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結局新しいマウントのレンズなんだよ。

ニコンがZマウントという新しいレンズシステムをしてフルサイズミラーレスの市場に入り込んできた。その後、間もなくしてキヤノンもRFマウントという新しいレンズシステムを採用してのEOS Rというフルサイズミラーレス機をして市場への参入を表明した。
それぞれの2台メーカーは口を揃えて、
「従来のマウントシステムも残し、フルサイズミラーレス機でも違和感なく使えるようにする。」
と、宣伝しております。
要するに、新しいミラーレス機に買い換えても、今持っているレンズは無駄になりませんよ~。だから新しいカメラ買ってね。と、言っているわけです。両メーカーとも、発売前から「画期的」だの「違和感のない」だのと色々と申しておりましたが、要するにフルサイズミラーレス機の方がフランジバックが短い事を利用したマウントアダプタによる対応でオールドレンズの対策を取ったわけであり、それ以上でもそれ以下でもありません。しかし、相変わらずコマーシャルが上手いなぁと思ったのはやはりキヤノンですな。EFマウントとRFマウントは、実は全く別物のマウントなんですが、口径を同じ54mmにする事でユーザーの違和感をなんとなく取り除いている点だ。同じ口径だからマウントアダプタを噛ましてもレンズ性能に違いは出ない・・・等というような事を匂わせているのは何とも言えませんな。はっきり言っておきますが、メーカーを問わずマウントアダプターを噛ませればそれなりに光学的なハンデは背負いますし、機能的にも制限が出ます。
早い話が、FマウントレンズはFマウントカメラに、EFマウントレンズはEFマウントカメラに、神の物は神に、カエサルの物はカエサルに・・・。すいません。興奮しすぎました。(;^ω^)
つまりは、そのマウントのレンズは、そのシステムのカメラ用に開発され、最適化されているという事です。ですからZシリーズやEOS R用に開発されてくる新マウントのレンズ群には逆立ちしたって敵わないというわけです。それ以前に悲しいでしょ、カメラは新しいのにレンズは旧仕様だなんて・・・。
今のデジカメEOSにマウントアダプタを付けてFDレンズを使い続けるようなもんですよ。周囲が新システムのカメラマンばかりになってくると虚しくなってきますよね(笑)。
つまるところ、ニコンもキヤノンも何だかんだ言ってますけど、FマウントもEFマウントも捨てたってワケです。キヤノンに至ってはEF-Mも捨てましたってね。そこはユーザーとしてしっかり認識しておきましょう。ニコンユーザーもキヤノンユーザーも一旦ガラガラポンされるわけです。俺はいち早くミラーレス機に移ってやるぜ!っていう元気な方は、今後今持っているカメラを手にしてノスタルジーに浸る気がないなら、早々にカメラとレンズを全て叩き売って、全ての資産をミラーレス機に注ぎ込んだ方が良いわけだ。その時、ソニーか、ニコンか、キヤノンか・・・それらは冷静に選択した方が良い。ファン心理も働くだろうが冷静に・・・冷静に・・・。
ガラガラポンとはそう言う事です。
ユーザーは、全く新しくどこのメーカーに追いて行くかを決める機会が巡ってきてしまった訳です。マウント径54mmに拘っている場合じゃ無いです。ローンで買った大口径単焦点に拘ってる場合じゃ無いです。フォトサロンのおねーちゃんが奇麗で親切だったからとか言ってる場合じゃ無いです(笑)。
フルサイズのミラーレス一眼の市場ではキヤノンはトップメーカーではありません。ニコンも初陣であります。数年前から挑戦し続けて先を走っているのはソニーです。でも間もなくその性能差は埋まるでしょう。だから・・・
 
冷静に、選んでください。
 
そして、持っていたカメラ資産を投げ打った結果、例えまたレンズ1本になってしまったとしても・・・。その代わりその1台のカメラと1本のレンズは、確実に新しい世界を見せてくれるはずです。今まで撮れなかった物がいとも簡単に撮れるようになるかも知れません。
そうしてまた、貴方自身の新しいカメラライフの第一歩が始まるのです。
 
なーんちゃって。
 
(とある映画のマネ:笑)