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このところ、写真の話題から外れまくり。w

タイトルの通りでございます。w
今年はヒメボタルを見る事はしましたが、撮る事はしませんでした。新規開拓で行った所もあったのですが、ヒメボタルの生息地ではなかった感じで、それで心が萎えてしまいました。毎年撮りに行ってた近所の竹林に、今年は見に行っただけでございます。今年も割かしたくさん(?)いましたけどね・・・。
最近は城と月のコンビを思いつきで撮りに行っておりますが、この撮影がなかなか私の好みに合うようには行かないんですね。私の好みと言うのが以下の通りの条件です。

<月と城のコンビの写真の土岐的撮影したい条件>
1)天守はライトアップされておらず、背後の月のシルエットで浮かび上がっている。
2)あまり撮影の的にされていないお城を何とかドラマチックにしてあげたい。
3)満月は必須ではないが、半月以上が好ましい。
4)晴天でなくても良い、朧月だと最高かな。

という感じです。
これまで、あちこちの城をググったりしてリサーチしましたが、一番の障壁となるのが1)の条件。
実際に撮影できたのは伊賀上野城だけですが、城からの距離が1.3kmと近かった為、月の大きさが全然足りませんでした。これはフェイスブックに掲載しておりますので、良かったらご覧ください。
城の天守閣の大きさにもよるのですが、天守を月影が覆うとなると、最低でも3kmは離れる必要があります。一眼レフでの理想と限界は5km。それ以上になると2000mmクラスの超望遠撮影になる為、デジスコが必要になってきます。
つまり5km離れても天守閣を見通す事が出来て、背景に天守閣よりも高い山が覆っておらず、尚且つ城と月の出(入)の重なる軸線上に撮影場所を探さなければなりません。城は平地に建っているようで実は小高い所に建っているのが常で、巨城で平地に建っているのは、太平の世になってから建築(増改築)された江戸城くらいな物です。つまり、この条件を満たす事ができる城は結構あちこちにあるかと思いきや、ネットを駆使してリサーチすればするほど、それがそう簡単にはないという現実にぶち当たります。実際に3km以上の所から見渡せても、月の出入りの軸線上になければ月と城のコンビを写し留める事は叶いません。最終的には「この城、何とかならんもんかな・・・」と、実地踏査を兼ねて現地へ赴く事になるわけですが、ダメな物はダメというのが今の所、伊賀上野城と犬山城で食らっております。(^_^;)
しかし、
実は、この条件を余裕で満たせる城が実はあります。
その城は、古くは稲葉山、現在は金華山の山頂にそびえ立つ、信長の天下布部で有名な「岐阜城」でございます。
田園地帯が多い広大な岐阜盆地の真ん中に、標高329mの地点にぽつんとした形で天守が見えますので、正に私の条件に見合う素地を整えたお誂え向きのお城と言えますね。だから私も岐阜城へ行けば良いのです。ええ分かってるんです。しかし、そんな岐阜城を見上げながらもスルーして犬山城へ赴いたのにはワケがあります。

2)の条件を満たす為です。(*^▽^*)

岐阜城は、もうかなり昔から月とのコンビが撮れる事は存じておりまして、さすがに斎藤道三の居城(稲葉山城)だった頃は私はいませんけど(信長の時代もいませんけど・・・w)、古くはフィルム時代にまで遡ります。岐阜城のあの姿を見れば、写真をやっている者からすると、まず誰もが月とのコンビ撮影を思いつくのは推して知るべしで、実際にデジタルとなって手軽に撮影できるようになった昨今に至っては、月に何かのイベント(満月とか月食とか)が起こる度に、岐阜城と月のコンビが撮影されてネットに貼り付けられています。要するに「有名すぎるお城」ですので、私のような不肖者が撮りに行ってお茶を濁さなくても素晴らしい写真がたくさんありますのでスルーしている訳ですが・・・。そんな岐阜城、いくら待っててもまだ撮られていない姿がありますねぇ・・・(意味深)。

しかし、岐阜城と撮れる月と、例えば伊賀上野城や犬山城で撮れる月とは決定的な違いがあります。それは月の暗さというか赤さというか。城の建つ山の標高が低いので、月は赤銅色の姿となって天守の背後から姿を現します。この赤銅色の月、なかなか私好みなんですよね。
ちなみに月の出と城の重なる位置をどうやって事前に調べているかと申しますと、私の場合はGoogleマップと、マピオンの月の出のサイトと、距離測というサイト。現場に行ったらiPhoneに入れてるStar Walk2(有料版!)と言うアプリで確認しています。それほど緻密な計算をしている訳ではありません。これで大体の場所が分かりますし、最終的にはカメラ持って走るだけです。今の所、2カ所ともドンピシャすぎて、暗すぎる月の出を見逃す所でした。
ちなみに2kmほど離れますと、結構な望遠レンズが必要となってきます。私はDXのD500に150-600mmのレンズを使ってまして、都合750mmまで引っ張れるようにしていますが、3kmとなってくると恐らく1.4倍または2倍のテレコンも必要になるのではないかと思われます。また、月の動きは思った以上に速く、超望遠になればなるほど大気の揺らぎやピント取り、シャッター速度や感度など、撮影の難易度は倍々式に上がってゆきます。位置取りの調整も走り回る距離が長くなります。天守がライトアップされておれば難易度はグッと下がります。多分余裕です。シルエットだと数段難しい・・・ここにゲーム性を感じて私の場合は挑戦心を煽られてしまうんですね。
ちなみに今現在は、撮影不可能とされている城と月を、何とかできない物かと必死でリサーチしております。これは撮れる確率が低すぎますのでまたの機会に・・・。