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ドローンの法改正が、なんだかややこしい。

相変わらずDJI Mavic Air2というドローンをお借りして登録までしている私ですが、この度、航空法の改正でドローンの登録が義務化されるという事になったらしいです。どこがどう変わったのか私もいまいち分かっていない部分があるのですが、大まかに言うと以下のように変わったっぽいです。
 
1)飛行許可申請が必要な機体重量が200gから100g以上に。
2)飛行するドローンと操縦者の登録義務付け。
3)登録番号の機体への表示の義務付け。
4)IDを発信するリモートIDの装着の義務付け。(条件あり)
 
と言うことです。

1)の機体重量ですが、今まで「おもちゃ扱い」と言うことで、基本的に飛行許可無しで飛ばせていた199gまでの機体も、国交省曰く「最近は小型のでもスゲーのがあるしさ~」という事で100g以上となったようです。ちなみに私の持っているTelloは89gなので、まだ「おもちゃ扱い」して貰えます(笑)。
 
2)飛行するドローンと操縦者の登録義務付けに関しては、オンラインでの申請ができ、特にマイナンバーカードを用いてクレジットカードを使うと900円というお手頃な価格で登録が出来る。この登録をすることで登録番号を振り出してもらえる。私も実際にやってみたが非常に簡単で2日位でメールが来て登録が完了しました。ちなみに、包括許可申請とは別の手続きになるので、これをやったからといって速攻でドローンを飛ばせるわけではないので要注意です。実際に飛ばすには、包括許可を航空局に申請して許可を得てからになります。
 
3)2)で振り出された登録番号をドローンの見えやすい位置に表示する必要があるらしい。Mavic Air 2の場合は3mm以上の大きさの文字で・・・との事なので、テプラなどで登録番号を作って機体の数カ所に貼り付けたらOKだと思います。
 
4)最後のリモートIDの装着・・・。これが一番厄介な存在ですね。要は登録番号を電波で常時発信することで、当局の人間がその電波を受信することでどこの誰が飛ばしているドローンなのかを知ることが出来るという発信器です。これが内蔵されていないドローン(今の所ほぼ全てのドローン)は外付けする事になるのですが、私が見た物は100g位の重さで名刺くらいの大きさがあり、価格は何と4万円オーバー・・・。クルマのナンバーを貰うのは役所で貰うんだけど、ドローンは民間会社から買うってなんか仕組みが破綻してますよね・・・。今の所6月19日までに登録されたドローンに関しては、このリモートIDは免除されるのですが、ゆくゆくは何らかの形で取り付けることになると思うので、国は早急にこのクルマのナンバープレートとも言える「物」を無料か300円程度で、そして100gのドローンにも違和感なく取り付けられるように小型化を推進しなければならないと思います。そうしなければ日本はいよいよドローン後進国と言うことになってゆくでしょうね。だって作った所で事実上飛ばせないんだもん。
 
とまぁ、大分掻い摘まんでいますけど、こんな感じになるみたいです。私は既に登録を済ませて、昨年包括許可を貰った機体ではありましたが、更新という形は取らず、新規の機体として申請をし直しました。昨年の包括許可期間との空白期間が10日程できますので、その間は飛行できないことになるのですが、まぁそんなに必死のパッチで飛ばしているわけでもありませんので、これはこれでOKかななんて思っています。

それにしても、ドローン周りの法令関係が趣味で空撮をする者に取っては、どんどんと面倒なことになっていってますね。数年後には恐らく免許制になってゆくのでしょうか。ドローンを迷惑行為だと断じてしまう人にとっては、あらゆる事を想定してどんどん厳しくして行けば良いと思うのかも知れませんが、はっきり言いますけどドローンを犯罪に使う人間は登録だの申請だの酢のコンニャクだのと言った足の付くような事は一切やりませんので、これをやったからと言ってドローンによる犯罪がなくなるわけではありません。それが可能ならクルマの犯罪もとっくに無くなっているはずですからね。あまり焦点のズレた議論で新しい開拓技術やビジネスの芽を摘むような事にはならないようにしてもらいたいものですね。