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謎のレンズが意外に使えたと言う話。

自身初のフルサイズ一眼レフカメラNikon D610。
中古で買って、まもなくしてシャッターがバカになって1週間ほど入院し、無事に退院してきてからはすこぶる調子が良い。って言うか、今なお使える普段レンズが15mm魚眼、28mm、50mm、90mmマクロと単焦点4本なので、出番があまりないって言うのが正直なところ。色々と撮影には赴いているのだが、どうしても豊富なレンズ群を使う事ができるD500を持ち出してしまうんだよね。って言うか操作性も機動性もダントツD500の方が上だし。レンズ的に同じ品揃えになっても多分持ち出すのはD500だな。でもそれを言ってしまうと今日の日記の趣旨がなくなってしまうので、そこは一旦無かった事にしておきましょう・・・。(^_^;
 
と言うわけで、一応標準域のズームレンズがないという理由で不遇な毎日を過ごす我が家のD610君なのですが、やはりそこにあるからにはガシガシ使いたいと言うわけで私、色々と探しました。リーズナブルでお便利なフルサイズ対応ズームレンズを・・・。
で、AF-S VR Zoom-Nikkor 24-120mm f/3.5-5.6G IF-EDっていう長い名前の今はもう旧型になってしまったレンズを程なくして見つけました。中古で大体2~2.4万円で売られているようだ。ちなみに新しいのはナノクリが施されてF4通しとなった。これは10万円位するので私にはムリクリなレンズだ。
で、先日シグマの150-500mmをドナドナしたら、思った以上によろしいお値段が付きまして、一気に24-120mmを買える立場に躍り出ました。しかも某カメラの728で18000円というお買い得な玉も・・・。
 
しかし、
 
150-500mmを売ったら私は今度こそマンフロットの410というギア雲台を買うと決めていたので、若干後ろ髪を引かれながらも728を後にしてYodoで410をゲットしてしまいましたとさ。笑
で、D610を一躍バディ候補に押し上げるであろう標準域ズームの導入は見送られたわけです。
で、相変わらず不遇な毎日を過ごすD610でしたが、そう言えば我が家には謎のレンズが1本ある事を思い出した。
そのレンズはこれです。
 
AF NIKKOR 35-70mm F3.3-4.5 MACRO付

そう言えば、その昔フィルム機のF801を中古で買った際に、F801でも使えるレンズという事で一緒にオクで落として買った覚えがあった。F5でも数回使ったっけ・・・。あまりに昔の話なので全く記憶から消え去っていましたが、保管庫の隅に今もきちんといてはりましたよ。ありがとう。
ファイル 101-1.jpg ファイル 101-2.jpg
こんなレンズです。
このレンズ、ちょっと調べてみました所、1980年代に作られていたオールドレンズのようで、この頃のニコンのレンズにはカニ爪はさすがに無かった物の、距離計の小窓が付いていて、ちょっとナウい感じになっていましたが、このレンズにはその小窓もありません。なので更に古いのかと思いましたが、実はそれらよりも新しいようで35-70mm/F3.3-4.5の最終型と言う事が分かりました。要するに簡略化された物を新しい型として出し直したのね・・・。先代よりも小さく軽くなってるし・・・。(..;)
 
このレンズ、名前が示すとおりAFは付いていますがCPUは内蔵されていないらしい。ですからAE機能は働かないとか・・・。またAFモーターは内蔵されていませんのでD3000系やD5000系と言ったAFモーターがカメラ側に内蔵されていないデジカメだとAFは働きません。D601やD500には内蔵されていますのでAEは限定的ですがAFは動きます。って言うかだからいくら高性能化されてもD5000系以下には興味が無かったんだけどね・・・。あ、D90はAF動きまーす。
 
あれこれ考えるよりも実際に付けて撮ってみるのが一番というわけでD610に付けてみました。
ファイル 101-3.jpg
バツグリが厳ついですが、意外にしっとり落ち着いて見えます。
AEが効かないとの事ですが、私はこの辺になるとイマイチよく分かりません。とりあえず見たまんま書きますと、Aモードでちゃんと絞り値は勝手に動きます。補正もできます。撮るとちゃんと撮れます。シグマの28mmのように+1.7の補正をしないといけない・・・なんて事もありません。要するに普通に使えています。どういうことなんでしょうね。非CPUレンズの意味がわかんないです。すいません。
 
で、ボケも何とかボケとやらで好ましくないような事が書かれていましたが、私の見る限りではどう見ても綺麗な丸ボケの形です。ネット上に出回っているこのレンズの情報は一体何なのでしょうね。この先代レンズのことを言っているのかな?
とりあえず、写り具合はこんな感じです。
ファイル 101-4.jpg ファイル 101-5.jpg
Nikon D610 70mm f4.5 1/200秒 ISO6400 補正+0.7
 
何か言いたい事があればあればどうぞ・・・
みたいな。
どう見ても綺麗な丸ボケですよね? ね? ねーー?
 
いやいや、80年代という前世紀に作られたレンズの割には、かなり綺麗に写っていると思うのは私だけだろうか。背景のボケも買おうと思っていた24-120mm/F3.5-5.6VRよりも遙かに自然で綺麗です。ただ、オールドレンズらしく絞り開放だとパープルフリンジは盛大に出る予感満々です。いやいや絶対に出ますね。でもf8位まで絞ると無くなるというパターンだと思われます。
 
とりあえず、気に入った!!
 
買おうと思っていた旧24-120mmにも引けを取らない写りなので、D610にこのレンズを繁々と持ち出す事にしました。24-120mmに比べたら便利度は落ちるかもしれませんが、35-70mmはフィルム時代によく使っていましたから、全然苦になりません。って言うかD610にもようやく春が来るという気がします。
 
早速このセットで何かを撮りに行こうっと。