覚になってしまっている。
3)現実の世界が空虚に感じられ、ゲームの世界が自分の世界であるかのように、ある種の脳の感覚異常状態になっている。
 
と言った具合だろうか。
要するに、リアルな現実で必要となるはずのお金よりも、ゲーム内に於ける自己の立場が優先され、他者への承認欲求が満たされ続けられないと脳が満足できないと言う状況に陥っている、完全な「依存症」の状態であると私は考える。
これはゲームに限らず、パチンコやスロット、競馬などの公営ギャンブルにハマってしまって借金漬けになっても止められない人と同じであるばかりで無く、その他にもアルコールや宗教、アイドルファン等にも同様の症状が見られる。そう、ステージの違いこそあれど、どれも精神的な病気である「依存症」であると一括りにして良いだろう。この対象がヘロインやコカインと言った薬物になると法に触れて犯罪者となる。しかし、覚醒剤の場合は病院で対依存症の処置が行われるが、それ以外の依存症には目下、この日本では特に強制的に入院させて依存症を除去するプログラムは公的には用意されていないので、全て家族などの判断により任意で行われるのが常となっている。
普通の人はほぼ縁が無いところであるが、私は実際に入院施設のある精神科の病院へ行った事がある。殆どが高齢の認知症を患っているような患者が多いが、中にはそんな場に似つかわしい若い患者が混ざっているのを見かける事がある。一見したところでは何の症状で入院しているのか判別はつかないが、家族との面会の声を聞くような機会にその患者の状況が大体把握できたりする。私が知っている限りでは、宗教に嵌り込んで家族に強制入院させられている方、何らかのショックで精神的に破綻を来してしまう事がある方などのほか、ゲーム依存で際限なくお金を使ってしまう方も実際にいる事にそこで初めて目にしたのである。じっくりと観察した訳ではないが、見た目は至って普通。しかし、二言目には面会に来た家族にスマホを要求して固執してしまう。そして、どこか現実の自分の人生を自覚できていない様子だった。
私もそうだが、少しパチンコにハマってしまった人は、ほぼ経験するのが、気を抜くといつの間にかパチンコの音が頭の中で回っているという状況。恐らく彼らの頭の中ではゲーム画面が脳裏でずっと動いているのだろう。そしてゲーム内で英雄になり、髪のように崇めて貰える事に自分の居場所を見つけようとする訳だ。まさしく病気。
さて、なぜドラクエウォークというゲームと結びつけてこの話題を出したかである。それは、今日現在で新しいメインストーリーの開放と、4周年前夜祭と銘打って課金要素を増やすだけで無く、少しゲームを進めてみた結果、どう考えてもかなりの課金をしているプレイヤー、またはこれから際限なく課金をしてくれるプレイヤーに絞る設定が成されているように感じたからである。メインストーリーとはドラクエウォークの本筋のゲームストーリーである。この度新章の14章に入りました。普通のゲームならこれだけで充分なはずである。それを記念して色々なイベントを催せば良いだけの事。しかし同時に9月12日の4周年記念の「前夜祭・前半」と銘打って、10回3000円の課金が必要となるガチャを実装し、その武器を当てるとメインの14章が進めやすい設定に露骨にされているのである。あと、ガチャは200連、つまり6万円かけると確定で武器が貰える、いわゆる天井という物が設けられているのだが、これは無償で配布されるジェムというゲーム内通貨でも可能だが、この点を反省してなのか、最近同じ会社が始めたドラゴンクエスト・チャンピオンズというゲームでは、この無償ジェムの場合は200連の天井は撤廃されているのである。つまり6万円出せば確定で武器を出しますという限定仕様になっているわけだ。これが現行のドラクエウォークにも響かない訳がないと私は勘ぐっている。実際に私はメタルキングの剣以降は、マイレージを1週間貯めて常に10連で引くようにしており、それなりの結果を出していたのだが、このチャンピオンズというゲームを売り出しにかかった頃と重なるラミアスの剣以降、無課金者の私には一切の星5武器、装備が出なくなっています。ネットを見ると無課金、微課金(天井まで課金しない少額プレイヤー)と思われるプレイヤーは私と同じ事になっている方がネットに多く運営に対する怨嗟の書き込みをしている事に気付くのである。無課金者は諦めれば済むが、そこそこの微課金のプレイヤーは黙ってはいられないと思うので、まぁ書き込みは当たり前だろう。
私の推測ではあるが、14章のゲームの設定内容、少し前からのイベントの武器装備の排出確率、4周年イベントを始めるタイミングなどを総合して鑑みると、ほぼ間違いなく無課金、微課金のプレイヤーにはピックアップと呼ばれる旬の武器装備が、ほぼ排出されない様にテーブル化されている可能性が高いと見ています。
私は無課金ながらも、ゲームを止めるタイミングを見計らいつつも、ネットやレビューの書き込みの動向を見てゲーム運営の方向を常に見定めているつもりですが、夏以降は非常に露骨になっている物と見ております。人は10000円で運だったと諦められる人もいますが、悔しさと期待感で次々にお金を注ぎ込んでしまう人がやはり一定数います。つまり依存症の素地を持った方達です。ドラクエウォークの今般のゲーム設定は、この依存症=廃課金プレイヤーを増長させる可能性が非常に大きいのではないかと危惧しております。と言っても、私には関係のない話だ、嫌なら止めれば良い、と言われてしまえばそれまでなのですが、その科白を吐く人こそ、既にどっぷりと依存症になってしまっている証左を持った人なのではないかと警告しておきます。
こんなゲームに課金する前に今一度自分に問うてください。
 
●そのお金は、貴方自身が稼ぎ、貴方以外に影響を与えないお金ですか?
●そのお金で、悲しむ家族や、身内がいたりしませんか。
●親の言う事に、いちいち反抗して、お金を注ぎ込んでいませんか。
 
どれかに該当すれば、貴方はすでに依存症です。ご家族はすぐにスマホを取上げて病院へ送り込んだ方が良いでしょう。
ドラクエウォーク、私は無課金で、言わばお試し版の状態でゲームを4年近く続けているという立場ではありますが、ここへ来て、あまり笑えないゲームになってきた気がしましたので、書き記しておく事にしました。
 
関係ないかも知れませんが、最後についでに言っておきます。
気が付けばスマホを覗いている貴方。スマホ依存症です。
そんな貴方が大阪府が進めているIR(統合型リゾート施設)のカジノを反対する資格は無いと思います。まずはご自分のスマホ依存症を克服する事に専念されてください。これは貴方の人生への警告です。